海底の採掘の現場の詳細を記し、それに関連した知識を詳しく説明した作品。わかりやすく説明してあるが、時折マニアックすぎると感じてしまう。ただ、それだけに情報の新鮮さは非常に高く好奇心もそそられる。
化石・海・地質学に関連した勉強をした人向け。
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海底ごりごり地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書 50) 新書 – 2011/11/19
須藤 斎
(著)
海底は、ある意味「宇宙よりも遠い場所」ともいえる最後のフロンティアであり、日本が世界の最先端を走る研究分野だ。ニュージーランド沖の海底から掘り出される珪藻の化石を研究すべく、新鋭の古生物学者が国際共同研究に参加した。トイレの横の絶妙な貼り紙、外国人研究者とのけんか、改めてわかった日本人研究者の強味……。デビュー作で産経児童出版文化賞大賞を受賞するなど独特のみずみずしい表現力で注目を浴びる著者が、科学掘削船上の研究生活を快活に綴る。一方で、世にも美しい珪藻の紹介、地球の気候さらに世界史にも大きな影響を及ぼした海洋大循環など、古生物学や地球史研究の魅力も取り上げる。
「研究のリアルな描写が非常に面白い!」と毛利衛氏も推薦。
「研究のリアルな描写が非常に面白い!」と毛利衛氏も推薦。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2011/11/19
- ISBN-104569801641
- ISBN-13978-4569801643
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2011/11/19)
- 発売日 : 2011/11/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4569801641
- ISBN-13 : 978-4569801643
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,461,191位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 128位PHPサイエンス・ワールド新書
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マイナーな仕事だけど、地球史を研究する研究者。
いいねぇ。仕事に対する情熱と愛情がある。
研究者が研究者らしく
楽しんでいるのは読んでいるこちらも楽しいです。
いい本だった。
いいねぇ。仕事に対する情熱と愛情がある。
研究者が研究者らしく
楽しんでいるのは読んでいるこちらも楽しいです。
いい本だった。
2020年11月6日に日本でレビュー済み
著者は珪藻化石の研究者。
本書は、海底を掘り抜き、過去数千万年にもおよぶ地球の歴史を解き明かそうとした記録。彫り出された試料にどのような珪藻化石がふくまれているかで、年代が確定でき、また当時の環境が推定できるのである。
本書の中心となっているのは、2009年にニュージーランド沖で行われたIODP317計画。掘削船に乗り込み、数ヶ月にわたって生活・調査した記録である。きわめて珍しい体験であり、研究のおもしろさもさることながら、いろいろな国の研究者が集まって暮らすとどんなことが起きるのかを読むのも楽しい。
本書は、海底を掘り抜き、過去数千万年にもおよぶ地球の歴史を解き明かそうとした記録。彫り出された試料にどのような珪藻化石がふくまれているかで、年代が確定でき、また当時の環境が推定できるのである。
本書の中心となっているのは、2009年にニュージーランド沖で行われたIODP317計画。掘削船に乗り込み、数ヶ月にわたって生活・調査した記録である。きわめて珍しい体験であり、研究のおもしろさもさることながら、いろいろな国の研究者が集まって暮らすとどんなことが起きるのかを読むのも楽しい。
2012年1月23日に日本でレビュー済み
本を読むことの楽しみの一つに「今まで知らなかった世界を垣間見ることができる」というものがありますが、本書のテーマはまさに、今まで見も知りもしなかった世界。
まず、海底をボウリング調査する専用の船があるなんてことも知らなかったし、そこに世界中の研究者が定期的に集って調査航海をするなんてことも当然知らなかった。
珪藻というものの存在、しかもそのさらに化石などというものがあり、その研究が行われていることも当然知らなかった。
そんな世界のお話です。
国際共同研究の調査線に乗り込んだ著者の現場リポートという感じで話は進みます。
「英語が苦手」で、「税金を使って研究していることに恐縮しきり」な著者の姿勢になんだか好感を持ちつつ(笑)、研究の現場を追体験できるような本です。
こんな世界があったのか、と思いつつ、知的好奇心を刺激される話がいっぱいです。
自分は少々集合体恐怖症の気があるらしく、著者が「美しい」という珪藻の化石はなんだかあんまり美しく感じられなかったのですが……。
まず、海底をボウリング調査する専用の船があるなんてことも知らなかったし、そこに世界中の研究者が定期的に集って調査航海をするなんてことも当然知らなかった。
珪藻というものの存在、しかもそのさらに化石などというものがあり、その研究が行われていることも当然知らなかった。
そんな世界のお話です。
国際共同研究の調査線に乗り込んだ著者の現場リポートという感じで話は進みます。
「英語が苦手」で、「税金を使って研究していることに恐縮しきり」な著者の姿勢になんだか好感を持ちつつ(笑)、研究の現場を追体験できるような本です。
こんな世界があったのか、と思いつつ、知的好奇心を刺激される話がいっぱいです。
自分は少々集合体恐怖症の気があるらしく、著者が「美しい」という珪藻の化石はなんだかあんまり美しく感じられなかったのですが……。
2012年2月6日に日本でレビュー済み
ニュージーランド沖の海底を掘削し、過去の地球を研究する船での2カ月間にわたる生活をエッセイ風に語るとともに、その研究内容や方法、成果、海の不思議さを紹介するサイエンスの部分が程よく混じった本です。
様々な国から集まった研究者たちが、それぞれの専門分野を研究し、その成果を統合して結論を出すという、うまくコーディネイトされた体制が読み取れます。また息抜きの方法やジョークも洗練されています。
海洋掘削の知識なんて、私の生活には役に立たないでしょうが、でも賢くなった気にさせてくれた本でした。
様々な国から集まった研究者たちが、それぞれの専門分野を研究し、その成果を統合して結論を出すという、うまくコーディネイトされた体制が読み取れます。また息抜きの方法やジョークも洗練されています。
海洋掘削の知識なんて、私の生活には役に立たないでしょうが、でも賢くなった気にさせてくれた本でした。
2021年2月24日に日本でレビュー済み
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コアの旅、そして、スターリンクの衛星インターネットは、つながり、