この本で紹介されている会社のうち、
日本理化学工業は書籍「日本でいちばん大切にしたい会社」でも紹介されています。
また、コッコファームはTV番組「カンブリア宮殿」に紹介されていますね。
それ以外の会社の事例はこの本で初めて知りましたが、
どこも、利益追求以外の、大切にしたい視点を持っている会社ばかりで、勉強になります。
この本を読んでて、
特に気づきを得たのは、サトーカメラ、角上魚類、コッコファームのお話でした。
簡単に言えば、「本当に顧客のことを考えて行動する」お手本だと思いました。
これは言うは易し行うは難しで、たいていの会社にとって、カスタマーサービスは「コスト」でしかなく、
場合によっては「効率」の名のもとに質が削られる部分だったりします。
とはいえ利益が出なければ会社として存続できないのは確かで、
ポイントは何を優先するかの姿勢だと思いました。
売上・利益が第一なら、カスタマーサービスはコストでしかないが、
顧客に喜んでもらうことが第一なら、経営が赤字にならなければよい、という姿勢になります。
この本には登場しませんが、アメリカにはザッポスというネット通販の会社があり、
カスタマー・コールを顧客との大切な接点として考えて、
サトーカメラ同様に時間度外視で電話対応をしているので有名です。
そして顧客からは熱狂的に支持されています。
これらの会社の事例は、
お客様第一が、必ずしも自分たちが犠牲になる、ということを意味しない。ことを学べます。
うまく行っている会社は、現場で創意工夫をしています。
楽しく仕事をしながら、顧客にも喜んでもらうためのヒントを得られると思います。
私は会社の経営者でないですが、仕事の姿勢として大いに勉強になりました。
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一億人に伝えたい働き方 無駄と非効率のなかに宝物がある (PHP新書 806) 新書 – 2012/6/16
鶴岡 弘之
(著)
「無駄と非効率のかたまりのようなカメラ店が大手家電量販店を凌駕する」(サトーカメラ)、「日本海からやって来た規格外の魚屋」(角上魚類)、「生みたて卵に開店前から行列」(コッコファーム)、「ジャンボジェットでも大丈夫! 絶対にゆるまないネジ」(ハードロック工業)、「知的障害者が人生を教えてくれる工場」(日本理化学工業)、「八百五十個のオリジナルケーキをつくって配った洋菓子店」(菓匠Shimizu)――三年にわたる日本各地の取材のなかから独創的な商品、サービス、経営手法で業績を伸ばしている十一の会社を厳選して紹介。強い思いや信念に基づいた仕事への取り組みは、いかにして規模に左右されない経営の真実を生むのか。経営戦略の事例集としてだけでなく、自分もこのように働きたいという「幸せな働き方」の教科書として、万人に読んでもらいたい一冊。あなたの理想の会社は、町のそこの通りを曲がったすぐそばにある!
- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2012/6/16
- ISBN-104569805922
- ISBN-13978-4569805924
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2012/6/16)
- 発売日 : 2012/6/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 187ページ
- ISBN-10 : 4569805922
- ISBN-13 : 978-4569805924
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,651,006位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,410位PHP新書
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
JBpressに連載されていた頃から興味深く読んでいたのだけれど、新書としてまとまったものを改めて見てみると、著者の明確な取材テーマが貫かれているのがよくわかる。それを「無駄と非効率のなかに宝物がある」とサブタイトルに集約してみせたのは秀逸だった。
とはいえ決して無駄や非効率を推奨する内容ではない。正しくは、「一見無駄や非効率に見えるものの中に最も効率的なビジネスのタネがある」ということだ。
折からの不景気で、世間は表面的な効率性のものさしだけでいろいろなことを切り捨てることに忙しいようだけれど、先入観だけで無駄だ非効率だと決めつける前に、顧客満足の観点からもういちど見直すべきものがあなたの周囲にも必ずあることだろう。
本書にはそういう前向きな物の考え方のヒントが満載である。
とはいえ決して無駄や非効率を推奨する内容ではない。正しくは、「一見無駄や非効率に見えるものの中に最も効率的なビジネスのタネがある」ということだ。
折からの不景気で、世間は表面的な効率性のものさしだけでいろいろなことを切り捨てることに忙しいようだけれど、先入観だけで無駄だ非効率だと決めつける前に、顧客満足の観点からもういちど見直すべきものがあなたの周囲にも必ずあることだろう。
本書にはそういう前向きな物の考え方のヒントが満載である。