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手の中の天秤 単行本(ソフトカバー) – 2013/7/11
桂 望実
(著)
刑務所に送るか送らないかを決めるのは、遺族。
裁判で執行猶予がついた判決が出たときに、被害者や遺族が望めば、加害者の反省具合をチェックし、刑務所に入れるかどうかを決定できる制度「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が始まって38年がたっていた。30年前、その制度の担当係官だった経験があり、今は大学の講師として教壇に立つ井川。彼は、「チャラン」と呼ばれるいい加減な上司とともに、野球部の練習中に息子を亡くし、コーチを訴えた家族、夫の自殺の手助けをした男を憎む妻など、遺族たちと接していた当時のことを思い出していた。
加害者を刑務所に送る権利を手に入れた時、遺族や被害者はある程度救われるのか。逆に加害者は、「本当の反省」をすることができるのか。架空の司法制度という大胆な設定のもとで、人を憎むこと、許すこととは何かを丹念な筆致で描いていく、感動の長編小説。
裁判で執行猶予がついた判決が出たときに、被害者や遺族が望めば、加害者の反省具合をチェックし、刑務所に入れるかどうかを決定できる制度「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が始まって38年がたっていた。30年前、その制度の担当係官だった経験があり、今は大学の講師として教壇に立つ井川。彼は、「チャラン」と呼ばれるいい加減な上司とともに、野球部の練習中に息子を亡くし、コーチを訴えた家族、夫の自殺の手助けをした男を憎む妻など、遺族たちと接していた当時のことを思い出していた。
加害者を刑務所に送る権利を手に入れた時、遺族や被害者はある程度救われるのか。逆に加害者は、「本当の反省」をすることができるのか。架空の司法制度という大胆な設定のもとで、人を憎むこと、許すこととは何かを丹念な筆致で描いていく、感動の長編小説。
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2013/7/11
- ISBN-104569812988
- ISBN-13978-4569812984
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商品の説明
著者について
作家
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2013/7/11)
- 発売日 : 2013/7/11
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 312ページ
- ISBN-10 : 4569812988
- ISBN-13 : 978-4569812984
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,556,052位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 36,799位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
執行猶予預かりという架空の制度をテーマに、人間のリアルな部分を軸に展開してゆく物語。『人それぞれ・一番ラクな生き方でいい』という言葉に秘められた想いを目の当たりにするとき・・・・
2022年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
僕は還暦を過ぎてこの本を読んだので、味わい深い話だと感じたけれど、若い人ならどう感じるだろう?
だらだら続くはなしのようでいて、不思議に飽きることなく読み切ってしまった。コレも筆力なんだろうか。
だらだら続くはなしのようでいて、不思議に飽きることなく読み切ってしまった。コレも筆力なんだろうか。
2020年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
手の中の天秤のタイトルからもっと裁判の丁々発止と思いきや、違いました。執行猶予被害者、遺族預かり制度に絡め、井川啓治が大学での授業を進めながら、自身が公務員でこの制度の研修中、先輩係官の岩崎進(チャラン)との関わりながら、被害者、遺族の気持ちや思いも書かれています。被害者や遺族に自分がなった時を考えたら、なんとも言えぬ思いです。…が、重くならず、時々、クスッと笑す箇所があります。
2014年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
難しい題材でした。なにが正しくてどうすればいいのか…。自分が被害者側の立場になったらこの制度はありがたいのか?2年で許す気持ちになる人がいるだろうか?許すことは一生できないけど裁判所には行かさないと言う人がいるんだろうか?重い話でしたが構成と登場人物のキャラクターで読後感はすっきりしています。最後のエピソードにはびっくり!彼の奥さんが!?。
2023年5月17日に日本でレビュー済み
「現在」の主人公があまりにも浅はかでげんなりしつつも、チャランの魅力に引き込まれて読破…つまり学生たちと一緒ですね
「現在」の主人公の思考と文体の軽さが、三十年後との差を際立たせるためにやや過剰に感じます
とはいえ答えのない重い課題をうまくまとめていて、読んだことに後悔はない
会えていうならチャランの過去や両親と姉についてもっと詳しく、と願ってしまうのもまた学生たちと同じか
「現在」の主人公の思考と文体の軽さが、三十年後との差を際立たせるためにやや過剰に感じます
とはいえ答えのない重い課題をうまくまとめていて、読んだことに後悔はない
会えていうならチャランの過去や両親と姉についてもっと詳しく、と願ってしまうのもまた学生たちと同じか
2014年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ひとりの青年の成長を通して、心の傷の修復を見つめる物語です。
悲しみに寄り添うとはどういうことかを教えてくれます。
思わずニヤっとさせられるラストもいい。
悲しみに寄り添うとはどういうことかを教えてくれます。
思わずニヤっとさせられるラストもいい。
2021年8月24日に日本でレビュー済み
すばらしい作品でした。桂望実さんは、ほんとうに達者な書き手ですね。
2021年12月30日に日本でレビュー済み
「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が法制化されている日本。この制度は、執行猶予中の加害者の罪を被害者家族が確定できるというものだ。
本作品は、様々な事件の加害者と被害者が、その後の人生においてどう折り合いを付けていくかを描いている。著者の『平等ゲーム』も同様、もしもの世界の中で、人々の心の内を浮き彫りにさせる試みは興味深くはある。
本作品の設定はユニークだが、難しいテーマを取り上げている。著者独特の軽さがあるからか、読み易くはあるのだが。
著者は、”赦し”について、読者に問いかけているようだ。
本作品は、様々な事件の加害者と被害者が、その後の人生においてどう折り合いを付けていくかを描いている。著者の『平等ゲーム』も同様、もしもの世界の中で、人々の心の内を浮き彫りにさせる試みは興味深くはある。
本作品の設定はユニークだが、難しいテーマを取り上げている。著者独特の軽さがあるからか、読み易くはあるのだが。
著者は、”赦し”について、読者に問いかけているようだ。