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「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実 単行本 – 2014/11/13
門田 隆将
(著)
2014年5月20日。その記事は、朝日新聞朝刊に掲載された。「所長命令に違反、所員の9割が撤退」――それは、福島第一原発の吉田昌郎所長が、「政府事故調」の聴取に答えた記録「吉田調書」を朝日新聞が独占入手した上で書いたという“スクープ記事"だった。
だが、その記事を「これは誤報である」と指摘したジャーナリストがいた。生前の吉田昌郎氏に独占取材し、数多くの所員にインタビューして『死の淵を見た男』を著わした門田隆将である。
門田の細かな分析と論評に対して、朝日新聞は「朝日新聞の名誉と信用を著しく毀損する。法的措置を検討する」との抗議書を門田に送りつけ、両者の闘いは始まった。
ブログ、週刊誌、月刊誌で次々と論陣を張る門田と、政府に「吉田調書の公表を」と迫る朝日新聞との闘いが熾烈さを増す中、8月に入って産経新聞が、そして読売新聞が、さらには共同通信が吉田調書を入手して「撤退に“命令違反"なし」と、いずれも門田の論評の正しさを示す報道が展開されていく。
9月11日、ついに政府が「吉田調書」全文を公開する日、朝日新聞は「当該の記事を撤回し、謝罪する」という前代未聞の謝罪会見と、編集幹部の更迭を発表した。
なぜ朝日新聞は全面謝罪に追い込まれたのか。本書は、朝日新聞と闘った著者自らが誤報事件の核心に何があったのかを明かし、さらに、膨大かつ専門的な「吉田調書」を読み解き、「全員撤退問題」から、「官邸」「東電本店」と福島第一原発の「現場」との対決、またパニックに陥った官邸や東電本店の有様や「津波対策」の真相に至るまで、知られざる真実を解き明かした。
「東日本壊滅」「チェルノブイリの10倍」という最悪の事態は、なぜ回避できたのか。本書は、「吉田調書」への克明なアプローチによって、ふたたび国民の前に「原発事故の真実」を明らかにするものである。
だが、その記事を「これは誤報である」と指摘したジャーナリストがいた。生前の吉田昌郎氏に独占取材し、数多くの所員にインタビューして『死の淵を見た男』を著わした門田隆将である。
門田の細かな分析と論評に対して、朝日新聞は「朝日新聞の名誉と信用を著しく毀損する。法的措置を検討する」との抗議書を門田に送りつけ、両者の闘いは始まった。
ブログ、週刊誌、月刊誌で次々と論陣を張る門田と、政府に「吉田調書の公表を」と迫る朝日新聞との闘いが熾烈さを増す中、8月に入って産経新聞が、そして読売新聞が、さらには共同通信が吉田調書を入手して「撤退に“命令違反"なし」と、いずれも門田の論評の正しさを示す報道が展開されていく。
9月11日、ついに政府が「吉田調書」全文を公開する日、朝日新聞は「当該の記事を撤回し、謝罪する」という前代未聞の謝罪会見と、編集幹部の更迭を発表した。
なぜ朝日新聞は全面謝罪に追い込まれたのか。本書は、朝日新聞と闘った著者自らが誤報事件の核心に何があったのかを明かし、さらに、膨大かつ専門的な「吉田調書」を読み解き、「全員撤退問題」から、「官邸」「東電本店」と福島第一原発の「現場」との対決、またパニックに陥った官邸や東電本店の有様や「津波対策」の真相に至るまで、知られざる真実を解き明かした。
「東日本壊滅」「チェルノブイリの10倍」という最悪の事態は、なぜ回避できたのか。本書は、「吉田調書」への克明なアプローチによって、ふたたび国民の前に「原発事故の真実」を明らかにするものである。
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2014/11/13
- ISBN-104569823491
- ISBN-13978-4569823492
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商品の説明
著者について
ノンフィクション作家。1958年高知県生まれ。中央大学法学部卒。司法、事件、事故、戦争、スポーツ……等々、幅広いジャンルで「毅然と生きた日本人像」をテーマにノンフィクション作品を生み出している。主な著書に『甲子園への遺言~伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯~』(講談社文庫)、『なぜ君は絶望と闘えたのか~本村洋の三三〇〇日~』(新潮文庫)、『康子十九歳 戦渦の日記』(文春文庫)、『太平洋戦争 最後の証言 第1部~第3部』(小学館)、『死の淵を見た男~吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日~』(PHP)など。『この命、義に捧ぐ~台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡~』(角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。最新刊は、書き下ろし戦争ノンフィクション『慟哭の海峡』(角川書店)。
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2014/11/13)
- 発売日 : 2014/11/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 286ページ
- ISBN-10 : 4569823491
- ISBN-13 : 978-4569823492
- Amazon 売れ筋ランキング: - 319,025位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 315位ジャーナリズム (本)
- - 60,891位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吉田所長に興味が出て購入しました。良かったです。
2019年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変興味がありました。東電原発現場を仕切る吉田さんの意見よりも政府の指示は下手すると今の福島を失いもする行為でした。
今となっては、反した行動をとって下さった吉田さんにあの時に残って下さった職員の方達に、福島を救って下さった事に心から感謝申し上げます。
今もこうして、福島県が在るのは、決して政府のお陰では有りません。
吉田さんや残ってくれた職員の皆様のお陰に他ありません(*^_^*)v
真に有難う御座いました<(_ _)>
今となっては、反した行動をとって下さった吉田さんにあの時に残って下さった職員の方達に、福島を救って下さった事に心から感謝申し上げます。
今もこうして、福島県が在るのは、決して政府のお陰では有りません。
吉田さんや残ってくれた職員の皆様のお陰に他ありません(*^_^*)v
真に有難う御座いました<(_ _)>
2019年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メディアの記者の勘違(自分を偉いと思ってしまう)は朝日さんに限った事ではないのですが、
顕著に国益に反する偽証をまたやってくれましたね。
世の中の「記者」なる職業ってそもそもの教育がきちんとされていない感じではあります。
吉田所長を説得し、また多くの現場のスタッフや政治家へのインタビュー、
更に事故調査報告等を読み解いたエネルギーに筆者をリスペクトいたします。
書籍の最後に、当時の官房長官はまるでやくざ屋さん?の様な印象を受けました。
吉田所長は貞観津波の大きさを地質調査で調査させており、
「マグネチュード9は、地震学者も津波学者も誰も想定していなく、
3つのプレートが同時に動くも誰も言っていなかった。
それを想定外でないと 言え という今の腐った政府・・・」
「そこだけは譲れない」
という発言に涙し、悔しさを共感いたしました。
ただ、門田さんの書き方がちょっとくど過ぎて、同じ事を何度も何度も言われると、
たとえそれが真実であっても少しうんざりして来ます。
この手の書籍を読む読者はそれなりの知的水準のある方が多いと思われますので、
同じ内容は2回位にして頂きたいと感じました。
朝日さんを謝罪にまで追い込んだ事は評価し★5とした上で、
くどさの分を★1マイナスで トータル★4とさせて頂きます。
顕著に国益に反する偽証をまたやってくれましたね。
世の中の「記者」なる職業ってそもそもの教育がきちんとされていない感じではあります。
吉田所長を説得し、また多くの現場のスタッフや政治家へのインタビュー、
更に事故調査報告等を読み解いたエネルギーに筆者をリスペクトいたします。
書籍の最後に、当時の官房長官はまるでやくざ屋さん?の様な印象を受けました。
吉田所長は貞観津波の大きさを地質調査で調査させており、
「マグネチュード9は、地震学者も津波学者も誰も想定していなく、
3つのプレートが同時に動くも誰も言っていなかった。
それを想定外でないと 言え という今の腐った政府・・・」
「そこだけは譲れない」
という発言に涙し、悔しさを共感いたしました。
ただ、門田さんの書き方がちょっとくど過ぎて、同じ事を何度も何度も言われると、
たとえそれが真実であっても少しうんざりして来ます。
この手の書籍を読む読者はそれなりの知的水準のある方が多いと思われますので、
同じ内容は2回位にして頂きたいと感じました。
朝日さんを謝罪にまで追い込んだ事は評価し★5とした上で、
くどさの分を★1マイナスで トータル★4とさせて頂きます。
2018年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
話の性質の大枠は非常に興味深いものでしたが、理科系の話は苦手なので、読んでいて辛かった。しかしジャーナリストとしての真実を追求する姿勢には頭が下がります
2019年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吉田署長は偉い人だったことが良くわかりました。また福島原発事故の様子は自分の適当な印象とかなり違っていました。
2016年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「死の淵を見た男」を読んだ後、吉田調書で語られたことについて少しでも知りたくてこの本を購入した。聴取結果書をダウンロードして読めばいいのだが、とても自分の手には負えないと思ったからだ。
この本で知りたかったことは3点だった。
1点目は、「死の淵を見た男」で吉田所長や現場で対応に当たった方々が語られていた内容についての裏付け。
2点目は、必要最低限の人数を残して一時的に退避となった時のいきさつ。
3点目は、官邸関係者の証言。
この3点とも、よく理解できる内容だった。1点目については、「死の淵を見た男」に書かれているとおりだった。2点目についても、非常に理にかなった対応だったということ。そして3点目。これについては思うところがたくさんある。あるが、ありすぎて書ききれない。ともかく言えることは、官邸のバタバタぶり。現場があれだけ大変なのに、いちいち電話をしてきて邪魔になっていたこと。そして東電本店が、福島第一の現場のサポートにはほとんどならず、官邸との防波堤にもならず、何をしていたのかと言いたくなる状態だったこと。
そしてこの本では、もう一点、私が知らなかったことを知ることが出来た。それは、吉田氏が原子力設備管理部の初代部長になられていたときのいきさつ。その時に、あの新潟県中越沖地震が起きている。柏崎刈羽原発では設計時の想定を越えた加速度が観測され、そのことは吉田氏にとっては大変な衝撃だったようだ。そこで、これから先も起こりうるこれらの加速度に対応すべく、建物や機器を補強する対策に動き出す。
その話の中で、太平洋側の福島の原発についても、地震に随伴した津波対策の話が出てきたという。ところが、福島沖の津波については、国の最高の防災対策機関である「中央防災会議」(これは総理大臣を本部長としている)が、2006年1月に「防災対策の検討対象から除外する」という報告を出してしまっていた。自民党政権の時代の話だ。
しかし、学者によって津波の高さについては意見が分かれており、吉田氏は再度検討すべきだと考え、上層部にも予算関係を含んだ話を通しながら、現地調査を依頼して結果を手にしている。その結果によると、貞観地震で浜通りに来た津波は約4m。
また、原発を守るために原発の付近だけに防潮堤を作ると、もしも大津波が来たときに、その両側の市町村により高い津波が行くことになり、その被害は膨大になるということだった。つまり、防潮堤を築くにしても、周辺の自治体との連携が必要になるということ。私は不勉強で全く知らなかったことだった。
この本で知りたかったことは3点だった。
1点目は、「死の淵を見た男」で吉田所長や現場で対応に当たった方々が語られていた内容についての裏付け。
2点目は、必要最低限の人数を残して一時的に退避となった時のいきさつ。
3点目は、官邸関係者の証言。
この3点とも、よく理解できる内容だった。1点目については、「死の淵を見た男」に書かれているとおりだった。2点目についても、非常に理にかなった対応だったということ。そして3点目。これについては思うところがたくさんある。あるが、ありすぎて書ききれない。ともかく言えることは、官邸のバタバタぶり。現場があれだけ大変なのに、いちいち電話をしてきて邪魔になっていたこと。そして東電本店が、福島第一の現場のサポートにはほとんどならず、官邸との防波堤にもならず、何をしていたのかと言いたくなる状態だったこと。
そしてこの本では、もう一点、私が知らなかったことを知ることが出来た。それは、吉田氏が原子力設備管理部の初代部長になられていたときのいきさつ。その時に、あの新潟県中越沖地震が起きている。柏崎刈羽原発では設計時の想定を越えた加速度が観測され、そのことは吉田氏にとっては大変な衝撃だったようだ。そこで、これから先も起こりうるこれらの加速度に対応すべく、建物や機器を補強する対策に動き出す。
その話の中で、太平洋側の福島の原発についても、地震に随伴した津波対策の話が出てきたという。ところが、福島沖の津波については、国の最高の防災対策機関である「中央防災会議」(これは総理大臣を本部長としている)が、2006年1月に「防災対策の検討対象から除外する」という報告を出してしまっていた。自民党政権の時代の話だ。
しかし、学者によって津波の高さについては意見が分かれており、吉田氏は再度検討すべきだと考え、上層部にも予算関係を含んだ話を通しながら、現地調査を依頼して結果を手にしている。その結果によると、貞観地震で浜通りに来た津波は約4m。
また、原発を守るために原発の付近だけに防潮堤を作ると、もしも大津波が来たときに、その両側の市町村により高い津波が行くことになり、その被害は膨大になるということだった。つまり、防潮堤を築くにしても、周辺の自治体との連携が必要になるということ。私は不勉強で全く知らなかったことだった。
2016年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジャーナリズムとは本来どうしなければいけないのか・・・?
報道は時間との戦いになってきている。
いかに早く情報を流すかのせめぎ合いが報道の正確さを失わせているとしたら、
我々は何のためにいち早く報道をキャッチしているのだろうか?
まさに本末転倒である。
そもそもの価値観が失われている今日の報道戦線において、我々は何を信じ、どういう情報を租借しなければいけないのか、
それを考えさせる本書は人生の糧となるは筈だ。
毒情報を見抜く目、それこそが今日のジャーナリズムと対峙する必要な真実の目である。
報道は時間との戦いになってきている。
いかに早く情報を流すかのせめぎ合いが報道の正確さを失わせているとしたら、
我々は何のためにいち早く報道をキャッチしているのだろうか?
まさに本末転倒である。
そもそもの価値観が失われている今日の報道戦線において、我々は何を信じ、どういう情報を租借しなければいけないのか、
それを考えさせる本書は人生の糧となるは筈だ。
毒情報を見抜く目、それこそが今日のジャーナリズムと対峙する必要な真実の目である。
2018年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きちんとした取材に基づいて書かれた本書を読むと、いかに朝日新聞の記事が悪意に満ちたでたらめであるかが分かった。