軍事ジャーナリストである著者が、あまり知られていない自衛隊の隊員と兵器の質の高さと日本の政治的言論空間に自衛隊は悪と決めつけ、自衛隊の有効な活動を阻害している事実を明らかにした本。
基本的に読みやすく、ところどころにちりばめられたユーモアが著者らしいところ。
戦略・戦術の内容を期待する人には不向きで、空母、戦闘機、兵器等についての自衛隊の現状を知りたい人向きと言えます。
本書を読むと、中国・北朝鮮の装備や軍人の質の低さもわかりますし、自衛隊の海外での活動のすばらしさもわかります。
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こんなに強い自衛隊 (双葉新書 5) 単行本(ソフトカバー) – 2010/7/21
井上和彦
(著)
自衛隊は軍隊なのか、自衛隊は強いのか、中国・北朝鮮にはどんな脅威があるのか…国防、自衛隊を巡るあらゆる議論に明快に答えてくれるのが本書。専門用語等には注釈や資料写真を豊富に使用しているので、初心者にもわかりやすい。普天間基地移設問題、中国艦隊の示威行動、緊迫する南北朝鮮事案も紹介!!
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2010/7/21
- ISBN-104575153540
- ISBN-13978-4575153545
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商品の説明
著者について
ジャーナリスト。昭和38 年(1963)滋賀県生まれ。法政大学社会学部卒。軍事・安全保障・国際政治問題を中心に月刊誌等で執筆活動を行なうほか、『日本文化チャンネル桜』(スカイパーフェクTV!)の「防人の道今日の自衛隊」でキャスターを務める。『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)などのテレビ番組でも活躍中。著書に『国防の真実~こんなに強い自衛隊』(双葉社)、『そのとき自衛隊は戦えるか』『親日アジア街道を行く』(扶桑社)がある。
登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2010/7/21)
- 発売日 : 2010/7/21
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4575153540
- ISBN-13 : 978-4575153545
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,420,460位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月18日に日本でレビュー済み
著者は、まさに軍事評論家、失格である。自衛隊、中国軍、北朝鮮軍の正しい情報を知っているのか。今の自衛隊の戦力と国防意識も愛国心も乏しい日本国民の現状では到底、まさに全民国防に支えられた中国軍に圧勝できない。真に祖国を愛するのであれば国民に国防の真実を伝えるべきだ!!
2017年6月13日に日本でレビュー済み
これまで考えた事もなかった事が沢山書かれていて勉強に成りました、ありがとうございます。是非女性にも読んで頂きたい!
2013年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
井上氏をテレビで見て,同氏の本を読んで見たいと思い購入しましたが,大変興味深く読ませてもらいました。良かったです。
2013年5月9日に日本でレビュー済み
・この本を自衛隊を初めて理解しようとする人々にとっては自衛隊に対する理解を見誤る極めて危険な書籍である。雄弁に自衛隊を語るのも気持ち良かろうが国家安全保障や自衛隊を語るのには必要無い事だ。必要なのは客観性と現実主義的な見方である。この点が著者には見受けられないようなので軍事漫談家ならよろしいが軍事ジャーナリストとしては失格である。
2010年7月21日に日本でレビュー済み
2007年に発売された『国防の真実 こんなに強い自衛隊』以来の著者のファン。今回はその新書版だが、情報がすべて更新されており、かつ下段の注釈や兵器の写真も健在。
かなりお得感のある充実の内容だ。安全保障分野における民主党政権の問題点、韓国哨戒艦撃沈事件と半島情勢、中国軍と自衛隊の交戦シミュレーション……など気になる情報が満載だった。
前作を読んでいない人も読んだ人も新書版は大満足の出来だ。
かなりお得感のある充実の内容だ。安全保障分野における民主党政権の問題点、韓国哨戒艦撃沈事件と半島情勢、中国軍と自衛隊の交戦シミュレーション……など気になる情報が満載だった。
前作を読んでいない人も読んだ人も新書版は大満足の出来だ。
2010年12月19日に日本でレビュー済み
他の書評子が指摘するとおり、著者は自衛隊を愛する余り、自衛隊と我が国の安全保障の根本的問題である、絶望的なほどの法制度の不備に触れていない。しかし、いかに最新・最強兵器があろうと、それを指揮・統制するシステムがなければただのお飾りであり、そもそも、敵の動向を探り、隠された意図を分析・評価できなければ、情勢理解すらもできない。このことに触れずに、カタログデータと数量比較で強弱を論じることは意味がないと言わざるを得ない。自衛隊の現状と問題点を知りたいのなら、故江畑謙介氏の著作を読む方がよい。同人の著作は、本質的な問題点を抽出しているため、時代を超えて価値を持っている。翻って本書は、時代の変化に耐え得る普遍性を持っておらず、現状把握の資料としても、客観性に問題があるので、特に初学者にはお薦めできない。
2011年5月1日に日本でレビュー済み
中国脅威論が喧伝される一方で、実は自衛隊の実力はあまり知られていない。そんななかで、本書は自衛隊の戦力がいかに優れているかを教えてくれている。とくに、記述は自衛隊の装備がいかに優秀かという点に多くが割かれ、自衛隊の額面上の実力を分かりやすく知るには悪くはない本だと思う。
ただ、中国脅威論を唱える人々に陥りがちな矛盾も見られる。まず第一が、「自衛隊は強い。隊員たちは中国に日本が攻められないようがんばっている」と言う一方、自衛隊が対処すべき中国の軍事力の脅威を強調すると「自衛隊役立たず論」に行き着いてしまうという矛盾だ。
その解決法は自衛隊の強化しかない。ただ、そこには次の矛盾が待っている。中国の軍事力の強化が日本に対する脅威だと言うなら、日本の軍事力の強化は中国への脅威にはならないのだろうか。本書内でも、「中国軍は好戦的で何をしでかすか分からない」と受け取られかねない記述がある一方、自衛隊の強化に反対する平和運動家への批判として「軍事力とは本来防衛的なもの。外国への攻撃を最初から想定しているのではない」といった内容の記述もある。
中国軍が好戦的で、自衛隊は防衛的、というイデオロギーが通用するならこの限りで良い。しかし、それは果たして一般的に通用するのか、あるいは日米中の軍事力のバランスの現実を知っている人に通用するのだろうか、という疑念も持ってしまう。この矛盾の克服は現代の防衛政策を考える上で重要な課題だと感じる。
ただ、中国脅威論を唱える人々に陥りがちな矛盾も見られる。まず第一が、「自衛隊は強い。隊員たちは中国に日本が攻められないようがんばっている」と言う一方、自衛隊が対処すべき中国の軍事力の脅威を強調すると「自衛隊役立たず論」に行き着いてしまうという矛盾だ。
その解決法は自衛隊の強化しかない。ただ、そこには次の矛盾が待っている。中国の軍事力の強化が日本に対する脅威だと言うなら、日本の軍事力の強化は中国への脅威にはならないのだろうか。本書内でも、「中国軍は好戦的で何をしでかすか分からない」と受け取られかねない記述がある一方、自衛隊の強化に反対する平和運動家への批判として「軍事力とは本来防衛的なもの。外国への攻撃を最初から想定しているのではない」といった内容の記述もある。
中国軍が好戦的で、自衛隊は防衛的、というイデオロギーが通用するならこの限りで良い。しかし、それは果たして一般的に通用するのか、あるいは日米中の軍事力のバランスの現実を知っている人に通用するのだろうか、という疑念も持ってしまう。この矛盾の克服は現代の防衛政策を考える上で重要な課題だと感じる。