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正義のミカタ: I’m a loser 単行本 – 2007/5/1
本多 孝好
(著)
- 本の長さ413ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2007/5/1
- ISBN-104575235814
- ISBN-13978-4575235814
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2007/5/1)
- 発売日 : 2007/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 413ページ
- ISBN-10 : 4575235814
- ISBN-13 : 978-4575235814
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,243,011位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 28,782位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。94年、「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞し、作家デビューする(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 正義のミカタ (ISBN-13: 978-4087465761 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白い。終始、ワクワクが止まらなかったです。時間を忘れるぐらい熱中してしまいました。
2020年1月26日に日本でレビュー済み
蓮見亮太は底辺の高校に通っていた高校時代、凄惨ないじめに遭い、あまりの凄惨さから
達観の域までたどり着いていたものの、このままでは一生搾取されるままだという
危機感を抱いて一念発起し、低位校ながらも何とか大学進学を果たす。ところが
そこにいたのは高校時代自分のことをいじめ抜き、大学入学後も亮太を金蔓にしようと
目論んでいた畠田だった。一方、それを見ていた桐生友一(通称トモイチ)は自身の
ボクシングインターハイを三連覇した経験から亮太が畠田から暴行を受ける際、
一切目を瞑ることなくなるべくダメージの少ないポイントや角度で殴られ、
蹴られているのを目の当たりにし、畠田を瞬殺した上で亮太を『スカウト』する。亮
太はわけの分からないままトモイチに連れていかれたのは、過去にボクシング部が
起こした輪姦事件をきっかけに発足し、『正義の味方』とは一体何なのかを考えながら、
学内のトラブルを解決する大学公認の部活動『正義の味方研究部』だった。亮太は
同級生のトモイチや個性の強い先輩たちとともに、学内で起きたトラブルを当事者が
納得する形で解決させるべく奔走することとなる――が序盤のあらすじ。
表向きは『正義の味方研究部』のトラブルシューティングを描いた物語だが、
中盤において亮太とトモイチが表向きは学園祭をはじめとしたイベントの企画や
運営を行う学内サークルであるスイート・キューカンバーズに潜入し、彼等がなぜか
単価の低いシャープペンシルを商材に使ったネズミ講に手を染めていることを知る
あたりからトーンが変わりはじめ、トモイチが経済学部四年でネズミ講を取り仕切り、
大手証券会社に内定している橋爪と接触する一方、亮太はサークル内でも地味で、
気配を消している先輩・間良人に近付き、彼の人となりや考え方が明らかになるにつれ――
・弱者はずっと搾取され続ける
・地獄の沙汰も金次第
・親が金持ちかそうでないかで子どもの将来に大きな影響を与える
・貧乏人の多くは自分が貧乏人であることに気付いていない
・実は昔から日本は格差社会・階級社会である
・結局人は見た目でしか判断ができない
といった、表向きには見えない現実を突き付けられ、亮太もまた、いじめられた経験や、
大家から貸家を買い取るにも銀行からの融資が下りないほど自分の家の世帯収入が
低いことから貧乏であることの気付き、貧乏ゆえに見えなかった選択肢、想像すること
すらできない上の世界に少しだけ足を踏み入れることで、弱者イコール正義でもなければ
金持ちや強者イコール悪ではないという現実を知り、結局正義というものはかなり
あやふやなものであることが描かれているのが分かる。
(名称が『正義の味方部』ではなく『正義の味方研究部』となっているのも、自分なりの
『正義』とは一体何なのかを研究しろという、作品設定上の先人による戒めなのかも知れない)
また、箇条書きで書かれている部分というのはどういうわけか、たとえFランだとしても
大卒であれば多くの者がそれに気付き、高卒以下はまったく気付かないか、気付いたと
しても社会に出て壁にぶつかった時になって初めて気付くことだったりするのだ。
達観の域までたどり着いていたものの、このままでは一生搾取されるままだという
危機感を抱いて一念発起し、低位校ながらも何とか大学進学を果たす。ところが
そこにいたのは高校時代自分のことをいじめ抜き、大学入学後も亮太を金蔓にしようと
目論んでいた畠田だった。一方、それを見ていた桐生友一(通称トモイチ)は自身の
ボクシングインターハイを三連覇した経験から亮太が畠田から暴行を受ける際、
一切目を瞑ることなくなるべくダメージの少ないポイントや角度で殴られ、
蹴られているのを目の当たりにし、畠田を瞬殺した上で亮太を『スカウト』する。亮
太はわけの分からないままトモイチに連れていかれたのは、過去にボクシング部が
起こした輪姦事件をきっかけに発足し、『正義の味方』とは一体何なのかを考えながら、
学内のトラブルを解決する大学公認の部活動『正義の味方研究部』だった。亮太は
同級生のトモイチや個性の強い先輩たちとともに、学内で起きたトラブルを当事者が
納得する形で解決させるべく奔走することとなる――が序盤のあらすじ。
表向きは『正義の味方研究部』のトラブルシューティングを描いた物語だが、
中盤において亮太とトモイチが表向きは学園祭をはじめとしたイベントの企画や
運営を行う学内サークルであるスイート・キューカンバーズに潜入し、彼等がなぜか
単価の低いシャープペンシルを商材に使ったネズミ講に手を染めていることを知る
あたりからトーンが変わりはじめ、トモイチが経済学部四年でネズミ講を取り仕切り、
大手証券会社に内定している橋爪と接触する一方、亮太はサークル内でも地味で、
気配を消している先輩・間良人に近付き、彼の人となりや考え方が明らかになるにつれ――
・弱者はずっと搾取され続ける
・地獄の沙汰も金次第
・親が金持ちかそうでないかで子どもの将来に大きな影響を与える
・貧乏人の多くは自分が貧乏人であることに気付いていない
・実は昔から日本は格差社会・階級社会である
・結局人は見た目でしか判断ができない
といった、表向きには見えない現実を突き付けられ、亮太もまた、いじめられた経験や、
大家から貸家を買い取るにも銀行からの融資が下りないほど自分の家の世帯収入が
低いことから貧乏であることの気付き、貧乏ゆえに見えなかった選択肢、想像すること
すらできない上の世界に少しだけ足を踏み入れることで、弱者イコール正義でもなければ
金持ちや強者イコール悪ではないという現実を知り、結局正義というものはかなり
あやふやなものであることが描かれているのが分かる。
(名称が『正義の味方部』ではなく『正義の味方研究部』となっているのも、自分なりの
『正義』とは一体何なのかを研究しろという、作品設定上の先人による戒めなのかも知れない)
また、箇条書きで書かれている部分というのはどういうわけか、たとえFランだとしても
大卒であれば多くの者がそれに気付き、高卒以下はまったく気付かないか、気付いたと
しても社会に出て壁にぶつかった時になって初めて気付くことだったりするのだ。
2021年12月30日に日本でレビュー済み
いじめられっコとして暗黒の高校時代を送った青年が、大学生デビューで一転、正義の味方になってしまうというお話。
ひょんなことから大学の”正義の味方研究部”に入ってしまった主人公。本作品は、出だしからポップな展開だ。いじめられっコの華麗な人生逆転ものだろうか。
先輩らと共に事件を解決したり、クラスのヒーローに祭り上げられたり、友情を育んだり、気になる女子が現れたりと、典型的な青春小説の様相を呈する。
しかし、クライマックスにかけては予想外の方向へと向かうのだった。この結末は、成長小説としてアリだろうね。
ひょんなことから大学の”正義の味方研究部”に入ってしまった主人公。本作品は、出だしからポップな展開だ。いじめられっコの華麗な人生逆転ものだろうか。
先輩らと共に事件を解決したり、クラスのヒーローに祭り上げられたり、友情を育んだり、気になる女子が現れたりと、典型的な青春小説の様相を呈する。
しかし、クライマックスにかけては予想外の方向へと向かうのだった。この結末は、成長小説としてアリだろうね。
2007年6月6日に日本でレビュー済み
これまでの本多作品とはちょっと雰囲気違うかなぁ。
でも、この本で思いついたことがある。
彼の作品には、結論がない。
そして、それは意図的と思ってきたのだけど、どうやら違うのでは、と。
結論をわざと書かないのかと思っていたが、実は、彼もわからないのでは? と。
わからないから書く。
書いてみたけど、わからないまま話が終る。
そんな気がしてくる。
いまを生きる若者たちは、なんとも歪んだ社会で育ち、なんとも歪んだ気持ちを抱えている。
その歪みを描きながらも、暗い雰囲気はなく、カラッとしていて、さわやかな印象さえ与えてしまう。
その一方で、いじめに関する表現は生々しくもあり、抱えている問題の深さを知る。
とことんまで、いじめられ続けて主人公は、大学入学とともに、これまでの自分を変えよう、というか、これまで以上に目立たない平凡な人間になろうと、慎ましやかな希望をもつ。
そんな彼の夢も希望も入学一日目にして破れる。
いじめっ子だった男が何故か同じ大学にいたのだ。
さっそくこれまで通りの関係が続くと思ったその矢先、彼を助ける男がいた。
正義の味方研究部。
略してセイケン。
なぜか彼もセイケンの一員になり、大学の“正義”を守る側人間になってしまう・・・。
“正義”とは何か。
究極に言えば、それについての物語。
本多節とも言える飄々とした文体と、主人公の超悲観主義的妄想が、おもしろいアクセントになっている。
さわやかで、ちょっと切なくて、結論のない物語。
ま、ハッピーエンドだけどね♪
でも、この本で思いついたことがある。
彼の作品には、結論がない。
そして、それは意図的と思ってきたのだけど、どうやら違うのでは、と。
結論をわざと書かないのかと思っていたが、実は、彼もわからないのでは? と。
わからないから書く。
書いてみたけど、わからないまま話が終る。
そんな気がしてくる。
いまを生きる若者たちは、なんとも歪んだ社会で育ち、なんとも歪んだ気持ちを抱えている。
その歪みを描きながらも、暗い雰囲気はなく、カラッとしていて、さわやかな印象さえ与えてしまう。
その一方で、いじめに関する表現は生々しくもあり、抱えている問題の深さを知る。
とことんまで、いじめられ続けて主人公は、大学入学とともに、これまでの自分を変えよう、というか、これまで以上に目立たない平凡な人間になろうと、慎ましやかな希望をもつ。
そんな彼の夢も希望も入学一日目にして破れる。
いじめっ子だった男が何故か同じ大学にいたのだ。
さっそくこれまで通りの関係が続くと思ったその矢先、彼を助ける男がいた。
正義の味方研究部。
略してセイケン。
なぜか彼もセイケンの一員になり、大学の“正義”を守る側人間になってしまう・・・。
“正義”とは何か。
究極に言えば、それについての物語。
本多節とも言える飄々とした文体と、主人公の超悲観主義的妄想が、おもしろいアクセントになっている。
さわやかで、ちょっと切なくて、結論のない物語。
ま、ハッピーエンドだけどね♪
2013年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心地よいリズム感の言葉のやり取りで、爽快感のある読み応えの作品でした
2015年8月3日に日本でレビュー済み
キャラクターがとても魅力的で、青春モノとしても純粋に楽しめた。主人公は意思が弱く、振り回されやすい性格ゆえ、最初はちょっとイライラしました。が、次第に感情移入してしまい、問題解決に奮闘する姿に心惹かれました。
だからこそ、一冊で終わるには惜しい作品だった。終盤になってから、短くまとめようとしている感じがどうも気にくわない。
正義というものは、一くくりにまとめられるものではないです。なのでいっそのことシリーズ化し、色んなストーリーを交えてほしかった。それであの結末なら、もう少し主人公の答えに納得できたかもしれない。
総評としましては、小説のキャラクター、ストーリー設定はとても良かった。しかし消化不良感が否めないので、シリーズ化してもう少し話を展開してほしかったです。
長文失礼しました。
だからこそ、一冊で終わるには惜しい作品だった。終盤になってから、短くまとめようとしている感じがどうも気にくわない。
正義というものは、一くくりにまとめられるものではないです。なのでいっそのことシリーズ化し、色んなストーリーを交えてほしかった。それであの結末なら、もう少し主人公の答えに納得できたかもしれない。
総評としましては、小説のキャラクター、ストーリー設定はとても良かった。しかし消化不良感が否めないので、シリーズ化してもう少し話を展開してほしかったです。
長文失礼しました。
2016年7月15日に日本でレビュー済み
究極のいじめられっこたる蓮見亮太が、元ボクサーのトモイチと出会い心身ともに成長していくエンタメ小説だ。ユーモア溢れる妄想的独り語りも善し。んじゃ、「サクッと読んで気持ちよくなったろかいっ」との思いが覆される。
正義とは何か。主人公は悩む。真の正義とは…。
主人公なりの正義、その出した答えに異論はない。素晴らしい。簡単にデキル事ではない。
ただ、表紙からエンタメ期待だった私にはキツい内容でございました。
正義とは何か。主人公は悩む。真の正義とは…。
主人公なりの正義、その出した答えに異論はない。素晴らしい。簡単にデキル事ではない。
ただ、表紙からエンタメ期待だった私にはキツい内容でございました。
2012年10月6日に日本でレビュー済み
まあまあ、楽しみました。
青春物語として。
特別な能力なしに、一生懸命に生きていく。
学ぶべき点があると思います。
しかし、納得できない部分があって、のめりこめませんでした。
例えば、
なぜ、いじめられっ子が、急にこんなに強くなって人気が出ちゃうの?
そんな簡単には変わらないと思います。
最後の部長の態度も気に入りません。
長年尊敬を受けている方なんですよね?
こうはならないのでは?
未完成な作品だと思います。
青春物語として。
特別な能力なしに、一生懸命に生きていく。
学ぶべき点があると思います。
しかし、納得できない部分があって、のめりこめませんでした。
例えば、
なぜ、いじめられっ子が、急にこんなに強くなって人気が出ちゃうの?
そんな簡単には変わらないと思います。
最後の部長の態度も気に入りません。
長年尊敬を受けている方なんですよね?
こうはならないのでは?
未完成な作品だと思います。