『動物学科空手道部1年高田トモ!』です。
執筆当時の著者は動物学科ではないけど獣医学科で、空手部らしいです。
主人公の女子大生高田友恵がタイトル通りの変わった境遇の青春を始めます。
全4章構成なのですが、1、3章はダメで、2、4章は面白かったです。
1章は冒頭から主人公トモの設定説明。それも、大学に入ったというのに、過去の姉と元彼とのトラウマについての説明。それが終わると動物学科の説明。空手道部の説明。それぞれ珍しい題材ではありますが、さすがにうんざり。学科の友人、部活のメンバーなど多数一気に登場して、把握も大変。
未熟な動物学科生が一度は通らなければならない問題ということで「と畜」問題も出てきますが、答えは出きっていますし、一般人であっても人生で一度くらいは考えそうなことなので、さほど深みもなく、トモに共感もできません。
2章では、産業動物の中でもスーパーカウやフリーマーチン問題が出てきて、さすがに本書ならではの問題提起でした。そんな中で女らしさを捨てようとしていた主人公が新しい恋愛へと動いて行く様子は楽しめました。
3章は空手の試合と合宿の説明が延々とあるだけで、キャラの動きが乏しく面白味に欠けます。
4章は、空手部員の一人が悩みを抱えて、トモもその悩みと向き合っている内に自分自身も同じ問題を抱いていることに気付き、葛藤しながらも結論を出して、一年生が終わります。トモの決断に読者としては賛否がありそうですが、面白かったです。
そういうことで総評は、人間の葛藤を描いている所は面白かったですが、動物学科や空手の説明パートはつまらなかったです。
トモが葛藤する部分って、動物学科や空手部じゃなくても、他の部活でも充分代用できそうなものだったようにも感じます。物語と動物空手設定がうまく混ざり合っていない感じ。
ですが、自己体験エッセイ的小説なので、こんなものでしょうか。★3
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動物学科空手道部1年高田トモ! 単行本 – 2008/9/17
片川 優子
(著)
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トモは将来、動物に関わる仕事がしたくて大学を選ぶ。ずっと背中を追い続けてきた姉への憧れが、ある事をきっかけに冷めたとき、トモは「自分らしく」生きることを決めたのだ。勉強にも部活にも、そして恋にも100%で向かうトモの大学生活が始まる。
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2008/9/17
- ISBN-104575236349
- ISBN-13978-4575236347
商品の説明
著者について
かたかわ ゆうこ
1987年東京生まれ。2004年、中学三年生のときに書いた『佐藤さん』で第44回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。その他の著書に『ジョナさん』がある。
1987年東京生まれ。2004年、中学三年生のときに書いた『佐藤さん』で第44回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。その他の著書に『ジョナさん』がある。
登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2008/9/17)
- 発売日 : 2008/9/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 4575236349
- ISBN-13 : 978-4575236347
- カスタマーレビュー:
著者について
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2013年6月22日に日本でレビュー済み
タイトルとあらすじが面白そうだったので、軽い気持ちで読み始めたけれど、以外に、と言っては失礼だけどいい作品だったと思う。
「お姉ちゃん見たいにはならない」と言っていたトモがあっさりと自分の発言を覆したのは、どうかとは思う。
そうなるにしても、もう少しじらしてくれた方が話的には盛り上がったと思う。
だけど、その後の苦悩、そして悩みついての決断のシーンはよかったと思う。
自分は学生時代にそんなに悩んだりしたことがあまりないので、トモがある意味羨ましく思う。
一番印象に残っているのは、食肉センターに見学に行ったあと、特に余った豚肉の生姜焼きを作りなおしているときの先輩との会話は忘れられない。
「・・・・・・、俺たちにできるのはせめてその肉を無駄にしないことだろ。かわいそうだから食いたくないなんていったて、スーパーに毎日肉は並ぶんだ」
この小説の内容は忘れてしまっても、この言葉だけは忘れてはいけない言葉のひとつだと思う。
近いうちに続編の『2年編』も読みたい。
どんな風にトモが成長するのか楽しみだ。
「お姉ちゃん見たいにはならない」と言っていたトモがあっさりと自分の発言を覆したのは、どうかとは思う。
そうなるにしても、もう少しじらしてくれた方が話的には盛り上がったと思う。
だけど、その後の苦悩、そして悩みついての決断のシーンはよかったと思う。
自分は学生時代にそんなに悩んだりしたことがあまりないので、トモがある意味羨ましく思う。
一番印象に残っているのは、食肉センターに見学に行ったあと、特に余った豚肉の生姜焼きを作りなおしているときの先輩との会話は忘れられない。
「・・・・・・、俺たちにできるのはせめてその肉を無駄にしないことだろ。かわいそうだから食いたくないなんていったて、スーパーに毎日肉は並ぶんだ」
この小説の内容は忘れてしまっても、この言葉だけは忘れてはいけない言葉のひとつだと思う。
近いうちに続編の『2年編』も読みたい。
どんな風にトモが成長するのか楽しみだ。
2009年6月6日に日本でレビュー済み
現役大学生の片川さんが、
自身の学生生活と同時進行で書き進めた物語。
部活やサークル、先輩、恋愛、友達、飲み会…
主人公の高田トモが経験して、そして悩む姿には、
同じ大学生として共感できる部分が多く、楽しめました。
あとがきによれば、まだまだこれからのトモを書いていきたいそうです。
是非読みたい!とは思えないのは、
小説の主人公として、トモがあまりにリアルで一般的な大学生だからかな。
小説なのだから、もう少し違う感性を持った人物を読みたかった…
そうも思ったけれど、それは片川さんの書きたい物語ではないのでしょう。
今回は少し物足りない気もしますが、
これからトモがどんなことを経験し、成長していいくのか、
最後まで見届けてみようと思います。
自身の学生生活と同時進行で書き進めた物語。
部活やサークル、先輩、恋愛、友達、飲み会…
主人公の高田トモが経験して、そして悩む姿には、
同じ大学生として共感できる部分が多く、楽しめました。
あとがきによれば、まだまだこれからのトモを書いていきたいそうです。
是非読みたい!とは思えないのは、
小説の主人公として、トモがあまりにリアルで一般的な大学生だからかな。
小説なのだから、もう少し違う感性を持った人物を読みたかった…
そうも思ったけれど、それは片川さんの書きたい物語ではないのでしょう。
今回は少し物足りない気もしますが、
これからトモがどんなことを経験し、成長していいくのか、
最後まで見届けてみようと思います。
2008年11月26日に日本でレビュー済み
久しぶりの片川さんの本。
『佐藤さん』で奇想天外、すっとぼけた味わいながら、青春の内面を描き、
『ジョナさん』では、恋をする喜びととまどいと、自分と他者との間の苦みを
瑞々しく描いた片川さん。
今回は自身の生活が反映された等身大の小説だ。
動物学科に入学し、空手道部に入ったトモ(高田友恵)の大学生活。
期待ととまどいの入り交じる目線と毎日が初々しい。
“大学生活を賭けるべき価値のあるもの”を求め、実現させようとするトモの
まじめさが眩しい。
これまでの価値基準はある時まですべて“お姉ちゃん”だったトモ。
初めてのアイデンティティ探し。
それはとりもなおさず「自分ではない人」を、しっかりと知ることでもある。
空手道部の練習。部活の人間関係。芽ばえた恋との両天秤はつらい。
自分で選んで、自分で歩く日々。
「決断」の重みと苦しさを知るトモ。友人との他愛ないやりとりに救われる日もある。
大きな展開はないけれど、深く自己を掘り下げていく時期の真摯さが愛おしい話だ。
あとがきによれば、まだトモの日々は書き継がれるようだ。楽しみ。
『佐藤さん』で奇想天外、すっとぼけた味わいながら、青春の内面を描き、
『ジョナさん』では、恋をする喜びととまどいと、自分と他者との間の苦みを
瑞々しく描いた片川さん。
今回は自身の生活が反映された等身大の小説だ。
動物学科に入学し、空手道部に入ったトモ(高田友恵)の大学生活。
期待ととまどいの入り交じる目線と毎日が初々しい。
“大学生活を賭けるべき価値のあるもの”を求め、実現させようとするトモの
まじめさが眩しい。
これまでの価値基準はある時まですべて“お姉ちゃん”だったトモ。
初めてのアイデンティティ探し。
それはとりもなおさず「自分ではない人」を、しっかりと知ることでもある。
空手道部の練習。部活の人間関係。芽ばえた恋との両天秤はつらい。
自分で選んで、自分で歩く日々。
「決断」の重みと苦しさを知るトモ。友人との他愛ないやりとりに救われる日もある。
大きな展開はないけれど、深く自己を掘り下げていく時期の真摯さが愛おしい話だ。
あとがきによれば、まだトモの日々は書き継がれるようだ。楽しみ。