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発売元 古書かいた
コンディション: 中古商品: 良い
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日本のセックス 単行本 – 2010/4/20

3.8 5つ星のうち3.8 41個の評価

官能から始まる物語は、やがて、圧巻のバイオレンス&法廷サスペンスへ――

『さらば雑司ヶ谷』で話題沸騰の新しい才能の最新作は、不覚にも最後は涙する〈マニア夫婦の激動ライフストーリー〉。
緻密な計算と破天荒な展開、洞察力に満ちたダベリが、ページを繰る手を止めさせない、21世紀の『O嬢の物語』

容子と佐藤はスワッピングマニアの夫婦。あるマニアが集うパーティーで、マサトとミユキと名乗るカップルと出会う。
だがそれは、ふたりの人生を大きく狂わせる暴走ラブワゴンへ乗り込むことだった……。

商品の説明

著者について

1971年、東京都雑司が谷生まれ。

出版社勤務を経て、2009年『さらば雑司ヶ谷』で作家デビュー。

黒い笑いに満ちた疾風怒濤のハードボイルドとして、読書人から熱烈な歓迎を受ける。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 双葉社 (2010/4/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/4/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 368ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4575236926
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4575236927
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 41個の評価

著者について

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樋口 毅宏
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カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2010年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ん、なんだこりゃ。要するにエロ小説か・・」
と僅かに不信感が芽生えそうになりつつも、『俗っぽい』おもしろさとスピード感で、
なんだかんだと、どんどん読み進めたくなる。

3割くらいのページを過ぎたあたりから、
変態レベルがかなり強烈になっていき、
「んー、なんだこりゃ。要するに変態暴力描写本か・・」
とまたも僅かにへんな不安が芽生えるが、
とりあえずまだへんなレッテルを貼らずに読んで行こう、
とページが進む。
というより、過激な不快感よりも、好奇心が勝り、どんどんページが進む。
(不快感が勝ってしまう人もいるかもしれない)

そして、後半。
ガラッとエロが消えて、
裁判が進んでいく。

カラマーゾフの兄弟へのオマージュか何かか・・。
それにしても、超過激な変態エロと暴力でバキバキだった前半から、
強烈なトーンダウン。
このままもうエロもなく、静かに進んでしまうのか、
と、妙な残念感(笑)をちょっと感じながら、
やはり展開がおもしろくてどんどんページが進む。

そして、最後の方は、愛なのか、何なのか・・。

読み進めながら、その「俗っぽい」感じに「いまいちかも」という不安を感じつつ、
時間差でその不安は消え、おもしろさが勝っていく。
そして終盤では、その時間差がなくなった。

前半のへたすりゃ不快なエロや暴力、
後半のへたすりゃ地味な嵐の後の静かさ、
とても必要な落差だったんだと思う。

全編に流れる、男と女の俗っぽさ、相手を求める切なさ、そして愛、もしくは愛のようなもの・・。
僕はここに描かれている、現代ニッポンの「俗っぽい」空気がなんとも愛おしい感じがします。
39人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月1日に日本でレビュー済み
いやあ、すごい小説でした。驚きました。

冒頭のハードコアエロに若干興奮してしました。この勢いが続くのかと思いきや、急展開。公権力の暴走の恐怖は本作に新たな魅力を与えます。そして最後に問われる、人。結局、人、って何なのか。人と分かり合えるのか、どのように理解するのか。そんなほんのりした展開で終わりました。

タイトルに違わず、エロいところもあります。しかし、タイトルに留まらない深さも包含した佳作ではないかと感じました。

・・・
冒頭の40%はハードコア・エロ描写。

主人公容子は、才色兼備も人とは距離を置くタイプ。夫の佐藤(なぜか苗字呼ばわり)は妻を他人に抱かせることで興奮するタチ。

冒頭にどこぞの作家の引用があり、『自分のものであるからこそ他人に与えることが出来る』云々の記載がありました。澁澤龍彦氏の翻訳とあるので方向性は推して図るべし。

ということで、このパートは、すごい。乱交だったり、スワッピングだったり、本の世界です。本といってもエロ本だけど。

そして、容子が佐藤に連れられて行ったスワッピングパーティーで事件は起こります。そこで容子は心身共に傷を負います。

・・・
そんな失意の中、ほとぼりの醒めてきた佐藤のハードコア欲がむくむくともたげる中、なんと容子と佐藤はひき逃げ事故を起こします。

ここから二人の人生は、坂道を転がるかのように状況が悪化します。佐藤の逮捕、佐藤の解雇や容子の退職、加えてマスコミに面白おかしく取り上げられアブノーマル嗜好が暴露され、挙句過失致死ではなく殺人として起訴されることに。

公権力たる警察もマスコミとタッグを組んで佐藤と容子を貶めにかかります。同時に、佐藤についても、容子の知らない犯罪などがホイホイと知らされ、容子の心理的ショックも読んでいて伝わってきます。

最終的に、佐藤は当初見込まれていた以上の量刑をくらい、失意のうちに拘置所で自殺をしてしまいます。

こうした急展開が実に秀逸でありました。容子の心理描写、刻々と悪化する周囲の状況。当初の享楽さ加減から、ズドンと落とされたその落差と謂ったらありません。

容子は、警察の悪意に辟易とし、応援しているはずの夫すら、実はなにも知らなかった、と。そして今は亡き父、あれほど嫌っていた父を、実に今よく理解できてしまう自分。そうした自分に自己嫌悪を覚える。

容子さんどうなってしまうのかと、ハラハラしながら読みました。

・・・
そして終盤、容子は振り返ります。

自分が夫に隠していた秘密を、夫たる佐藤は分かっていた。佐藤はそのうえで、当初容子が気づかない形でへらへらとメッセージを伝えていた。ストレートではない、死んで気づく夫のやさしさ。

このあたりのストレートでない表現、伝わりづらいんだよって個人的には思うし実際にされると私はいやですが、物語としてはありです。結局人ってどこまで分かり合えるのか(本当に分かり合えるのか?)みたいなことを読者にもほんのり投げかけます。

・・・
ということで、樋口氏の作品でした初めてよみました。すごかったです。

この作品を女性がどう読むのか見当がつきません。容子が夫の『もの』のようにコントロールされている様に過剰に反応する方も出てくるように思います。

しかし、展開の急転直下ぶりやその後の公権力の怖さなど、エンターテイメントとしても十分その展開を楽しめました。要はただのエロ小説としてくくれない広さと深さ。

90年代の音楽シーンや諸々の引用はそこまで響きませんでしたが、かつて読んだ『ブルータス』ではこうした時代の切り取り方を高く評価していました。

あ、でも、佐藤が単館映画館(渋谷のシネクイントかどこか)でモギリをやっていたのはちょっと響きました。嫁をしょっちゅうユーロスペースに連れて行き、イラン映画だロシア映画だと見に行った挙句、二人して爆睡ってのをよくやっていました。四半世紀以上前の話です。

ということで、過激な性描写含め、心の広い方にはお勧めできる作品です。
2013年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出だし50ページぐらいまでは面白かったんだけど、途中からだんだん現実感が薄れていって、ストーカーの男を車で弾いたあとから、無理矢理感半端ないきがして、ページが進んでない…('Д` )
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三分の一くらいまで我慢して読んだが、限界だった。あほくさい。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前読んで衝撃だったのですが、貸したかどこかに行方不明となりまたしても買ってしましました
2019年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名が凄いです・・・。
自分は他人に「何を読んでんの?」って思われてもあまり気にならない方なので、ブックカバーとかはつけない派なんですが、流石にこれは表紙をひっくり返しました(笑)
この本を知ったのは、「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」という本に紹介されていたからなんですが・・・。

八重洲ブックセンターの方がつけたポップがとっても強烈です。
どこまでも暗黒!ひたすら邪悪!なのにこのカタルシスはなんだ!?日本文学会に咲いた毒の花・樋口毅宏が放つ、「或る女」の疾風怒濤の一代記!あまりにもなタイトルと、官能小説然とした出だしに臆することなかれ。かつてない読書体験をお約束します!今年の小説ベストワン絶対確定!

冒頭は「O嬢の物語」からの引用で始まります。
僕自身は、レアージュの「O嬢の物語」は読んだことはないのですが、「とっても、文学的だなぁ。その気持ち、なんとなく判らないでもないなぁ・・・。」と感嘆し、きっと本作も題名とは裏腹に真面目な本だろう、とゲスしたのですが、とんでもない!ページを捲って後悔・・・。(笑)

恐ろしく なってしまう程、エログロな作品でした・・・。

佐藤はカンダウリズム・マニア。その妻である容子は、どこか冷めたところがあるも頭脳明晰で大変な美貌の持ち主。佐藤に引き込まれ、容子はマニアの世界にみるみるハマって行く。羞恥心から生じる快感を追及し、徐々に無くなる理性の境界線。辛うじて羞恥心の世界に留まっているが、快楽と狂気の世界を行ったり来たりしているうちに、羞恥心から生じる快感と暴力から生じる快感の一線を越してしまった仲間が暴走、事故(犯罪?)に巻き込まれる。
心身共に深い傷を負う容子。再度佐藤の手引きで、よりソフトな形で羞恥心の世界に帰って来るが、とんでもない状況に巻き込まれ、二人の人生は大きく変わって行く。

前半は、正直「いつまで、このスーパーエログロな描写が続くのだろう?これじゃぁ、ただの変態小説じゃないか!!!???」と若干我慢して読み進めるも、描写は更にエスカレート。しかしながら、ある時点を境に唐突に静かになり、更に意外な展開を見せ始めます。前半がどちらかというと肉体的な物語なのに対し、後半は精神的な物語とでも言えばいいのでしょうか?
最後に走馬灯のように語られる、容子の周りに居た人々の言葉に強い印象を受けました。(要約)
「所詮男なんて生き物は、戦争がなかれば威張れない生き物なのだと思います。強い男なんて見たことがないし、弱い女なんて見たことがない。」
「農家の5人兄弟の四男坊として生を享けた。父親には温かい言葉を掛けられたより殴られた回数の方が多い。自分の世代は皆そんなもの。それが当世は、何で皆、血眼になって愛とかを求めるのか?腹が減っていないからか?ビ-トルズとかいう連中が悪い。”愛こそすべて”?それを真に受けるバカが世界中にいる。」
「いつだって大事なことは今日しかない。過去は頼りにならないし、未来を語るのは単に卑怯者がやること。何故なら、歴史が何か教えてくれると言うのなら、世界中の紛争はとっくに無くなっている。天気予報ひとつ満足に当たらないのに、輝くような明日があるように話すのは、この世で最悪の欺瞞。だから今日しかない。人は毎日、毎日その日を生きるしかない。この先辛いなぁ、生きていることがしんどいな、と感じたら、その日の事だけを考えて生きろ。それを実行する人にしか明日はやってこない。」
一見とんでもなくエログロな作品ですが、突き抜けた人だけが知ることのできる、深い愛を描いた物語だと思いました。
本作は、意外なことに女性の方の評価が高いようですが、誤解されるリスクを冒してまで、自分から女性には薦められないですね・・・。(笑)
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年6月6日に日本でレビュー済み
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デビュー作「さらば雑司ヶ谷」で受けた衝撃が冷めやらぬまま
2作目を拝読。

前作の破壊力がすごかったので、もうそれ以上はないだろうと
思っていたものの、もっとパワーアップしていた・笑。

破壊力だけではない、描写の緻密さ。リアリティが半端じゃない。
そして感じられるのは愛、愛、愛!
・・・全くすごい本です。

今回もありました、過激な内容からインターバル的に展開される映画・音楽論。
なんだか身近にいる「いろいろ詳しい人」が自分なりの解釈を語るのを
聞くようなワクワク感が得られました。

日本小説界の限界まで突き進んでほしい・・・。
それを託せる小説家です。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年7月10日に日本でレビュー済み
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最初、あまりのエロさに読んでて自分が恥ずかしくなってしまった感じだけど・・・
でも、最後のほうは何とも言えない悲しさがこみあげてきた。
佐藤は、なにを思って自殺してしまったのか?
本の中に書いてあったように、容子のことを思って死を選んだのか?

佐藤の考え、気持ちが気になって、読み終わって1〜2日は何ともどんよりした気持ちでした。

佐藤は何を思って死んだと思う?
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート