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よるのばけもの 単行本(ソフトカバー) – 2016/12/7
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ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。
誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて――。
ベストセラー『君の膵臓をたべたい』『また、同じ夢を見ていた』に続く、住野よる待望の最新作!!
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2016/12/7
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104575240079
- ISBN-13978-4575240078
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
“君膵"の住野よるが放つ『よるのばけもの』とは何か 地雷原と化した教室に生きる異物と異形
個人と個人の親密な関係性について、愛とか恋とか結婚だとかの古典的な枠組みを分解し、再定義を試みる作品がここのところ多く見られる。住野よるの作品も、その流れの中にあると感じる。「愛でも恋でもない」関係性がよく登場し、必ず通り一遍の「愛や恋」を越えた、唯一無二の境地に達する。三作目となる『よるのばけもの』は、夜になると全身を流動的な黒い粒で覆った化け物に変身する少年・安達と、彼のクラスメイトで周囲からいじめを受けている少女・矢野の交流が描かれている。
いじめをテーマとする多くの作品では、よくいじめの被害者が際立ったキャラクターとして描かれる。いじめを受けてもおかしくないであろう存在として、読者を納得させるなんらかの特性が付与されるのだ。本作においても、いじめを受けている矢野はおそらく吃音症で、唐突に人を傷つけ、いつもにんまりと不気味に笑っている。安達を含めた他のクラスメイトは彼女を理解の出来ない異物として遠巻きにしている。
ただ『よるのばけもの』のすごいところは、本当は矢野よりもよっぽど際立った化け物である安達を、いじめを傍観するその他大勢としてクラスに埋没させていることだ。昼の安達は「クラスにおける正しい行動」に縛られ、個を押し殺して過ごしている。安達と矢野、どちらが物語内の真の異形なのか問い続ける構造に強烈な魅力を感じた。
化け物になった安達と矢野は真夜中の学校で出会い、夜休みと称した穏やかな時間をまるで普通のクラスメイトみたいに過ごす。なぜ安達は化け物になったのか、どうして矢野はわざわざ嫌われるような行動を取ったのか。語られないまま、物語は進む。
いじめの物語ではなかった、と読み終わったあとに清々しく胸を衝かれる。いじめが醸成される構造も柱の一つではあるが、主ではない。必死で空気を読んでその他大勢であり続けようとする少年と真夜中の化け物、どちらが本当の彼なのか。なぜ二つに引き裂かれたのかという問いかけが痛いくらいに鮮やかだ。地雷原、と作中で書かれた思春期の教室で、化け物的な側面を持たずに生きていける子がどれだけいるだろう。
二つの顔が一つになったとき、少年は初めて、完全な個人として少女に出会う。彼らは恋人ではないし、おそらく友人でもない。理解者であり、共犯者であり、ただのクラスメイトだ。それなのに、あまりに眩くて尊い。あらゆる類型を越えて個人と個人が真摯に向き合う瞬間の幸福を描き出す、稀有な感性に圧倒された。
評者:彩瀬 まる
(週刊文春 2017.2.9号掲載)登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2016/12/7)
- 発売日 : 2016/12/7
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4575240079
- ISBN-13 : 978-4575240078
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 225,688位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,419位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

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イメージ付きのレビュー

-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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いろいろ考え深い作品です。
楽しめました。
第一作、第二作と比べると主人公たちの置かれた状況が悪く一見希望的でないように見えますが、 『君膵』等の流れで買ったとしても決して期待ハズレでない作品かと思います。
住野さんの作品は主人公がさまざまに思索し苦悩するところがミソで文量も割かれている気がしますが、本作でも七転八倒します(一般的な正義からすれば意気地なしと感じる方もいそうですが、思い悩むタイプでなければ物語が成立しないはずです)。
そんな中で『君膵』では主人公以外による長い語りがあったりして、それが最後のひと押しになったりしますが、 本作でそれをやる意義は薄そうです。真相が読者にわかりすぎるほどわかりやすくなる代わりに、主人公の苦悶と疑念から生まれる雰囲気がなくなって空気が抜けたような話になるでしょう。手がかりは徐々に出ています。
同様の物語を期待するわけではありませんが、第4作以降も読みたいと思います。良かったです。
すみのさんがお好きな方は汐見シリーズもおすすめです。
子供は良かったと言っています。
なんか面白そうなタイトルだったので
試しに。
そのおかげで小説にハマってしまいました。
新たな世界が広がりました。
不思議な雰囲気の少女に翻弄される化け物になれる少年。その話の中に盛り込まれている「いじめ」。読み終わった後、考えさせられ、他の人に話して討論したいなという気持ちに掻き立てられました。なぜ彼が化け物になれるようになったのか。それは読んだ人が考えるべきなのでしょうね。
ぜひ、小学生などお子さんにも読んでほしいなと思います。