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ラジオ・ガガガ 単行本(ソフトカバー) – 2017/5/17
原田 ひ香
(著)
喜びも哀しみも、いつもラジオが傍にいてくれた。
夢破れ、逃げる旅路の果てで聴いた【オードリーのオールナイトニッポン】。
ケアハウスで暮らすラジオ歴35年の老女は、今夜も【深夜の馬鹿力】に胸をときめかす――など、
実在する人気ラジオ番組に耳を傾ける人々の姿を描く連作5篇。
夢破れ、逃げる旅路の果てで聴いた【オードリーのオールナイトニッポン】。
ケアハウスで暮らすラジオ歴35年の老女は、今夜も【深夜の馬鹿力】に胸をときめかす――など、
実在する人気ラジオ番組に耳を傾ける人々の姿を描く連作5篇。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2017/5/17
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104575240346
- ISBN-13978-4575240344
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2017/5/17)
- 発売日 : 2017/5/17
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 272ページ
- ISBN-10 : 4575240346
- ISBN-13 : 978-4575240344
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,108,656位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 25,862位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月1日に日本でレビュー済み
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どの話も色々なことが最後にストンと腑に落ちます。「昔の相方」に何回も出てきた祖母の口癖「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」は、人間をひと回り大きく深みのある人物にしてくれます。私はこの祖母のような人になりたいです。
2023年12月12日に日本でレビュー済み
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ラジオ番組をモチーフにした短編集。著者の豊かな感性と、ラジオならではの温かさがとても合っていて、爽快。有名タレントの名前も作品に珍しく登場するので、著者はもしかして、かなりラジオがお好きだったのではと想像もしながら読めた。ラジオドラマに、懸命になって作品を練り上げ何度も何度もプロットを応募する広村貴之。無慈悲な現実のため木っ端微塵に打ち砕かれる様子は、涙が出そうだった。文章を紡ぎあげる才能は、誰がどう評価するべきなのか、とことん考えるいいきっかけにもなった。心に染みる、声と言葉はたくさんあるはずなのにね。
2023年9月3日に日本でレビュー済み
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深夜放送の物語ではないけど、少しだけ生活の中にラジオ放送がかかわっていたな、もの悲しい時も、人生を教えてくれたパーソナリティの会話?雰囲気?いろいろ思い出せて楽しかった。ちょっと人生の振り返りに読めてよかった。
2020年10月4日に日本でレビュー済み
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普段はテレビや携帯ばかりでラジオは聞かないのですがラジオもいいんものだな、聞いてみたいと思えた本でした。とても心がほのぼのとしました。
2022年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「一橋桐子の犯罪日記」でハマり、最近集中的に読んでいる原田ひ香作品もこれで5冊目。ハマる作品とそうでない作品の振れ幅が結構大きい事が分かって来たので「今度はどっちかな?」と恐る恐る拝読。
物語の方はラジオがある日常を描いた短編集で全6話。第一話と第二話では登場人物に一部被りがあるのでいわゆる「連作短編形式」なのかと思ったが、それ以外の作品は完全に独立している作りとなっているのでどうも作者が試行錯誤しながら書いたシリーズっぽい。
基本的にはリスナー側を主役とした話作りとなっているが、第3話、第6話の様にラジオ番組の制作側を主役にした作品もある様に各話の主人公は非常にバラエティ豊か。
ケアハウスに入所した未亡人であったり、怪しげなブローカーに誘われて東南アジアでラーメン屋をやる羽目になった青年、不妊治療と母親の圧に悩んだ過去を持ちラジオドラマのシナリオ新人賞に挑む母親、夫が売れっ子お笑い芸人の相方に誘われた事のある主婦、同級生の目立つ子が主導するいじめに悩む女子中学生、新人賞を獲得しながら音にならないプロットを送り続けるラジオドラマの脚本家……まことに多種多様。どこか他人の人生を覗き見させて頂く様な楽しさが滲み出ている。
斯様に多種多様な背景を持つ主人公を描きながら共通するのはどこか孤独や寂しさを抱えて生きているという点かと。それは大学卒業後何物にもなれないまま10年近く燻っていた男がラーメン屋を始めたシンガポールから一人こそこそとバスに乗って逃げ出す姿であり、売れっ子となった芸人を食えない時代に世話し続けた夫が「バカな奴」と仇で返されている事を知った女性の悲しみであったり、採用されないまま百本以上のプロットを書き続け「いつか音になる日」を待ち続けるシナリオライターの送る日々だったりする。
本作のテーマであるラジオはそんな彼らの孤独な人生にそっと寄り添ってくれる相方であり、数少ない希望の象徴であるわけだが、インターネットやSNSが普及し常に誰かとやり取りし続ける時代にあってはラジオから流れてくる声に耳を傾けて長い夜を過ごした時代を思い出し、少しばかり懐かしい想いに浸らせて貰った。
最初にハマった「一橋桐子」にも言える事だが、こういう人生における孤独な、一人で歩き続けなければならない時間を描かせると作者である原田ひ香は良い仕事をするな、と改めて自分が何故この作家にハマっているかを思い出させてくれる側面もある。
小説としてのスタイルでも工夫は垣間見られ、特に第3話の若い頃に不妊治療に耐え続けた女性が、娘を育てながらラジオドラマの執筆に挑む「リトルプリンセス二号」などはどこか幻想小説っぽい雰囲気を醸し出し、明瞭にされない事実が散りばめられる中で主人公の女性が育てている子はいったい誰の子なのか……という想像力が刺激されて中々に楽しい。
ただ、原田ひ香のちょっと困った所も見え隠れしている所に難がある。少し前に読んだ作品で「アベノミクスの恩恵」やら「悪夢の民主党政権時代」みたいな事を書いていたので「おいおい」となったのだが、どうもこの作者さん実在の人物、それも存命で現在もマスメディアを通じて顔を見せている様な人物をやたらと登場させる癖があるらしい。
特に本作においてはそれが顕著で第一話の伊集院光であったり、オードリー、クドカン、ふかわりょう……大してバラエティ番組に関心の無い自分の様な人間でも顔ぐらいは知っている様な人物名がゾロゾロ出てくる。言うまでも無いが実在の人物、それも政治家やら芸人みたいな顔を売り込んでなんぼという商売の人間は帯びている情報量がフィクションの登場人物とはけた違いである。
そんな情報量の多い人物の名前がフィクションの中にゴロッと出てくると解像度の違う画が無造作に並べてあるような違和を覚える。違和というと優し過ぎるかもしれない、はっきり言ってノイズにしかなってない。実在の人物がダメと言うなら歴史小説はどうなるという方もおられるかもしれないが、時間の経過は実在の人物の解像度を落としてくれる作用がある。
本作でもビートたけし時代の「オールナイトニッポン」などが出てくるが、40年以上前の事であれば良い具合に解像度が落ちてフィクションに混ぜても違和感がそれほど強くならない。ナマモノである実在の人物を使う上ではこの点について配慮が必要かと。
原田ひ香の長所である人生における孤独の描き方や、バラエティに富んだ人物造形といった部分では大いに期待通りの楽しさを提供して貰ったが、同時に実在の人物の扱いについてはもう少し配慮をして頂きたいと、そんな事を思いながら読み終えた次第。
物語の方はラジオがある日常を描いた短編集で全6話。第一話と第二話では登場人物に一部被りがあるのでいわゆる「連作短編形式」なのかと思ったが、それ以外の作品は完全に独立している作りとなっているのでどうも作者が試行錯誤しながら書いたシリーズっぽい。
基本的にはリスナー側を主役とした話作りとなっているが、第3話、第6話の様にラジオ番組の制作側を主役にした作品もある様に各話の主人公は非常にバラエティ豊か。
ケアハウスに入所した未亡人であったり、怪しげなブローカーに誘われて東南アジアでラーメン屋をやる羽目になった青年、不妊治療と母親の圧に悩んだ過去を持ちラジオドラマのシナリオ新人賞に挑む母親、夫が売れっ子お笑い芸人の相方に誘われた事のある主婦、同級生の目立つ子が主導するいじめに悩む女子中学生、新人賞を獲得しながら音にならないプロットを送り続けるラジオドラマの脚本家……まことに多種多様。どこか他人の人生を覗き見させて頂く様な楽しさが滲み出ている。
斯様に多種多様な背景を持つ主人公を描きながら共通するのはどこか孤独や寂しさを抱えて生きているという点かと。それは大学卒業後何物にもなれないまま10年近く燻っていた男がラーメン屋を始めたシンガポールから一人こそこそとバスに乗って逃げ出す姿であり、売れっ子となった芸人を食えない時代に世話し続けた夫が「バカな奴」と仇で返されている事を知った女性の悲しみであったり、採用されないまま百本以上のプロットを書き続け「いつか音になる日」を待ち続けるシナリオライターの送る日々だったりする。
本作のテーマであるラジオはそんな彼らの孤独な人生にそっと寄り添ってくれる相方であり、数少ない希望の象徴であるわけだが、インターネットやSNSが普及し常に誰かとやり取りし続ける時代にあってはラジオから流れてくる声に耳を傾けて長い夜を過ごした時代を思い出し、少しばかり懐かしい想いに浸らせて貰った。
最初にハマった「一橋桐子」にも言える事だが、こういう人生における孤独な、一人で歩き続けなければならない時間を描かせると作者である原田ひ香は良い仕事をするな、と改めて自分が何故この作家にハマっているかを思い出させてくれる側面もある。
小説としてのスタイルでも工夫は垣間見られ、特に第3話の若い頃に不妊治療に耐え続けた女性が、娘を育てながらラジオドラマの執筆に挑む「リトルプリンセス二号」などはどこか幻想小説っぽい雰囲気を醸し出し、明瞭にされない事実が散りばめられる中で主人公の女性が育てている子はいったい誰の子なのか……という想像力が刺激されて中々に楽しい。
ただ、原田ひ香のちょっと困った所も見え隠れしている所に難がある。少し前に読んだ作品で「アベノミクスの恩恵」やら「悪夢の民主党政権時代」みたいな事を書いていたので「おいおい」となったのだが、どうもこの作者さん実在の人物、それも存命で現在もマスメディアを通じて顔を見せている様な人物をやたらと登場させる癖があるらしい。
特に本作においてはそれが顕著で第一話の伊集院光であったり、オードリー、クドカン、ふかわりょう……大してバラエティ番組に関心の無い自分の様な人間でも顔ぐらいは知っている様な人物名がゾロゾロ出てくる。言うまでも無いが実在の人物、それも政治家やら芸人みたいな顔を売り込んでなんぼという商売の人間は帯びている情報量がフィクションの登場人物とはけた違いである。
そんな情報量の多い人物の名前がフィクションの中にゴロッと出てくると解像度の違う画が無造作に並べてあるような違和を覚える。違和というと優し過ぎるかもしれない、はっきり言ってノイズにしかなってない。実在の人物がダメと言うなら歴史小説はどうなるという方もおられるかもしれないが、時間の経過は実在の人物の解像度を落としてくれる作用がある。
本作でもビートたけし時代の「オールナイトニッポン」などが出てくるが、40年以上前の事であれば良い具合に解像度が落ちてフィクションに混ぜても違和感がそれほど強くならない。ナマモノである実在の人物を使う上ではこの点について配慮が必要かと。
原田ひ香の長所である人生における孤独の描き方や、バラエティに富んだ人物造形といった部分では大いに期待通りの楽しさを提供して貰ったが、同時に実在の人物の扱いについてはもう少し配慮をして頂きたいと、そんな事を思いながら読み終えた次第。
2017年5月25日に日本でレビュー済み
伊集院光深夜の馬鹿力で一本の長編でもよかった気がする。
ラジオが好きな人には非常にお薦めできる本です。
ラジオが好きな人には非常にお薦めできる本です。
2023年4月3日に日本でレビュー済み
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本書の内容も良かったが、何よりYouTubeでたけしのオールナイトニッポン聴けるのわかってよかった。実際聴いて感動。