主に言葉に関するエッセイ集。基本的には論戦家(そんな言葉あるのか?)なので、よそでみつけたおかしい点をツッコム、という体裁が多いような感じです。
他人にツッコムには、まずは指摘自体がしっかり調べて反論を許さないものにしないといけないわけで、本書の“知”は、その内容じたいもそうですが、その“姿勢”そのものである、といえるでしょう。
なにしろ1つが4ページなので、明石散人のように、もの凄い引用とかはできないのです。そのうちの1ページは中野豪氏によるイラストで、これがまたとぼけた味わいを醸しだしています。
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言葉の常備薬 単行本 – 2004/10/1
呉 智英
(著)
小説推理連載の同名エッセイに、以前クロスワード誌で連載していた「言葉のティールーム」をあわせた言葉に関するエッセイ集。漢字の成り立ち、敬語・外来語の使い方、少し変わった人名・地名など、著者独自の視点で描く。読んで楽しく少しタメになるお得な本。
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2004/10/1
- ISBN-104575297364
- ISBN-13978-4575297362
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4575297364
- ISBN-13 : 978-4575297362
- Amazon 売れ筋ランキング: - 56,449位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 284位日本語研究
- - 7,619位ビジネス・経済 (本)
- - 15,941位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月13日に日本でレビュー済み
評論家にして儒学者でもある呉智英氏が日本語の謎に迫るエッセイ集。
ある新聞記事「女が女性を追いかけた」を見て曰く、何故「女」は悪玉、「女性」は善玉なのか。女は大和言葉、女性は音読みなので古来からの外来語。外来語の方がよそよそしい。「あいつは俺の女だ」と「いい女だねえ」の女は女性に置き換えることができない。不思議だ。
子供が喧嘩するときの常套句「お前の母ちゃん、デーベーソ!」は、どうして罵り言葉なのでしょう。ヘソの隠語と儒学を元に意外な結論を導き出す。それはこんなところで公には語れない。
日本語力アップになるかどうかは知らないが、読んでて楽しい一冊。
ある新聞記事「女が女性を追いかけた」を見て曰く、何故「女」は悪玉、「女性」は善玉なのか。女は大和言葉、女性は音読みなので古来からの外来語。外来語の方がよそよそしい。「あいつは俺の女だ」と「いい女だねえ」の女は女性に置き換えることができない。不思議だ。
子供が喧嘩するときの常套句「お前の母ちゃん、デーベーソ!」は、どうして罵り言葉なのでしょう。ヘソの隠語と儒学を元に意外な結論を導き出す。それはこんなところで公には語れない。
日本語力アップになるかどうかは知らないが、読んでて楽しい一冊。
2022年7月7日に日本でレビュー済み
呉智英『言葉の常備薬』双葉文庫2007年
新聞や雑誌で見つけた奇妙な日本語や誤用に、ツッコミを入れるスタイルで書かれたエッセイ。
他人の言葉の使い方を批判するには相当の勉強をしている必要があるが、著者の呉さんは博覧強記。
文章は簡潔で歯切れが良く、批判はピリリと辛口だ。
ひとつの話題が4ページで完結する。日本語の奥深さと使いこなす難しさを知るに最適な本。
新聞や雑誌で見つけた奇妙な日本語や誤用に、ツッコミを入れるスタイルで書かれたエッセイ。
他人の言葉の使い方を批判するには相当の勉強をしている必要があるが、著者の呉さんは博覧強記。
文章は簡潔で歯切れが良く、批判はピリリと辛口だ。
ひとつの話題が4ページで完結する。日本語の奥深さと使いこなす難しさを知るに最適な本。
2004年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
~この本は呉智英が「ナンクロプレゼント」、「漢字クロス」、「小説推理」に連載した小文に加筆し単行本にしたものです。呉智英は何の権威もないけれど誰もまねの出来ない読書の量と質を誇る。その博識と知の情熱の発露がこの本を生みました。読者を楽しませる本です。彼は大学を卒業して、しがないサラリーマンをしていたが馬鹿のまま死ぬのは嫌だなと一念発~~起しインテリゲンチャになりました。以来、禁欲的な読書生活をしているのだという。二十年ほど前に知的好奇心を刺激するブックガイドを特徴とする「封建主義その論理と情熱(封建主義者かく語りき)」、「読書家の新技術」で注目されました。現在でもメディアにもときどき登場しておりマンガ評論家、論語評論家で有名です。かつて全共闘学生だったそうですが~~今となってはどうでもいいことです。~
2009年12月3日に日本でレビュー済み
気になる日本語をテーマにしたエッセイの数々。日常生活のうえでは、常備薬というほどのものではないけれど、いろいろと発見があるので有益です。
新聞記事や筆者の身の周りで起きた出来事から、言葉の成り立ちや日本文化の良し悪しが自由奔放に綴られています。
中にはどうでもいいかなと思う内容もありますが、凡人が気にせず使っている言葉に一歩も二歩も踏み込んでいく筆者の探究心には脱帽します。
新聞などで活字を読み慣れている人は、共感することが多いのではないでしょうか。
万人向きではありませんが、理屈っぽいのが好きな人におすすめしたい本です。
新聞記事や筆者の身の周りで起きた出来事から、言葉の成り立ちや日本文化の良し悪しが自由奔放に綴られています。
中にはどうでもいいかなと思う内容もありますが、凡人が気にせず使っている言葉に一歩も二歩も踏み込んでいく筆者の探究心には脱帽します。
新聞などで活字を読み慣れている人は、共感することが多いのではないでしょうか。
万人向きではありませんが、理屈っぽいのが好きな人におすすめしたい本です。
2007年8月23日に日本でレビュー済み
本書は、呉智英という人の「正しい日本語シリーズ」の一番新しい文庫版です。
このシリーズは、日本語にまつわるよもやま話のエッセイで、語源について突っ込んだり、いろんな新聞の論評や社説の言葉の使い方について話したり、ニュースの単語について話したりと色々です。中には、なるほどと感心したり目から鱗が落ちる話もけっこうあります。例えば、「和語」と「漢語」と「外来語」では同じ内容でも、受ける感じが違い、和語になるほど生々しく、外来語のほうに近づけばよそよそしくなっていくというような話はなるほどと思いました。
実例としてあげれば、新聞からの抜粋によるものとしてこんな文章が挙げられています。
「女性が自転車の女に追いかけられたと110番通報があった。女が女性に向かって『じろじろ見るな』などと怒鳴ったため、女性は近所の家に逃げ込んだという」
これ、女性も女もどちらも同じ言葉であるはずなのに、二つを入れ替えることができません。女性はいいもので、女は悪者です。このような感じで、同じものを指す言葉でも「和語」「漢語」「外来語」でニュアンスが一定の法則でかわっていたりします。「話し合い」「協議」「コンフェレンス」とか。こんな感じのまじめな話や、ばかばかしい話が入り交じっています。
そんな感じで、言葉で説明するのが難しい本ですが、短いエッセイが少しずつ入っていてのんびり読んで楽しめます。もっとも呉さんという人は、いろんな事に一家言あり、ときどきわりと厳しい皮肉を言ったりすることもありますが、その対象はしったかぶりの知識人に対してなので、矛先の向かないこちらは安心して読めます。
このシリーズは、日本語にまつわるよもやま話のエッセイで、語源について突っ込んだり、いろんな新聞の論評や社説の言葉の使い方について話したり、ニュースの単語について話したりと色々です。中には、なるほどと感心したり目から鱗が落ちる話もけっこうあります。例えば、「和語」と「漢語」と「外来語」では同じ内容でも、受ける感じが違い、和語になるほど生々しく、外来語のほうに近づけばよそよそしくなっていくというような話はなるほどと思いました。
実例としてあげれば、新聞からの抜粋によるものとしてこんな文章が挙げられています。
「女性が自転車の女に追いかけられたと110番通報があった。女が女性に向かって『じろじろ見るな』などと怒鳴ったため、女性は近所の家に逃げ込んだという」
これ、女性も女もどちらも同じ言葉であるはずなのに、二つを入れ替えることができません。女性はいいもので、女は悪者です。このような感じで、同じものを指す言葉でも「和語」「漢語」「外来語」でニュアンスが一定の法則でかわっていたりします。「話し合い」「協議」「コンフェレンス」とか。こんな感じのまじめな話や、ばかばかしい話が入り交じっています。
そんな感じで、言葉で説明するのが難しい本ですが、短いエッセイが少しずつ入っていてのんびり読んで楽しめます。もっとも呉さんという人は、いろんな事に一家言あり、ときどきわりと厳しい皮肉を言ったりすることもありますが、その対象はしったかぶりの知識人に対してなので、矛先の向かないこちらは安心して読めます。
2004年11月7日に日本でレビュー済み
●著者の他の著作同様、「へぇ~」「な~るほどねぇ~」に満ちていて、
軽く読めるのに充実感のある一冊。
基礎的な国語力の部分に関しても、語り口が面白いので楽しめますし、
アツアツのカップルを見て「ごちそうさま」というのは何故か?
「おまえのかあちゃんでべそ」の意味。
「林」と「森」の本質的な違い。
あたりは、著者の博識あっての解説で目からウロコです。
(ちなみに「目からウロコ」の出典は「新約聖書」
と、いうのも著者の前作で知った知識)
軽く読めるのに充実感のある一冊。
基礎的な国語力の部分に関しても、語り口が面白いので楽しめますし、
アツアツのカップルを見て「ごちそうさま」というのは何故か?
「おまえのかあちゃんでべそ」の意味。
「林」と「森」の本質的な違い。
あたりは、著者の博識あっての解説で目からウロコです。
(ちなみに「目からウロコ」の出典は「新約聖書」
と、いうのも著者の前作で知った知識)
2005年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知っている様で知らない事、知らなくても構わない事などを著者なりに咀嚼反芻して書かれた本だと思います。内容は満足出来るレベル、もう少しページ数が多くても良かったと思います。