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誰が世界を支配しているのか? 単行本(ソフトカバー) – 2018/2/21

4.3 5つ星のうち4.3 100個の評価

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なぜ、トランプは北朝鮮と〝核のチキンレース〟を続けるのか?
なぜ、民主主義は世界中で力を失い、「不寛容な世界」が広がるのか?
なぜ、沖縄は米軍基地であり続けるのか?
なぜ、御用メディアや御用知識人がはびこるのか?
――そして、「この世界」でわれわれは、どうやって生き延びるべきか?
皮肉と毒舌たっぷりの“チョムスキー節"で、この世界の「なぜ」を解き明かす。

〝現代アメリカ最高の知性〟とされるチョムスキーが、トランプ革命、
中東の動乱、緊迫する東アジア、とどまることのない環境破壊など、
暗雲が晴れる暇もない「この世界」が、なぜ生まれ、そして、どこへ向かっていくのか解き明かす。
権力に使われるメディア、そして、世の「知識人」の本当の顔、
まさに、今の日本にも通ずる「世界支配システム」の謎が、この一冊で明らかにされる――

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商品の説明

出版社からのコメント

ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー!
全米のみならず、世界各国で「知識人必読の一冊」と絶賛された、
“知の巨人"ノーム・チョムスキー邦訳最新刊。
刊行に合わせ「日本の読者の皆様へ」とメッセージも収録。

(以下、新聞・雑誌書評より)
圧倒的な論理の力でチョムスキーは、
世界の指導者たちが、何を語り、何を語らないのかに耳を傾けよと言う。
彼の意見に賛成であろうがなかろうが、
彼の言葉に耳を傾けないことで、失うものは大きい
【ビジネスウィーク(米国を代表する保守系雑誌)】

チョムスキーを知ることは、もはやグローバル現象だ!
アメリカの外交政策に関する彼の鋭い論評は、
地球上でもっとも広く読まれていると言っていい
【ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー】

私たちが生きる「この世界」のことを詳しく知りたいならば、
誰にとっても、ひとつのシンプルな答えがある。
それは、「チョムスキーを読め! 」だ
【ニューステーツマン(イギリスの政治週刊誌)】

ノーム・チョムスキーは学問の主要な情報源だ。
彼の本を読まないということは「無知」であることを意味する。
【ネーション(アメリカの総合オピニオン誌】

なぜ米国は帝国になってしまったのか?
ノーム・チョムスキーの著書は、その疑問に対する
「ベストの答え」を示している。
【ボストン・グローブ(アメリカ・マサチューセッツ州ボストンの地元紙】

著者について

1928年、米国・ペンシルバニア州生まれ。マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉教授。
「生成文法理論」を提唱し、現代の言語学に革命を起こした言語学者であると同時に、
ベトナム戦争以来、一貫して反戦運動に関わり、米国の外交政策やプロパガンダ、
それに追従する御用メディアを舌鋒鋭く批判し続けてきた政治学者・政治哲学者でもある。
著書に『9・11アメリカに報復する資格はない! 』(文春文庫)、『メディア・コントロール』(集英社新書)、
『知識人の責任』(青弓社)、『アメリカンドリームの終わり』(ディスカヴァートゥエンティワン)など多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 双葉社 (2018/2/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/2/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 384ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4575313416
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4575313413
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 100個の評価

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ノーム・チョムスキー
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、アメリカの指導者たちの病理と社会の格差・分断を鋭く描き、そのことがいかに世界の弱い人びとの命を脅かし、不幸にしているかを描き出している 。
 金持ちや力を持つものが総取りするというのが、アメリカの指導者たちの一貫した考え方である。「すべては自分のもの、他者には何も与えない」という処世訓である 。近年ますますその方向がエスカレートしていることを具体的・実証的に論じている。そして人類が生き延びるために共同して解決すべき問題である核兵器の廃絶と地球温暖化を、世界のすべての理性的な国々の努力を払いのけて、まったく無視して、目先の経済的利益だけを追求している。中南米諸国を新自由主義の考え方で執拗な軍事侵攻も使って食い物にしてきたこと。アフリカの腐敗した軍閥をアメリカとヨーロッパの資本が支持し利用していることなど。そしてアメリカ指導者たちの身勝手なイデオロギーは、建国当初にインディアンたちを殺戮し、アフリカからの奴隷を酷使してきたことなども、世界を侵略してはばからない精神に共通していることなどを詳細に論じている。
アメリカとイスラエルが世界最大のならず者国家であり、中東、アフリカ、東チモール、ベトナムにおける戦争を起こしていること。中南米の軍事独裁政権を後押しして民主主義手続きによって選ばれた政権と結託していること。かつてのキューバ危機も、カストロ政権がアメリカの軍事侵攻によって押しつぶされそうになったので、ソ連に核兵器配備を依頼した結果、ソ連が軍隊を派遣したものである。相手の目と鼻の先に核配備することは、アメリカが世界中でやっていることである。たとえば沖縄に核武装した強力な軍隊を配備していること、東ドイツにロシアに向けた核武装のNATO軍を配備していることなどである。ゴルバチョフが東西ドイツの統合を提案したときに、東ドイツにNATO軍の基地を置かないことを条件にしたのに、アメリカは統合直後に約束を破った。中東の人びとの中でイランの核開発を危険だと思っている人は10%程度で、アメリカ軍の介入とをイスラエルの核武装を危険だと思てる人が圧倒的に多い。イランはNPT条約に加盟して査察を受け入れており、核武装していないのに対して、イスラエルが核武装していることは公然の秘密である。
 最近の民主党の二人の大統領オバマとクリントンが、一般大衆からの期待が大きかったにもかかわらず、金権政治と世界に対する覇権主義を共和党の大統領たちと変わることなく実行してきたことを、とりわけ鋭く批判している。民主党も今や金権政治と軍産複合体の手先になっていて、アメリカ政界には一般市民の味方がいないという落胆と憤りが随所に見られる。
 共感した。
61人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月17日に日本でレビュー済み
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親父が脊柱管狭窄症なので、親父に買ってやりました。喜んでいました。良い商品ありがとうございました。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
多くの人がこうしたことを知って欲しいと思いました。出版していただいて感謝します。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年2月21日に日本でレビュー済み
メディアが報じない世界の本当の出来事を解説する本書を是非多くの人に読んで欲しい。
【誰が支配しているか】
・世界を陰で支配している「俺たち」とは、米国の資産家を中心とする西欧の超富裕層たちで、政権はその手先だ。彼らが世界を支配する原則は、強権統治で、デモクラシーとは真反対の考えに基づいている。これが、米国が世界のリーダーになってからの現実である。本書で、この構図が様々な事例を通じて分かりやすく絵解きされている。
【グローバリゼーションとは何なのか】
・米国主導のグローバリゼーションは、国境を越えて富裕層が容易に富を集める仕組みだった。それが30年経って明らかになってきた。米国企業は今や世界経済の50%を所有している。世界の富を手っ取り早く吸い上げることが出来るのが金融産業だ。日本の株式市場でも、金融ビッグバン以降、外人持ち株比率が増えるのと比例し「株主価値、株主還元」が声高に叫ばれ始めた。高株価、高配当は、ファンドを経由して欧米の超富裕層の懐を肥やしているのだ。超富裕層の支持を背景にしている米国政治家の関心は、超富裕層の意に沿うことなのだ、二大政党共に。
・一方で、グローバリゼーションの流れの中で、先進諸国の働く者の立場はどんどん弱くなっている。労働組合は縮小し、政治的力を失った。米国の政治は、もはや一般大衆には焦点を当てていない。
【国際法を無視する米国の考え】
本書には次のような指摘があり、改めて愕然とする。
① 米国の権力者たちは、米国は世界を所有しており、その権利を持つと考えている。
② 民主党のクリントンでさえ、(経済的、軍事的、人道的などの懸念があれば)米国が国際法などお構いなしに「一方的な軍事力行使」に訴える権利を有すると発言している。
③ オバマになってテロ兵器の使用が増え、特殊部隊も増え、その多くが暗殺部隊だ。この部隊は事実上大統領の私兵だ。
④ 米国はテロ大国で、法律や文明の規範に縛られないことを米国の政治家は正常だと思っているのだ。…一方、グローバルな世論調査によれば、米国は圧倒的に世界平和への最大の脅威と見なされている。
⑤ 米国には「米国例外主義」が根強い。米国がその国是、歴史的進化あるいは特色ある政治制度と宗教制度のために、他の先進国とは質的に異なっているとするというのだ。
31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年4月11日に日本でレビュー済み
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最初、タイトルを見て興味が湧きました。まだ読んでいる駆け出しですが言語学者のノーム・チョムスキー氏を学生時代生成文法を学びましたのでその点も考慮に入れて購入して見ました。私が一番気に留めているのは中東イスラエル・パレスチナ問題です。その事に紙面でも触れていていて下さり更に熟読したいと思っております。「誰が世界を支配しているのか?」その答えは世界のベストセラー聖書に合い通ずるのかもしれません。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年3月10日に日本でレビュー済み
本書のタイトルになっている疑問文の答は「米国」であるが、必ずしもそれを肯定的に捉える内容ではなく、寧ろそれが世界の諸問題の根源ですらあると筆者は考えている。

太平洋戦争前に米国は自らの勝利を確信すると共に、欧州ではドイツが勝利すると予測し、両国が世界を支配する戦後を想定していたという話には驚かされるが、大戦直後の世界における米国の力は圧倒的であり、米国は当然のように世界を「所有」する権利があると考えていた、という考えに基づけば、戦後からこれまでに起こって来た事件の裏にあるものが見えて来る。

米国をイスラム世界から追い出したいと考えていたビンラディンは、小さくとも(米国にとって)高くつく戦争に何度も引き込み、破産させることが有効であると考え、実行していたこと。アラブ世界の大多数は米国とイスラエルを最大の脅威とみなす一方、イランを脅威とみなす国は少ないこと。米国の意向に沿わない国の政権を転覆させるべく、抵抗勢力に武力供与すること(そしてそれが回り回って米国の利益とはならないこと)。などなど、米国中心の見方から視点を変えると見えるものも違って来る。

世界を支配しているのが仮に米国だとしても、その米国の政治指導者に影響を与える権力構造はどうなっているのか、という点についても触れている。それは、多国籍企業や巨大な金融機関であり、資本家であり、必ずしも一般国民の意向が反映されている訳ではないとの指摘であるが、この構造はトランプ政権では少し変わって来る可能性があるかもしれない。
55人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年12月23日に日本でレビュー済み
この本に書かれている内容を知って人生を
終えるか、知らないまま終えるかで雲泥の差。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年8月31日に日本でレビュー済み
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評論的な表現として形付けるのに苦労したが、これは人類社会の機能という側面から考えた場合、本書の理念的全体性を貫く反戦主義と環境保護に対しては共感できるものの、実証的な構造分析・行動基準・政策調整といった現実政治的な実現性が皆無である為である。正直、核兵器の段階的撤廃・環境政策・超大国政治の悲劇を指摘するだけで、この著者の主張は十二分に伝わるであろう。即ち、学生・学者・研究者・報道記者・その他の独学を目指す人々には到底薦められない駄作であり、何一つ知的関心に寄与するものを提供できない-ウィリアム・ブルムの「アメリカ侵略全史」は、CIAといった諜報機関や軍部の内政干渉史として上手く完成しており、本書より価値があるとすら言える-のである。それか、手元に置いて損をする類の作品と言えるのかもしれない。

まず、企業利益中心主義という立場で、この著者は論を展開しているが、実際の人類文化に対する理解があれば辿り着かない類の稚説である。
そもそも、有史以前から、人類社会は少数の指導監督役-今で言うところの、エリート階級-が調整・実現・強制の過程と富の権威的配分を指揮しており、実際の富の蓄積は農耕民・商売人・製鉄屋・奴隷といったそれぞれ特有の役割と権利を付与された人々が担ってきた。古代国家から現代の国民国家に至るまで、資本蓄積を担う階級が国家の調整機能を必要としているだけでなく、国家自体も財政的歳入と正当性調達の根幹に関わる資本蓄積の成否に左右されてもいた。即ち、国家はそれ自体の統治機構を維持し続ける為に、資本家及び非エリート階級の間の利害調整に着手し、彼らが効果的に資本蓄積を達成できる社会的環境を整えてきた訳である。軍記物語で「戦費が際限無く増額されれば、それを背景とした増税に民衆は耐えられなくなる」という台詞が存在するのは、まさにこの為なのである。
つまり、今日のグローバル資本主義と米国経済との歴史的連続性を貫く利害関心とは、多国籍企業を通じた資本蓄積の空間的再配置と国内金融市場の開放化によって、国内市場に貨幣資本を容易に喚び込めるという確信の元で、先進資本主義国家に対する一次資源及び安価な多国籍企業製品の供給・資本家階級と外国財務部門との諸関係を維持させ続ける制度的規範-賃借関係や経済危機時の銀行の連鎖的倒産の阻止等-の保全・米国の帝国的基盤を支え続ける有利な国際関係の維持である。その中には、多国籍企業の資産拡大-フェイスブック社主導の旧ディエム計画の再調整の強制が最たる好例である-と相反する可能性が高いアメリカ帝国の官僚的利害を含んでいる。
また、著者は頻繁に金融機関に対する非難の意を表しているが、それは同時に、表面的で定型的な読解によって始めて成立するお喋りの裏返しである事を暗喩している。金融危機を引き起こし続ける米国の金融市場は、政府プランナーからすれば、帝国的軍事支出を安定化させる貨幣資本の喚び水そのものであるという共通認識が存在する事を無視している。米国資本によるグローバルな資本蓄積過程の空間的再配置が、米ドル建ての収益や株主配当の本国移転を通じてドル需要を促進し、産業の空洞化を埋め合わせる開放的な ”金融市場” が世界中の対米経常収支黒字を引き込む 喚び水 と化した。つまり、国際収支及び財政の累積赤字を抱えながらも、債券市場の膨張を達成したのは、国際通貨ドルの絶対的な安定性・相互補完的な国際経済関係・巨額の設備投資を必要とする多国籍企業や変動相場制に翻弄される資本家に資金供給する金融市場の発達であり、インフレ率を除けば、米国は国際収支の赤字や実質的な外国中央銀行に対する負債清算に頓着する必要性がなくなった。これはまた、グローバルな資本蓄積と米国金融市場に集中する貨幣資本が、ウォール街の機能を通じた世界中の預金準備へのアクセス・産業空洞化論を感じさせない規模の輸出力-何と世界第2位である-の達成・製造工程の再構築と国内資本の空間的再配置といった一般利潤率回復に向けた諸施策の成功・住宅ローン証券が保障していた旺盛な個人消費支出といったように、資本家階級を表舞台に立たせた新自由主義的な資本蓄積戦略が国家基盤の維持に大役を買った事を意味している。

その他にも、この本には、演繹的研究にも、帰納的研究にも到底役立ちそうにない駄文が連ねてある。はっきり言って、急進左派の扇動書・思想教育・革命教書以上の機能を持っておらず、超イデオロギー的と言わざるを得ない。しかし、反面、上述のグローバル資本主義の構造的弊害に関して言い当てている為、誰に薦めるべき本か一層悩ましくなる。
ノーム・チョムスキーは言語学者としては、超一流という格付けすら超越した革命的な生成文法論者であり、言語学分野においては、生けるスパースターといっても過言ではない人物-御年90歳を超えている為、他界への地上最大の恐怖が日に日に増している-であったろう。しかしながら、歴史学者・国際政治学者としては偏狭の一言に尽きるのが残念でならない。
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