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私という名の変奏曲 (双葉文庫 れ 1-1) 文庫 – 1988/1/1

3.8 5つ星のうち3.8 21個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 双葉社 (1988/1/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1988/1/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 287ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4575501611
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4575501612
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 21個の評価

著者について

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連城 三紀彦
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年4月9日に日本でレビュー済み
【ネタばれ注意】最後の文章で真相について触れています。

連城先生の長編では本作品が最高傑作だと思っている。個人的には「黄昏のベルリン」も好きだし、最近だと「造花の蜜」も捨てがたい。いや、「流れ星と遊んだころ」も度肝を抜かれたぞ。しかしながら本作の魅力には到底かなわない。かっこいいタイトル、緊迫感がすごい前半、クセの強い美文、傍点の多い後半(本格ミステリ好きは傍点が多いと興奮するはずだ)などはまった理由はいくつもある。

中でももっともすごいのは、このバカミス一歩手前の設定である。7人も容疑者がいて、誰もが自分が殺したと思っているのだ。さすが連城三紀彦。途中までは、「ああ、この主人公と対峙して殺した謎の人物(男性か女性かもわからない)を推理するのだな」と思っていたが、そんな単純な物語にするわけないのだ。一体どういうことだと読み進めて、真相が明らかになると、当然度肝を抜かれる。真相もバカミス一歩手前だが、そこはこの筆力でこんな解決をきっちり成立させてしまうのだな。

しかし本当にすごいのはこの先である。

【以下、結末に触れます。この結末に触れずに本作品のすごさを語ることはできないと思うので、ご容赦下さい。】

【気になる方は読後にご覧ください】

レイ子は7人の容疑者の面前で一度ずつ自分が殺されるシーンを演じきり、7回目で毒薬を飲み自殺したわけだ。ということは7回目がどの容疑者だったかは重要でないことになる。以上より、冒頭のレイコが殺される(演技をする)シーンで誰かわからないような書き方をしている理由は、読者が最初に考えたように、作者がこの容疑者がわからないように隠して表記したためではなく、すべての容疑者がこの謎の人物にあてはまるように、あの書き方になっているのである。本当ならレイコと容疑者が対峙するこのシーンを容疑者一人ずつあてはめて、7回読み返すべきなのだ(まあそんなことする人はいないだろうが)。私はこの、連城先生の意図に気づいたとき、電車の中なのに本を落としてしまった。こんな設定と真相を思いつくだけでも天才的なのに実際に小説にして、さらに作中では成立させてしまう構成力と筆力。そして読者にしかけたミスディレクション。われわれの想像のはるか上を行く超絶技巧である。

出版社さん、恋愛作品でもいいのでもっと復刊して下さい。電子書籍ならもっと簡単ではないでしょうか。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドラマ化されると聞いての初連城作品です。

20年前の作品ですが、色褪せない感覚を受けました。
そう感じるのは、小説を通して描かれている「愛」だからでしょうか。
「愛」と「憎しみ」… 得てすれば相反する感情。
そのあたりが、ミステリー小説ですが、そう感じさせないのかもしれません。

プロットが上手く、どうやって「7回殺される」のか、
読者を焦らすかのように進みます。
それと、予想しなかった終わり方。
魅力ある小説です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年11月13日に日本でレビュー済み
冒頭での一人の女性モデルの死に対して、7人の人間が次々と殺人の独白をする。M.ルブラン「殺人四重奏」を想起させる構想だが、ヒロインの女性モデルを含めた関係者達の人間模様の描写が秀逸。ヒロインの心理や関係者達の人生の一断片を見事に映し出している。また、物理的には不可能な状況を、心理の綾で可能とする連城氏の持ち味を出そうとした作品であろう。

それにしても7人は多過ぎるのではと当初思った。独白者の人数を7人に増やした理由が困惑性・不可解性だけでは不充分で、何か組み合わせによる仕掛けがある筈だと期待した。しかし、7人が同じパターンを繰り返しているのを確認して、トリックとして弱い部分を感じた。「殺人四重奏」では、多角的視点で同一殺人を扱う事に依って読者に錯誤感を与えているのであって、同一パターンの繰り返しでは考えられるトリックは一つしかない。

傑作中編集「夜よ鼠たちのために」を長編化したような作品かと思ったが、やや力技に頼った感がある。人間心理の翳は良く描かれているだけに、トリックにもう一段の工夫が欲しかった。竜頭蛇尾の感が否めない作品。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年4月13日に日本でレビュー済み
数多ある連城三紀彦の傑作群の中でも長編において屈指の傑作(初刊1984年)。
ミステリとしての超絶的技巧と小説としてのエレガントな情緒性が綱渡り的なバランスで両立した希有な作品。
著者が一般的に、特に晩年は恋愛小説の書き手としてのイメージばかりが強調されるのが、ファンとしては歯痒いばかりだった。本書のような掛け値なしの代表作が復刊され、正当に評価されるのは本当に喜ばしい。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章自体は読みやすいが、はじめは導入部分はとっつきが悪い感じあり。次第に全体像がわかると面白みがましてきた中盤、最後は少し尻すぼみのかんじであった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年8月22日に日本でレビュー済み
沢尻エリカさん主演の映画「ヘルタースケルター」のパクリです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年9月30日に日本でレビュー済み
一つの死体に七人の殺人者。
こんな奇妙な設定を、今まで考えた人がいたでしょうか?
これらの関係者の独白の様な形で物語は進行します。
そうした被害者と犯人たちの語りの間を、警察の捜査の担当者の考えが繋ぎます。
この犯罪(?)の奇妙さと、語られる文章の進行の上手さで、どんどん物語に引き込まれてしまいます。
本格ミステリーの旗手らしい素晴らしい発想の作品です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年1月3日に日本でレビュー済み
連城三紀彦の作品はとかく評価が高いが、何をもってかいまだによくわからない。初期の「戻り川心中」などは見事だと思うけれど、「人間動物園」なんて相当退屈だった。そんな中で、本書は、テンポ良く読めて、面白かった作品。トリック的には相当無理があると思うけれど、むしろそのようなことは気にせず、この上質なサスペンス感を味わうことが、この作品の読み方。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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