他の作品と同様に人の描き方に驚かされます。
作者本人の人柄にも興味が尽きません。
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風紋〈上〉 (双葉文庫) 文庫 – 1996/9/12
乃南 アサ
(著)
「犯罪被害者に限定して言えば、事件の加害者となった人間以外はすべて、被害者になってしまうのではないかと、私はそんなふうに考えている。そして、その爆風とも言える影響が、果たしてどこまで広がるものか、どのように人の人生を狂わすものかを考えたかった」-乃南アサ
- 本の長さ542ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日1996/9/12
- ISBN-10457550579X
- ISBN-13978-4575505795
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (1996/9/12)
- 発売日 : 1996/9/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 542ページ
- ISBN-10 : 457550579X
- ISBN-13 : 978-4575505795
- Amazon 売れ筋ランキング: - 335,103位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。1988年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。1996(平成8)年『凍える牙』で直木賞受賞。他に『ボクの町』『団欒』『風紋』『晩鐘』『鎖』『嗤う闇』『しゃぼん玉』『ウツボカズラの夢』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ニサッタ、ニサッタ』『犯意』(共著)、エッセイ集『いのちの王国』『ミャンマー』など著書多数。巧みな人物造形、心理描写が高く評価されている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上巻に比べて、少々物足りなさを感じました。
裁判の過程が丹念に描かれていましたが、退屈しました。
結局、凶器が何であったのかの謎も引っかかります。
この小説に凶器は直接関係ないので敢えて記述がないのでしょうが、
やはり気になります。
裁判の過程が丹念に描かれていましたが、退屈しました。
結局、凶器が何であったのかの謎も引っかかります。
この小説に凶器は直接関係ないので敢えて記述がないのでしょうが、
やはり気になります。
2014年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
乃南 アサは、ミステリーや犯罪小説のなかでじっくりと心象描写をする作家だが、この作品は彼女の真骨頂といっていいと思う。
女子高生と、予備校に通う姉の姉妹をもつ母。姉の家庭内暴力やゴルフと仕事でまったく家庭をかえりみない夫を持つ平凡な妻が、ある日娘の学校にいった帰りに殺されてしまう。
母が家に帰らなかった日は姉も父親も外泊で一人だけ残される妹の真裕子。やがて母の死体が車の中で発見される。そして犯人は驚くべき人物であることが判明し、母はその人物と不倫の関係にあったことがわかる。
母親の死をきっかけに、マスコミや社会から同情だけでなく、家庭の事情もあからさまに暴露され、父と姉妹はぶつかり合い、親戚は同情しながらも死んだ母を攻撃する本音もでてくる。やがて暴力的だった姉は妹を思いやることで大人へと成長していき、妹の真裕子は人間不信、しいては生物への興味をなくし、「水槽を泳ぐ」ような生活感を覚える。
一方、犯人の妻は、突然の強引な警察の捜査にはじまり、社会からのバッシング、兄と兄嫁からの冷たい仕打ちに耐えかね、家を退出しホテル住まいを転々とするうちに、義弟と関係を持ち、水商売へと転落していく。
上下間で1000ページの大作であり、ただの犯罪ミステリー小説として書くならばおそらく200ページもあれば書けてしまう内容であり、被害者や犯人の心理描写はほとんどなく、ほとんどが、その周りの人々の描写に使われている。
一般的に犯罪が発生すると犯人と被害者にしか目を向けることはないが、いかにその家族が人生や人間性を変えられてしまうほどの影響を受けるのかということがよくわかる。
逆にハラハラ・ドキドキを期待している読者には向かない作品であるし、現実感を出すためとはいえ、まわりの家族の変化も非常に緩慢としていて、少し読むのがしんどい気がした。
女子高生と、予備校に通う姉の姉妹をもつ母。姉の家庭内暴力やゴルフと仕事でまったく家庭をかえりみない夫を持つ平凡な妻が、ある日娘の学校にいった帰りに殺されてしまう。
母が家に帰らなかった日は姉も父親も外泊で一人だけ残される妹の真裕子。やがて母の死体が車の中で発見される。そして犯人は驚くべき人物であることが判明し、母はその人物と不倫の関係にあったことがわかる。
母親の死をきっかけに、マスコミや社会から同情だけでなく、家庭の事情もあからさまに暴露され、父と姉妹はぶつかり合い、親戚は同情しながらも死んだ母を攻撃する本音もでてくる。やがて暴力的だった姉は妹を思いやることで大人へと成長していき、妹の真裕子は人間不信、しいては生物への興味をなくし、「水槽を泳ぐ」ような生活感を覚える。
一方、犯人の妻は、突然の強引な警察の捜査にはじまり、社会からのバッシング、兄と兄嫁からの冷たい仕打ちに耐えかね、家を退出しホテル住まいを転々とするうちに、義弟と関係を持ち、水商売へと転落していく。
上下間で1000ページの大作であり、ただの犯罪ミステリー小説として書くならばおそらく200ページもあれば書けてしまう内容であり、被害者や犯人の心理描写はほとんどなく、ほとんどが、その周りの人々の描写に使われている。
一般的に犯罪が発生すると犯人と被害者にしか目を向けることはないが、いかにその家族が人生や人間性を変えられてしまうほどの影響を受けるのかということがよくわかる。
逆にハラハラ・ドキドキを期待している読者には向かない作品であるし、現実感を出すためとはいえ、まわりの家族の変化も非常に緩慢としていて、少し読むのがしんどい気がした。
2011年9月9日に日本でレビュー済み
乃南さんの作品は、とても好きになれるものと、ちょっと嫌だと思う事があります。
この作品は、とても好きになれる作品でした。
殺人。もちろん、犯人と被害者には大きな大きな出来事だし、文字通り人生が変わったり終わったりするわけですが、犯人の妻や子供や兄弟、被害者の家族、警察、検事、裁判官、弁護士、記者、などなど、周囲の人たちにもものすごい影響がある事を真面目に真面目に描いて下さったと思います。
重い、重い、とても考えさせられる作品だと思います。
自分の周りでこんな事が起きたらどうしよう、とも思わされました。
何が出来るって、毎日を精一杯生きるしかないと思いました。
この作品は、とても好きになれる作品でした。
殺人。もちろん、犯人と被害者には大きな大きな出来事だし、文字通り人生が変わったり終わったりするわけですが、犯人の妻や子供や兄弟、被害者の家族、警察、検事、裁判官、弁護士、記者、などなど、周囲の人たちにもものすごい影響がある事を真面目に真面目に描いて下さったと思います。
重い、重い、とても考えさせられる作品だと思います。
自分の周りでこんな事が起きたらどうしよう、とも思わされました。
何が出来るって、毎日を精一杯生きるしかないと思いました。
2016年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
写真と商品名は<上>のみで商品説明には上下 本当に上下セットなのか、確信が持てなかったので下巻は別に注文してしまった 結果無駄な買い物になってしまった
2014年2月9日に日本でレビュー済み
細かい作品描写が素晴らしいこの作品。もしかしたら日常に本当にあり得ることかも、と思いながら一気に読めてしまう。
2012年10月10日に日本でレビュー済み
やはり面白い、匠に人間の心理を描写して、最後まで超長編作品を、あきさせない、見事。
2014年10月18日に日本でレビュー済み
鞄についた血痕が見つかることで裁判で検察が形勢逆転するわけですが
捜査の際に最初に鞄などは調べるような気がしてその部分にどうしても納得がいきませんでした。
姉や父の心の描写が少ないのと、殺された母のことについてももっと書いてほしかったです。
おもしろかったですがもう1つという部分があり☆は4つにさせて頂きました。
捜査の際に最初に鞄などは調べるような気がしてその部分にどうしても納得がいきませんでした。
姉や父の心の描写が少ないのと、殺された母のことについてももっと書いてほしかったです。
おもしろかったですがもう1つという部分があり☆は4つにさせて頂きました。