全編を通じて皮肉な話ばかり。
中学生の少年たちが“たちの悪い奴”“変な奴”(主に女性)に日常や自由を奪われ苦悩します。
おだやかな日々と言い切るタイトルはやはり不適当であり、少年たちがおだやかな日々を望んでいる姿が正しいです。
【言いません】
これを読みたくて購入しました。
ドラマ化されたものですが、話の雰囲気やオチの部分が原作と異なっています。
ドラマのほうでは不倫の秘密をバラされることを恐れる主婦の目線で描かれており、少年に口止めを迫り色仕掛けにまで及ぶシナリオと女優さんの演技のうまいことと、色っぽく危険な感じが素晴らしかったです。
この原作のほうは少年の目線で書かれていますが、相手の主婦がなんとも弱々しく最後まで余裕がなく、比べてみると別人のようです。
ドラマの主婦はキャラが立っているというか正に主役といった立ち回りを成し遂げるのですが、原作のほうでは登場人物一人一人の個よりも、偶然のイタズラに翻弄される愚かな主婦と、彼女の頼りなさに呆れ果てる少年、そういった話の面白さが重視されているようです。面倒事に巻き込まれた少年の気持ちとリアリティを味わえます。
ドラマを先に見た人にとっては、原作は枯れ木の趣を眺めるようなものだと錯覚するかも知れませんが、この原作が元になってあんなけしからんドラマが生まれたと思えば喜びもまたひとしおです。
【ガラス】
昔系ヤンデレな女の子。
【罰ゲーム】
キチガイ系ヤンデレなお姉さん。
【ヒッチハイク】
ビッチなおねえさん。
【かかってる?】
勝手な大人に翻弄される男子中生の仲間3人。催眠術。
【嘘だろ】
真面目エリート系の姉を思う弟が姉の婚約者を相手に奮闘する。
【言いなさい】
大人の都合を生徒に押し付ける馬鹿教師とクズ教師に濡れ衣を着せられて
人生を台無しにされそうになる普通の真面目な少年の話。
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少年たちのおだやかな日々 (双葉文庫 た 15-1) 文庫 – 1999/8/1
多島 斗志之
(著)
少年たちのおだやかな日々 (双葉文庫) [Aug 01, 1999] 多島 斗志之
- 本の長さ261ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日1999/8/1
- ISBN-104575506893
- ISBN-13978-4575506891
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (1999/8/1)
- 発売日 : 1999/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 261ページ
- ISBN-10 : 4575506893
- ISBN-13 : 978-4575506891
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,502,565位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語が淡々と進みすぎるので、良くも悪くも余り印象に残らない。そんな短編集でした。
2014年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「症例A」で初めてこの作家さんのお話を読み正直「微妙…」な感想を持ちました。
でも1作でその作家さんを「合わない」と決めるのが嫌なので2作目にこれを選んだのですが…。
正直こちらも微妙。
Amazon内での評価がそれなにり高かったのですがね…。
帯にある「後味最悪」ちか「嫌だ!許して!」って叫びたくなるような…って書いてあっても
どの作品にそれを感じれば良いのか分かりませんでした(笑)
症例Aもですけれど、
起承転結、起承転、までは良いのに
「なんで最後こーなるの?」みたいな半笑い状態。
そしてこちらも同様、引かれた伏線の回収がない。
私が読み間違えてるんでしょうかね、伏線ではなかったのかな?…。
でも1作でその作家さんを「合わない」と決めるのが嫌なので2作目にこれを選んだのですが…。
正直こちらも微妙。
Amazon内での評価がそれなにり高かったのですがね…。
帯にある「後味最悪」ちか「嫌だ!許して!」って叫びたくなるような…って書いてあっても
どの作品にそれを感じれば良いのか分かりませんでした(笑)
症例Aもですけれど、
起承転結、起承転、までは良いのに
「なんで最後こーなるの?」みたいな半笑い状態。
そしてこちらも同様、引かれた伏線の回収がない。
私が読み間違えてるんでしょうかね、伏線ではなかったのかな?…。
2005年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短篇小説の隠れた名手(?)
多島斗志之は長編に力を注ぎ、短篇には欲がないらしい。
透明感のある文体、どんでん返し。「おもしろ怖い」というジャンルを作った。多島斗志之の短篇はおもしろくないと言う人は、この作家のすばらしさを知らない。もちろん長編もいいが短篇もおないくらい良い。
怖いけど、笑える。読後感は悲惨なのに面白かったと思える。、いい短篇集です。
「罰ゲ-ム」もそうだけど、「言いません」も映像化されました。
多島斗志之は長編に力を注ぎ、短篇には欲がないらしい。
透明感のある文体、どんでん返し。「おもしろ怖い」というジャンルを作った。多島斗志之の短篇はおもしろくないと言う人は、この作家のすばらしさを知らない。もちろん長編もいいが短篇もおないくらい良い。
怖いけど、笑える。読後感は悲惨なのに面白かったと思える。、いい短篇集です。
「罰ゲ-ム」もそうだけど、「言いません」も映像化されました。
2014年11月6日に日本でレビュー済み
面白い!! さくさく読めて、繰り返し楽しめる良書。
主人公はすべて14歳の少年で、彼らの冷徹な瞳に映る大人たちは醜く、滑稽で、時に不可解。
短編ひとつひとつが一筋縄ではいかない展開で、最後まで飽きずに楽しめた。
カバーイラストは緒方剛志氏。少年の無表情な瞳が、この作品にマッチしている。
主人公はすべて14歳の少年で、彼らの冷徹な瞳に映る大人たちは醜く、滑稽で、時に不可解。
短編ひとつひとつが一筋縄ではいかない展開で、最後まで飽きずに楽しめた。
カバーイラストは緒方剛志氏。少年の無表情な瞳が、この作品にマッチしている。
2005年12月7日に日本でレビュー済み
思春期の子供達の平穏な生活が
ささいなことから突然歪み始める恐怖を描くサスペンス短編集
瑞々しい青春が読みたくなり、
タイトルに惹かれて手にとってみたのですが
タイトルから受けるイメージとはまったく正反対の恐怖小説じゃないですか(驚!!)
当初のイメージとはかけ離れた作品でしたが、
ブラックな笑いの要素も含まれており、
思わぬ“あたり”でした♪
大人だけど大人じゃない。
ちょっと背伸びしてみたいけど、本当ははまだまだ子供。
それに気づかない10代の無知と残酷性が恐怖を呼び起こす。
背筋の寒くなるような冷たさのある作品です。
ささいなことから突然歪み始める恐怖を描くサスペンス短編集
瑞々しい青春が読みたくなり、
タイトルに惹かれて手にとってみたのですが
タイトルから受けるイメージとはまったく正反対の恐怖小説じゃないですか(驚!!)
当初のイメージとはかけ離れた作品でしたが、
ブラックな笑いの要素も含まれており、
思わぬ“あたり”でした♪
大人だけど大人じゃない。
ちょっと背伸びしてみたいけど、本当ははまだまだ子供。
それに気づかない10代の無知と残酷性が恐怖を呼び起こす。
背筋の寒くなるような冷たさのある作品です。
2011年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「症例A」ではかなりの評価を付けましたが、この短編集はいただけません。
「ブラックユーモア」が「グロテスク」ではないように、この短編全てが
「意外な結末」というより「不快な結末」ばかりでした。
「羊たちの沈黙」も不快感が残る小説ですが、トマスハリスの描写力があってこそ
後世に残る名作でしょう。
この短編集は描写力もいまひとつですし、結末の後味が不快なだけです。
「日常性の裂けめ」ではなく「非日常の嫌悪感」。
この短編で、何を表現したいのか?よく分かりませんでした。
ドラマ化された短編もあるようですが、TVのドラマをノベライズした感あり。
高い評価の方はどこを評価されたのでしょうか?
「こんな結末」を思いついて、とりあえず書いたのかな?
正直がっかりでした。
「ブラックユーモア」が「グロテスク」ではないように、この短編全てが
「意外な結末」というより「不快な結末」ばかりでした。
「羊たちの沈黙」も不快感が残る小説ですが、トマスハリスの描写力があってこそ
後世に残る名作でしょう。
この短編集は描写力もいまひとつですし、結末の後味が不快なだけです。
「日常性の裂けめ」ではなく「非日常の嫌悪感」。
この短編で、何を表現したいのか?よく分かりませんでした。
ドラマ化された短編もあるようですが、TVのドラマをノベライズした感あり。
高い評価の方はどこを評価されたのでしょうか?
「こんな結末」を思いついて、とりあえず書いたのかな?
正直がっかりでした。
2009年4月17日に日本でレビュー済み
1994年に出た単行本の文庫化。
「言いません」「ガラス」「罰ゲーム」「ヒッチハイク」「かかってる?」「嘘だろ」「いいなさい」の7篇が収められている。
分類は難しいが、ホラー小説の一種だろうか。いずれも少年を主人公としたストーリーで、残虐でいやーな結末が待ち受けている。ひねりのある落ちが工夫されており、そこそこ読ませる物語ではある。しかし、いまいちキレがない。著者の狙っているほどには驚かされないのだ。
多島作品を何冊か読んできたが、こういうのには向かない作家ではないだろうか。
「言いません」「ガラス」「罰ゲーム」「ヒッチハイク」「かかってる?」「嘘だろ」「いいなさい」の7篇が収められている。
分類は難しいが、ホラー小説の一種だろうか。いずれも少年を主人公としたストーリーで、残虐でいやーな結末が待ち受けている。ひねりのある落ちが工夫されており、そこそこ読ませる物語ではある。しかし、いまいちキレがない。著者の狙っているほどには驚かされないのだ。
多島作品を何冊か読んできたが、こういうのには向かない作家ではないだろうか。