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クレオパトラの夢 (双葉文庫 お 27-2) 文庫 – 2006/12/1
恩田 陸
(著)
シリーズ第一作『MAZE』で非凡な才能を見せた神原恵弥。その彼が北国のH市を訪れた。不倫相手を追いかけていった双子の妹の和見を連れ戻すためだが、もう一つ重大な目的があった。それはH市と関係があるらしい「クレオパトラ」と呼ばれるものの正体を掴むこと。人々の思惑や駆け引きが交錯するなか、恵弥は何を知ったのか。粉雪舞う寒空に広がる、恩田陸の無限のイマジネーション! 解説・三浦しをん。
- 本の長さ282ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2006/12/1
- ISBN-104575511129
- ISBN-13978-4575511123
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2006/12/1)
- 発売日 : 2006/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 282ページ
- ISBN-10 : 4575511129
- ISBN-13 : 978-4575511123
- Amazon 売れ筋ランキング: - 290,449位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
予想外の展開に、先を知りたくていつも時間を忘れて読みふけってしまいます。「こう来たか!」と言う思わぬストーリーにはまっています。
2019年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作があまり面白くなく、印象が悪かったので期待しないで読んだ。が、設定もしっかりしていて内容を理解しやすく、わりと面白かった。これを読むと前作は何だったんだと思うが、多分、前作を通して登場人物のキャラがまとまってきたからではないだろうか。
2022年4月14日に日本でレビュー済み
実は本作を衝動買た後にあらすじを読んで初めて、これがシリーズものであることを知りました。そのまま本作を置き、律義に一作目を買いなおして読み、そしていよいよ本作です。
本作は一言で言うならば肩の凝らないエンタテイメント。オカマ系イケメンの神原恵弥が北海道で「クレオパトラ」の謎を追います。この主人公の万能さ+オネエキャラの組み合わせは、ちょっと古いのですが北条司氏の『シティー・ハンター』の冴羽獠のようなポジションかもしれません。ほぼ完ぺき+弱み(女に弱い)みたいな。その主人公が色々紆余曲折ありつつ大団円を迎える様はちょっとした火曜サスペンス的な小気味の良い纏まり感を感じさせました。
さて、若干のネタバレになりますが、主人公が製薬会社関連ということでこの「謎」は薬関連でありました。ジェンナーの牛痘の話が大いにフィーチャーされていましたが、Kindleをお持ちの方は青空文庫のジェンナー伝が無料ですので是非。コロナ禍もそろそろ一段落の様子ですが、ワクチンの仕組みをおさらいするのも乙なものです。
そうそう。で本作、舞台が北海道というのがいいです。夜景とか海鮮とかって出てきたらH市ってどうやっても函館じゃん!ってわかるのです笑い。25年以上前に一度行ったっきりの北海道にまた行きたくなりました。
スリラーとしては最後はちょっと驚きました。はあー、そういう事かと。そっちが繋がっていたのねと。ただ、思いっきりやられたー、という程の驚きはありませんでした。
・・・
上にも書きましたが、二時間ドラマ的なエンターテイメントだと感じました。出張のお供、疲れた時など、半日の気分転換としていかがでしょうか。ちょっと旅情をくすぐられます。北海道、行きたくなったなあ。
本作は一言で言うならば肩の凝らないエンタテイメント。オカマ系イケメンの神原恵弥が北海道で「クレオパトラ」の謎を追います。この主人公の万能さ+オネエキャラの組み合わせは、ちょっと古いのですが北条司氏の『シティー・ハンター』の冴羽獠のようなポジションかもしれません。ほぼ完ぺき+弱み(女に弱い)みたいな。その主人公が色々紆余曲折ありつつ大団円を迎える様はちょっとした火曜サスペンス的な小気味の良い纏まり感を感じさせました。
さて、若干のネタバレになりますが、主人公が製薬会社関連ということでこの「謎」は薬関連でありました。ジェンナーの牛痘の話が大いにフィーチャーされていましたが、Kindleをお持ちの方は青空文庫のジェンナー伝が無料ですので是非。コロナ禍もそろそろ一段落の様子ですが、ワクチンの仕組みをおさらいするのも乙なものです。
そうそう。で本作、舞台が北海道というのがいいです。夜景とか海鮮とかって出てきたらH市ってどうやっても函館じゃん!ってわかるのです笑い。25年以上前に一度行ったっきりの北海道にまた行きたくなりました。
スリラーとしては最後はちょっと驚きました。はあー、そういう事かと。そっちが繋がっていたのねと。ただ、思いっきりやられたー、という程の驚きはありませんでした。
・・・
上にも書きましたが、二時間ドラマ的なエンターテイメントだと感じました。出張のお供、疲れた時など、半日の気分転換としていかがでしょうか。ちょっと旅情をくすぐられます。北海道、行きたくなったなあ。
2019年6月7日に日本でレビュー済み
最近購入した「ブラック・ベルベット」を読もうとしたら、神原恵弥を主人公としたシリーズものの第3作目ということ。先の2作である「MAZE」と「クレオパトラの夢」の内容がまったく記憶になく、漠然とおぼえていたのは、美男でバイセクシュアル、語り口はオカマちゃんの主人公、恵弥の強烈な個性のみという情けなさ。もう一度、前作を再読してみようとまず1作目の「MAZE」から読み始めましたが、あまりにおもしろくて2作とも半日で一気読みしてしまいました。
恩田さんは雰囲気作りが大変うまく、特に得体の知れない不穏な雰囲気にいつも一気に引き込まれます。が、ラストでちょっと肩透かし・・というパターンが正直言って多く・・けれどこの「クレオパトラの夢」は最後まで星5つでした。
舞台H市は、明らかに北海道の函館市。夜景が見える山や修道院、港沿いに建つクラシックなホテル、市電など、すべて風景が頭に浮かぶものばかりで、行ったことがある方ならそれだけでも楽しめます。寒いのが大嫌いなのに、家族一同から妹を連れ戻すことを託され、いやいや冬にやってきた恵弥ですが、その裏にはしっかり別の目的があったのでした。ところが、いきなり問題の妹の不倫相手が死んでしまったと妹本人から告げられ、代わりに葬式に行くはめに。その後、不審な人物が次々に登場、あげくは妹の言動まで怪しくなってきて、2転3転する嘘ばかりついていたことがわかってきます。誰も信用できない状況の中、最後には防衛庁の人間にまでつけまわされるはめに・・・。
からんでいるのは、他殺か事故死かわからない妹の不倫相手が持っていた2枚の地図。そこから導き出されるのは、昭和9年に起きた市の3分の2を焼き尽くした大火。海からの強風に吹きさらしになる土地柄、過去何度も大火に焼かれてきたH市の歴史。そしてそこで密かに隠され守られていた”クレオパトラ”の正体とは・・・?
函館の冬の、静謐でひっそりとした空気が伝わってくるようです。ストーリーも、最後まで緊張感の持続する出来でとてもよかったです(既読なのに、まったくおぼえていなかった自分が情けないですが・・2度楽しめたので、まあいいか(笑))。本格好きのミステリ・ファンにも楽しめると思います。これから「ブラック・ベルベット」を読みますが、このシリーズ、ぜひ続けていっていただきたいです。
恩田さんは雰囲気作りが大変うまく、特に得体の知れない不穏な雰囲気にいつも一気に引き込まれます。が、ラストでちょっと肩透かし・・というパターンが正直言って多く・・けれどこの「クレオパトラの夢」は最後まで星5つでした。
舞台H市は、明らかに北海道の函館市。夜景が見える山や修道院、港沿いに建つクラシックなホテル、市電など、すべて風景が頭に浮かぶものばかりで、行ったことがある方ならそれだけでも楽しめます。寒いのが大嫌いなのに、家族一同から妹を連れ戻すことを託され、いやいや冬にやってきた恵弥ですが、その裏にはしっかり別の目的があったのでした。ところが、いきなり問題の妹の不倫相手が死んでしまったと妹本人から告げられ、代わりに葬式に行くはめに。その後、不審な人物が次々に登場、あげくは妹の言動まで怪しくなってきて、2転3転する嘘ばかりついていたことがわかってきます。誰も信用できない状況の中、最後には防衛庁の人間にまでつけまわされるはめに・・・。
からんでいるのは、他殺か事故死かわからない妹の不倫相手が持っていた2枚の地図。そこから導き出されるのは、昭和9年に起きた市の3分の2を焼き尽くした大火。海からの強風に吹きさらしになる土地柄、過去何度も大火に焼かれてきたH市の歴史。そしてそこで密かに隠され守られていた”クレオパトラ”の正体とは・・・?
函館の冬の、静謐でひっそりとした空気が伝わってくるようです。ストーリーも、最後まで緊張感の持続する出来でとてもよかったです(既読なのに、まったくおぼえていなかった自分が情けないですが・・2度楽しめたので、まあいいか(笑))。本格好きのミステリ・ファンにも楽しめると思います。これから「ブラック・ベルベット」を読みますが、このシリーズ、ぜひ続けていっていただきたいです。
2006年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
頭の中では何とか理解出来そうだけれども、なぜだか不完全燃焼のまま読み終えてしまった。こういう世界だと納得するしかないのかもしれない。言葉が世界を作り、言葉が事件を動かしている感じだ。いつ、どこで表現するのかがポイントなのだろう。
2020年7月29日に日本でレビュー済み
シリーズの三作目から読み始めて、二作目を読みました。(一作目まだ読んでません)
三作目より二作目の方が、展開が面白い。
土地の冷え込みが読みながら伝わってきました。ラーメン食べた後、鮨を食べてなかったって、鮨を食べる頻度が多々出てくるので、こっちも食べたくなる。
三作目より二作目の方が、展開が面白い。
土地の冷え込みが読みながら伝わってきました。ラーメン食べた後、鮨を食べてなかったって、鮨を食べる頻度が多々出てくるので、こっちも食べたくなる。
2008年6月27日に日本でレビュー済み
キャラクターがいい
頭脳明晰、中性的でなんともいえぬ魅力をもつ主人公恵弥が北海道のある街に降り立った。それは不倫の果て、かけおちした妹和見を連れ戻すため、というのは名目でこの二人に、和見の不倫相手、そしてその妻、そして謎の男多田が絡み、謎の「クレオパトラ」をめぐって物語は進んでいく。
なにより面白いのは、非常に賢く洞察力のある登場人物たちの腹の探り合いと心理作戦。だまされたつもりが実は裏をかいていたり、あるいはその逆だったり、悪人でもなく善人でもない人々。
実生活ではあまり友達にはなりたくないような小憎たらしい登場人物たちにどんどんひきつけられていく自分がいた。
どんでん返しが続いていって最後にときあかされた「クレオパトラ」の正体とは、そして絡み合った人間関係は?
ストーリーも面白かったが、それ以上に魅力的だったのは人物描写。読んでいてとても楽めた。
頭脳明晰、中性的でなんともいえぬ魅力をもつ主人公恵弥が北海道のある街に降り立った。それは不倫の果て、かけおちした妹和見を連れ戻すため、というのは名目でこの二人に、和見の不倫相手、そしてその妻、そして謎の男多田が絡み、謎の「クレオパトラ」をめぐって物語は進んでいく。
なにより面白いのは、非常に賢く洞察力のある登場人物たちの腹の探り合いと心理作戦。だまされたつもりが実は裏をかいていたり、あるいはその逆だったり、悪人でもなく善人でもない人々。
実生活ではあまり友達にはなりたくないような小憎たらしい登場人物たちにどんどんひきつけられていく自分がいた。
どんでん返しが続いていって最後にときあかされた「クレオパトラ」の正体とは、そして絡み合った人間関係は?
ストーリーも面白かったが、それ以上に魅力的だったのは人物描写。読んでいてとても楽めた。