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向日葵は見ていた (双葉文庫) 文庫 – 2013/6/13

3.3 5つ星のうち3.3 5個の評価

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購入オプションとあわせ買い

15年前の夏休み。ある村の下宿で、住人が一夜にして姿を消した。
後には、呪われた館と、ひまわりと、ひとつの死体が残った――。
少女をずっと待っていた少年と、大人になった少女の過去を巡る旅が交互に語られるミステリー長編。
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商品の説明

著者について

1972年生まれ。立命館大学文学部卒業。2002年「過去のはじまり未来の終わり」で第24回小説推理新人賞受賞。
2010年、『向日葵は見ていた』で長編デビュー。他の著書に『闇は僕らをつないでいる』がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 双葉社 (2013/6/13)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/6/13
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 528ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4575515892
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4575515893
  • カスタマーレビュー:
    3.3 5つ星のうち3.3 5個の評価

著者について

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西本, 秋
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カスタマーレビュー

星5つ中3.3つ
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5グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最悪。どこを見て「非常に良い」の状態なのか。表紙、裏表紙スリ傷多数、背表紙日焼け。他店の「良い」の状態の方がまだいい。以前にもあったので、もうこの店舗からは購入しない。
2013年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長編なので、じっくり読み進めたが、後半は一気に読んでしまった。若干寝不足になった。
最初は難解でつまらさそう、と思ったが長編なので、じっくり読み進めたところ、推理が働きはじめたら、つい引き込まれた。
結構、面白かった。
2013年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北関東某県内にある、向日葵に囲まれた山手風洋館「ひまわり荘」で、少女は夏休みの間、8人の住人達と共同生活を送っていた。夏休み最後の日に、すべての住人達は何も言わずに消え去った。一つの死体を残して。少女は成長し、博物館の職員となり、企画展を考えていて、図書館を訪れた。そこで「ひまわり荘」の写真と出会う。同時期に、「北関東某県内の売家、山手風洋館を100億円で契約しないと法的処置をとる」という内容の謎の手紙を受け取る。成長した少女は、あの時住んでいた洋館は、いったいどこにあったのか、あの時の夏の謎はなんであったのか、今になって送られてきた謎の手紙は、いったい誰から何のために送られてきたのかを、探し始める・・・。物語は、現在と過去を交互に語りながら、謎に迫っていく。読みながら読者自身もあの長い夏休みを、ラジオ体操に通った日々を思い出す。ノスタルジックな気分に浸りながら物語の謎と、向日葵に囲まれた少女と少年の日々に引き込まれる。かなり面白い。何度も読み返したくなる。文庫も出て安価で買いやすくなったが、単行本の表紙の向日葵の絵が、この物語を象徴していて魅力的なので、文庫本の表紙が変わってしまったのが残念である。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年9月15日に日本でレビュー済み
25歳の主人公の学芸員は、とつぜん送られてきた手紙をきっかけとして、小4
の夏を過ごした片田舎で自分が犯した罪に関する調査に乗り出す。この「私」
の現在の物語と、かつて彼女と一緒だったらしい少年「僕」の物語が交互に
進行していく。文庫判で500ページを越える長さで、「私」の調査がなかなか
進まないばかりか、「僕」の物語も肝心の事件へいっこうにたどりつく気配が
なくてやきもきさせられたのですが、語り口はなめらかなので、郷愁を誘われ
ながら物語世界に引き込まれてしまいました。とくに少年の繊細な心の克明な
描写は素晴らしいのひとことに尽きます。

叙述トリックを駆使した長編ミステリ。奇しくも同じ花をタイトルに用いた
道尾秀介『向日葵の咲かない夏』と同様に、語り手「僕」が知識も推理も限
界のある小学生に設定されているので、謎それ自体はさほどのものでもなく、
また、いささか強引な設定であることも否めません。ですが、すべての謎の
断片がようやくつながって真相が明るみになったエピローグで、大人のエゴ
にふりまわされた「僕」に対するいとおしさを覚えると同時に、「私」の未
来を祈らずにはいられませんでした。優しく切ない気持にしてくれるこの
作品に出合えてよかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年8月8日に日本でレビュー済み
読み進む内に引き込まれました。

長編デビュー作との事ですが、なかなかどうして、結構な力量の持ち主です。読み始めは心象風景の表現が少しくどいかな?などと思いましたが、ページを繰る度に気にならなくなりました。現在と過去を行き来しますが、それぞれの登場人物の個性が会話に色濃く表れおり、特に“過去”に登場する少年と、同じアパートに同居する住人たちのとの掛け合いはテンポよく、ほほえましい感じすらします。勿論、重い主題があるわけですが、そうした登場人物の描き方が逆にコントラストとなって、重いテーマの中に有って絶妙なエッセンスとなっています。ラストでは衝撃的な事実が明かされますが、読後感は決して悪くありません。

また、多くの人物が登場しますが、限られたページ数の中でそれぞれの個性や印象が描ききれており散漫な感じには成りません。初の長編という割には既に何冊も書いている様な老練な技量を感じた次第。次作が今から楽しみです。

お奨めです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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