同作者の「江都の暗闘者」シリーズがそこそこ面白く読めたので、
まぁ、大きな失敗にはならないだろうと思ったのですが・・・
結果からいうと、残念ながら「失敗」でした。
前回のシリーズもそうであったように、この作者は人物の心の動きなどを、
けっこう細かく文字にして書き上げるタイプの方で、
ときに心の動きがメインとなるパターンもありました。
それ自体は問題ないのですが、今回の主人公・・・
はっきりいって「女々しくて」読んでてストレスがたまる。
作者の方向としては、主人公がいろいろな縛りの中をけなげにも一剣をもって乗り切ろうと、
四苦八苦しているその姿に、隠れた武士の矜持が垣間見える・・・的なノリなのかもしれませんが。
読者からみると、馬鹿正直なだけで自分の信念がなく、
そのために流されて、利用されているだけの間抜けにしか見えません。
挙句の果てに、書き下ろしのくせに次の巻に続くのが前提となっており、
まったくオチがつかずに物語が終了します。
もうね・・・・ストレスたまるわ、不完全燃焼だわ・・・・
もともと通勤時間の時間つぶしのために買った一冊なのだが、
その上で「時間を返せ」と言いたくなる。
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婿殿開眼-算盤侍影御用(1) (双葉文庫) 文庫 – 2011/1/12
牧 秀彦
(著)
直参旗本笠井家に婿養子として入った半蔵。百五十俵取りの小旗本で平勘定なのだが、妻は代々の役目に誇りを持ち才色兼備の令嬢。天然理心流を学び剣の腕は滅法強いが役人としての無能さを妻に叱責され頭が上がらない。ある時、大手御門前で登城中の勘定奉行を刺客の急襲から救ったことがきっかけで、奉行よりある人物の影の警固の密命が下る。奉行襲撃の裏には幕閣を揺るがす真相が……。著者渾身の新シリーズ第一弾!
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2011/1/12
- ISBN-104575664804
- ISBN-13978-4575664805
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2011/1/12)
- 発売日 : 2011/1/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4575664804
- ISBN-13 : 978-4575664805
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,349,202位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,761位歴史・時代小説 (本)
- - 4,875位双葉文庫
- カスタマーレビュー:
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