最終回は本当に不思議です。
とても純粋な気持ちになります。
自然に涙があふれ、
これまで味わったことの無いような尾を引く読後感が有ります。
さて、神童の単行本では巻末にそれぞれの話に対応した
さそう氏の選曲したBGMが載せられているんです。
これまでクラシックを聴いてこなかった私は
さそう氏のおかげで色々な美しいピアノ曲を知ることが出来ました。
実際にそれらを聴きながらマンガを読み返してみると
さらに感動が深まりました。
この巻ではベートーベンのピアノソナタ32番もそうですが
特に最終回のショパンの舟歌という選曲。
これまで『神童』に登場した、うたやワオのかかわってきた
人々の色々な状況、運命、それぞれの様々な想いが、
最後のうたのピアノによって浄化、昇華されていくようでとても素晴らしい。
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神童 4 (アクションコミックス) コミック – 1998/9/1
さそう あきら
(著)
その他
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日1998/9/1
- ISBN-104575823686
- ISBN-13978-4575823684
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (1998/9/1)
- 発売日 : 1998/9/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 207ページ
- ISBN-10 : 4575823686
- ISBN-13 : 978-4575823684
- Amazon 売れ筋ランキング: - 425,806位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーに比べ、絵の方が少し劣る感じがします。
2012年7月10日に日本でレビュー済み
10年ぶりくらいに全巻を読み返してみました。
初めに読んだ時は、あまり思わなかったのですが、
神童たる成瀬うたの前途が明るくない一方、ワオ君の将来が大きく開けてくる、何とも残酷な終わり方だったのではないかと感じました。
この物語は、音楽の要素を抜けば、神童が凡庸な男に恋をして関わった結果、凡庸な男の天才が目覚めた話ということになるでしょうが、
当初思っていた以上に切ない話だったような気がします。
天才となったワオ君と神童成瀬うたの2人の音楽世界から、恋人たるカノンさんが除け者になってしまったことも切なさの理由かもしれません。
今回の読み返しでは恋愛物語のように読んでしまいましたが、他のレビューを見てわかるように色々な読み方ができると思います。
ともかく傑作です。
初めに読んだ時は、あまり思わなかったのですが、
神童たる成瀬うたの前途が明るくない一方、ワオ君の将来が大きく開けてくる、何とも残酷な終わり方だったのではないかと感じました。
この物語は、音楽の要素を抜けば、神童が凡庸な男に恋をして関わった結果、凡庸な男の天才が目覚めた話ということになるでしょうが、
当初思っていた以上に切ない話だったような気がします。
天才となったワオ君と神童成瀬うたの2人の音楽世界から、恋人たるカノンさんが除け者になってしまったことも切なさの理由かもしれません。
今回の読み返しでは恋愛物語のように読んでしまいましたが、他のレビューを見てわかるように色々な読み方ができると思います。
ともかく傑作です。
2013年4月3日に日本でレビュー済み
1巻から通しで一気に読みました。
ピアノ歴ある方には是非オススメ!
またピアノが弾きたくなりますよ。
DVDでは和音役を松山ケンイチが演じています。
こちらもオススメです。
ピアノ歴ある方には是非オススメ!
またピアノが弾きたくなりますよ。
DVDでは和音役を松山ケンイチが演じています。
こちらもオススメです。
2008年4月13日に日本でレビュー済み
「のだめカンタービレ」を遡ること10年。日本のクラシック漫画の礎がこの「神童」だ
音楽だけでなく、「音」そのものの味わいがある
手塚漫画賞にノミネートされたのは手塚の未完の大作「ルードヴィッヒ」が到達しようと
試みた「人と音楽」のあまりに密なる関係を「神童」が表しているからだと思った
そう、主人公「うた」はまさしくベートーヴェンをモデルにした天才少女にして
(その小生意気で奔放な性格はモーツァルトだろうが)、ベートーヴェンと同じ
「運命」を辿ることになる。その苦しみは、いかばかりなるものかと漫画なのに
号泣しながら読み進む。さらに号泣×10の素晴らしい救済が訪れる。ベートーヴェンが
「運命」でフォルテ・フォルテシモという大音量を求めたのは響き(震動)を頭骨で
聴きたかったからだ、という説がある。その「響き」をして主人公うたは音を再発見
するのである。その救済は「これ以上ない!」と思う結末であり、音感教育の一つの
結論だ。この結末があるからこそ僕は1巻から最終4巻までを何度も何度も読む
絵のタッチが「のだめ」のような筆致ではないため、やや読み辛いと感じる人も
いるだろうが、ゆっくりと読んでください。「音が聴こえる」ということの凄さ、
幸せさを実感できます。漫画好きは当然のこと、不器用に情操教育やゆとり教育を
行う親御さん、学校の先生方にこそぜひ読んでいただきたい
音楽だけでなく、「音」そのものの味わいがある
手塚漫画賞にノミネートされたのは手塚の未完の大作「ルードヴィッヒ」が到達しようと
試みた「人と音楽」のあまりに密なる関係を「神童」が表しているからだと思った
そう、主人公「うた」はまさしくベートーヴェンをモデルにした天才少女にして
(その小生意気で奔放な性格はモーツァルトだろうが)、ベートーヴェンと同じ
「運命」を辿ることになる。その苦しみは、いかばかりなるものかと漫画なのに
号泣しながら読み進む。さらに号泣×10の素晴らしい救済が訪れる。ベートーヴェンが
「運命」でフォルテ・フォルテシモという大音量を求めたのは響き(震動)を頭骨で
聴きたかったからだ、という説がある。その「響き」をして主人公うたは音を再発見
するのである。その救済は「これ以上ない!」と思う結末であり、音感教育の一つの
結論だ。この結末があるからこそ僕は1巻から最終4巻までを何度も何度も読む
絵のタッチが「のだめ」のような筆致ではないため、やや読み辛いと感じる人も
いるだろうが、ゆっくりと読んでください。「音が聴こえる」ということの凄さ、
幸せさを実感できます。漫画好きは当然のこと、不器用に情操教育やゆとり教育を
行う親御さん、学校の先生方にこそぜひ読んでいただきたい
2002年2月20日に日本でレビュー済み
今まで読んだ中で最も好きなマンガです。
描かれている世界の感覚とストーリーとが絶妙なバランスで混じり合っています。
全4巻ですがまったく短くは感じさせず、長大な神話空間のごときものを構成しているような気さえします。
ラストはもう少しねちっこく描いてもよかった気もしますが、このくらいあっさりしていたほうがよいのかもしれません。
絵から紡ぎ出されてくる美しい調べが心にいつまでも残る、そんな作品です。
第三回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を取ってますが、そのときの大賞が『MONSTER』で『MONSTER』よりこっちが大賞だろ!と憤った覚えもあります。
もう何回も読み直していますが、何度読んでも素晴らしいです。
癒しブームに乗ってもっと売れてもいいと思うんだけど。
描かれている世界の感覚とストーリーとが絶妙なバランスで混じり合っています。
全4巻ですがまったく短くは感じさせず、長大な神話空間のごときものを構成しているような気さえします。
ラストはもう少しねちっこく描いてもよかった気もしますが、このくらいあっさりしていたほうがよいのかもしれません。
絵から紡ぎ出されてくる美しい調べが心にいつまでも残る、そんな作品です。
第三回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を取ってますが、そのときの大賞が『MONSTER』で『MONSTER』よりこっちが大賞だろ!と憤った覚えもあります。
もう何回も読み直していますが、何度読んでも素晴らしいです。
癒しブームに乗ってもっと売れてもいいと思うんだけど。
2005年7月12日に日本でレビュー済み
「のだめカンタービレ」「ピアノの森」と並ぶ三大ピアノ漫画との評判を聞いて、この作品を手に取ってみた。初めはヘタだなぁと思った素人っぽい絵柄も、読み進むにつれて気にならなくなってくる。八百屋の息子の冴えない浪人生が活発な美少女から慕われるという話の設定が男の願望まるだしなのは、「漫画アクション」という青年誌が発表の舞台だった関係上やむを得ざるところでご愛嬌。小舟での出会いに始まった物語が、最終回に至ってショパンの舟歌で環を閉じるという配慮もたいへん効果的で、読み終えると静かな感動が押し寄せてくる。誤解を恐れずに言えば「男のための『のだめカンタービレ』」のような作品である。