野生の世界では母親が死ぬと自立前の子も死ぬ。生き残るためどちらも必死で戦った結果なので仕方のないことではある。そこで何かを思うのが人間なのか、不必要な狩りはしないのが動物の知恵なのか。とすれば、1巻目のロボの群れが不必要な殺戮をしていたのは何なのか、無駄な殺しは食料に余裕のある環境から生まれるのか?
周囲から孤立した場所での暮らしは、病に倒れてしまうと畑仕事や家畜の世話と野獣からの保護、すべてが立ちいかなくなってしまう。開拓者は集団で移住したのも知恵。自分を看病していた家族が感染して倒れているかもと思い至らないトムの浅はかさは若さゆえか。
現在でも文字通り一人で僻地で暮らしているアラスカやシベリアの猟師や木こりたちの覚悟に思いを馳せる。
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シートン 第2章: 旅するナチュラリスト (アクションコミックス) コミック – 2005/12/12
谷口 ジロー
(イラスト)
ダブルポイント 詳細
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2005/12/12
- ISBN-10457593979X
- ISBN-13978-4575939798
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2005/12/12)
- 発売日 : 2005/12/12
- 言語 : 日本語
- コミック : 262ページ
- ISBN-10 : 457593979X
- ISBN-13 : 978-4575939798
- Amazon 売れ筋ランキング: - 377,097位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年4月17日に日本でレビュー済み
谷口ジロー氏の描く漫画版シートン動物記の中で、
一番胸締め付けられた作品です。
私自身が猫の保護TNR活動や、子猫の里親さん探しなどのボランティア活動をしているという事もあるのでしょうが、結末が予測出来ていても最後のページを見ると滂沱してしまいます。
しかも何度再読してみても💦
愛猫家の方には当然ながら、嫌猫家の方にも是非とも一読して頂きたい良作だと思います。
一番胸締め付けられた作品です。
私自身が猫の保護TNR活動や、子猫の里親さん探しなどのボランティア活動をしているという事もあるのでしょうが、結末が予測出来ていても最後のページを見ると滂沱してしまいます。
しかも何度再読してみても💦
愛猫家の方には当然ながら、嫌猫家の方にも是非とも一読して頂きたい良作だと思います。
2006年3月1日に日本でレビュー済み
シートン動物記でおなじみのシートンの伝記(成長記)である。
この第2巻ではシートンが15歳の頃のオオヤマネコとの出会いと戦い、そして永遠の別れが描かれている。
この作品も近年の作者の特徴である、細部まで書き込んであるがスクリーントーンを多用することで白っぽく見える背景に人物を配置、静謐といってもいいくらいの穏やかな絵であるが、自然の中の動物と人間の関係を描くにはこれ以上の技法はないのではと思わせる。当然ではあるが動物達の描写も生き生きとしている。やはり動物を描かせたら第一人者である。
”原案”は「子どもに愛されたナチュラリストシートン」「シートン動物誌」等の著作をもつ今泉吉晴氏である。が、私は彼の作品を読んだことがない。しかし、谷口ジローの作品を読んで、原案になっている作品も読んでみたいと思った。原案となっている作品達が素晴らしいからこそこの作品も素晴らしいのだろう。
マンガでは谷口ジローしか描き得ない作品である。派手な作品ではない。静かに読みたい作品である。続刊が早く読みたい。
この第2巻ではシートンが15歳の頃のオオヤマネコとの出会いと戦い、そして永遠の別れが描かれている。
この作品も近年の作者の特徴である、細部まで書き込んであるがスクリーントーンを多用することで白っぽく見える背景に人物を配置、静謐といってもいいくらいの穏やかな絵であるが、自然の中の動物と人間の関係を描くにはこれ以上の技法はないのではと思わせる。当然ではあるが動物達の描写も生き生きとしている。やはり動物を描かせたら第一人者である。
”原案”は「子どもに愛されたナチュラリストシートン」「シートン動物誌」等の著作をもつ今泉吉晴氏である。が、私は彼の作品を読んだことがない。しかし、谷口ジローの作品を読んで、原案になっている作品も読んでみたいと思った。原案となっている作品達が素晴らしいからこそこの作品も素晴らしいのだろう。
マンガでは谷口ジローしか描き得ない作品である。派手な作品ではない。静かに読みたい作品である。続刊が早く読みたい。
2009年6月12日に日本でレビュー済み
2009年5月現在、谷口ジロー氏によるシートンは4巻まで既刊されてますがこの2巻では4冊の中で一番若い15歳のときのシートンに出会えます。シートンとはどういう子供だったのかをシートンの父親の知人の息子たちであるトム兄妹たちが住むカナダの奥深い森の開拓地にある家で過ごすことによって明らかになっていきます。シートンはそこでの大山猫の親子との運命的な出会いによって、自身の職業であるナチュラリストを目指す転機のなったともいえるでしょう。さて、この2巻では全体的にテーマが重くなく、少年のシートンと大山猫の格闘があり、精魂尽きたシートンたちを発見して困惑するトムといった描写があり、わりと読んでても楽しめる作品となってます。しかし、これだけで終わらないのが谷口ジロー氏のシートン。大山猫がやっとありつけた食べ物を食べるときに目を細める表情といった、物言わぬ動物をこれでもかと表情豊かに書いてます。そしてラストのシートンの苦悩の表情こそがこの作品のテーマ全体を体現してるのでしょう。
2021年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シートンなどの動物関連の書籍を読むと、しみじみ人類は他の動植物に対して繁殖し過ぎていると感じる。良い悪いの問題ではないが、人類が増えすぎてしまったために、食物連鎖のバランスが崩れてしまったのでは、と思う。
かつて百年程前と比べても医療や住環境の改善に伴い人類の寿命は延びて、人口も増え続けている。
人類間でも今は中国だけではないが世界中の食物(日本にとっては特に海洋資源)が取っていかれてしまっている。日本でも里山問題を抱えている。
読み終えた後は、自分自身もっと謙虚にならねば、と感じる。食品ロスやエネルギーの無駄遣いなど、個人の遺産として次代のために何を残せるのか、考えるによい切っ掛けになる。
かつて百年程前と比べても医療や住環境の改善に伴い人類の寿命は延びて、人口も増え続けている。
人類間でも今は中国だけではないが世界中の食物(日本にとっては特に海洋資源)が取っていかれてしまっている。日本でも里山問題を抱えている。
読み終えた後は、自分自身もっと謙虚にならねば、と感じる。食品ロスやエネルギーの無駄遣いなど、個人の遺産として次代のために何を残せるのか、考えるによい切っ掛けになる。