中古品:
¥3,430 税込
配送料 ¥240 5月30日-6月1日にお届け(18 時間 48 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: ◆◆◆おおむね良好な状態です。中古商品のため若干のスレ、日焼け、使用感等ある場合がございますが、品質には十分注意して発送いたします。 【毎日発送】
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

無限の本質: 呪術師との訣別 単行本 – 2002/1/1

4.7 5つ星のうち4.7 16個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

呪術師ドン・ファンの教えに導かれ、人生の記憶すべき出来事を収集する著者。師との対話によって「見ること」「内的沈黙」「夢見」の技法をさらに深化させ、新たな精神世界の扉を開くカスタネダの到達点。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 二見書房 (2002/1/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/1/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 342ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4576011545
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4576011547
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 16個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
16グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2019年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これが最後の本ということで感慨深い。宇宙の摂理、人の宿命など考えさせられた。カスタネダロス、ドン・ファンロスになりそうだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは、カスタネダシリーズを読んでた人しか読まないだろうけど、おとぎ話として読むべき本。これまでも、作り話とか言われてたけど、これは作り話にしたって、どぎつすぎる。しかも、なまじそうとも思えないんだね。だから、カスタネダファンすら読まない方がいいかもしれない。むしろ、カスタネダファンでなかったら、絶対笑ってすませられるだろう。グルジェフの分厚い本(なんだっけ?)をスラスラ読むような人だけが読むものかもしれない。そうじゃないと、自分の頭の中をコントロールできなくなったりして、この内容が頭に焼き付いたらと思うと責任もてませんよ(笑)おとぎ話として読む分にはいいけど、カスタネダの読者は、へんに信じてしまうかもな。あるいは、最後の最後にきてカスタネダの思想に幻滅するだけに終わるような気もする。ファンなら、絶対、読まない方がいい。こういうと、余計読みたくなっちゃうのかな(笑)
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はカスタネダのシリーズを全て読んでいるわけではないし、呪術のテクニックやそれに用いる幻覚剤などのツールにも興味ありません。
ただドンファンの考え方・言葉が好きで何冊か流し読みしている程度の読者です。

本書はその数冊の中で断トツに面白かったです。恥ずかしながら3回は読んでしまいました。(翻訳も素晴らしいし)
本書も他の著書と同様にその中心はドンファンとのやり取りと教えにあるのですが、この中には今まで書かれたことのない著者の若いころエピソードがふんだんに盛り込まれています。
(主に友人、恋人にまつわる話、戦士のアルバムに入れるための話?)
その個々のエピソードなんですけど、これがいちいち面白いんです、琴線に触れてくるんです。真実か否かなんてどうでもよくって、とにかくカスタネダの文才凄いってことです。
これだけの才能があれば純文学でも十分やっていけたんじゃないかと思うのですが。
すみません、脱線しました。

で、本書のメインテーマなんですが、それが「捕食者」です。詳しくは書けませんが、実に恐ろしい話なんです。これ以上ない絶望を与えてくれる内容なので読む側にもパワーが必要です。
荒唐無稽と言ってしまえばそれまでですが、(多くの人が感じているであろう)人間の持つくだらない価値観やそれに起因する不安、恐怖といったものをここまで論理的に説明した読物を私は見たことがありません。
「信じる」のではなくて「考える」に値する内容だと思います。
だからこそ、より多くの人に読んで欲しいという衝動にかられるのですが、それが叶わぬことだってこともわかってます。
王様のブランチあたりで紹介してくれるといいのですが、絶対にないのです。
「考えない」ってことが今の流行ですから。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2002年出版。米国では1998年に第1版が出されている。カスタネダの前10作を締めくくり、これまで曖昧にされてきたドン・ファンとの別れから自身が深淵に飛び込んでからの様子が描かれている。カスタネダ自身の幼年期、青年期での経験や逸話とドン・ファンとの対話を絡めて進んでゆく。

ところがこの本はある点において、これまでの著作とは一線を画している。それは呪術師が相対する「無限」(別の言葉では「意識の暗い海」または「イーグル」)との関わりと、捕食者(記述では「外来の心」)との関わりが基軸になっている点だ。
これまでの死を最大の助言者にする、自己中心的自我との訣別は依然として修練の中心にある。だがドン・ファンはまたひとつ新しい事実をカスタネダに提示した。
呪術師はあくまでも「無限」を相手にし、無限に黙従し、無限を映すほどに空虚になることを最大の成果とし、それはとどのつまり外来の心を寄せ付けないためであると説く。己の真なる心と外来の心との間で迷い移ろう普通の生き方から脱出するところに呪術師の真価があると言う。

カスタネダの著作が現実であるかどうか、ドン・ファンが実在したかどうかはあまり重要ではなくなってしまった。なぜなら、一貫して述べられる哲学になんら矛盾はなく、むしろ全作を通して非の打ち所がない事実を映しているようにしか見えないからだ。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カルロス・カスタネダ最後の著作。結局多くの謎を残したまま、終わってしまった。加えて、盟友に関する記述、他の弟子との交流における彼の態度など、シリーズ内での矛盾が最も多く露見したように思われる本作。

しかし、本書においてドン・ファンとの別れの場面が最も印象深く思われたのも事実だったため、読後感はいい。

カスタネダは無限へ旅立てたのだろうか。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年12月31日に日本でレビュー済み
人類学者であるカルロス・カスタネダの呪術修行を描いたシリーズの、遺作となった最後の著作になります。
このシリーズはこれまでに
1.呪術師と私 2.呪術の体験 3.呪師に成る 4.未知の次元 5.呪術の彼方へ 6.呪術と夢見 7.意識への回帰 8.沈黙の力 9.夢見の技法 があり、それに引き続く10作目になります。

ストーリーは「6.呪術と夢見」から続いているもので、師匠のドンファンらが旅立った後、仲間のラ・ゴルダと協力して取り戻した記憶が本巻でも語られていました。
数年前に初めて読んだ時は意味がわからず、ランダムに展開する話を眺めただけで終わってしまいました。
しかし一連のシリーズを読んだ後に改めて手に取った時は引き込まれ、前回とは全く違った印象を持つことになりました。

本書では全編を通じて「最期の旅の準備」を促すエピソードが描かれています。
「反復」で整理していった数々の出来事のうち特に重要なもの、ファンとの出会いから最期の別れまでが、高い視点から想起されていました。
師との出会いを導いてくれた亡き友への感謝、老いた娼婦による鏡の前の滑稽なダンス、世俗に囚われて残された時が尽きた人々、精霊の招きを受けた旅の準備、全てが儚いと囁く「死」の忠告、履歴を捨てて戦士としての旅に出ることなど。
これらは儚さや虚無に通ずる独特な余韻を感じさせるものでした。

そしてこの物語で最も重要なテーマ、「捕食者」の存在にも言及していました。
捕食者とは人間の「感情」を食料とする、肉体を持たない精神体のことです。
本来は「観察する意識体」として自由な旅を続けてきた人類が、地球に捕らわれて、怒りや焦燥、争いで苦しまなければならない理由は、捕食者の罠のためだとしていました。
彼らに埋め込まれた「頭の中で喋り続ける声」は、人の集中力を奪い、一貫性を欠いた、自己本位な生き方を強いています。
この荒唐無稽にも思える記述が心の琴線に触れ、本能を打ちのめすようなリアリティを感じました。

最終章ではドンファンとの別れのシーンが追想されています。
その後、カスタネダは捕食者の声を追い払って「真の沈黙」に達し、世界の見方を決定する「集合点の移動」という「呪術師の到達点とも言える技」を成し遂げます。
夢と現実の境界を自らの力で越えて、後の展開を暗示させる場面で長い物語の幕が下りていました。

本書はカスタネダの一連の著書の中で最も心に残り、深い余韻が長く残りました。
これからも読み返すことになり、その幾度、異なる感想を抱くことになりそうです。

(2015.5追記)
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この著者の本を初めて読んだ。ひきこまれるようにおもしろい。しかし
同時に難解でもある。
呪術師であるドンファンとカスタネダとの会話はまるで禅問答のように
も見える。ドンファンに導かれて、カスタネダは多くの追憶とともに鍛
えられ戦士・旅人への道を歩む。
そして最後に師により驚愕の真実が明かされる。あまりの内容にカスタネダ
は吐き気を覚え、それを否定しようとするが、それができない。その衝撃の
内容とはいったい!?
最後の場面は小説的でもある。これをノンフィクションであると信じるのを
躊躇する人も多いだろう。しかしドンファンの語る言葉はあまりに魅力的で
読む者をして深く人生について考えさせずにはおかない。本書を読んだ者は
世の中を以前と同じように見ることができない自分に気がつくのではないか。
37人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カスタネダ本人の呪術の探求はこの本をもって終了する。
今までのシリーズの中であいまいに説明がされていた内容に
終始符を打つかのような説明に初めて読む人は驚嘆し、
今までのシリーズと付き合って来た人は納得できるだろう。
その他のシリーズがこの一冊に全てのエッセンスが凝縮されて
いると言っていいだろう。
カスタネダはこの本を最後に息をひきとった。
今やカスタネダの見た世界を知るすべを残してくれている、
われわれに残されている最後のガイドラインとなってしまったのだ。
必ず読む価値はあると思う。
35人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート