夫ではなく、父親とその妻に困って 本書を取りました。
彼らは なぜ 不幸としか思えない結婚生活を続けるのか？
言い訳をし続け、子供の心を犠牲にし、それでも「親」の立場であり続けようとする 彼らの心理が知りたくて。
結婚生活を続けたいのは 二人の問題です。
「結婚」という二人の問題を 家庭や家族の問題にすり替えて、向き合うのを避けてきたんですね。
親の人生に 子供を巻き込むべきではありません。
この本を読んで、この思いが より強くなりました。
本書には 何らかの変化を求めて、行動を起こした方々が登場します。
どうしようもなくなってから、或いはその前に、人それぞれ。
最終的には “自尊感情” を 育てられるかられないか、なのかも知れません。
母親の生き様が 子供へ影響することも指摘されています。
本文中から引用するなら、女性には
「個として自分をさげすむことなく、まっとうに自己主張できるなら、その人の人生は必ずよいものになる」と。
男性には
「子供とたっぷり戯れて、妻とも心を交し合い、生きる雑事を味わって、
仕事もそれなりにこなした上で、生きるときめきを胸に抱き続ける」覚悟があるかどうか、と。
言い訳をして ズルズル関係を続けて 責任転嫁をする人生より、
自分で決断する人生の方が 潔く、心が穏やかに過ごせるのではないでしょうか？
短いながら、社会福祉制度の紹介もあるので、
経済的な問題を理由に 躊躇してらっしゃる方の参考になると思います。
「おとうさん」「おかあさん」はあなたの一面。 「私」の人生を 生きて欲しいですね。
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