でも荒川龍さんという方の書かれた本と装丁が似すぎているのは大問題。間違えちゃったじゃないか。
いわゆる「引きこもり」の人を部屋から出すことを仕事にしている女性のエッセイです。強い女性から見た引きこもりってこう見えるのか…。というのが第一印象。
特徴は、著者が
部屋の中では幸福は見つからない、
引きこもりは多少手荒なまねをしても「治療」すべきもの、とはっきり考えている点。
これについては本当に賛否がわかれる所だと思う。無理やり部屋におしかけられて余計に傷口をえぐられた人もいるだろうし、逆に救われた人だっているはず。傷口をえぐられただけで終わった人たちの言葉もちゃんと載せてほしかったのは僕だけだろうか。
思ったんだけど、一度就業に失敗したニートがこういう人を受け入れられないのは、社会の汚い部分に敏感だからじゃないかな。
もしぼくの部屋にレンタルお姉さんが来ても、なかなか素直に話を聞く気にはなれないと思う。優しい言葉をかけてくれても、裏ではノルマがあって「今月はあと2人入寮させないとなー」なんて考えてるんじゃないか、と疑ってしまうのだ。もちろん、奇麗事だけでビジネスはやっていけないのは重々承知だけどさ。
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わたしはレンタルお姉さん。 単行本 – 2007/1/1
川上 佳美
(著)
- 本の長さ189ページ
- 言語日本語
- 出版社二見書房
- 発売日2007/1/1
- ISBN-104576070037
- ISBN-13978-4576070032
登録情報
- 出版社 : 二見書房 (2007/1/1)
- 発売日 : 2007/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 189ページ
- ISBN-10 : 4576070037
- ISBN-13 : 978-4576070032
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,467,866位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 171,999位暮らし・健康・子育て (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年5月26日に日本でレビュー済み
簡潔な文章で、よみやすくて良かったですし、内容も充実していました。
世間一般的の視野からではなく、彼女自身の視点からのニート像、どうして、ニートになったのか、などが解り興味深かったです。
ただ、どこまで、彼女が本音を言っているのか、少し疑問でした。本当に、ニートは、責められるべき人間ではないのか、原因は、ニート自身にはないのか? ということです。
ニートのことを、無理に正当化していて、本当は、そんなこと思っていないのかも、と思ってしまいました。
後、レンタルお姉さんの依頼があって、家に行ったけれども、ニートの方が、扉を開けずにいたので、無理に開けようとしたのが原因で、依頼を打ち切られた話です。
依頼を切られても、熱意があれば、行くのでは? と感じました。たとえ、ニートの両親がやめろ、と言っても、もし、ニートを思うのであれば、そうすべきだと思います。
なんだか、やる気のない教師みたいだなあ、とその話の部分に関しては思いました。
多分、色々と事情があったのかもしれませんが。
いずれにせよ、中途半端な気持ちで、こういう他人の人生に関わる仕事はすべきではないな、と実感。
それから、ニートに対する偏見を自分が持っていたことに気付かされ、反省しました。
世間一般的の視野からではなく、彼女自身の視点からのニート像、どうして、ニートになったのか、などが解り興味深かったです。
ただ、どこまで、彼女が本音を言っているのか、少し疑問でした。本当に、ニートは、責められるべき人間ではないのか、原因は、ニート自身にはないのか? ということです。
ニートのことを、無理に正当化していて、本当は、そんなこと思っていないのかも、と思ってしまいました。
後、レンタルお姉さんの依頼があって、家に行ったけれども、ニートの方が、扉を開けずにいたので、無理に開けようとしたのが原因で、依頼を打ち切られた話です。
依頼を切られても、熱意があれば、行くのでは? と感じました。たとえ、ニートの両親がやめろ、と言っても、もし、ニートを思うのであれば、そうすべきだと思います。
なんだか、やる気のない教師みたいだなあ、とその話の部分に関しては思いました。
多分、色々と事情があったのかもしれませんが。
いずれにせよ、中途半端な気持ちで、こういう他人の人生に関わる仕事はすべきではないな、と実感。
それから、ニートに対する偏見を自分が持っていたことに気付かされ、反省しました。
2008年1月9日に日本でレビュー済み
なんかこの女性の写真多くない?表紙と最初の写真ぐらいでよくね?レンタルお姉さんって名前、AVみたいだね。会社がハードルを低くしたらニートは減ると思う。正社員は毎日長時間勤務だからね。この国は、必然的に誰でもが、アリになるしかないからね。そうならない仕事もあると思うが、大部分がアリをやらされる仕事ばっかだとおもう。
2007年12月24日に日本でレビュー済み
NPO法人・ニュースタート事務局の活動の一つ「レンタルお姉さん」。そのスタッフとして現場に赴く著者の活動、思いを綴った書。
以前、この活動に関するルポ『レンタルお姉さん』(荒川龍著)を読んだことがあり、そのいくつか疑問とあまり良くないイメージを抱いていたのだが、本書を読む、それがますます強くなった。
まず、先に書いた荒川氏の著書の中で「ニート」と「ひきこもり」の区別すら出来ていない、ということが気になっていたのだが、本書でも全く同じことになっていたのにまずガックリ。「ひきこもり支援」と言う看板を掲げた事務局のスタッフですら、それを混同している、と言う時点でまず大きな減点。「頭でっかちはダメ」とか言うが、初歩レベルの知識がないのは問題では?
その上で感じるのは、この活動の持つ危うさである。本書の3章は、著者が「レンタルお姉さん」になった経緯、そして現在の心境が記される。そこにあるのは、「この仕事に生きがいを感じている」と言う言葉である。「感謝の言葉などは殆ど期待していない」と言うが、「引きこもりの人が自分と喋ってくれたことに喜びを感じた」などの言葉からみてもここに善意があるのは確かだろう。だから、危険と感じるのである。戸塚ヨットスクールやアイメンタルスクールでは、「その人のため」と言う「善意」の暴走の結果、死者を出す事件に発展した。
本書でも(控えめに)書かれているが、荒川氏の著書によれば、この活動で、引きこもりの人の部屋へと強引に入る。時に脅迫まがいの言葉で、入寮を迫る、などと言う活動をしているという。これらの強引な行動を「善意」で正当化した結果の暴走、これが起こりうるのではないか? と思えてならない。
どうも、私は本書の内容に、この活動の危うさばかりが見出されてならなかった。
以前、この活動に関するルポ『レンタルお姉さん』(荒川龍著)を読んだことがあり、そのいくつか疑問とあまり良くないイメージを抱いていたのだが、本書を読む、それがますます強くなった。
まず、先に書いた荒川氏の著書の中で「ニート」と「ひきこもり」の区別すら出来ていない、ということが気になっていたのだが、本書でも全く同じことになっていたのにまずガックリ。「ひきこもり支援」と言う看板を掲げた事務局のスタッフですら、それを混同している、と言う時点でまず大きな減点。「頭でっかちはダメ」とか言うが、初歩レベルの知識がないのは問題では?
その上で感じるのは、この活動の持つ危うさである。本書の3章は、著者が「レンタルお姉さん」になった経緯、そして現在の心境が記される。そこにあるのは、「この仕事に生きがいを感じている」と言う言葉である。「感謝の言葉などは殆ど期待していない」と言うが、「引きこもりの人が自分と喋ってくれたことに喜びを感じた」などの言葉からみてもここに善意があるのは確かだろう。だから、危険と感じるのである。戸塚ヨットスクールやアイメンタルスクールでは、「その人のため」と言う「善意」の暴走の結果、死者を出す事件に発展した。
本書でも(控えめに)書かれているが、荒川氏の著書によれば、この活動で、引きこもりの人の部屋へと強引に入る。時に脅迫まがいの言葉で、入寮を迫る、などと言う活動をしているという。これらの強引な行動を「善意」で正当化した結果の暴走、これが起こりうるのではないか? と思えてならない。
どうも、私は本書の内容に、この活動の危うさばかりが見出されてならなかった。