非常に面白く、久々に徹夜をして一気読みしてしまったほど、夢中になりました。笑
前作の「なんか淫魔に〜」がとても面白く、わたしの長ーーいBL小説人生の中でもダントツのナンバーワン作品となりましたので、今回も作家買いをして、amazonさんから届くのをずっととても楽しみに待っていました。
期待に全く劣ることなく、今回も面白かったです。
文章もストーリーもテンポもわたし好みで、年を取って寛容さがなくなってしまったわたしは昨今は三分の一で読むのをやめてしまうBL小説ばかり(苦笑)でガッカリすることが多いのですが、この作家さんはそんなことは全くなく、グイグイ最後まで引っ張ってくれます。
文章がとても上手なのだと思います。新人さんとは思えないほどの驚きの筆力です。
マヨネーズの口金のところとか、蛇を飼ってるとか、細かい設定がとてもスパイスが効いていて飽きることがありません。笑いのセンスもあります。
内容としてはBLにありがちな、「先に体の関係だけ繋げて、心の奥底では少しずつ相手に惹かれていくんだけれど、何しろ男同士だしそれに戸惑う〜」みたいな、字面だけみれば本当にありがちな感じなんですが、まあ、しかしこの作家さんならではのパンチが効いてると思います。
体の関係って言っても、ED治療ですから。笑
その治療過程が結構リアルで、いい意味で笑ってしまいました。
何をされても最初は全然感じなかった受けが、最後の方ではものすごくグズグズに溶けてよがりまくるんですが、すごく自然な流れでしたし、とても萌えました。
で、なんでこんなに低評価なんだろうと他の方のレビューを拝見して「なるほど!」と思いました。
確かにオヤジ臭は全くしません。
タイトルは「オヤジだらけの〜」なんだから、大半の人が「オヤジならでは」の作品を期待して買うと思います。
だからそういう方からしたら確かにガッカリなんだろうなあとは思いました。
わたしはオヤジとか抜きにしてこの作家さんの文章を楽しみにして買ったので楽しめましたけど、確かに設定は20代で全然おかしくない。
みんな若い。年齢は一応40前後の設定だけど、伝わってくる印象は二十代。残念なことに、挿絵がまたそれに拍車をかけている。(前作はオヤジらしさが出ているとても素晴らしい挿絵でしたが…)
いっそもう設定を二十代にしてタイトルも違うものにして発売していれば、もっと好評価だったんだろうなと思います。なのでとても残念です。
でもきっと作者さんは「オヤジ」が大好きなんでしょうね。笑
だから少し考えてみました。
どうしたらもっと「オヤジ」っぽくなったのかなあ、と。
オヤジと言われてわたしたちが期待するのは、やっぱり「くたびれてる感」とか、「哀愁」とか、…あとはヒゲとか筋肉とか男臭さ、とかだと思うんですよね。
なので受けはいっそ女子高生ぐらいの娘がいて、仕事ではストレスをためていて、最近はハゲに悩んでいる、とか、
攻めは白髪まじりの長髪で(仕事中は後ろでひとくくりにしてる)、口ひげを生やしている、とか
ルキノは見た目は若いけど、趣味が囲碁将棋とかで、シェアハウスに中高年の囲碁仲間がおしかけてきてその中でものすごく浮いてるのが見ていておかしい、とか、
あと拓海はオカマであるのなら、中途半端に美人にせず、いっそ思いっきりどぎつい、どこからどう見てもオッサンなオカマにする、とか…
そんな風にしていれば、もっとオヤジ臭が出たのかなあと思います。笑
偉そうにすみません。
でも安心して読める作家さんなのでこれからも作家買いを続けます!
なので期待を込めて星は五つ。
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オヤジだらけのシェア生活 (二見書房 シャレード文庫) 文庫 – 2011/9/22
私のクララは意気地なしなんですっ
家賃格安のアラフォー男子のみが住むことを許された聖域。
行き着けの飲み屋の店主・大介に誘われそこへ引っ越した和也だったが…。
住んでいたアパートの建て替えで引っ越すことになった和也は、行きつけの飲み屋の店主・大介に誘われ彼の住むシェアハウスへ入居
することに。家賃格安、住人はアラフォーばかりの落ち着いた雰囲気で理想の住まいを手に入れたかに思えた和也だったが、引っ越し
当日に初対面を果たした同居人は、ラクダのように長い睫のオカマと、和也に一目惚れしてしまった暑苦しいイタリア人バリスタ。
その上うっかりEDであることを話してしまい、なぜか大介がその治療を手伝ってくれると言い出して――。
前途多難なオヤジだらけのシェアライフやいかに~!
◆ 松雪 奈々 好評既刊
『 なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど 』( 二見書房 シャレード文庫 )
家賃格安のアラフォー男子のみが住むことを許された聖域。
行き着けの飲み屋の店主・大介に誘われそこへ引っ越した和也だったが…。
住んでいたアパートの建て替えで引っ越すことになった和也は、行きつけの飲み屋の店主・大介に誘われ彼の住むシェアハウスへ入居
することに。家賃格安、住人はアラフォーばかりの落ち着いた雰囲気で理想の住まいを手に入れたかに思えた和也だったが、引っ越し
当日に初対面を果たした同居人は、ラクダのように長い睫のオカマと、和也に一目惚れしてしまった暑苦しいイタリア人バリスタ。
その上うっかりEDであることを話してしまい、なぜか大介がその治療を手伝ってくれると言い出して――。
前途多難なオヤジだらけのシェアライフやいかに~!
◆ 松雪 奈々 好評既刊
『 なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど 』( 二見書房 シャレード文庫 )
- 本の長さ234ページ
- 言語日本語
- 出版社二見書房
- 発売日2011/9/22
- ISBN-104576111248
- ISBN-13978-4576111247
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登録情報
- 出版社 : 二見書房 (2011/9/22)
- 発売日 : 2011/9/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 234ページ
- ISBN-10 : 4576111248
- ISBN-13 : 978-4576111247
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,525,739位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,583位ボーイズラブノベルス (本)
- - 272,463位文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年9月25日に日本でレビュー済み
オヤジスキーとしましては非常にソソられるあらすじ、設定でありました。
が、フタを開けてみると果たしてこれは“オヤジ物”なのか?という内容。
オヤジ臭が全くしない。登場人物に年齢を重ねた厚みや重みが全くない。
懐の大きさとか、言い知れぬ情けなさとか、痛々しさとか、狡さや人間臭さみたいなものが。
それが人としての愛らしさ、愛おしさに繋がり、のちに恋愛に発展するものですが、
これにはなーんにもそういうことが感じられませんでした。
いやはやさっぱりしたもんです。
お互いどこにどこがどう惹かれているのかわかりません。
受に関しては胃袋を掴まれているとしか…。
表紙からして25、6の設定でも何ら不思議ではない。
私はてっきり年下攻かと思いましたよ笑。
麻生さんは嫌いじゃないです、いやむしろ好きな絵師さんですが、
この作品に限っては中年独特のもろい部分とか、愛らしい部分とか、
草臥れた感じとかが全く表現出来ていないと思います。
ガタイのいいオカマという設定の拓海もそのキャラが生かし切れておらず、
暑苦しいまでのイタリア人のはずなルキノもそれほど癖がなく、
離婚暦があり不能で冴えない男のはずの和也も、悲哀や背負ったものが微塵も感じられず、
どうみてもみな『青年』であって、『中年』じゃねーよなぁという印象です。
そういう設定好みの人間はこれでもう半分以上萎えます笑。
攻の大介は絵に描いたような好青年(にしか見えない)、
和也の離婚の理由やEDを交えての至すまでの経緯、当て馬の存在、ちょっとした誤解の末のハッピーエンド。
これはもうどこにでもあるBL風景の焼き増しにしか過ぎません。
イロモノにも成り切れず、キャラが魅力的にも写らない。何もかもが中途半端。
前作は中年像がしっかりとしていて、仕事もきちんとしていたので人間味がありました。
イラストも味わいが滲み出ていて、相乗効果に助けられた面が大きかったように思います。
何にしてももうちょっとストーリーを練り込んで頂きたかった。
二作目にしてこれだけ守りに入るとはちょっと残念です。
期待していた分だけ辛い評価となりました。
が、フタを開けてみると果たしてこれは“オヤジ物”なのか?という内容。
オヤジ臭が全くしない。登場人物に年齢を重ねた厚みや重みが全くない。
懐の大きさとか、言い知れぬ情けなさとか、痛々しさとか、狡さや人間臭さみたいなものが。
それが人としての愛らしさ、愛おしさに繋がり、のちに恋愛に発展するものですが、
これにはなーんにもそういうことが感じられませんでした。
いやはやさっぱりしたもんです。
お互いどこにどこがどう惹かれているのかわかりません。
受に関しては胃袋を掴まれているとしか…。
表紙からして25、6の設定でも何ら不思議ではない。
私はてっきり年下攻かと思いましたよ笑。
麻生さんは嫌いじゃないです、いやむしろ好きな絵師さんですが、
この作品に限っては中年独特のもろい部分とか、愛らしい部分とか、
草臥れた感じとかが全く表現出来ていないと思います。
ガタイのいいオカマという設定の拓海もそのキャラが生かし切れておらず、
暑苦しいまでのイタリア人のはずなルキノもそれほど癖がなく、
離婚暦があり不能で冴えない男のはずの和也も、悲哀や背負ったものが微塵も感じられず、
どうみてもみな『青年』であって、『中年』じゃねーよなぁという印象です。
そういう設定好みの人間はこれでもう半分以上萎えます笑。
攻の大介は絵に描いたような好青年(にしか見えない)、
和也の離婚の理由やEDを交えての至すまでの経緯、当て馬の存在、ちょっとした誤解の末のハッピーエンド。
これはもうどこにでもあるBL風景の焼き増しにしか過ぎません。
イロモノにも成り切れず、キャラが魅力的にも写らない。何もかもが中途半端。
前作は中年像がしっかりとしていて、仕事もきちんとしていたので人間味がありました。
イラストも味わいが滲み出ていて、相乗効果に助けられた面が大きかったように思います。
何にしてももうちょっとストーリーを練り込んで頂きたかった。
二作目にしてこれだけ守りに入るとはちょっと残念です。
期待していた分だけ辛い評価となりました。
2011年9月27日に日本でレビュー済み
既にレビューで言われているように、濃いキャラ設定がある割りに個々は結局無個性になっていて残念過ぎる。
EDもあっさり治るし(ファンタジー(笑)にしてもどうなのって位に)、
オカマちゃんはただの変な人(なんのために出したの?)、
当て馬はまさしくモブ扱い(もうちょっと当て馬ちゃんの心情表現あるでしょうに)。
前作が良かっただけに、物凄くがっかりしてしまったのかも。
オヤヂっていう存在感はびっくりする位になかったかなあ…
せめてオカマちゃんのキャラが立つとか、当て馬ちゃんがうんと頑張るとか、
折角のキャラクターを大事にして欲しかった。
次回こそいいストーリーが読みたいな。
EDもあっさり治るし(ファンタジー(笑)にしてもどうなのって位に)、
オカマちゃんはただの変な人(なんのために出したの?)、
当て馬はまさしくモブ扱い(もうちょっと当て馬ちゃんの心情表現あるでしょうに)。
前作が良かっただけに、物凄くがっかりしてしまったのかも。
オヤヂっていう存在感はびっくりする位になかったかなあ…
せめてオカマちゃんのキャラが立つとか、当て馬ちゃんがうんと頑張るとか、
折角のキャラクターを大事にして欲しかった。
次回こそいいストーリーが読みたいな。
2012年10月5日に日本でレビュー済み
妖精オヤジシリーズでファンになりましたので、
松雪奈々先生の作品を集めてます♪
このお話はノンケの主人公が成り行きでゲイばかり住みシェアハウスで
攻の彼に成り行きでエッチ?をしてだんだん彼が好きになる可愛いお話でした♪
同居人のオカマさんは可愛いですが、
イタリア人の彼の存在がいまいち日本人でも問題なかったのでは?と感じました!
松雪奈々先生の作品を集めてます♪
このお話はノンケの主人公が成り行きでゲイばかり住みシェアハウスで
攻の彼に成り行きでエッチ?をしてだんだん彼が好きになる可愛いお話でした♪
同居人のオカマさんは可愛いですが、
イタリア人の彼の存在がいまいち日本人でも問題なかったのでは?と感じました!