今作も今までに増して面白かった!
本巻もとても良かったです。
今回は消化器外科が舞台。末期癌患者さんへの命の期限告知が主軸でした。とても難しいテーマですが、ポリクリの板倉青年の成長と交え、本当に読み応えのあるお話しでした。
そしてなんといっても、今作の中ではクールビューティー楢崎のクールビューティーとなった由縁が明かされ、そしてあの大西に異変が!!
主人公達だけでなく、脇陣営まで楽しめるこのシリーズ。
作者様、本当にありがとうございます。
追記
作者様の医学界の深い知識に脱帽です。
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故きを温ね、新しきを知る <右手にメス、左手に花束9> (二見シャレード文庫) 文庫 – 2012/3/23
死ぬまで……いや、死んでも、お前だけやで
ポリクリの学生にマジギレ寸前の江南をよそに、大西には人生の春が!?
そしてクール・ビューティー楢崎の恥ずかしい過去が晒される!?
師走のとある夜。篤臣はいつになく沈んだ様子の江南から、消化器外科に来たポリクリの学生に手を焼いて
いると聞かされる。学生の名は板倉祐二。今風の容姿にそつのない振る舞い、しかし板倉の本質はモラトリ
アムという楢崎の言葉に、臨床の現場でいつか問題を起こすのではと篤臣たちは案じていた――。
一方そんな心配をよそに、もう一人の消化器外科医には春が。見たことのない大西の姿に驚きと失笑を禁じ
得ないものの、同時に様々な人生の節目に立ち会った江南と篤臣は、結婚の誓いを思い返し…。
◆ 椹野 道流 好評既刊
『 右手にメス、左手に花束 』
『 君の体温、僕の心音 ~右手にメス、左手に花束2~ 』
『 耳にメロディー、唇にキス ~右手にメス、左手に花束3~ 』
『 夜空に月、我等にツキ ~右手にメス、左手に花束4~ 』
『 その手に夢、この胸に光 ~右手にメス、左手に花束5~ 』
『 頬にそよ風、髪に木洩れ日 ~右手にメス、左手に花束6~ 』
『 僕に雨傘、君に長靴 ~右手にメス、左手に花束7~ 』
『 月にむら雲、花に風 ~右手にメス、左手に花束8~ 』
『 茨木さんと京橋君1 ・2 』
『 楢崎先生とまんじ君1 ・2 』
『 ブライトン・ロック!1 ・2 』
『 作る少年、食う男 』
『 執事の受難と旦那様の秘密 <上・下> 』
『 新婚旅行と旦那様の憂鬱 <上・下> 』
( いずれも二見書房 シャレード文庫 )
ポリクリの学生にマジギレ寸前の江南をよそに、大西には人生の春が!?
そしてクール・ビューティー楢崎の恥ずかしい過去が晒される!?
師走のとある夜。篤臣はいつになく沈んだ様子の江南から、消化器外科に来たポリクリの学生に手を焼いて
いると聞かされる。学生の名は板倉祐二。今風の容姿にそつのない振る舞い、しかし板倉の本質はモラトリ
アムという楢崎の言葉に、臨床の現場でいつか問題を起こすのではと篤臣たちは案じていた――。
一方そんな心配をよそに、もう一人の消化器外科医には春が。見たことのない大西の姿に驚きと失笑を禁じ
得ないものの、同時に様々な人生の節目に立ち会った江南と篤臣は、結婚の誓いを思い返し…。
◆ 椹野 道流 好評既刊
『 右手にメス、左手に花束 』
『 君の体温、僕の心音 ~右手にメス、左手に花束2~ 』
『 耳にメロディー、唇にキス ~右手にメス、左手に花束3~ 』
『 夜空に月、我等にツキ ~右手にメス、左手に花束4~ 』
『 その手に夢、この胸に光 ~右手にメス、左手に花束5~ 』
『 頬にそよ風、髪に木洩れ日 ~右手にメス、左手に花束6~ 』
『 僕に雨傘、君に長靴 ~右手にメス、左手に花束7~ 』
『 月にむら雲、花に風 ~右手にメス、左手に花束8~ 』
『 茨木さんと京橋君1 ・2 』
『 楢崎先生とまんじ君1 ・2 』
『 ブライトン・ロック!1 ・2 』
『 作る少年、食う男 』
『 執事の受難と旦那様の秘密 <上・下> 』
『 新婚旅行と旦那様の憂鬱 <上・下> 』
( いずれも二見書房 シャレード文庫 )
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社二見書房
- 発売日2012/3/23
- 寸法10.7 x 1.2 x 14.8 cm
- ISBN-104576120328
- ISBN-13978-4576120324
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登録情報
- 出版社 : 二見書房 (2012/3/23)
- 発売日 : 2012/3/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 216ページ
- ISBN-10 : 4576120328
- ISBN-13 : 978-4576120324
- 寸法 : 10.7 x 1.2 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 546,674位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,234位ボーイズラブノベルス (本)
- - 123,080位文庫
- - 143,344位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1996年、講談社X文庫ホワイトハート新人賞佳作を受賞。
1997年、講談社X文庫ホワイトハート「人買奇談」でデビュー。
法医学教室に籍を置き、医療系専門学校で非常勤講師を務める傍ら、人間の生と死と食にまつわる物語を書き続けています。
シリーズ物が多いのですが、基本的に、どこから読んでも単品で十分に楽しんでいただけるよう努めています。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年5月31日に日本でレビュー済み
主役の二人も職場では中堅になってきて
教育者としての責任も持たされるようになってきたようで。
若手とのやりとりもまた読み応えありました。
ところで楢崎は江波より身長があると書かれてましたが
以前は篤臣よりは低いとあったような
で篤臣は江波より低いんですよね。
あまり深く考えちゃいけないかな。
他シリーズにも出てくる楢崎先生のプライベートももっと知りたいですね。
もうちょっと年月が必要なのかな。
教育者としての責任も持たされるようになってきたようで。
若手とのやりとりもまた読み応えありました。
ところで楢崎は江波より身長があると書かれてましたが
以前は篤臣よりは低いとあったような
で篤臣は江波より低いんですよね。
あまり深く考えちゃいけないかな。
他シリーズにも出てくる楢崎先生のプライベートももっと知りたいですね。
もうちょっと年月が必要なのかな。
2012年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メス花シリーズもすでに9巻まで来ましたね。とてもうれしいです。。。
大好きなシリーズなので、毎巻楽しみにしております。
久々の新刊でしたが、期待以上に感動、感涙。そして安寧、微笑の巻でした。
毎回、心が温かくなる江南&篤臣夫婦のやり取りが楽しみなのですが、この巻では、大学時代の2人を回想させてくれて、なんだかとても懐かしかったです。
本当に色々あったけど、苦労しながらも互いに協力しあって、それらを一緒に乗り越えて、今の2人があるのですよね。
そしてベースには、江南の篤臣への揺るぎのない多大な愛情と、そして江南に対する(嫁として)完璧なまでの篤臣のフォローがあって。。。
毎回頭が下がるくらいのラブラブさと、熟年のような落ち着いた夫婦関係が、とても心地よくて、何度読んでも胸が温かくなります。
* これよりネタバレあり・・・。
今回は、告知の是非がテーマで、人の生死が絡んでいたのでかなり重めでした。
当初の中島に対する板倉の行動は、確かに間違っていて腹が立ったけど、後に知る、母を亡くしてからずっと抱えてきた板倉の切実な思いや後悔は、本当に良く分かりました。
残り少ない命の中島だからこそ、板倉の母の思いが理解でき、そしてそれを板倉に伝えるシーンや、板倉や彼の母がしたくてもできなかったことを中島が代わりにするところが、本当に感動しました。
医者であっても簡単に治す事が出来ない板倉の心の治療をしてくれたのは中島でしたね。
そのおかげで見事に彼の精神が大人へと成長しましたし。
そして、2人のふれあいは、身内のように愛情あふれていて、とても優しくて・・・。
中島の外出のくだりでは、読んでいて涙が止まりませんでした。
あとは、(篤臣達の天敵)大西の恋だとか、楢崎の過去とかで、全体的に漂う重苦しさを軽くしてくれました。
そして、最後は、やはり江南のベタ甘っぷりでホッとして・・・。
はぁ〜。良かった〜。・・・と、しばし余韻に浸り・・・。
そして、今から次の巻が待ち遠しくなりました。
ゆっくりでも大丈夫です。
首を長〜くして待っていますから・・・。
大好きなシリーズなので、毎巻楽しみにしております。
久々の新刊でしたが、期待以上に感動、感涙。そして安寧、微笑の巻でした。
毎回、心が温かくなる江南&篤臣夫婦のやり取りが楽しみなのですが、この巻では、大学時代の2人を回想させてくれて、なんだかとても懐かしかったです。
本当に色々あったけど、苦労しながらも互いに協力しあって、それらを一緒に乗り越えて、今の2人があるのですよね。
そしてベースには、江南の篤臣への揺るぎのない多大な愛情と、そして江南に対する(嫁として)完璧なまでの篤臣のフォローがあって。。。
毎回頭が下がるくらいのラブラブさと、熟年のような落ち着いた夫婦関係が、とても心地よくて、何度読んでも胸が温かくなります。
* これよりネタバレあり・・・。
今回は、告知の是非がテーマで、人の生死が絡んでいたのでかなり重めでした。
当初の中島に対する板倉の行動は、確かに間違っていて腹が立ったけど、後に知る、母を亡くしてからずっと抱えてきた板倉の切実な思いや後悔は、本当に良く分かりました。
残り少ない命の中島だからこそ、板倉の母の思いが理解でき、そしてそれを板倉に伝えるシーンや、板倉や彼の母がしたくてもできなかったことを中島が代わりにするところが、本当に感動しました。
医者であっても簡単に治す事が出来ない板倉の心の治療をしてくれたのは中島でしたね。
そのおかげで見事に彼の精神が大人へと成長しましたし。
そして、2人のふれあいは、身内のように愛情あふれていて、とても優しくて・・・。
中島の外出のくだりでは、読んでいて涙が止まりませんでした。
あとは、(篤臣達の天敵)大西の恋だとか、楢崎の過去とかで、全体的に漂う重苦しさを軽くしてくれました。
そして、最後は、やはり江南のベタ甘っぷりでホッとして・・・。
はぁ〜。良かった〜。・・・と、しばし余韻に浸り・・・。
そして、今から次の巻が待ち遠しくなりました。
ゆっくりでも大丈夫です。
首を長〜くして待っていますから・・・。
2012年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつも楽しみにこのシリーズが発売されるのを待ってます♪
今回も例にもれず、「やったー」とウキウキ気分で買いました〜。
作者の椹野道流先生は法医学の方だけあって、毎回このシリーズでは、医大、病院関係の背景がしっかりと書かれているのも魅力です。(以下はネタバレになります)
主人公である、大学病院の消化器外科の臨床医・江南と、同大学の大学院法医学部に勤める篤臣のつながりはまさに深く、熟練夫婦と言ってもいいほどの信頼感で結ばれているので、毎回安心して読めるのが嬉しいです。
とはいえ、ふたりにはまだまだ初々しさもあり、ラブラブで(笑)。そのラブラブの姿がまた読んでいてたまりません♪
そのふたりと取り巻く医療に携わる人たちが繰り広げるエピソードがこれまたこのふたりのつながりを深めていくのもすごく素敵です。
この「故きを温ね、新しきを知る」では、消化器外科に研修にきた学生が末期癌患者を通じて成長する姿と、かつて江南にライバル心を燃やして篤臣を暴行しかけた大西の恋愛が描かれています。
前者は告知を巡る重いテーマで、自分の経験から告知すべきだという信念をもつ学生が勝手に患者に告知してしまい、末期癌患者とすごすうちに学生は過去に受けた心の傷を癒しながら、医者への進路を改めて目指すというお話です。自分が受け持つ学生のいい加減な態度に悩む江南を篤臣が支えるのですが、学生のいい加減な態度はかつての江南に通じるものがあって。
学生は江南に憧れ、どうやったら江南のように変われるのかと問うところがまたよかったです。
だって、江南が自分と同じようには変われないってはっきり学生に言うのですが、最愛の奥さんと出会ったから変われたというですよ〜。今回その奥さんが篤臣だとははっきり明確には言っていないのですが、学生がこれから法医学部のほうに研修しにきたらきっとばれるんじゃかとか(笑)。その時はどんだけ驚くんだろうとか想像するとにやりを顔がゆるんでしまって…(笑)。
重いテーマの中にもそういうほっとさせる場面もあって、その緩急がなんとも言えないです♪
そして後者の大西の恋愛は、あの大西がまるで初恋をした中学生のようにあたふたしていて、恋愛相談を篤臣たちに持ちかけるというのがこれまたすごい人間関係だなあってほのぼのとして。
あの大西が結婚までこぎつけていくのが、ほえ〜と驚きとともに読めて楽しかったです。
大西の結婚式では、「また結婚式をあげたい」という気持ちになる主人公たちの言葉に、「よっしゃ〜。日本でもぜひ挙げてくれ!」と応援してくなるのは私だけではないと思います(笑)。
ほかにも主人公ふたりの友人である消化器内科医の楢崎が実は入学当時はダサくて江南にあこがれて外見を気にするようになったとかのエピソードも読んでいて楽しかったです。何しろ他シリーズではニヒルで格好いい楢崎として描かれているんですから(笑)。
…というわけで、今回も大満足の「右手にメス、左手に花束」シリーズでした〜★
初めてこのシリーズを手にする方はぜひシリーズ読破をお勧めします。
これだけでストーリーはわかりますが主人公を含め、周囲の人間関係のありようがシリーズが進むにつれて変化していったりするのでそれがすごく人って面白いなって気持ちになります。気持ちに厚みが出るというか…。
語りつくせてないところがいっぱいあると思いますが、とにかくこのシリーズは主人公たちが気持ちがしっかりと通じているので安心して読めること間違いなしです♪
今回も例にもれず、「やったー」とウキウキ気分で買いました〜。
作者の椹野道流先生は法医学の方だけあって、毎回このシリーズでは、医大、病院関係の背景がしっかりと書かれているのも魅力です。(以下はネタバレになります)
主人公である、大学病院の消化器外科の臨床医・江南と、同大学の大学院法医学部に勤める篤臣のつながりはまさに深く、熟練夫婦と言ってもいいほどの信頼感で結ばれているので、毎回安心して読めるのが嬉しいです。
とはいえ、ふたりにはまだまだ初々しさもあり、ラブラブで(笑)。そのラブラブの姿がまた読んでいてたまりません♪
そのふたりと取り巻く医療に携わる人たちが繰り広げるエピソードがこれまたこのふたりのつながりを深めていくのもすごく素敵です。
この「故きを温ね、新しきを知る」では、消化器外科に研修にきた学生が末期癌患者を通じて成長する姿と、かつて江南にライバル心を燃やして篤臣を暴行しかけた大西の恋愛が描かれています。
前者は告知を巡る重いテーマで、自分の経験から告知すべきだという信念をもつ学生が勝手に患者に告知してしまい、末期癌患者とすごすうちに学生は過去に受けた心の傷を癒しながら、医者への進路を改めて目指すというお話です。自分が受け持つ学生のいい加減な態度に悩む江南を篤臣が支えるのですが、学生のいい加減な態度はかつての江南に通じるものがあって。
学生は江南に憧れ、どうやったら江南のように変われるのかと問うところがまたよかったです。
だって、江南が自分と同じようには変われないってはっきり学生に言うのですが、最愛の奥さんと出会ったから変われたというですよ〜。今回その奥さんが篤臣だとははっきり明確には言っていないのですが、学生がこれから法医学部のほうに研修しにきたらきっとばれるんじゃかとか(笑)。その時はどんだけ驚くんだろうとか想像するとにやりを顔がゆるんでしまって…(笑)。
重いテーマの中にもそういうほっとさせる場面もあって、その緩急がなんとも言えないです♪
そして後者の大西の恋愛は、あの大西がまるで初恋をした中学生のようにあたふたしていて、恋愛相談を篤臣たちに持ちかけるというのがこれまたすごい人間関係だなあってほのぼのとして。
あの大西が結婚までこぎつけていくのが、ほえ〜と驚きとともに読めて楽しかったです。
大西の結婚式では、「また結婚式をあげたい」という気持ちになる主人公たちの言葉に、「よっしゃ〜。日本でもぜひ挙げてくれ!」と応援してくなるのは私だけではないと思います(笑)。
ほかにも主人公ふたりの友人である消化器内科医の楢崎が実は入学当時はダサくて江南にあこがれて外見を気にするようになったとかのエピソードも読んでいて楽しかったです。何しろ他シリーズではニヒルで格好いい楢崎として描かれているんですから(笑)。
…というわけで、今回も大満足の「右手にメス、左手に花束」シリーズでした〜★
初めてこのシリーズを手にする方はぜひシリーズ読破をお勧めします。
これだけでストーリーはわかりますが主人公を含め、周囲の人間関係のありようがシリーズが進むにつれて変化していったりするのでそれがすごく人って面白いなって気持ちになります。気持ちに厚みが出るというか…。
語りつくせてないところがいっぱいあると思いますが、とにかくこのシリーズは主人公たちが気持ちがしっかりと通じているので安心して読めること間違いなしです♪
2012年3月29日に日本でレビュー済み
これまでのメス花シリーズの中でも、かなり感動しました、この9冊目。
物語がとてもよかったです。
江南のところに来たポリクリの学生、板倉の話。
その板倉と、江南の患者で末期がんの患者の最後の日々。
大西の恋と、そして結婚。
楢崎の過去の姿と、今、そして内科医としての姿勢。
まさにタイトルどおり、物事や登場人物の過去から現在への変化がいろいろな場面を通して書かれていて、ずっとこのシリーズを読み続けてきた読者としてはなんだか懐かしいようなくすぐったいような気持ちになると思います。
江南と篤臣の仲は何も変わることはなく、ただ日々の会話やちょっとした落し物事件から二人の間に新たな決意などが生まれてくる。
まさに今回も安定カップルの見本で、よくある元彼女出現とかなんだかんだで二人の間がこじれるようなこともないけど、そこがこのシリーズのよいところだと改めて思いました。
周囲の人間の出来事を通して、自分たちの成長や生活を見つめる、そんなお話だったと思います。
また、今回は病院での出来事が多いのですが、医療関係のバックグラウンドをお持ちの著者だからこそでしょうか、とても静謐な心に染み渡るようなシーンがあり、少し泣けてしまいました。人が死ぬこと、医者としての努め、そんなことを改めて読みながら考えさせられました。
そしてこの物語を読んで、またまんじ×楢崎の続きも読ませていただきたいなぁと期待が増大しました。それほど楢崎がかっこよかったです。
そろそろもうシリーズ的に読まなくても……と思われた読者様には、力いっぱいオススメさせていただきます。
物語がとてもよかったです。
江南のところに来たポリクリの学生、板倉の話。
その板倉と、江南の患者で末期がんの患者の最後の日々。
大西の恋と、そして結婚。
楢崎の過去の姿と、今、そして内科医としての姿勢。
まさにタイトルどおり、物事や登場人物の過去から現在への変化がいろいろな場面を通して書かれていて、ずっとこのシリーズを読み続けてきた読者としてはなんだか懐かしいようなくすぐったいような気持ちになると思います。
江南と篤臣の仲は何も変わることはなく、ただ日々の会話やちょっとした落し物事件から二人の間に新たな決意などが生まれてくる。
まさに今回も安定カップルの見本で、よくある元彼女出現とかなんだかんだで二人の間がこじれるようなこともないけど、そこがこのシリーズのよいところだと改めて思いました。
周囲の人間の出来事を通して、自分たちの成長や生活を見つめる、そんなお話だったと思います。
また、今回は病院での出来事が多いのですが、医療関係のバックグラウンドをお持ちの著者だからこそでしょうか、とても静謐な心に染み渡るようなシーンがあり、少し泣けてしまいました。人が死ぬこと、医者としての努め、そんなことを改めて読みながら考えさせられました。
そしてこの物語を読んで、またまんじ×楢崎の続きも読ませていただきたいなぁと期待が増大しました。それほど楢崎がかっこよかったです。
そろそろもうシリーズ的に読まなくても……と思われた読者様には、力いっぱいオススメさせていただきます。
2012年3月25日に日本でレビュー済み
一年半ぶりのシリーズ新作だったので、久しぶりに読みました。
そして不覚にもボロボロ泣いてしまいました。
今回は31歳という若さで末期胃癌で余命幾ばくもない女性患者と、母も癌で亡くしたため心に闇を持ってしまった問題児な医学部生、板倉との交流を中心に話が進みます。癌の告知という、患者にも医者にも、重く苦く正解のない難しい題材を、真摯に正面から取り組んでいる作品でした。
特に身寄りのない若い女性が…と思うと胸が詰まりました。
そこを、江波、篤臣、楢崎と安定感ある布陣で、ゆっくりと解決していくところは流石でした。救われた気持ちになりました。
とうとう、あの大西先生も…よかったですね。楢崎先生…そうだったんですか(笑)。こんなちょこっとした笑いもできるシリーズはやはり名作なんですね。
そして不覚にもボロボロ泣いてしまいました。
今回は31歳という若さで末期胃癌で余命幾ばくもない女性患者と、母も癌で亡くしたため心に闇を持ってしまった問題児な医学部生、板倉との交流を中心に話が進みます。癌の告知という、患者にも医者にも、重く苦く正解のない難しい題材を、真摯に正面から取り組んでいる作品でした。
特に身寄りのない若い女性が…と思うと胸が詰まりました。
そこを、江波、篤臣、楢崎と安定感ある布陣で、ゆっくりと解決していくところは流石でした。救われた気持ちになりました。
とうとう、あの大西先生も…よかったですね。楢崎先生…そうだったんですか(笑)。こんなちょこっとした笑いもできるシリーズはやはり名作なんですね。