冒頭から、「くだらない質問をしてきた雑誌記者をこき下ろす」話。まさに魯山人先生の真骨頂!という感じでしたが、全体を通して読むと、気難しさ全開の話はそれほど多いわけではなく(そこそこありますが)、むしろ真っ当な話が中心であることがわかります。
今の言葉でいうところの「地産地消」「無駄を出さない料理」など、時代を先取りしたような話も多く、著者の現代性を感じます。
「手間を惜しまない」ことを説くとともに、「合理的であるべき」とも指摘する彼の考えからは、「なすべきことを見極め、それに注力すべき」という仕事哲学が見えてきます。これもまた極めて現代的です。
現代のように「食べログ」などのウェブ批評が飛び交い、多数の外国人が食目当てで日本に来る時代。魯山人先生はそんな現代の日本の食事情をどう評価するのだろうか……なんて考えながら読むのもまた、面白いものです。
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魯山人の料理王国 単行本 – 1980/2/25
北大路 魯山人
(著)
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絵をかき、書をよくし、美食が高じて陶器を作り、星岡茶寮をひらいた魯山人唯一の料理エッセイ集を新装復刻。
- 本の長さ294ページ
- 言語日本語
- 出版社文化出版局
- 発売日1980/2/25
- ISBN-104579200772
- ISBN-13978-4579200771
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登録情報
- 出版社 : 文化出版局 (1980/2/25)
- 発売日 : 1980/2/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 294ページ
- ISBN-10 : 4579200772
- ISBN-13 : 978-4579200771
- Amazon 売れ筋ランキング: - 47,200位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
稀代の美食家にして陶芸家、魯山人。美しいまでのエゴイスト、揺るがぬ自己の感性に対する自信。
晩期にトゥール・ダルジャンのソースに難癖付けた逸話などは、冷静に考えれば最初から喧嘩を売るつもりで粉山葵(しかも粉)を持参していたと考えると、実に痛快である。
晩期にトゥール・ダルジャンのソースに難癖付けた逸話などは、冷静に考えれば最初から喧嘩を売るつもりで粉山葵(しかも粉)を持参していたと考えると、実に痛快である。
2020年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ありがとうございました。
2018年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
年末にオーダーしたのにゆっくりとお正月に読む事が出来るタイミングで送って頂きありがとうございました。この値段で、なかなか手に入らない貴重な書籍が手に入り本当に嬉しいです。本も期待以上の濃い内容で良いお正月になります。又お願い致します。
2018年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古い本ですがとても綺麗でした。極端な表現もありつつ素晴らしい名著。
2009年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
魯山人先生唯一の料理エッセイ集(復刻版)
「料理する心」にはじまり
さまざまな食材の選び方や料理の仕方
香辛料と調味料について、などなど
お茶漬けに関しては30ページにもわたり
10章に分けてうんちくを語っておられます!!
これを読むと、
コンビニとスーパーマーケットが
今の日本の食文化をほんとに貧しくしてしまった
と思わずにはいられません!
まあ、便利さを選んできたのも自分たちではあるのだけれど。
やはりこれからは便利さよりも
もっと大切なもの
食の本来の役割についてちゃんと意識して
買い物したり食べたりしたいものです。
財産家の食客としていわばパトロン付きで
美食を追求してきた人だから
ちょっと自慢ぽいところもあったり
庶民にはそぐわないところもあったりしますがw
もちろんそれだけのスゴイ人だったわけでしょう。
あたくしもこの世知辛い世の中をあえぐ
庶民ではありますが
魯山人さんの食に対する心意気だけでも
しかと見習いたいと思いました。
「普通の家庭では、なにかの時だけ、儀式的なことに、無闇と飾りたてたりしながら、
平常はぞんざいにものごとを扱っている弊風があるのを、私はどうも面白く思わない。
美的生活をなそうとするには、特別な時だけでは駄目である。
いつでも、どんなものにも美を生み出す心掛けを忘れてはならない。
私の考えていることは、日常生活の美化である。
日々の家庭料理をいかに美しくしてゆくかということである。・・・」
これは「鍋料理の話」というところで
語られていることですが。
むやみとお金をかけなくても
日々の質素な生活でも
豊かに美しくするこころがある。
お料理だけに限らず
こんなふうなきもちで
日々暮らしていくのが
あたしの理想だわー!
と思いました。
「料理する心」にはじまり
さまざまな食材の選び方や料理の仕方
香辛料と調味料について、などなど
お茶漬けに関しては30ページにもわたり
10章に分けてうんちくを語っておられます!!
これを読むと、
コンビニとスーパーマーケットが
今の日本の食文化をほんとに貧しくしてしまった
と思わずにはいられません!
まあ、便利さを選んできたのも自分たちではあるのだけれど。
やはりこれからは便利さよりも
もっと大切なもの
食の本来の役割についてちゃんと意識して
買い物したり食べたりしたいものです。
財産家の食客としていわばパトロン付きで
美食を追求してきた人だから
ちょっと自慢ぽいところもあったり
庶民にはそぐわないところもあったりしますがw
もちろんそれだけのスゴイ人だったわけでしょう。
あたくしもこの世知辛い世の中をあえぐ
庶民ではありますが
魯山人さんの食に対する心意気だけでも
しかと見習いたいと思いました。
「普通の家庭では、なにかの時だけ、儀式的なことに、無闇と飾りたてたりしながら、
平常はぞんざいにものごとを扱っている弊風があるのを、私はどうも面白く思わない。
美的生活をなそうとするには、特別な時だけでは駄目である。
いつでも、どんなものにも美を生み出す心掛けを忘れてはならない。
私の考えていることは、日常生活の美化である。
日々の家庭料理をいかに美しくしてゆくかということである。・・・」
これは「鍋料理の話」というところで
語られていることですが。
むやみとお金をかけなくても
日々の質素な生活でも
豊かに美しくするこころがある。
お料理だけに限らず
こんなふうなきもちで
日々暮らしていくのが
あたしの理想だわー!
と思いました。
2013年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変面白く読みました。文章は平易で簡潔。当時の料亭事情から、レシピまでとても参考になりました。面白いのは「食べ残し」を活用させていたという記述です。先日、料亭吉兆の女将さんが客の残り物を使いまわししていた事が発覚して閉店を余儀なくさせられましたが、当時は当たり前だったようです。魯山人はこれを食材として活用すべきだと言っていることから、賄いに使って女中や板前に食べさせていた事が伺えます。当時の流通事情や冷蔵技術、食材の調達先など記録としても価値が高いように思われます。また、ゲテモノというのでしょうか、天然記念物のオオサンショウウオの処理、調理方法も詳細に記載されています。お料理の教科書としてもかなり良いのではないでしょうか。巷にあふれるレシピ本を買うよりも価値がありました。
2013年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『料理王国』は古本といっても本はきれいで、河豚について良い随筆を見つけられました。