以前、地元の図書館で借りたことがあり、非常に面白かったので購入しました。
傷、痛みなどもあまりなく、良い買い物だったと思います。
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名作写真と歩く、昭和の東京 単行本 – 2007/1/1
川本 三郎
(著)
- 本の長さ165ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2007/1/1
- ISBN-104582231160
- ISBN-13978-4582231168
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2007/1/1)
- 発売日 : 2007/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 165ページ
- ISBN-10 : 4582231160
- ISBN-13 : 978-4582231168
- Amazon 売れ筋ランキング: - 555,190位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年9月27日に日本でレビュー済み
以前から、川本三郎さんの、背にピンと何かが入った文章が好きでした
川本三郎さんの文章にひかれての購入だったのですが、写真も抜群です
アンリ・カルティエ・ブレッソ、ルネ・ブリ、ロバート・キャパ、等
海外有名作家の写真も楽しめます とはいえ、コレには注意が必要な気もします
ボクなどは、特にキャパは報道写真のイメージが強く、で、その絵心はどうなの?
そんな目で見ていましたが、報道家としてだけじゃなく、絵作りの巧さに脱帽でした
フォトグラファーとしても、一流だったんだなあ……と、感じさせられます
でもね……ちょっと、絵が、特に構図がキレイすぎるんですね 出来過ぎ……というか
ブレッソンもそうです ポスターと、前に佇む男女の目線が計算され過ぎた感じです
当然、新聞社なり、写真週刊誌・出版社なりの招きで、日本に来てるはずですから
日本側が、無名モデルを用意するなんて、あり得ますよね 今だってそうなんだから
キャパの、東京駅ホームの被写体が、何気に、それなりのルックスの男女……ってのも
ブレッソンが撮った男女の視線配置と、女性が妙に美しいのも、それなら合点がいきます
だからと言って『ヤラセ』と、考えるのは、モノを知らない……ってもんだと思います
他に、心に残ったのは、大束元・数寄屋橋、木村伊兵衛・本郷/湯島、桑原甲子雄・上野駅
上田正治・水道橋……等、日本写真家も素晴らしく、今は既に無い風景としても楽しめます
川本さんは、ボクのように、ヒネコビた見方で写真を語っていませんが
元新聞社の方なので、裏側は散々見て来たはずですが、敢えて、それは書かないで
写真自体の持つ、訴求力を引き立てようとして、文章を書いたのだと思います
川本三郎さんの文章で、際立ってくる写真も……確かにあるのですから
川本三郎さんの文章にひかれての購入だったのですが、写真も抜群です
アンリ・カルティエ・ブレッソ、ルネ・ブリ、ロバート・キャパ、等
海外有名作家の写真も楽しめます とはいえ、コレには注意が必要な気もします
ボクなどは、特にキャパは報道写真のイメージが強く、で、その絵心はどうなの?
そんな目で見ていましたが、報道家としてだけじゃなく、絵作りの巧さに脱帽でした
フォトグラファーとしても、一流だったんだなあ……と、感じさせられます
でもね……ちょっと、絵が、特に構図がキレイすぎるんですね 出来過ぎ……というか
ブレッソンもそうです ポスターと、前に佇む男女の目線が計算され過ぎた感じです
当然、新聞社なり、写真週刊誌・出版社なりの招きで、日本に来てるはずですから
日本側が、無名モデルを用意するなんて、あり得ますよね 今だってそうなんだから
キャパの、東京駅ホームの被写体が、何気に、それなりのルックスの男女……ってのも
ブレッソンが撮った男女の視線配置と、女性が妙に美しいのも、それなら合点がいきます
だからと言って『ヤラセ』と、考えるのは、モノを知らない……ってもんだと思います
他に、心に残ったのは、大束元・数寄屋橋、木村伊兵衛・本郷/湯島、桑原甲子雄・上野駅
上田正治・水道橋……等、日本写真家も素晴らしく、今は既に無い風景としても楽しめます
川本さんは、ボクのように、ヒネコビた見方で写真を語っていませんが
元新聞社の方なので、裏側は散々見て来たはずですが、敢えて、それは書かないで
写真自体の持つ、訴求力を引き立てようとして、文章を書いたのだと思います
川本三郎さんの文章で、際立ってくる写真も……確かにあるのですから
2007年2月14日に日本でレビュー済み
「東京はノスタルジーの似合う都市だと思う。(中略)風景が短期間に激変する。そのために近過去への郷愁、ノスタルジーという独特の感情が生まれる」
「あとがき」の著者の言葉に思わず唸ってしまう。「変わらないこと」が郷愁を呼ぶ「故郷」に対し、「変わること」がノスタルジーを喚起する「東京」。地方出身者の手によるぞんざいなスクラップ&ビルドを、変化の妙として心底楽しんでいる東京人、川本三郎のクールさ、鷹揚さは、やっぱカッコいいし憧れる。
写真と、川本三郎の文章に、色々考えてしまうところはある。同じ自己表現でも、全面自己肯定的な「今」より、自己否定の「新宿・1969年」の頃のほうが、なんぼか謙虚で可愛げがあったよな、とか。 「浅草・1960年」の六区の芋洗い状態を見て、“スリの殿堂・浅草”って伝承をはじめて実感出来たよな、とか。東京のシンボルは、銀座・服部時計店の時計台→東京タワーっていうモダンから機能美の流れの後に、バブル・東京都庁舎→似非バブル・六本木ヒルズって流れが来るんだろけど、実際の話、どんどん下品になっていくものだなぁとか。
ルネ・ブリとかアンリ・カルティエ=ブレッソンとかロバート・キャパの、異邦人の目を通した東京がいいアクセントにもなっている。ニコライ堂にしても東京駅にしても、西洋っていうか外国が、街中の風景に異和的に存在している、ってことも、とても重要なことだったんだと思う。いま、西洋とか東洋とか日本とか、本質的にはまったく意識しないけど、(あるいは麻痺しちゃってるけど)、ほんとそれでいいの?って言う。
雑誌連載をまとめたものなので雑誌フォーマットはしょうがないんだけど、横位置写真が見開きにまたがって、ページとのページの谷間の部分の画像情報が断片的に欠如しちゃってるのがちょっともったいないよね。
「あとがき」の著者の言葉に思わず唸ってしまう。「変わらないこと」が郷愁を呼ぶ「故郷」に対し、「変わること」がノスタルジーを喚起する「東京」。地方出身者の手によるぞんざいなスクラップ&ビルドを、変化の妙として心底楽しんでいる東京人、川本三郎のクールさ、鷹揚さは、やっぱカッコいいし憧れる。
写真と、川本三郎の文章に、色々考えてしまうところはある。同じ自己表現でも、全面自己肯定的な「今」より、自己否定の「新宿・1969年」の頃のほうが、なんぼか謙虚で可愛げがあったよな、とか。 「浅草・1960年」の六区の芋洗い状態を見て、“スリの殿堂・浅草”って伝承をはじめて実感出来たよな、とか。東京のシンボルは、銀座・服部時計店の時計台→東京タワーっていうモダンから機能美の流れの後に、バブル・東京都庁舎→似非バブル・六本木ヒルズって流れが来るんだろけど、実際の話、どんどん下品になっていくものだなぁとか。
ルネ・ブリとかアンリ・カルティエ=ブレッソンとかロバート・キャパの、異邦人の目を通した東京がいいアクセントにもなっている。ニコライ堂にしても東京駅にしても、西洋っていうか外国が、街中の風景に異和的に存在している、ってことも、とても重要なことだったんだと思う。いま、西洋とか東洋とか日本とか、本質的にはまったく意識しないけど、(あるいは麻痺しちゃってるけど)、ほんとそれでいいの?って言う。
雑誌連載をまとめたものなので雑誌フォーマットはしょうがないんだけど、横位置写真が見開きにまたがって、ページとのページの谷間の部分の画像情報が断片的に欠如しちゃってるのがちょっともったいないよね。
2013年11月17日に日本でレビュー済み
私は海外で日本に興味のある学生相手に日本の文化について教える身ですが、こちらに収められている写真を使って「東京の移り変わり」というコースを1コース作ってみたい気になりました。それぐらい200ページ弱の中に内容が盛りだくさんに詰め込まれています。そして、どの写真もその時代、雰囲気を象徴しながら、美術的価値も高いものばかりです。新宿駅南口、飯田橋、皇居前広場など、時代が変わっても地形から「あそこだ!」とわかるものも多いです。絵画の授業のように一単元に一枚割り当てて授業をしてみたくなりました。それぐらい「解読」しがいのある写真ばかりです。
惜しいのは、フォーマットです。素晴らしい写真ばかりを集めているのに、多くは構図が横のため、見開きで掲載されています。なので、真ん中がどうしても埋もれてしまって、その部分を細かく見るということができません。少々値は張っても、写真集として出版されていればよかったです。しかし、数多く出版されている「昭和モノ」の中で、群を抜いて完成度の高い1冊だと思います。
惜しいのは、フォーマットです。素晴らしい写真ばかりを集めているのに、多くは構図が横のため、見開きで掲載されています。なので、真ん中がどうしても埋もれてしまって、その部分を細かく見るということができません。少々値は張っても、写真集として出版されていればよかったです。しかし、数多く出版されている「昭和モノ」の中で、群を抜いて完成度の高い1冊だと思います。