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ルネ・ラリック: 光への軌跡 単行本 – 2005/2/1
池田 まゆみ
(著)
ルネ・ラリック(フランス生まれ、1860-1945)は、アール・デコのガラスの巨匠として名高い。美術館「えき」KYOTOのラリック展に合わせ、花瓶、香水瓶、食器、文房具、立像など名品200余点を紹介。
- 本の長さ159ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2005/2/1
- ISBN-104582267041
- ISBN-13978-4582267044
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 159ページ
- ISBN-10 : 4582267041
- ISBN-13 : 978-4582267044
- Amazon 売れ筋ランキング: - 718,841位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 470位工芸
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ルネラリックは何年も前に始めて美術館でみて感動しました。繊細なデザインと創造を絶するアイディアにはいつの時代にでも新鮮に映り技術的にも優れこれからも永遠にその魅力を讃えることと言っても過言では無い内容が集約されたほんです。
2013年7月13日に日本でレビュー済み
ドルセーの香水瓶のティアラに、枝につかまった二人の女性がサチネで刻まれています。そのアイデアとフォルムに、破格の美しさと時代を超えた普遍性を感じます。岩石の破片だったものが、人の技術と美意識によってここまで昇華するのかと、改めて驚かされました。
本書は、ガラス工芸品のみに焦点を当てています。転向した初期からアールデコ時代に開花円熟していくまでの作風の変化を、花瓶やオブジェを中心に紹介していく第一章から始まります。
そして、アクセサリー、手鏡、香水瓶、ランプ、時計、自動車のラジエターキャップなどの日用品を集めた第二章、ジャポニズムからの影響と、すでに当時の日本人からも高く評価されていたことを記した第三章、没後、長男や孫によって現代へと引き継がれていった作品を並べた短い第四章で構成されています。
二百点近い作品が掲載されていますが、照明による演出は最小限に抑えられています。そのため、ガラス独特の風合いやビンテージ感などの質感がよくわかるようになっていて、美術館での展示に近い印象です。見せ方に余計な派手さと奇をてらったところがなく、作品への真摯な姿勢が感じられます。
また、ラリックの生涯を綴った『光への軌跡』では、時代背景や製法の変化、人間関係などが細かく語られ、それらが作品に与えた影響を自然と思い描くことができました。
そのほかにも作品リスト、年譜、技法の解説、ラリックを所蔵する日本の美術館の紹介、果てはサインのディテールの説明と、情報量もボリュームいっぱいです。単なる作品集というよりはガラス期のラリック事典のようで、著者が本書に込めた想いが伝わってきます。
色はほとんど付けず、光をまっすぐ通すことと屈折させることだけで、これほど多くの表現を生み出す、ガラスという素材の不思議な魅力をたっぷり味わえました。
究極を目指す思想的なガレや、その普遍化を目指したドームのようなカラフルな被せガラスとは違う、透明と白濁に限定され集約された意匠としての素晴らしさがここにはあります。それらは量産が可能で、そうした意識と技術を後に伝えていくという役割も果たしたと思います。
ラリックファンのみならず、“ガラス製品が好き”という方にはぜひ目を通していただきたい一冊です。
本書は、ガラス工芸品のみに焦点を当てています。転向した初期からアールデコ時代に開花円熟していくまでの作風の変化を、花瓶やオブジェを中心に紹介していく第一章から始まります。
そして、アクセサリー、手鏡、香水瓶、ランプ、時計、自動車のラジエターキャップなどの日用品を集めた第二章、ジャポニズムからの影響と、すでに当時の日本人からも高く評価されていたことを記した第三章、没後、長男や孫によって現代へと引き継がれていった作品を並べた短い第四章で構成されています。
二百点近い作品が掲載されていますが、照明による演出は最小限に抑えられています。そのため、ガラス独特の風合いやビンテージ感などの質感がよくわかるようになっていて、美術館での展示に近い印象です。見せ方に余計な派手さと奇をてらったところがなく、作品への真摯な姿勢が感じられます。
また、ラリックの生涯を綴った『光への軌跡』では、時代背景や製法の変化、人間関係などが細かく語られ、それらが作品に与えた影響を自然と思い描くことができました。
そのほかにも作品リスト、年譜、技法の解説、ラリックを所蔵する日本の美術館の紹介、果てはサインのディテールの説明と、情報量もボリュームいっぱいです。単なる作品集というよりはガラス期のラリック事典のようで、著者が本書に込めた想いが伝わってきます。
色はほとんど付けず、光をまっすぐ通すことと屈折させることだけで、これほど多くの表現を生み出す、ガラスという素材の不思議な魅力をたっぷり味わえました。
究極を目指す思想的なガレや、その普遍化を目指したドームのようなカラフルな被せガラスとは違う、透明と白濁に限定され集約された意匠としての素晴らしさがここにはあります。それらは量産が可能で、そうした意識と技術を後に伝えていくという役割も果たしたと思います。
ラリックファンのみならず、“ガラス製品が好き”という方にはぜひ目を通していただきたい一冊です。