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さまよえる近代: グロ-バル化の文化研究 単行本 – 2004/6/1

5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

グローバル化を単一の文化の普遍化としてではなく、民族・情報・技術・資本・思想の5つの流動を「想像力」を介して再編成しようとする、重層的な運動として定式化した画期的試み。新たな文化研究の地平を示す。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 平凡社 (2004/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 425ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4582452272
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4582452273
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

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アルジュン・アパデュライ
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年6月1日に日本でレビュー済み
本書は、現代におけるグローバル、ナショナル、ローカルの力学を、
5つの次元(民族・メディア・技術・資本・観念)の間での動的均衡として説明しています。

これまでの社会科学では、現象の類似性や特殊性だけを取り上げたもの、強引に統計処理したものが多かったのですが、
本書は、その奥にある力学を物理学の知見も参考にしながら解説しています。
更に、過去の社会科学の成果をも新たな視点で説明し直しています。

また、著者は直接的には触れていませんが、
本書が進化心理学、進化論などの自然科学(特に人類進化)と違和感なく整合しています。
進化理論の親分ともいえるリチャード・ドーキンスは30年前に「利己的な遺伝子」で、
人類の2つの進化要因として遺伝子(ジーン)と環境(ミーム)を提唱しました。
ジーンは、自然科学で最近のゲノム解析に見られるような進展(善悪は別)がありましたが、ミームへのアプローチはほとんどありませんでした。

しかし、本書をミームの構造・力学として見ると見事に統合理論が出来上がります。
社会科学の世界でこれほど自然科学と調和する書籍を他には知りません。

世の中を冷静に見つめるための必読書です。

なお、自然科学で本書と整合するものには、
「利己的な遺伝子」(リチャード・ドーキンス)、
「人間の本性を考える」(スティーブン・ピンカー)、
「やわらかな遺伝子」(マット・リドレー)、
「自由は進化する」(ダニエル・デネット)、
「感じる脳」(アントニオ・ダマシオ)があります。
彼等は、「育ち」論者が忌み嫌うようなものではありませんので、
建設的に読むことができます。

2008年読了
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年8月23日に日本でレビュー済み
グローバル化をきちんと視野にいれた文化人類学の、理論的著作の代表である。ようやく翻訳が出た、と口にする人類学者も少なくない。ただし、解説を吉見俊哉氏が書いていることからもわかるように、カルチュラル・スタディーズの色が濃い本ではある。インドのクリケットを事例としながら文化の政治学を考察する第5章などは、まさにそれらしい。
が、やはり文化人類学の書物として関係者は必読だ、という点を確認しておこう。この学問におけるいくつもの視点の組替えが、よくまとめられているからだ。「文化」をある集団に固有のものとは見ず、アイデンティティ=差異を構想するための次元(主に言説的な)の一つとする。「民族誌」を、何か実体的な「民族」の生活の全体を記述したものとは考えず、多彩な風景のように広がる想像力が、ゆらぎ続ける生活の流れに対して与える影響力を映し出すための実践としてとらえる。ローカル・ノレッジ(地方に固有の知識)を、単に「彼ら」の知識としてだけでなく、まさに「地方」が実在していることを信用させる「彼ら」自身を生産するための「知識」として注目する、などなど。
たぶん誰がどう見ても、文化人類学は、根本的な大転換期にある。その変化の動きについていくためには、まずはこの本を読むのが王道だろう、と確信している。
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