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虫を食べる人びと 単行本 – 1997/6/1
三橋 淳
(編集)
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日1997/6/1
- ISBN-104582527256
- ISBN-13978-4582527254
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
カミキリムシの幼虫は刺身で。ステーキなんか目じゃないガの幼虫。懐かしいイナゴの佃煮やタガメの空揚げなど。世界各地の昆虫食事情を紹介し、虫の採り方、調理法、味、効能まできわめつくした昆虫食大全。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (1997/6/1)
- 発売日 : 1997/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 298ページ
- ISBN-10 : 4582527256
- ISBN-13 : 978-4582527254
- Amazon 売れ筋ランキング: - 515,278位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年3月19日に日本でレビュー済み
イナゴのつくだ煮やハチノコの存在を知らなかった子供のころ、ファーブル昆虫記を読んでいたら、セミやカミキリ虫の幼虫を料理して食べる実験の記述が出てきてかなり驚いた記憶があります。しかしこちらの本は、イナゴハチノコからテキーラの虫まで知った大人が読んでもまだビックリできるほど、世界の昆虫食がひしめきあった重量級の一冊です。ただしゲテモノ食いとしてではなく、あくまでも一個の食材と捉えた正面からのアプローチが爽快。膨大な情報量と真摯なスタンスで、人類を救うかもしれない「未来食」昆虫の可能性を強く感じさせます。読んでて食べたくなるかどうかは個人差があると思いますが…。
2014年10月31日に日本でレビュー済み
「人類が地上に出現した頃のヒトの主食は昆虫だったといわれている。それ以来昆虫食は
世界の各地で連綿として続いているが、多くの地域ではマイナーな食料となっている。
しかし、最近世界各地の研究者の間で、昆虫食が注目されるようになり、昆虫食に関心を
持つ人たちのためのニューズレターも発行されるようになった。それはどうしてだろうか。
世界の人口は21世紀半ばには現在の約2倍の100億のオーダーに達するということで
ある……そこで新しいタンパク質源が必要になる。その候補の一つとして注目されている
のが、昆虫というわけである。……本書では世界各地の昆虫食事情を紹介し、それに
関連して、食べ方、栄養などにも触れることにした。
本書は、平凡社発行の『月刊百科』に四回連載した拙稿『虫を食べる人々』を中心に、
数人の現地調査や食虫の経験のある方にも執筆をお願いして、まとめたものである」。
例えば古来より農作物の天敵として忌み嫌われてきたイナゴとて、一度食材と見れば
その価値はガラリと変ずることとなる。農薬散布で「害虫」を駆除することで得られる
トウモロコシが1キロ2バーツしかつかないというのに、捕まえて市場に出せば1キロ
50バーツもの値段で貧窮を救う「益虫」と化する。
あのシロアリとてザンビアの部族に言わせれば「誰もが好きだというおいしい昆虫」。
本書が専ら対象とするのは「イカモノ」としての昆虫食ではなく、「伝統食品」として
今なおその習慣を続ける人々。
今日ならば、東南アジアの屋台などにおける昆虫食の経験談、ブログをネット上に
求めることもたやすいことだろう。序論での硬質な書き口とは若干異なり、珍品グルメ
リポートとしての色彩も相応に強調されているのが本書。単に好奇心を満たしたいと
いうだけならば、別段このテキストに頼ることもないようには思う。
けれども、それが未開の地でのフィールドワークで見出された昆虫食となれば、
いささか話は変わってくる。とりわけ、彼らの信仰などを織り交ぜながら綴られる
アフリカ、ベンバの人々をめぐるリポートは出色。
フライドチキン用の油でゴキブリを揚げてなぜ悪い?
いくら「偏見のためにせっかく身近にあるタンパク資源に気づかずに飢えているのは
愚である」と諭されようとも、「虫を忌むべきものとして教育されてきた大人に今さら虫を
そのまま食べろというのは酷な話かもしれない」。
「イカモノ食い」として性格は否定されてはいるが、やはり現代のわれわれの目には
そうした側面を帯びてしまうこともやむを得ない。
私個人としては、「偏見」を払えたかどうかはさておき、体験型ルポルタージュの
典型様式として楽しくは読めたので、それ以上何が必要か、と思ってしまう。
世界の各地で連綿として続いているが、多くの地域ではマイナーな食料となっている。
しかし、最近世界各地の研究者の間で、昆虫食が注目されるようになり、昆虫食に関心を
持つ人たちのためのニューズレターも発行されるようになった。それはどうしてだろうか。
世界の人口は21世紀半ばには現在の約2倍の100億のオーダーに達するということで
ある……そこで新しいタンパク質源が必要になる。その候補の一つとして注目されている
のが、昆虫というわけである。……本書では世界各地の昆虫食事情を紹介し、それに
関連して、食べ方、栄養などにも触れることにした。
本書は、平凡社発行の『月刊百科』に四回連載した拙稿『虫を食べる人々』を中心に、
数人の現地調査や食虫の経験のある方にも執筆をお願いして、まとめたものである」。
例えば古来より農作物の天敵として忌み嫌われてきたイナゴとて、一度食材と見れば
その価値はガラリと変ずることとなる。農薬散布で「害虫」を駆除することで得られる
トウモロコシが1キロ2バーツしかつかないというのに、捕まえて市場に出せば1キロ
50バーツもの値段で貧窮を救う「益虫」と化する。
あのシロアリとてザンビアの部族に言わせれば「誰もが好きだというおいしい昆虫」。
本書が専ら対象とするのは「イカモノ」としての昆虫食ではなく、「伝統食品」として
今なおその習慣を続ける人々。
今日ならば、東南アジアの屋台などにおける昆虫食の経験談、ブログをネット上に
求めることもたやすいことだろう。序論での硬質な書き口とは若干異なり、珍品グルメ
リポートとしての色彩も相応に強調されているのが本書。単に好奇心を満たしたいと
いうだけならば、別段このテキストに頼ることもないようには思う。
けれども、それが未開の地でのフィールドワークで見出された昆虫食となれば、
いささか話は変わってくる。とりわけ、彼らの信仰などを織り交ぜながら綴られる
アフリカ、ベンバの人々をめぐるリポートは出色。
フライドチキン用の油でゴキブリを揚げてなぜ悪い?
いくら「偏見のためにせっかく身近にあるタンパク資源に気づかずに飢えているのは
愚である」と諭されようとも、「虫を忌むべきものとして教育されてきた大人に今さら虫を
そのまま食べろというのは酷な話かもしれない」。
「イカモノ食い」として性格は否定されてはいるが、やはり現代のわれわれの目には
そうした側面を帯びてしまうこともやむを得ない。
私個人としては、「偏見」を払えたかどうかはさておき、体験型ルポルタージュの
典型様式として楽しくは読めたので、それ以上何が必要か、と思ってしまう。
2014年6月8日に日本でレビュー済み
昆虫食についてまとめられた一冊。1990年代に書かれたものが文庫化。
日本だけでなく世界中の昆虫食の状況が書かれている貴重な資料集。昆虫が世界中で食べられていることがよく分かる。
できればカラーで見たかった。
日本だけでなく世界中の昆虫食の状況が書かれている貴重な資料集。昆虫が世界中で食べられていることがよく分かる。
できればカラーで見たかった。