編者である建築家から、発信された都市をめぐる多様な分野の言説が参考になった。
大学でのシンポジウムとしては非常にレベルが高い。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
徹底討論 私たちが住みたい都市 身体・プライバシー・住宅・国家 工学院大学連続シンポジウム全記録 単行本 – 2006/2/2
山本 理顕
(編集)
都市の現在と行方をめぐって、伊東豊雄×鷲田清一、松山巖×上野千鶴子、八束はじめ×西川祐子、磯崎新×宮台真司のカップリングで展開されたシンポジウム全記録。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2006/2/2
- ISBN-104582544312
- ISBN-13978-4582544312
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2006/2/2)
- 発売日 : 2006/2/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4582544312
- ISBN-13 : 978-4582544312
- Amazon 売れ筋ランキング: - 838,414位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,672位住まい・インテリア (本)
- - 54,662位アート・建築・デザイン (本)
- - 75,931位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
4グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年7月16日に日本でレビュー済み
面白かったです(特に第3章)。
第1章の鷲田さんが指摘している「純潔」なものへの憧れのようなものが伊東豊雄建築を始めとする昨今の「透明」な建築につながるようなそんな気もしました。
第2章の熊本県営保田窪第一団地の中庭が結局は子ども世帯の交流の場所化してしまった点は興味深いと思いました。1Fにデイケアセンターを設ける、農業をするなどの案も面白そうでした。ペット飼育可ならばまた違う交流もありそうです。中国だと公園で麻雀をしている風景を良く見ますが、日本では何故あまり見ないのですかね。
「51C」型の間取りに対する批判(家族形態を規定したetc)も興味深いですが、当時各国で建設された「フルシチョフカ」団地での標準間取りの議論も知りたいなという気もしました。中国のような「スケルトン売り」が普及しなかったのも何か理由があるのでしょうか。
ところで、プライバシーを求めて団地に引っ越したは良いが、寧ろ出生率が下がったのは何故なのでしょうか。
第3章は知らないことが多く面白かったです。
第4章の「アーキテクチャ=環境管理型権力」というような指摘は面白かったです。とはいえ、それが建築や都市計画にどう影響していくのかまでは良く分かりませんでした。
第1章の鷲田さんが指摘している「純潔」なものへの憧れのようなものが伊東豊雄建築を始めとする昨今の「透明」な建築につながるようなそんな気もしました。
第2章の熊本県営保田窪第一団地の中庭が結局は子ども世帯の交流の場所化してしまった点は興味深いと思いました。1Fにデイケアセンターを設ける、農業をするなどの案も面白そうでした。ペット飼育可ならばまた違う交流もありそうです。中国だと公園で麻雀をしている風景を良く見ますが、日本では何故あまり見ないのですかね。
「51C」型の間取りに対する批判(家族形態を規定したetc)も興味深いですが、当時各国で建設された「フルシチョフカ」団地での標準間取りの議論も知りたいなという気もしました。中国のような「スケルトン売り」が普及しなかったのも何か理由があるのでしょうか。
ところで、プライバシーを求めて団地に引っ越したは良いが、寧ろ出生率が下がったのは何故なのでしょうか。
第3章は知らないことが多く面白かったです。
第4章の「アーキテクチャ=環境管理型権力」というような指摘は面白かったです。とはいえ、それが建築や都市計画にどう影響していくのかまでは良く分かりませんでした。
2011年11月22日に日本でレビュー済み
住宅は家族制度の変化と共に、戦前の和室、客間中心の住宅から、戦後の家族のスペースを大事にしたnDLKの作りへ変わっていく。
ナチスドイツやソ連の例も載っていて、団地とは共産主義的なものというか、国家の仕事と私生活ぐるみでバックアップしていたが、これは画一化された中に人間性をみいだそうというような実験が窺えます。
しかし自由化しているようでいて、ゆうゆうと威光を放っていた平屋の邸宅は取り壊され、そこいら中に、お仕着せのゼネコンマンションが増え、クリエイティブな団地は減っています。
団地は戦後大量発生した郊外から都心へ通うサラリーマン家族を収容する人工スペースだったが、今は貧困層の収容スペースになってるのか。
今は都市再生機構とかになって、あまり流行らないようです。簡単なヘルパー付きの、高齢者向け住宅などにつくりかえる団地も多いとか。
心地よいスペースを作れば、良さそうですが、ソーシャルデザインは発展途上というか、企業なども参入してはどうなのでしょうか、採算性が難しいか。
ここにでてくるのは、理想例というか。県営住宅とかでこんなシャレたのは見たことがありません。都心限定なのか。仕切りがシースルーになっていて、自由に使えるスペースがあるとか、そんな集合住宅は地方では見たことがない。
ただ、シャレた透明の仕切りを作ったところで、ポスターや布などで隠してしまう、保守住人が多かったそうです。
デザイン性の高さに、最近はマニアなどに、要チェック廃墟指定されたりしています。
さんざんバカにされたウサギ小屋もこの人口爆発時代にはリバイバルで、金融危機後のNYとかで流行ってるらしく、浴槽で皿洗ったりとか、インタビューをニュースで見ました。
過密日本の人々は、住めるところに仕方なく住んでいるので、多くの人はあまり考えたことがなさそうですが、彼ら研究者は、アンケートをとったりスペースの意味について考えたりとか、いろいろしています。
ナチスドイツやソ連の例も載っていて、団地とは共産主義的なものというか、国家の仕事と私生活ぐるみでバックアップしていたが、これは画一化された中に人間性をみいだそうというような実験が窺えます。
しかし自由化しているようでいて、ゆうゆうと威光を放っていた平屋の邸宅は取り壊され、そこいら中に、お仕着せのゼネコンマンションが増え、クリエイティブな団地は減っています。
団地は戦後大量発生した郊外から都心へ通うサラリーマン家族を収容する人工スペースだったが、今は貧困層の収容スペースになってるのか。
今は都市再生機構とかになって、あまり流行らないようです。簡単なヘルパー付きの、高齢者向け住宅などにつくりかえる団地も多いとか。
心地よいスペースを作れば、良さそうですが、ソーシャルデザインは発展途上というか、企業なども参入してはどうなのでしょうか、採算性が難しいか。
ここにでてくるのは、理想例というか。県営住宅とかでこんなシャレたのは見たことがありません。都心限定なのか。仕切りがシースルーになっていて、自由に使えるスペースがあるとか、そんな集合住宅は地方では見たことがない。
ただ、シャレた透明の仕切りを作ったところで、ポスターや布などで隠してしまう、保守住人が多かったそうです。
デザイン性の高さに、最近はマニアなどに、要チェック廃墟指定されたりしています。
さんざんバカにされたウサギ小屋もこの人口爆発時代にはリバイバルで、金融危機後のNYとかで流行ってるらしく、浴槽で皿洗ったりとか、インタビューをニュースで見ました。
過密日本の人々は、住めるところに仕方なく住んでいるので、多くの人はあまり考えたことがなさそうですが、彼ら研究者は、アンケートをとったりスペースの意味について考えたりとか、いろいろしています。
2006年3月14日に日本でレビュー済み
各対談ともボリュームがあり読み応え十分な本ですが、対談なので読みやすく一気に読み通すことができました。編者でもある山本氏は、以前から上野千鶴子氏との協同により住居における社会学的な考察を続けている建築家であるわけですが、今回の本ではより多くの社会学者及び建築家を巻き込んでの討議となっており、多角的な視点での考察を目にすることが出来ます。八束氏によるロシア構成主義における社会的プログラムによる要請と建築との関係、宮台氏による郊外の現状と建築に関する指摘などが、特に印象に残ります。