文化崩壊の経験―晩年のバルトークについての脚註
小さなものの諸形態―精神史の再測定のための覚え書
経験の「古典」化のための覚え書
「残像」文化
在日三世のカフカ
落下する世界
友情の点呼に答える声
◆家族という場所
貧民の都市
夢の弁証法
考える言葉
記憶の縁の文字
反歴史―「思考しえぬものの思考」の試み
叙事詩的精神についての脚註。
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増補 小さなものの諸形態 精神史覚え書 (平凡社ライブラリー い 8-2) 単行本 – 2004/4/8
市村 弘正
(著)
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2004/4/8
- ISBN-104582764967
- ISBN-13978-4582764963
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
バルトークからシモーヌ・ヴェイユまで、いくつかの断片に即して20世紀という時代の経験を読み解き、思想態度のかたちを問う。今日なお救い出すべきものを探りあてる批評的実践。94年筑摩書房刊の増補。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2004/4/8)
- 発売日 : 2004/4/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 258ページ
- ISBN-10 : 4582764967
- ISBN-13 : 978-4582764963
- Amazon 売れ筋ランキング: - 966,222位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,076位哲学・思想の論文・評論・講演集
- - 5,534位哲学 (本)
- - 6,845位思想
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年3月11日に日本でレビュー済み
読み始めてすぐに作者の文体に驚いた。論文というよりは寧ろエッセイといった文体で書かれており、非常に読みやすく感じた。それでいて伝えるべきことはしっかりと伝えている。必要なことだけ書いたら数ページで終わるテーマもあった。余計なことは書かない。言えることだけ言う。潔さすら感じさせるやり方だと思う。書くときの手本にしたいという気持ちを起こさせる文章だった。
題名の中にもあるように作者は常に小さなものに視点を向けて、そこから思考を進めてゆく。それは一人の人間の生き方であったり、家族との時間の過ごし方であったり、誰かの呼び声への反応であったりする。その小さなものたちへの作者の共感に満ちた視線から、大きなもの、口当たりのよい思想のもつ危険性が浮かび上がってくる。作者の目的は現代の大量生産大量消費に向けて人間をいやおうなく駆り立ててゆく資本主義社会に対する問題提起にある。その問題提起の仕方に作者の独特の視点が明白に現れている。作者はスローガンや、道徳からの裁断という大きなものからの視点による批判を行わない。また批判をある大きな目標に向かって統一させてゆこうともしない。あくまでも統一を拒み、小さなものからの視点にこだわり続ける。
内容と同時に思考する姿勢においても多くが学べる一冊だった。
題名の中にもあるように作者は常に小さなものに視点を向けて、そこから思考を進めてゆく。それは一人の人間の生き方であったり、家族との時間の過ごし方であったり、誰かの呼び声への反応であったりする。その小さなものたちへの作者の共感に満ちた視線から、大きなもの、口当たりのよい思想のもつ危険性が浮かび上がってくる。作者の目的は現代の大量生産大量消費に向けて人間をいやおうなく駆り立ててゆく資本主義社会に対する問題提起にある。その問題提起の仕方に作者の独特の視点が明白に現れている。作者はスローガンや、道徳からの裁断という大きなものからの視点による批判を行わない。また批判をある大きな目標に向かって統一させてゆこうともしない。あくまでも統一を拒み、小さなものからの視点にこだわり続ける。
内容と同時に思考する姿勢においても多くが学べる一冊だった。