本書は平均律やそれ以外の音律の変遷を歴史的にたどりながら、
その奥深い可能性について比較的分かりやすく書かれた本です。
響きの違いについては実際に聴かないとイメージしにくいことや、
後半の音律の巨匠達の話がややマニアックなことなどから、
読んでスッキリ分かったとは言いいきれないところもありますが、
音律とというなじみのない世界の一端を伺い知ることができ、
少なからず興味を持ちました。
本書は純正律にやや重きを置いた（好意的な）内容になっていますが、
音律に関しては色々な見方があるようで、
以下は解説も分かりやすく参考になりました。
[...]
また、理論的な興味のある方には、
音律と音階の科学 (ブルーバックス)
もお勧めです。
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