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会社はこれからどうなるのか (平凡社ライブラリー) 文庫 – 2009/9/10
購入オプションとあわせ買い
この危機[注=サブ・プライム・ローンに始まる世界的金融危機]が、まさにアメリカ経済を震源地としたこと、しかもその発端が株主利益の最大化を唯一の行動原理としてきたアメリカの金融市場におけるバブルとその崩壊によるものであったことは、ITバブルの崩壊やエンロン事件によってすでに大きく揺らいでいたアメリカ型の会社のあり方に対する信頼を、根底からつき崩すものとなりました。会社は株主のものでしかないという株主主権論が理論的な矛盾をはらんでいるという本書の基本命題が、はからずも現実によって実証されてしまったのです。さらに、今回の危機をもたらした住宅市場や金融市場におけるバブルの背後には、全世界的なカネ余り現象(流動性過剰)があったことを、多くの人が指摘しています。それもまさに、ポスト産業資本主義においてはおカネの支配力が相対的に弱まっていくという、本書のもう一つの基本命題の現実化にほかなりません。このグローバル経済危機は、株主主権論的な会社のあり方の凋落をもたらすポスト産業資本主義という舞台の、
まさに劇的な幕開けといえるでしょう。
では、このことは、八〇年代に一世を風靡した日本型の会社がそのまま復活していくことを意味するのでしょうか?
この問いに対する私の答えは、一見すると矛盾しています。それは、日本の会社は、「変わらなくてもよい」が、「変わらなくてはならない」というものです。
(「平凡社ライブラリー版へのまえがき」より)
- ISBN-104582766773
- ISBN-13978-4582766776
- 出版社平凡社
- 発売日2009/9/10
- 言語日本語
- 寸法11.2 x 1.8 x 16 cm
- 本の長さ376ページ
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登録情報
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- 言語 : 日本語
- 文庫 : 376ページ
- ISBN-10 : 4582766773
- ISBN-13 : 978-4582766776
- 寸法 : 11.2 x 1.8 x 16 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 80,587位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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会社とは? 資本主義とは? という問いを何度も重ねて、丁寧に解きほぐす。
目指すべき会社の形の一つの答えは、
「企業自体に魅力があって、企業内に企画力、開発力があって、ノウハウを蓄積でき、そのノウハウが利益の源泉となる企業」。
2003年出版の本なので、2000年代以降の予測については、あたりもハズレもあるが、本質はそこじゃない。
企業は、もともと別の地域の品を商人が運んできて、価格差で利益を得ていたのと同様、収益を得るためには、何かの差異を作り出す必要がある。現代、インターネットが普及したことにより、グローバル化、情報の標準化が進む中、どうやって差異化するか? その源泉が個人や組織の知識・ノウハウである。
結果、一時的に昔の会社の形である、(特殊な知識を持ったオーナーによる)オーナー企業が復権する。
しかし企業として複数人で行う製品開発、製造の過程では、どうしても情報共有をしなくてはならない。情報自体の漏洩を防ぐ完全な策はない。
(方法としては、法律による知的財産権、非競合条項を含んだ契約書、残ってもらうためのインセンティブなど)
だから、ハード面(金)でもソフト面(環境、文化)でも、社員を囲いこむ必要がある。以前の日本企業は、この囲い込みに成功していたが、それは形だけのもの。真に知的で独立心がある自由な社員という存在に対して、あらたに、特殊な企業文化を持ち、社員を囲い込む会社が生き残っていくといった説明がある。
丁寧な一章から八章の説明があって、なるほど、と言いたくなるので、上記に納得いかなくても、一読する価値はあります。
会社という組織も、個人資本から発展した会社から、大衆から大量の額の資本金を集めて大規模な生産設備を作るり、生産性を上げて利益を
出す株主を重視する会社システムから、ポスト産業資本主義の時代には、コアコンピタンスともいうべき、経営者の優れた経営センス、熟練した技術者、生産のノウハウを知り尽くした労働者などを大切にする会社がポスト産業主義に適合する会社システムではないかとの示唆である。
これは米国的な株主重視の経営ではなく、日本的経営と言われる会社に近い性格を持ったものに近い会社システムになるのではないかと思われる。
景気の良し悪しやグローバル化など、日々変化していく時代に困憊気味の自分に
いちから頑張って対応する気力を与えられました。
10年以上前の著作ですが、今頃読んで感動しています(^^)
青色申告という日本的な税制のせいで、誰でも会社の法人を登記して社長になり、公私混同が横行している日本では、岩井先生が解きほぐした法人の意味について、再認識した方がいいと考えるので、日本でビジネスしている人に私はこの本を読むように勧めてきた。だから、その点で本書に五つ星を提供したい。また、ずいぶん昔の話だがソ連が崩壊した直後に、日本が誇る思想家の柄谷行人さんと対談を行い、確か『終わりなき世界』という本の中で鮮やかな論陣を張り健闘していたので、岩井さんは信用できる学者だと確信したからである。
私はアメリカに30年プロフェショナルとして住み、1980年代の10年間はベンチャービジネスを経営し、企業家としての体験を持っているので、信任(Fiduciary)と契約(Contract)の違いに基づく、経営者の倫理と責任感の問題の議論と共に、コア・コンピタンスについての論調が最も卓絶しており、多くの日本の優れた人に参考になるはずだと感じた。
ネオコン政治の影響で弱肉強食の金儲け主義が蔓延し,日本人もその潮流に乗って押し流され、会社乗っ取りやIPO(上場)が流行して、経済活動が拝金主義に毒されている。こうした時代性の中で、本書には起業家は登場しても企業家が登場せず、ビル・ゲーツを始めホリエモンやエンロンが論じられ、シューペンターやドラッカーが存在を称賛した企業家への言及がないので、私の五つ星にはマイナスがついている。
なぜならば、日本ではアメリカ流の成功者としてソフトバンクの孫正義やオリックスの宮内社長が、新時代の成功者として脚光を浴びている。だが、彼らは起業家であっても企業家ではなく、限りなく詐欺ビジネスに近い点では、ホリエモンの仲間に過ぎないからである。また、これは文中の引用だから黙認すべきだろうが、岩井先生ともあろう人が産業構造を論じるに際して、222pで一次産業や二次産業という静的で幼稚な,70年ほど前にクラーク教授が作った時代遅れの用語を使い、それに対して修正も提案していないのを見て惜しいことだと思った。卓越した「不均衡動態理論」を展開した冴えた頭脳の持ち主ならば、産業構造の根幹に触れるこの産業の定義こそ、先ず、改めてから議論に取り組むべきではないかと思ったからである。
皆さんにお勧めです。
そもそも会社とは何なのか、世界でまた日本における「会社」というものの形の変遷、そしてこれからはどうなる(べき)なのか・・。一つ一つが緻密な理論と平易な言葉で表され、非常に説得力・納得力のある書となっています。
結論としては、会社の新陳代謝、数多くの起業家の活躍が望まれるということなのですが、一見当たり前のように見える結論に至るまでの詳細な考察が一種の謎解きのようでもあり、とても楽しめました。
この本一つに全て書かれていると思う。
「それは違うだろー」と思うところは一つもない。
会社法も含めて現在ある会社に関わる制度のうち
どれに無理がある一時的な制度でどれが本流なのかを
完全に見定めきっている。
説明に過不足がなく本当に読んでいて気持ちがいい。
学者にとって予言を当てること自体は実は
それほど褒められたことではない。
しかしとにかく氏は単にあっさり当ててしまうことだろう。
直接には会社がこれからどうなるのか、は
書いていないけれど、それも責められるべきことではない。
むしろこういう書き方だからこそ、
必要十分に完全に書きつくすことができている、とすら言える。
巷のビジネス書を1000冊読むよりもこれ1冊読んだ方がいいと思う。
俺は在学中、生意気ながら
この人しか仕事らしい仕事をしていないと思っていた。
マジな顔して受けた授業はこの人の
「不均衡動学の理論」と養老孟司氏の総合科目だけだ。
最近になって奇しくも両氏は編集者のインタビューを介して
一般向けの書物を作られた。この平行はなんだろう?
とまれどちらを読んでも当時の鋭さを全く失っていないことに
感嘆の念を禁じ得ない。
生きていると、日々の雑事もこなさなければならないので、
しばしば疑問に思うことを保留しまくっているのだが、
しかし重要な問題に関わる話ほど、何度も自分のもとに
やってきて、果てはうず高く積み上がってしまう。
自分でもこんがらがって手をつけられなくなる問題も
いくつか生じ、
(そろそろこれ勉強しなきゃなぁ)と思うようになる。
たとえるなら両氏はもう20年も前から、
著書を手にしばしば俺の前に現れて
「あなたの疑問はこれでしょ?それはこういうことです」
と乱麻を断ってくださる。
ありがたいことこの上ない。
この2人にはできることならもう一生分ずつ
人生を差し上げたいのだが
何とかならないものだろうか。