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オランダの個別教育はなぜ成功したのか イエナプラン教育に学ぶ 単行本 – 2006/9/7
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2006/9/7
- ISBN-104582824498
- ISBN-13978-4582824490
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2006/9/7)
- 発売日 : 2006/9/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4582824498
- ISBN-13 : 978-4582824490
- Amazon 売れ筋ランキング: - 373,823位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1955年下関市に生まれ福岡市で育つ。九州大学大学院終了。専攻は比較教育学(修士)と社会学(博士課程単位取得中退)。81‐83年:国際文化教育交流財団(石坂財団)の奨学生としてマレーシア国立マラヤ大学に研究留学、トレンガヌ州のマレー村落で入村参与観察調査を実施。83‐96年:農業技術専門家の夫と共にケニア、コスタリカ、ボリビアに在住。その間、通訳・翻訳業(英語・スペイン語)のほかボリビア国立サン・アンドレス大学で社会学講義を担当。96年よりオランダに在住、オランダの学校教育と社会事情についての自主研究を始める。日本からの視察団のコーディネートのほか、日本でも旺盛な講演活動を展開。2007年、オランダ・イエナプラン教育専門家の初の来日講演を実現、2008年、駐日オランダ大使館に協力して、ユトレヒト大学の教授陣を迎えシチズンシップ教育と特別支援教育のシンポジウムをコーディネート、2010年には、ユトレヒト大学の公開講演シリーズで講演するなど、日蘭両国の文化交流にも精力的に貢献している。2010年10月に設立された「日本イエナプラン教育協会」の初代代表、現在特別顧問を務める。2011年イエナプラン ・アドバイス・スクーリング社(JAS)よりオランダ・イエナプラン 教育の普及に貢献した人に贈られるイエナプラン ・エイル賞を日本人として初めて受賞(https://www.jenaplan.nu/over-jenaplan/jenaplanuil)
Global Citizenship Advice & Research社代表
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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作者のオンライン講演が行われたのだが、都合により参加できなかったので、代わりにこの本を購入して読んだ。なぜ、オランダの個別教育は成功したのか。諸々の鍵が解き明かされているが、日本でこれはうまくいかないだろうと思う。オランダにはあった切実な事情が、日本では、教育する側と学習する側に決定的に欠けていることがあると思うからだ。
文章が説明くさいんですね。オランダの役人の宣伝文句を読まされている感じ。現場の具体的なエピソードがもっと欲しいですが、やっぱし教員じゃないから限界があるようです。
日本NGのエピソードも紋切り型で気になります。日本サゲでいこうと頭から決めてかかっているような。
あくまでオランダ教育の大ざっぱな把握と思ったほうがいいかと。
新しい(実際には歴史の深い)教育に関する議論に馴染みのある読者ならば、一般に「画一」的な教育が問題視されるようになってきていることは既に承知のことだろう。しかし、本書が私たちに本当に伝えようとしていることは、単なる「画一から個別へ」という紋切り型の解を遥かに超えたものである。それは著者が第Ⅲ部において、日本の教育改革を「管理から自由化へ」と進めることに一旦の留保を求めていることから明らかである。
<個を大切にする教育を理想とするなら、なぜ自由化ではいけないのか?>
こう思われた方がいるならば、本書を読まれることをお勧めする。ここに著者の言明を一応の答えとして引用するが、この一節は本書の隅々にまで行き渡らされた、主としてオランダの1960年代以降の教育改革の歩みを抜きには、その意味するところを本当には理解できないだろう。
「『画一競争を促す管理』から解放され、『人それぞれの機会均等を保障する多様な選択肢を認めた自由』へ、と向かっていくのが教育改革の正しい道である。」(p.203)
なお、副題にある「イエナプラン教育」については全体のおよそ半分の頁が割かれている。本書は出版から既に15年以上が経過しており、著者はこれまでに書籍・DVD等を通じてこの教育の実際を伝えるためのあらゆる取り組みを重ねてきている。予め他の資料(動画等)で実際のイエナプラン校の様子を見ておくことは、本書の内容の理解を助けるだろう。この本におけるイエナプラン教育の記述は、この教育の成立史、他機関や国の教育改革との関係や与えた影響等を含むものであり、より俯瞰的・専門的に学びたい読者に最適である。
「今こそ市民は、広い視野で自覚的に教育に関わり、指導者は、それら市民の声に謙虚に耳を傾ける時ではないか、と思います。」(p.213)
本書がその声を届けようとしている層は広い。それはオランダの教育改革がそうであったように、日本の教育が変わるとするならば、あらゆる人がそのことを自分ごととして捉え、徹底的に議論・対話し、具体的な策を講じ続けることによって初めて実現する、と著者が確信しているからだろう。
今、私たちはその道をどこまで進んでこられただろうか。「これから先はもっと遠くまで行きたい」と願う多くの人が、本書を手に取られることを願う。
中身はとても良いのです、おすすめしたいです。
ただオンデマンド版は、もう少しなんとかならないのかと。
まず、レイアウトが変で文字がとても小さく読みづらい。あんなに前後スペース空ける必要あるのか。
そしてイラストや絵の画像が荒い、暗い、単行本と比べると明らかに差があります。
解像度を低くしてPDF化したファイルを印刷したような感じです。
元々の価格よりも高いのだから、せめて元の本と同じくらいの質にしてもらいたい。
これはアマゾンへの要望です。
教育と時代背景は切り離せるものではなく、オランダの「画一から個別へ」の浸透にも苦労があったことが窺える。
学習に遅れがある子どももとりこぼさず、共同的なグループで作業する。
全員がダイバーシティ的感覚を持ち、お互いを尊重することができる。
日本も少なくとも初等教育においては画一的一斉授業ばかりではないが実際は教師の裁量に委ねられており、
オランダのように国・地域のバックアップがあったり、個別教育の理念が十分に浸透していたりする環境があるのは羨ましい。
日本でも個別指導塾が増えているが意味はまるで違う。
付録としてオランダで実施されている様々な教育法(モンテッソーリ、シュタイナー等)をいくつかの観点から比較した表がついており、わかりやすかった。
イエナプラン、まだ発展途上だと思うので、これからどうなっていくのか見守っていきたい。
教育養成の項目が一番好きです。
少し前の本ですが、質と熱意が高く感じられ、今読んでも力強さを感じます。