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パレード 単行本 – 2002/4/25

4.3 5つ星のうち4.3 28個の評価

話題のベストセラー小説、『センセイの鞄』のサイド・ストーリー。夏の午後、蝉しぐれをききながら、畳にねそべって、ツキコさんがセンセイに物語る、淡く切ない少女時代の「昔のはなし」。

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

夏の午後、畳に寝そべって、ツキコさんがセンセイに物語る、淡く切ない少女の頃の「昔のはなし」。「センセイの鞄」のふたりが過ごした、遠いこだまのような時間、もうひとつの物語。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 平凡社 (2002/4/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/4/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 84ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4582829961
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4582829969
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 28個の評価

著者について

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川上 弘美
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1958年生まれ。1996年「蛇を踏む」で芥川賞。1999年『神様』で紫式部文学賞。2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞。2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞。2007年『真鶴』で芸術選奨を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 パスタマシーンの幽霊 (ISBN-13: 978-4838721009 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
28グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年11月17日に日本でレビュー済み
作者の言葉を借りれば、“終わってしまった物語―名作『センセイの鞄』―のよすがとして読んでほしい”とのこと。

お馴染みのセンセイとツキコさん。
夏のある日、センセイの畳の部屋での「いち風景」が描かれています。

そうめん、蝉しぐれ、汗、麦茶、昼寝、天井の木目を見つめながらの対話。
「昔の話をしてください」とセンセイが言います。
ツキコさんは、小学校の時の話を回想します。
赤と青の天狗が見えていた頃の話。
その天狗の具合が悪くなった頃、クラスメイトのゆう子ちゃんへの「いじめ」が酷かったこと。
ツキコさんは、自己嫌悪と自分が巻き込まれることへの恐怖の狭間で怯えていたのでしょう。
「いじめ」にはかかわらないようにしていました。

ある日、塾の帰りにゆう子ちゃんとの接点が生まれます。
P57にこんな文章があります。

“ゆう子ちゃんのほうを見るとゆう子ちゃんは笑っていたけれど、その顔は前の年に死んだ祖母がお棺の中に横たわっていたときの顔みたいでした”

淡々と流れていく物語の中で、心の襞を稲光がピカッと突き刺すような、ハッとする表現です。
なぜか、ツキコさんは、ゆう子ちゃんに天狗が見える話をするのです。

さて、センセイは、「いつごろ天狗はいなくなったの」とツキコさんに訊きます。
応えは、
「ひみつ」。

ツキコさんは、ゆう子ちゃんのいじめのこと、その時の自分の気持のことを忘れてはいなかったのです。
きちんと心の引き出しにしまってあったのです。
だから、
もしかしたら、今でも、天狗が見えるのではないかしら?
ツキコさんは。
そんな気がしましたよ。

「よかった、見えるのが・・・感じられるのがぼくだけじゃなくて」

小説を読み終えて、何となくですが、ほっ、としたぼくでした。
そして、吉富貴子さんのイラストにも救われました。
どうもありがとう。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年12月23日に日本でレビュー済み
川上弘美『パレード』新潮文庫、2007年

「センセイの鞄」のツキコさんと先生がお送りする、なんとも心踊らされる普通の日常。そんなひとこまは、ぼくには、「センセイの鞄」本編のふたりが繰り広げる、ほんのちょっぴりロマンティックな物語よりも、好ましく感じました。ああ、とっても良いなぁ、と思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
センセイとツキコさんの話の続編と聞いて思わず買ってしまいました。
初めの二人のやりとりは、のほほんとした気分で読めたけど、
ツキコさんの小さかった頃の話は、天狗が絡んでいるとはいえ
女の子独特のどろどろとした世界を描いていて
ちょろっと現実に引き戻されました。
とはいえ、やはり川上ワールドのお話だったんですが・・。
なんだか、川上さんの「神様」の本に載っていた人魚の話を思い出しました。
私は好きです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年10月7日に日本でレビュー済み
 パレードは、川上弘美さんの代表作といっていい感動作品「センセイの鞄」の主人公であるツキコさんとセンセイの物語の外伝です。本当は過去の話か未来の話かってことをはっきりとさせたいんですが、ツキコさんがセンセイと一緒にいる昼下がりに自分の子供時代のことを振り返ってお話するという構成なので、後日談というわけにもいかず、さりとてプレというわけにもいかず、外伝という位置に置いておきます。
 内容は、さきに書きましたようにツキコさんの子供の頃の思い出話。もちろんのことながらセンセイが出てくるわけでもなければ、どちらかというと「センセイの鞄」のイメージが強くて、川上弘美作品をそれしか読んだことがない人からすると、ひょっとしたら拒否反応というか違和感が出るかも知れない内容です。だから、ちょっとだけ雰囲気に触れると、不思議な空間や登場人物がそこにはいます。そして、川上弘美作品をたくさん読んでいる人で、例えば「神様」とか「蛇を踏む」とかが好きな人ならまた懐かしい川上ワールドがここにもといった印象を持つと思いますが、逆に「センセイの鞄」だけ読んでいる人ならそれはちょっと違和感があると思います。
 と、既に書きすぎた気もしますが、これ以上書くと先入観を与えすぎてしまうので、あとは手にとって読んでみて下さい。
 本当に短い作品です。たぶんあっという間に読んでしまうことでしょう。けれど、きっと、読んだあとになんだか不思議なこころもとないゆらゆらとした何かが胸の中に生まれることと思います。
 これは褒め言葉ですが、川上弘美さんという方は本当にちよっと希有な、なんともいえない不思議な雰囲気をうまく取り出して描く作家さんで、本書でもその本領は遺憾なく発揮されています。でも、でもちょっとだけ欲をいえばもうちょっとストレートな「センセイの鞄」の前後日談が一ファンとしては読みたいです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年11月6日に日本でレビュー済み
自分の場合、『センセイの鞄』を読む以前にこれを読んだのですが、『センセイの鞄』を知らなくとも、これはこれで独立したひとつの話として十分にたのしめました。かしこまらずに簡単に読める話なので贈り物なんかにもよさそうです。
2002年4月28日に日本でレビュー済み
「センセイの鞄」の読了後、心の中にぽっかりと穴が開いてしまったような感じを受けました。今回の「パレード」は、その穴を埋めてくれるものなのか、それともまた切ない気持ちを呼び覚ましてしまうものなのか、そんな思いを抱きながら読み始めました。結果は・・・
川上弘美さんの使う「あたたかみ」という言葉が紡ぎ出す情景に浸ることは素敵なことでした。今は亡きセンセイと、ツキコさんの幸せだった生活の一部を
垣間見ることが出来たようでなんだかホッとしました。
「あとがき」には、私たち読者と近い川上さんのこの作品への思いが表現されています。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年5月27日に日本でレビュー済み
センセイのからっぽの鞄の中をずっと見つめているような気持ちでした。
ツキコさんの人生はセンセイ以前、以後でまるで違ってしまったように私も
「センセイの鞄」以前、以後で変わってしまいました。すごい幸福感ととてつもない寂しさを抱えてツキコさんはどうしているのだろうか。そして二人は一緒にいるときはどんな時間を過ごしていたのだろうか。感情のスイッチを切る決心をすること。それを見守ること。大好きな人に子供の頃ずっと心に引っかていた話をきいてもらうこと。おいしいものをたくさん食べておなかがくちくなって昼寝すること。この薄い本の中に欲しかったものがみんな入っていました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 楽しみに待っていた本が、やっと手元に届きました。あっという間に読めちゃうけれど、また、後から、じわじわと川上ワールドが私を侵食していきます。
 そうこうしているうちに、目に付くところにわざと置いている本を、もう一度手に取る。
「うんうん、なるほど」
 そして、さっき気がつかなかったことに、「ほー」とか「へー」とか、ひとしきり感心しながら、もう一度、置いて、また、しばらくしてからもう一度読む。
 川上さんは、言葉の魔法使いです。詩のような、絵本のような。ふわふわゆらゆら、ほのぼので、いい気持ちになります。そう、本にあるお昼寝のように。
 また、ページをめくると、さらさらと現れるイラストに、思わず歓声を上げました。1ページ目の、色と線が、風の優しさと方向がそれとなくわかる、素敵なイラストで、
「ああ、こういう表現方法もあるんだ」
と、見惚れてしまいました。パレードのタイトルにぴったり!
 私の評価は、本当は星4つ半です。この半分の差は大切なんです。今後いつ、川上さんの本で、
「絶対星5つ」
が出現するか分からないので、残り半分は楽しみに取っておきます。
 また、素敵な本を読ませてくださいね!川上さん。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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