再掲
初出は1999-2004雑誌噂の真相のコラム「性差万別」
何冊か斎藤さんの本を読んで彼女の読書量の凄さとその書評の切り込み方の鋭さを楽しんでおりました。
今回の本は男性には耳が痛いというか(もちろんある種の女性の方にも)、世の男性の常識を変革せねばならないような説得感があるように思います。
平気で書き示す文章の中に女性蔑視であったり、セクハラに相当するような文脈がいかに多いことか。
ジェンダーフリーとジェンダーレスの差異、おじさんは、まったくもって未だ理解が不十分だと言うことが分かりました。男らしさ、女らしさ、この「らしさ」にも十分に考慮がいるようです。男と女の世界の中で、いかに楽しく愉快にそして充実した人生を送るのか、言葉ひとつで状況が変わりうることを本書は示しているのでしょう。
でも、だからといって、おじさんは直ぐには変われないのである。やはりガキの頃からの躾や教育が重要なんだろうと、少しばかり逃げの体制でこの文章を閉めたいと思う。
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物は言いよう 単行本 – 2004/11/10
斎藤 美奈子
(著)
『噂の眞相』の連載に大幅に加筆して単行本化。笑いながら自然に身につくフェミ感覚。女性相手に「語るに落ちる」のが怖い人も、セクハラ発言にうんざりしている人も必読です。
- 本の長さ334ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2004/11/10
- ISBN-104582832415
- ISBN-13978-4582832419
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2004/11/10)
- 発売日 : 2004/11/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 334ページ
- ISBN-10 : 4582832415
- ISBN-13 : 978-4582832419
- Amazon 売れ筋ランキング: - 484,689位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,451位家族問題
- - 14,766位エッセー・随筆 (本)
- - 20,325位評論・文学研究 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書のキーワードはフェミコード、略してFCです。
FCは「性や性別にまつわる『あきらかにおかしな言動』『おかしいかもしれない言動』に対するイエローカード」と定義されており、要するに他人を不快にさせないための判断基準みたいなものです。
構成としては、「女性は産む機械」に代表される、政治家や著名人の失言・妄言を、どの点がFCに引っかかるかを挙げてバッサバッサとぶった切っていくという感じ。
一つ一つの項目のページ数が少ないので全体的なボリュームが多い割にサラッと読めます。
更にその切り方もユーモアたっぷりで、笑えるところも盛りだくさんです。いやあ、この人は皮肉を言うのは上手い。
「あとがき」にも書かれているように、本書は「実用書」です。
実生活で自分が他人(特に女性)を不快にさせないように話すにはどうすれば良いかを知るにはとても良い教材になるでしょう。
また、難しい言葉がほとんど使われていないのにも関わらず、フェミニズムやジェンダーフリー思想の本質を学ぶにはうってつけです。「女にしては」素晴らしい本です(笑)
いまだに「ジェンダーフリー」を「ジェンダーレス」と勘違いしている方に是非読んで頂きたい。
FCは「性や性別にまつわる『あきらかにおかしな言動』『おかしいかもしれない言動』に対するイエローカード」と定義されており、要するに他人を不快にさせないための判断基準みたいなものです。
構成としては、「女性は産む機械」に代表される、政治家や著名人の失言・妄言を、どの点がFCに引っかかるかを挙げてバッサバッサとぶった切っていくという感じ。
一つ一つの項目のページ数が少ないので全体的なボリュームが多い割にサラッと読めます。
更にその切り方もユーモアたっぷりで、笑えるところも盛りだくさんです。いやあ、この人は皮肉を言うのは上手い。
「あとがき」にも書かれているように、本書は「実用書」です。
実生活で自分が他人(特に女性)を不快にさせないように話すにはどうすれば良いかを知るにはとても良い教材になるでしょう。
また、難しい言葉がほとんど使われていないのにも関わらず、フェミニズムやジェンダーフリー思想の本質を学ぶにはうってつけです。「女にしては」素晴らしい本です(笑)
いまだに「ジェンダーフリー」を「ジェンダーレス」と勘違いしている方に是非読んで頂きたい。
2013年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ふきだしたり、かおをしかめたり、そこまで言うカー、と少し嫌気がさしたり。ひっくりめると、・・・・。
毒気がある。すこし。
毒気がある。すこし。
2006年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現在休刊中の「噂の真相」を買っていた頃、まず開くのが斎藤美奈子さんのこのコラムでした。雑誌が休刊になり、コラムが単行本化されました。時事ネタが多かったので失敗なんじゃないかな、と思っていましたが、そんなことはありませんでした。例えば「女性天皇の誕生を男女平等と誤解することなかれ」、輿論調査をするといまだに誤解している方がたくさんいらっしゃいますから。誤解している方には是非読んでいただきたい。
最近は暴言・失言を披露する政治家は少なくなりました。淘汰されたのかな?こんなことがあったのだ、と腹を立ててください。
最後の付録「ご主人と奥さま」問題は大変参考になりました。
最近は暴言・失言を披露する政治家は少なくなりました。淘汰されたのかな?こんなことがあったのだ、と腹を立ててください。
最後の付録「ご主人と奥さま」問題は大変参考になりました。
2005年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の実用的なところは,パーソナルを分離した空間において,
どのように自分が当然のものと認識している「愛」を
表にださないようにするかを指南してくれるところです.
著者はしつこく,それは,世の中では言ってはいけないことだよという例を示します.
しかし,それは個人的な関係性の中では別だよとも言ってくれます.
家ではステテコでもいいから,外ではズボンを穿こうよという程度のことです.
ピーコのファッションチェックをうける位の気安さで,
いろんな人がふむふむとフェミコードチェックをうけてくれたら,
世の中の女性の作り笑いも減るんだろうなー.
どのように自分が当然のものと認識している「愛」を
表にださないようにするかを指南してくれるところです.
著者はしつこく,それは,世の中では言ってはいけないことだよという例を示します.
しかし,それは個人的な関係性の中では別だよとも言ってくれます.
家ではステテコでもいいから,外ではズボンを穿こうよという程度のことです.
ピーコのファッションチェックをうける位の気安さで,
いろんな人がふむふむとフェミコードチェックをうけてくれたら,
世の中の女性の作り笑いも減るんだろうなー.
2005年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
P>読むのが楽しくて2日で読みきってしまいました。特に前半のテンポが良くて、読んでいて気持ちが弾む程でした。
普段よく目にしているんだけど遠くの存在のように感じている「あの新聞社」が「あの作家」が「あの政治家(はありがちですけど)」が、沢山の著名な方々が、小気味よく斬られて行きます。でも、斬り口に毒がないので読んでいてしんどくないです。いや、あるいは毒はあるのかもしれないんですけど、斉藤氏の知性と理性とユーモアがキレイにカバーしてくれているので、人が斬られるのをみていても嫌な感じは全くなくて「あはは」と素直に笑えます。(私の好きな作家さんも斬られてましたが、「なるほど。あはは」と笑っちゃいました。)
これは、本当のコトなんですけど、
『この本を読んで以来、新聞を読むのが格段に楽しくなりました。』
普段よく目にしているんだけど遠くの存在のように感じている「あの新聞社」が「あの作家」が「あの政治家(はありがちですけど)」が、沢山の著名な方々が、小気味よく斬られて行きます。でも、斬り口に毒がないので読んでいてしんどくないです。いや、あるいは毒はあるのかもしれないんですけど、斉藤氏の知性と理性とユーモアがキレイにカバーしてくれているので、人が斬られるのをみていても嫌な感じは全くなくて「あはは」と素直に笑えます。(私の好きな作家さんも斬られてましたが、「なるほど。あはは」と笑っちゃいました。)
これは、本当のコトなんですけど、
『この本を読んで以来、新聞を読むのが格段に楽しくなりました。』
2015年9月1日に日本でレビュー済み
ブーメランだ。
内容のひとつに、
おじさんは保守的だから、お嬢様風がうける
というものがある
これおじさんに対する差別だ、
なんなんだこいつ
内容のひとつに、
おじさんは保守的だから、お嬢様風がうける
というものがある
これおじさんに対する差別だ、
なんなんだこいつ
2009年3月10日に日本でレビュー済み
友達の悩みを「フェミニズム的な悩みの典型だね」と評したら、「フェミニズムイヤ
田嶋先生、ニガテ」という激しい拒絶に会って驚いたことがあります。
「フェミニズム=悪」派の誘導に見事に乗ってしまったわけですが、世間では女性でも
そんなものなんだと気が付かされました。でも、そんな人でも「産まない女発言」や
「集団レイプは正常に近い」と言うようなあからさまなセクハラは認めないと思うし、
この本で言う難易度の高い女性差別的な発言にも不満を感じていると思うのです。
「フェミニズム?ビミョー」と口では言っておく、しかし言われ放題にはならなず、
セクハラ未満のイエローカードにはさらりチクリと報復する・・・・ちょうどいい
距離のとり方のヒントをもらいました。
田嶋先生、ニガテ」という激しい拒絶に会って驚いたことがあります。
「フェミニズム=悪」派の誘導に見事に乗ってしまったわけですが、世間では女性でも
そんなものなんだと気が付かされました。でも、そんな人でも「産まない女発言」や
「集団レイプは正常に近い」と言うようなあからさまなセクハラは認めないと思うし、
この本で言う難易度の高い女性差別的な発言にも不満を感じていると思うのです。
「フェミニズム?ビミョー」と口では言っておく、しかし言われ放題にはならなず、
セクハラ未満のイエローカードにはさらりチクリと報復する・・・・ちょうどいい
距離のとり方のヒントをもらいました。