副題にある通り、83年から04年までの20年間にタカハシ氏が書き散らかした、主にマンガ(特に少女マンガ)に関する雑文の集成。しかしあえて「書き散らかした」「雑文」と表現したように、いくつか例外はあるものの、収められた文章のほとんどはハッキリ言って手ヌキ以外のナニモノでもない!
私だって、タカハシ氏がしばしばこういう弛緩した文章を書くことに気づいていなかったわけじゃない。しかし20年分の選りすぐられた(と言うか、選りすぐられ損ね続けた)ハンパな文章ばかり並んだら、さすがにウンザリ。江口寿史を気取って(p56参照) 「お蔵出し」ということかも知れないが、これじゃあ「こんなの、おクラだしッ!」て感じ。
それにしても、奥付プロフィールによればタカハシ氏が作家デビューしたのが82年だそうだから、このヒトは新人時代から平気でこういうダラけたエッセイを発表していたんですねェ・・・でも、それを「オオモノの証」なんて言いくるめてはいけない! タカハシ氏に何ゴトかを期待するなら、ここまで読者を見くびった態度を見せたときにはビシッと行かなきゃネ。
タカハシ氏はよしもとばなな氏に絡めて「ぼくはそういう少女マンガのすごいところを自分の作品に入れられないかとやってみたこともあるけど駄目だった。ぼくは感受性の硬直したただの純文学おじさんだったんだ。がっかりだよ」と書きつけている(P112)。何だ、ちゃんと分かってるんじゃないですか。いつまでもブリッコしてるのは、見苦しいと思いますけど。
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読むそばから忘れていっても: 1983→2004マンガ、ゲ-ム、ときどき小説 単行本 – 2005/2/1
高橋 源一郎
(著)
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購入オプションとあわせ買い
大友克洋、山岸凉子、江川達也、しりあがり寿……少女コミックから劇画まで。マンガ大量摂取者による、この20年間のマンガ批評・エッセイ集成! 幻の電脳小説、単行本初収録。
- 本の長さ261ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2005/2/1
- ISBN-104582832555
- ISBN-13978-4582832556
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 261ページ
- ISBN-10 : 4582832555
- ISBN-13 : 978-4582832556
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,582,171位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,765位コミック・アニメ研究
- - 31,985位社会学概論
- - 508,609位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年、広島県生まれ。81年、『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。88年、『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、02年、『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞を受賞。著書に『いつかソウル・トレインに乗る日まで』『一億三千万人のための小説教室』『ニッポンの小説―百年の孤独』他多数ある。10年5月には、『「悪」と戦う』も刊行された。
カスタマーレビュー
星5つ中2.9つ
5つのうち2.9つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2006年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年12月8日に日本でレビュー済み
気軽に気楽によめる一冊だが、それだけ。
著者のファンなら得るところもあるだろうが、著者の作品を読んでない人にはおすすめしない。
もし著者に興味があるなら、他の作品から読んでみることをおすすめする。
私は著者のファンだし、しりあがり寿も好きなので、お二人の対談が読めただけでも満足なのだが、
タイトルに1983-2004と付いているのに、収録作の半分以上が80年代で、
それ以外は90年代が少しという内容だったことに少なからずがっかりした。
確かに04に書かれたものも収録されているが、それって後書きのことですよねw。
著者のファンなら得るところもあるだろうが、著者の作品を読んでない人にはおすすめしない。
もし著者に興味があるなら、他の作品から読んでみることをおすすめする。
私は著者のファンだし、しりあがり寿も好きなので、お二人の対談が読めただけでも満足なのだが、
タイトルに1983-2004と付いているのに、収録作の半分以上が80年代で、
それ以外は90年代が少しという内容だったことに少なからずがっかりした。
確かに04に書かれたものも収録されているが、それって後書きのことですよねw。
2009年3月30日に日本でレビュー済み
話題によってはまったく縁のないものもありついて行けませんでしたが、なにより題名になにか励まされたような気持ちになりました。ただ、他のレビューにあるように氏自体にあまり興味のない方にはすこしきついのかもしれません。まぁ、ある意味「内輪受け」(河野多恵子)ですから。
2005年3月8日に日本でレビュー済み
ファンからすると、読んだ文章が目に付くけども、一個の
総体として読むと、80年代史になるし、タカハシさんの小
説の歩みを見ることができます。
こうやって望見するのは、なかなかない機会。この際です、
ほかの小説とともに読んでもらいたいなと思います
総体として読むと、80年代史になるし、タカハシさんの小
説の歩みを見ることができます。
こうやって望見するのは、なかなかない機会。この際です、
ほかの小説とともに読んでもらいたいなと思います
2005年2月28日に日本でレビュー済み
年代別に、当時の代表作家やマンガについて語られた熱いエッセイ。
映画化される『真夜中の弥次さん喜多さん』について語るしりあがり寿さんとの対談つき。
なつかしのマンガをまた読んでみたい気持ちにさせる1冊です。
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なつかしのマンガをまた読んでみたい気持ちにさせる1冊です。