「公益資本主義」ネット上で何かを検索している時にこの言葉に引っ掛かり
私は彼=原丈人に辿り着いた。
「会社は株主のもの」ではなく「会社は社会の公器」という考え方が
私が大好きな今は亡き日本におけるコンサルの草分け
浅野喜起氏のものの考え方に共通しており私は著者に興味を持った。
最初に断っておくとこの本は書くために本になったものでは無く、
著者の周りに居る人たちが纏めた物であるという事である。
彼自身はベンチャーキャピタリストであると同時に理想を追い求める人であるが
夢想家ではない。アントレプレナーである。
多くのプロジェクトに関わる彼には本を執筆する暇はないだろう。
それでも共感を誘う彼の言動を周囲が放っておけずに形を欲しがったのだと思う。
「米国に理想のガバナンスは無い」という彼の意見には全く同感で
正しく今年、行き過ぎた資本主義は崩壊しました。
世の中には「新しい資本主義のルール」が必要とされているが
まだそれに気付いていない人が余りにも多い。
「アメリカンドリーム」は総ての人々を幸福には出来ず
世界には新しい価値観が必要とされている。
米国のシリコンバレーを拠点に活躍を始めた原丈人が
日本こそが次代のポストコンピューターの時代を担う可能性があると言う。
彼の言う「PUC」については理解し辛いが、
テクノロジーの進歩こそが世界を救うと言う事は理解できる。
「会社は社会の公器」という最も日本人に馴染みやすいものの考え方が
世の中を持続的に幸福へと導くことが出来、
それを実践している人が同じ日本人である事が頼もしく嬉しい。
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21世紀の国富論 単行本 – 2007/6/21
原 丈人
(著)
ダブルポイント 詳細
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購入オプションとあわせ買い
■丹羽宇一郎(伊藤忠商事取締役会長)
日本の成長戦略をこれほど明確に描き出した本はない。企業経営者、政府関係者のみならず、すべてのビジネスパーソン必読の書。
■岩井克人(東京大学教授/『会社はこれからどうなるのか』著者)
スタンフォード大学経営学大学院出身にして世界的ヴェンチャー資本家――これはこの著者だからこそ可能であった株主主権論批判の書です。
日本の経済・産業・社会は、いまこそチャンスを迎えている!
シリコンバレーで数々の企業を成功させてきた実業家・原丈人による、待望の初著作!!
繰り返される企業買収、日常化したリストラ。マネーゲーム化したアメリカ経済の後追い。見せ掛けの景気回復。さらに、知財関係は欧米に牛耳られ、お家芸だったモノ造りも、中国をはじめとするアジア諸国に追いつかれようとしている……この先の日本に、可能な未来はあるのか?
誰もが抱くこの疑問と不安に、著者の原丈人は、力強く「ある」と答える――日本は、むしろ、いまこそ千載一遇のチャンスを迎えているのだ、と。IT産業がすでに成熟産業になり、経済を牽引してくことができなくなりつつある現在、新たな基幹産業を創出できなければ、ほんとうの景気回復はありえない。そして、その新産業を造り出すポテンシャルをもつのは、欧米でも中国でもなく、じつは日本だからだ。
そのためには、いくつものハードルを越えなければならない。新しい市場のあり方、新しいファイナンスのあり方、新しい会社のあり方が、まず必要とされる。次に、それらを活用できる人材。これらを、どのように日本に糾合させ、会社を活性化していくか? 本書には、そのための具体策が明快に示されている。
著者のこれらの提案が実現すれば、日本は、先進国からも発展途上国からも、必要欠くべからざる名誉ある国になるだろう。私たちに必要なのは、まず一歩を踏み出すことだ。
日本の成長戦略をこれほど明確に描き出した本はない。企業経営者、政府関係者のみならず、すべてのビジネスパーソン必読の書。
■岩井克人(東京大学教授/『会社はこれからどうなるのか』著者)
スタンフォード大学経営学大学院出身にして世界的ヴェンチャー資本家――これはこの著者だからこそ可能であった株主主権論批判の書です。
日本の経済・産業・社会は、いまこそチャンスを迎えている!
シリコンバレーで数々の企業を成功させてきた実業家・原丈人による、待望の初著作!!
繰り返される企業買収、日常化したリストラ。マネーゲーム化したアメリカ経済の後追い。見せ掛けの景気回復。さらに、知財関係は欧米に牛耳られ、お家芸だったモノ造りも、中国をはじめとするアジア諸国に追いつかれようとしている……この先の日本に、可能な未来はあるのか?
誰もが抱くこの疑問と不安に、著者の原丈人は、力強く「ある」と答える――日本は、むしろ、いまこそ千載一遇のチャンスを迎えているのだ、と。IT産業がすでに成熟産業になり、経済を牽引してくことができなくなりつつある現在、新たな基幹産業を創出できなければ、ほんとうの景気回復はありえない。そして、その新産業を造り出すポテンシャルをもつのは、欧米でも中国でもなく、じつは日本だからだ。
そのためには、いくつものハードルを越えなければならない。新しい市場のあり方、新しいファイナンスのあり方、新しい会社のあり方が、まず必要とされる。次に、それらを活用できる人材。これらを、どのように日本に糾合させ、会社を活性化していくか? 本書には、そのための具体策が明快に示されている。
著者のこれらの提案が実現すれば、日本は、先進国からも発展途上国からも、必要欠くべからざる名誉ある国になるだろう。私たちに必要なのは、まず一歩を踏み出すことだ。
- ISBN-104582833578
- ISBN-13978-4582833577
- 出版社平凡社
- 発売日2007/6/21
- 言語日本語
- 本の長さ256ページ
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商品の説明
著者について
原 丈人(はら じょうじ)
1952年大阪生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、考古学研究を志し中央アメリカへ渡る。スタンフォード大学経営学大学院、国連フェローを経て同大学工学部大学院を修了。29歳で創業した光ファイバーのディスプレイメーカーを売却後、主に情報通信技術分野で新技術を創出する企業の育成と経営に注力。90年代にソフトウェア産業でマイクロソフトと覇を競ったボーランドをはじめSCO、ユニファイ、ピクチャーテル、ウォロンゴング、トレイデックスなど十数社を成功に導き、シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリストのひとりとなった。
会長を務める事業持株会社デフタ・パートナーズグループは現在、アメリカ、イギリス、イスラエルでPUCというコンセプトのもと技術体系を構築。2004年には東京とソウルに拠点を設けた。05年にインテルと合併したオープラス・テクノロジーをはじめ、ゾーラン、オーレン、XVD、フォーティネットなどの企業群を育て、ポスト・コンピュータ時代の新産業を先導する。
アメリカ共和党のビジネス・アドバイザリー・カウンシル評議会名誉共同議長、国連経済社会理事会CISRI常任監視団大使兼UNONG WAFUNIF代表大使、財務省参与、税制調査会特別委員、産業構造審議会委員、(財)アライアンス・フォーラム代表理事、(財)原総合知的システム基金理事。研究開発型ベンチャー企業の育成に適した税制や株式市場のあり方、新技術を用いた途上国の支援など幅広い分野で積極的な提言と活動を行っている。
1952年大阪生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、考古学研究を志し中央アメリカへ渡る。スタンフォード大学経営学大学院、国連フェローを経て同大学工学部大学院を修了。29歳で創業した光ファイバーのディスプレイメーカーを売却後、主に情報通信技術分野で新技術を創出する企業の育成と経営に注力。90年代にソフトウェア産業でマイクロソフトと覇を競ったボーランドをはじめSCO、ユニファイ、ピクチャーテル、ウォロンゴング、トレイデックスなど十数社を成功に導き、シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリストのひとりとなった。
会長を務める事業持株会社デフタ・パートナーズグループは現在、アメリカ、イギリス、イスラエルでPUCというコンセプトのもと技術体系を構築。2004年には東京とソウルに拠点を設けた。05年にインテルと合併したオープラス・テクノロジーをはじめ、ゾーラン、オーレン、XVD、フォーティネットなどの企業群を育て、ポスト・コンピュータ時代の新産業を先導する。
アメリカ共和党のビジネス・アドバイザリー・カウンシル評議会名誉共同議長、国連経済社会理事会CISRI常任監視団大使兼UNONG WAFUNIF代表大使、財務省参与、税制調査会特別委員、産業構造審議会委員、(財)アライアンス・フォーラム代表理事、(財)原総合知的システム基金理事。研究開発型ベンチャー企業の育成に適した税制や株式市場のあり方、新技術を用いた途上国の支援など幅広い分野で積極的な提言と活動を行っている。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2007/6/21)
- 発売日 : 2007/6/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4582833578
- ISBN-13 : 978-4582833577
- Amazon 売れ筋ランキング: - 513,858位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,317位経済学 (本)
- - 24,936位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年1月22日に日本でレビュー済み
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少し期待はずれの内容であった。「新しい資本主義」で簡潔に著者の意図は理解しました。
2010年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サービス業を成り立たせているのは技術。
こういう言葉があり、すごく腑に落ちた。
ボーイングとJALを「飛行機産業」として同列に扱うのはおかしいのではという指摘は、具体的でわかりやすい。
自分は製造業でエンジニアとしてやってきたので、すごく勇気付けられるお考えです。
資本主義は新しい形にならなければ、ということを切に感じる。
会社は(短期的利益を求める)株主のものではない。
抜粋
アメリカの大企業がもはや、技術開発力の面で新しい中小企業群に太刀打ちできない。
若くて優秀な人材は、魅力に乏しい大企業を敬遠するようになった。
技術が未完成であるのに、バラ色の未来を吹聴するのは詐欺に等しい。
モノづくりにあたって、R&D部門と生産部門を切り離せば、二つの間のフィードバックループは断たれてしまい、メーカーとしての強みは失われていく。
リスクをとらないベンチャーキャピタルは、ベンチャーキャピタルの名前を返上すべき。
株価の上昇だけを目的にする企業は疲弊する。
企業をむしばむCEOゴロ。
内部留保は企業にとって不可欠なものです。
来るべき新しい産業の時代が、人々にとって大切な価値を持つモノづくりの意味を再び問い直す時代になると確信している。
IT産業は「脱工業化」でもサービス産業でもない。「物的工業製品」→「知的工業製品」
モノをつくるということの本質は同じだけれども、つくるものの本質が変わった。
ソフトバンク、楽天はIT企業ではない。誰かが作った技術を利用してサービスを展開しているに過ぎない。
新しい技術を作るメーカーとそれを使ってサービス業を展開する企業を同じ「IT企業」と呼ぶのは、ボーイングとJALを「飛行機産業」として一緒にするようなもので、乱暴すぎます。
サービス業を成り立たせているのは技術。
こういう言葉があり、すごく腑に落ちた。
ボーイングとJALを「飛行機産業」として同列に扱うのはおかしいのではという指摘は、具体的でわかりやすい。
自分は製造業でエンジニアとしてやってきたので、すごく勇気付けられるお考えです。
資本主義は新しい形にならなければ、ということを切に感じる。
会社は(短期的利益を求める)株主のものではない。
抜粋
アメリカの大企業がもはや、技術開発力の面で新しい中小企業群に太刀打ちできない。
若くて優秀な人材は、魅力に乏しい大企業を敬遠するようになった。
技術が未完成であるのに、バラ色の未来を吹聴するのは詐欺に等しい。
モノづくりにあたって、R&D部門と生産部門を切り離せば、二つの間のフィードバックループは断たれてしまい、メーカーとしての強みは失われていく。
リスクをとらないベンチャーキャピタルは、ベンチャーキャピタルの名前を返上すべき。
株価の上昇だけを目的にする企業は疲弊する。
企業をむしばむCEOゴロ。
内部留保は企業にとって不可欠なものです。
来るべき新しい産業の時代が、人々にとって大切な価値を持つモノづくりの意味を再び問い直す時代になると確信している。
IT産業は「脱工業化」でもサービス産業でもない。「物的工業製品」→「知的工業製品」
モノをつくるということの本質は同じだけれども、つくるものの本質が変わった。
ソフトバンク、楽天はIT企業ではない。誰かが作った技術を利用してサービスを展開しているに過ぎない。
新しい技術を作るメーカーとそれを使ってサービス業を展開する企業を同じ「IT企業」と呼ぶのは、ボーイングとJALを「飛行機産業」として一緒にするようなもので、乱暴すぎます。
サービス業を成り立たせているのは技術。
2014年10月30日に日本でレビュー済み
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今日まで株で喰っている人達は、ニューヨークダウの影響をそのまま受けて国内株の変動をしていたのだが、最近は何だか悪い時の影響だけを受け、アメリカがよくなっても国内はよくならないといったパターンが増えている。
株価判断も起業アイデアもアメリカ譲りの後追いなのである。
富めるものから富、後から来るものに手を差し伸べればよいと言った、資本主義の理想はくずれ、富んだものは手を差し出すどころか、もっと私腹を肥やすため後から来る弱者を蹴落とすのである。
アベノミックスは日銀や数字の操作で株価上昇策しか打っていず、実質的な工業製品開発やアイデア開発への国家支援はしていない。青色LEDでさえ独自に評価して来なかった。極端に言えばPS細胞関連ぐらいである。
全くビジョンを持っていない政治家達である。
これではいかんと考えたのが公益資本主義。日本独自で考えましょう。
しかし、それを見極められる人を増やさないと行けませんね。
株価判断も起業アイデアもアメリカ譲りの後追いなのである。
富めるものから富、後から来るものに手を差し伸べればよいと言った、資本主義の理想はくずれ、富んだものは手を差し出すどころか、もっと私腹を肥やすため後から来る弱者を蹴落とすのである。
アベノミックスは日銀や数字の操作で株価上昇策しか打っていず、実質的な工業製品開発やアイデア開発への国家支援はしていない。青色LEDでさえ独自に評価して来なかった。極端に言えばPS細胞関連ぐらいである。
全くビジョンを持っていない政治家達である。
これではいかんと考えたのが公益資本主義。日本独自で考えましょう。
しかし、それを見極められる人を増やさないと行けませんね。
2009年4月24日に日本でレビュー済み
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資本市場のあるべきすがた、ベンチャーキャピタリストの持つべき姿勢、新しい技術への展望、国のあるべき姿、などが語られています。
2007年にも現在のアメリカ型の資本主義に対する批判を著した本はたくさんありましたが、これら批判に説得力がある一因は、著者本人がアメリカで長い間ベンチャーキャピタリストとして活躍してきたことなのではないかと思います。企業価値を決めるのは本業のビジネスそのものだ、というのは当たり前のこと(ファイナンス理論的にも当たり前のこと)なのですが、これを誤解していた人は多いのかもしれません。
著者の言うことの中でもっとも感銘を受けたのは、ベンチャーキャピタリストは、ビジョンに投資するのだ、ということ。ベンチャー企業が財務的に弱いのは当たり前で、人材も設備もそろっていないのも当たり前。重要なのは、企業家たちのビジョンであり、そのビジョンを信じてリスクをとって投資をしてこそ、ベンチャーキャピタルである、という著者の主張には、心動かされるものがあります。
2007年にも現在のアメリカ型の資本主義に対する批判を著した本はたくさんありましたが、これら批判に説得力がある一因は、著者本人がアメリカで長い間ベンチャーキャピタリストとして活躍してきたことなのではないかと思います。企業価値を決めるのは本業のビジネスそのものだ、というのは当たり前のこと(ファイナンス理論的にも当たり前のこと)なのですが、これを誤解していた人は多いのかもしれません。
著者の言うことの中でもっとも感銘を受けたのは、ベンチャーキャピタリストは、ビジョンに投資するのだ、ということ。ベンチャー企業が財務的に弱いのは当たり前で、人材も設備もそろっていないのも当たり前。重要なのは、企業家たちのビジョンであり、そのビジョンを信じてリスクをとって投資をしてこそ、ベンチャーキャピタルである、という著者の主張には、心動かされるものがあります。
2009年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベンチャーキャピタリストはビジョナリーでなければならないと感じました。
「これからの社会はこうあるべき」という自らのビジョンを持ち、そのビジョンを実現するための人材、会社を発掘し、支援する。
これこそがベンチャーキャピタルの醍醐味なのだろうと思いました。このタイプの人間は日本人には少ないと思いますが、原さんは正真正銘のビジョナリーでしょう。
米国の行き過ぎた株主重視の資本主義と、それによって変質してしまった米国のベンチャーキャピタルが本書では批判されており、日本は米国とは異なる道を進むべきだと指摘ています。中・長期的スパンで投資し、産業を育てるような仕組みを作るべきという提案は大いに賛成です。
ただ、原さんが近々到来すると予言するポストコンピューター時代とはどういうものなのか、もうひとつ具体的に伝わってきませんでした。
PUCという本来のコミュニケーションに即した次世代のアーキテクチャとはどういうものか?
P2P通信、次世代データベース、ハードとソフトの一体化などのキーワードはあるものの、これらが既存の産業構造に変革をもたらすほどの破壊的イノベーションになるのか良く分かりませんでした。
おそらく現時点では、まだ詳細を明かせないという事情もあるのでしょうが。。。
原さんの指摘では、現在のサーバ中心のネットワーク通信よりも、端末同士の通信(P2P)の方が人間本来のコミュニケーションに合っているとのことですが、これは昨今流行のクラウドコンピューティングとは正反対の方向性ですね。
個人的には、検索、地図情報、翻訳など、サーバ側の圧倒的なCPU能力とデータが無ければ実現できないサービスも確実にあるとは思いますが、確かにP2Pによる端末同士のダイレクトなコミュニケーションという分野は今後のイノベーションのひとつの方向性かもしれません。
全体を通してですが、自分が普段考えたことの無い角度からの考察や提言が多く、非常に刺激的な一冊でした。今後の原さんのご活躍にも期待します!
「これからの社会はこうあるべき」という自らのビジョンを持ち、そのビジョンを実現するための人材、会社を発掘し、支援する。
これこそがベンチャーキャピタルの醍醐味なのだろうと思いました。このタイプの人間は日本人には少ないと思いますが、原さんは正真正銘のビジョナリーでしょう。
米国の行き過ぎた株主重視の資本主義と、それによって変質してしまった米国のベンチャーキャピタルが本書では批判されており、日本は米国とは異なる道を進むべきだと指摘ています。中・長期的スパンで投資し、産業を育てるような仕組みを作るべきという提案は大いに賛成です。
ただ、原さんが近々到来すると予言するポストコンピューター時代とはどういうものなのか、もうひとつ具体的に伝わってきませんでした。
PUCという本来のコミュニケーションに即した次世代のアーキテクチャとはどういうものか?
P2P通信、次世代データベース、ハードとソフトの一体化などのキーワードはあるものの、これらが既存の産業構造に変革をもたらすほどの破壊的イノベーションになるのか良く分かりませんでした。
おそらく現時点では、まだ詳細を明かせないという事情もあるのでしょうが。。。
原さんの指摘では、現在のサーバ中心のネットワーク通信よりも、端末同士の通信(P2P)の方が人間本来のコミュニケーションに合っているとのことですが、これは昨今流行のクラウドコンピューティングとは正反対の方向性ですね。
個人的には、検索、地図情報、翻訳など、サーバ側の圧倒的なCPU能力とデータが無ければ実現できないサービスも確実にあるとは思いますが、確かにP2Pによる端末同士のダイレクトなコミュニケーションという分野は今後のイノベーションのひとつの方向性かもしれません。
全体を通してですが、自分が普段考えたことの無い角度からの考察や提言が多く、非常に刺激的な一冊でした。今後の原さんのご活躍にも期待します!
2009年11月15日に日本でレビュー済み
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何かのTV番組で話していた原さんに興味を持ち、本を買ってみました。「21世紀の国富論」。アダムスミスの国富論を意識したと思われる表紙、すごく目を引きました。
前半は、ずーっと今の経済について。ベンチャーキャピタリストからみた問題点をいろいろと書いていますが、一言で言うと、短期的投資では真の成長はできず、長期的投資をもっと積極的にやっていかなければいけないとのこと。短期にキャピタルゲインだけで儲けようとするのはハリボテな会社を作るだけだ、という感じでしょうか。で、企業は株主だけのものではなく社会全体のものであって、より豊かな社会を作るためのあるのだと考えるべきだとのこと。たしかに、株主にもいろんな考えがあるので、本当に企業のことを考えている人もいれば、株のことしか考えてない人もいますよね。本当の意味での投資とは何か?を考えさせる内容でした。
で、後半は今後の日本に対する提言。内容は、前半に指摘した問題点に対する改善案。・・・と思ったら、ちょっとしか書いていなくて残念。 この人の考えや提言はもっとあるはずなのに!!という消化不良で終了。
みんなどこかで感じてはいたのに、今まではほとんどが精神論での指摘ばかりで、問題点指摘をはっきり言わなかった(言えなかった??)今のマネーゲーム。ちょっと消化不良ではあるけど、ちゃんと言ってくれた原さんの本を読んで、すっきりしました。
前半は、ずーっと今の経済について。ベンチャーキャピタリストからみた問題点をいろいろと書いていますが、一言で言うと、短期的投資では真の成長はできず、長期的投資をもっと積極的にやっていかなければいけないとのこと。短期にキャピタルゲインだけで儲けようとするのはハリボテな会社を作るだけだ、という感じでしょうか。で、企業は株主だけのものではなく社会全体のものであって、より豊かな社会を作るためのあるのだと考えるべきだとのこと。たしかに、株主にもいろんな考えがあるので、本当に企業のことを考えている人もいれば、株のことしか考えてない人もいますよね。本当の意味での投資とは何か?を考えさせる内容でした。
で、後半は今後の日本に対する提言。内容は、前半に指摘した問題点に対する改善案。・・・と思ったら、ちょっとしか書いていなくて残念。 この人の考えや提言はもっとあるはずなのに!!という消化不良で終了。
みんなどこかで感じてはいたのに、今まではほとんどが精神論での指摘ばかりで、問題点指摘をはっきり言わなかった(言えなかった??)今のマネーゲーム。ちょっと消化不良ではあるけど、ちゃんと言ってくれた原さんの本を読んで、すっきりしました。
2015年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わたしにとっては難解な内容だったが、それでも最後まで読みとおした。それは、原氏の言葉が、伝える内容以上に迫力があったからだろうと思う。原氏は社会において、義のために正面から自分のやれることを着実にやっていくという人なのだろう。その意思の強さに敬服する。
既に増強版が出ているようで、そちらの方も気になっている。
既に増強版が出ているようで、そちらの方も気になっている。