東京を舞台とした小説を詳細に解説し、読者に分かりやすく解説した「東京を舞台とした本・小説の書評」の最高傑作と思います。
東京の地理・歴史に詳しい方にはすぐに受け入れられ、そうでない方にも、東京の歴史、変遷を垣間見ることが出来ると思います。
私も小説や本が好きではなかったですが、この本を読むことにより、桐野夏生(OUT)、大澤在昌(新宿鮫シリーズ)、島田荘司(火刑都市)、松本清張(点と線)、そしてバリーアイスラーの「レインフォール」等の本を購入し、読むことが出来ました。良質な小説を読みたいと思う方には最高の一冊で、正に時を忘れて読み進むことが出来ます。特に、バリーアイスラーの「レインフォール」等は、最高のスリラーであり、この本を紹介した著者、ならびにバリーアイスラーに感謝するばかりです。
著者の視点として、現在の東京の描写の鋭い小説(新宿鮫、レインフォールなど)、東京の発展・変遷の経緯(火刑都市など)、東京の発展の過程でのゆがみ(OUT、松本清張系)など、多面的な視点で描かれています。
小説好きな方、東京に住んでおられる方、都市の発展の経緯に興味のある方は是非お読みください。失望することのない本と思います。
以上
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ミステリと東京 単行本 – 2007/10/20
川本 三郎
(著)
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東京を舞台とした多彩な人気ミステリを糸口に、「東京」という都市の歴史と劇的な変容を鮮やかに描く。
『荷風と東京』『林芙美子の昭和』に続く、著者畢生の大著。
【収録作家・作品】
島田荘司『火刑都市』『化石の街』『ギリシャの犬』『踊る手なが猿』
バリー・アイスラー『雨の牙』『雨の影』
宮部みゆき『理由』『東京下町殺人暮色』ほか
戸川昌子『猟人日記』
佐々木譲『新宿のありふれた夜』
桐野夏生『水の眠り、灰の夢』『OUT』『顔に降りかかる雨』『天使に見捨てられた夜』広瀬正『マイナス・ゼロ』
大沢在昌『新宿鮫』シリーズ、『野獣駆けろ』『蛍雪』
小泉喜美子『血の季節』
日影丈吉『一丁倫敦殺人事件』
長坂秀佳『浅草エノケン一座の嵐』
志水辰夫『行きずりの街』『オンリィ・イエスタデイ』
乃南アサ『凍える牙』『花散る頃の殺人』『ピリオド』
鈴木光司『リング』『らせん』
恩田陸『ドミノ』
小杉健治『土俵を走る殺意』『灰の男』
久生十蘭『魔都』
海野十三『深夜の市長』
京極夏彦『姑獲鳥の夏』
藤田宣永 『蒼ざめた街』『美しき屍』『哀しき偶然』『堕ちたイカロス』
藤原伊織『テロリストのパラソル』
紀田順一郎『古本屋探偵の事件簿』
逢坂剛 『クリヴィツキー症候群』『十字路に立つ女』『あでやかな落日』ほか
藤村正太『孤独なアスファルト』
篠田節子『絹の変容』『夏の災厄』
高村薫『照柿』
中井英夫『虚無への供物』
松本清張『点と線』『声』『内海の輪』『歪んだ複写』『菊枕』『霧の旗』『空白の意匠』ほか
『荷風と東京』『林芙美子の昭和』に続く、著者畢生の大著。
【収録作家・作品】
島田荘司『火刑都市』『化石の街』『ギリシャの犬』『踊る手なが猿』
バリー・アイスラー『雨の牙』『雨の影』
宮部みゆき『理由』『東京下町殺人暮色』ほか
戸川昌子『猟人日記』
佐々木譲『新宿のありふれた夜』
桐野夏生『水の眠り、灰の夢』『OUT』『顔に降りかかる雨』『天使に見捨てられた夜』広瀬正『マイナス・ゼロ』
大沢在昌『新宿鮫』シリーズ、『野獣駆けろ』『蛍雪』
小泉喜美子『血の季節』
日影丈吉『一丁倫敦殺人事件』
長坂秀佳『浅草エノケン一座の嵐』
志水辰夫『行きずりの街』『オンリィ・イエスタデイ』
乃南アサ『凍える牙』『花散る頃の殺人』『ピリオド』
鈴木光司『リング』『らせん』
恩田陸『ドミノ』
小杉健治『土俵を走る殺意』『灰の男』
久生十蘭『魔都』
海野十三『深夜の市長』
京極夏彦『姑獲鳥の夏』
藤田宣永 『蒼ざめた街』『美しき屍』『哀しき偶然』『堕ちたイカロス』
藤原伊織『テロリストのパラソル』
紀田順一郎『古本屋探偵の事件簿』
逢坂剛 『クリヴィツキー症候群』『十字路に立つ女』『あでやかな落日』ほか
藤村正太『孤独なアスファルト』
篠田節子『絹の変容』『夏の災厄』
高村薫『照柿』
中井英夫『虚無への供物』
松本清張『点と線』『声』『内海の輪』『歪んだ複写』『菊枕』『霧の旗』『空白の意匠』ほか
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2007/10/20
- ISBN-104582833772
- ISBN-13978-4582833775
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2007/10/20)
- 発売日 : 2007/10/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 512ページ
- ISBN-10 : 4582833772
- ISBN-13 : 978-4582833775
- Amazon 売れ筋ランキング: - 936,978位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 230,161位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年11月14日に日本でレビュー済み
罪つくりな本である。
雨の週末、ふと開いてしまったらもう、中断できなくなった。
読んだ本、読もうと思っていた本、読む気もなかった本……。
とにかく、著者の俎上に乗ると、その全てを読みたく(再読したく)
なってしまうこと必定だ。
元々この著者の一連の映画案内にも、同種の誘引性はあった。
“東京”の裏表に通暁し、等身大の市井の人々の喜怒哀楽を声高ではなく、
静かな語り口で、染み入るように本質を伝えるその文体は、
未見既見を問わず、登場人物に対する深い共感を導く。
それが今回は、そもそもエンターテインメントとして確立した作品が中心なので、
その誘引性、引火の度合いは、映画もの以上に極めて激しい。
しかも、対象となっている作品がミステリという性格上、
肝心の「それからどうなった…?」は明かされていないわけで
(この著者は、作品への讃辞が押しつけがましくないだけにいっそう)
「読みたい」度がめらめらと燃え上がる。既読本ですら、再確認の欲求に駆られる。
特徴的なのは、島田荘司『火刑都市』、小杉健治『土俵を走る殺意』のような、
地方出身者にとっての東京、他者から見た都会、という作品群への傾斜だ。
(もちろん、都会出身者が織りなす極上の娯楽作も紹介されているし、
拡大する東京の周縁が舞台の意欲作も漏れなく採り上げられているが)
こうした地方出身者がつくりだす都会、もしくは変貌し続ける東京という
非定型性の宿命、そこに悲劇が生まれる、ということを、
ていねいに読み込んでいるところも、本書の魅力である。
雨の週末、ふと開いてしまったらもう、中断できなくなった。
読んだ本、読もうと思っていた本、読む気もなかった本……。
とにかく、著者の俎上に乗ると、その全てを読みたく(再読したく)
なってしまうこと必定だ。
元々この著者の一連の映画案内にも、同種の誘引性はあった。
“東京”の裏表に通暁し、等身大の市井の人々の喜怒哀楽を声高ではなく、
静かな語り口で、染み入るように本質を伝えるその文体は、
未見既見を問わず、登場人物に対する深い共感を導く。
それが今回は、そもそもエンターテインメントとして確立した作品が中心なので、
その誘引性、引火の度合いは、映画もの以上に極めて激しい。
しかも、対象となっている作品がミステリという性格上、
肝心の「それからどうなった…?」は明かされていないわけで
(この著者は、作品への讃辞が押しつけがましくないだけにいっそう)
「読みたい」度がめらめらと燃え上がる。既読本ですら、再確認の欲求に駆られる。
特徴的なのは、島田荘司『火刑都市』、小杉健治『土俵を走る殺意』のような、
地方出身者にとっての東京、他者から見た都会、という作品群への傾斜だ。
(もちろん、都会出身者が織りなす極上の娯楽作も紹介されているし、
拡大する東京の周縁が舞台の意欲作も漏れなく採り上げられているが)
こうした地方出身者がつくりだす都会、もしくは変貌し続ける東京という
非定型性の宿命、そこに悲劇が生まれる、ということを、
ていねいに読み込んでいるところも、本書の魅力である。
2018年8月25日に日本でレビュー済み
川本さんがミステリというか、本と町の話をするんだから、つまらないはずがありません。
でも、入り口が違います。分かっていて、わざとやってるのかも知れませんが、現在の形の
逆の方が、スリリングな本になったと思います。
つまり、現状では、取り上げる本の作者の名前が優先されていて、次にその作品、
そして、その舞台の土地、というように扱われていますが、これは逆に、土地が先で、
この場所のこんなところで、こんな出来事、事件があった、それが○×の『XXXX』である、
こういう順序の方が、もっともっと面白くなったと思うのです。さらに別の、こんな事件もあって、
それは○×の『%%%%%%』のクライマックスだった、とか。
つまり、この本の比重としては、やはり小説より土地、街に高いはずなので、
ひとつの町から複数の作者の複数の作品が顔をのぞかせる、その方が、
はるかに読者を巻き込む形になったと思います。
間羊太郎の快著『ミステリ百科辞典』がどうして面白いのか、
分かっている人には、それ以上の説明はないと思いますが。
でも、入り口が違います。分かっていて、わざとやってるのかも知れませんが、現在の形の
逆の方が、スリリングな本になったと思います。
つまり、現状では、取り上げる本の作者の名前が優先されていて、次にその作品、
そして、その舞台の土地、というように扱われていますが、これは逆に、土地が先で、
この場所のこんなところで、こんな出来事、事件があった、それが○×の『XXXX』である、
こういう順序の方が、もっともっと面白くなったと思うのです。さらに別の、こんな事件もあって、
それは○×の『%%%%%%』のクライマックスだった、とか。
つまり、この本の比重としては、やはり小説より土地、街に高いはずなので、
ひとつの町から複数の作者の複数の作品が顔をのぞかせる、その方が、
はるかに読者を巻き込む形になったと思います。
間羊太郎の快著『ミステリ百科辞典』がどうして面白いのか、
分かっている人には、それ以上の説明はないと思いますが。
2008年1月5日に日本でレビュー済み
「ミステリー」を縦軸、「東京」を横軸に置き、海野十三、久生十蘭から宮部みゆき、恩田陸に至る幾多の作品を紹介している。文学と東京論に造詣の深い著者ならではの著作だ(これを「映画」と「東京」でやったのが「銀幕の東京」)。取り上げられている作品はどれも川本三郎の眼鏡に適ったものばかりなので、ミステリー好きにとっても、東京論に関心のある人にとっても良質なブックガイドになっている。元々は「東京人」の連載だけど、戦前から平成に至る諸作品が網羅されているので、こうして通して読むと、ミステリーの移り変わり、東京の移り変わりが俯瞰できて興味深い。勿論、それは川本三郎の観察力、分析力に負うところが大きい訳だけど。例えば、「(永井荷風は、東京の下町を)歩くことによって小説を書いた。いま、桐野夏生は、車で、東京の西の郊外を走ることによって小説を書く」なんて一文には、東→西、歩行→クルマっていう時代のフローが簡潔に示されている。「ハードボイルド小説とは、都市の物語である」「上質のハードボイルド小説は、いつも上質の恋愛小説に決まっている」なんてのもそう。京極夏彦作品の時代設定を指して、「それはノスタルジーの対象としての近過去ではなく、妖怪たちの跳梁跋扈する闇の世界への入口としての近過去である」って分析には唸ってしまう。
昨今の松本清張ブームに触れて、「犯罪小説とはいつも町の物語、格差の物語である」「早くからこの格差の問題を考え、地方から東京を見る視点を大事にしていたのは松本清張である」「今日、再び、松本清張が読まれるようになったのは、そのためかもしれない」って指摘も鋭い。小杉健治の項で「コネ屋」(東京の企業に頼まれて、地方の中卒者の就職を斡旋する商売)について説明されているけれど、近頃問題になってる日雇い派遣なんてまさに「コネ屋」そのものだよな。
昨今の松本清張ブームに触れて、「犯罪小説とはいつも町の物語、格差の物語である」「早くからこの格差の問題を考え、地方から東京を見る視点を大事にしていたのは松本清張である」「今日、再び、松本清張が読まれるようになったのは、そのためかもしれない」って指摘も鋭い。小杉健治の項で「コネ屋」(東京の企業に頼まれて、地方の中卒者の就職を斡旋する商売)について説明されているけれど、近頃問題になってる日雇い派遣なんてまさに「コネ屋」そのものだよな。
2012年10月24日に日本でレビュー済み
大御所による、松山巖氏の「乱歩と東京」と双璧をなすミステリ・探偵小説と都市空間についての秀作です。同じ大御所によるミステリー論でも、紀田順一郎氏の「乱歩彷徨」がいまいちだったので残念に思っていたのですが、こちらの川本三郎氏の著作は「さすが!」とうならせる内容でした。中でも、桐野夏生氏の「Out」のプロットを、武蔵村山市などの西の新興住宅地で「電車の通っていないエリア(車での移動が前提)」の舞台からとらえ、それによって登場人物の行動パターンを読み解いたり、その世界に「歌舞伎町」という怪しい都市が「ホステスにはまりギャンブ狂になったサラリーマン」という媒介によって侵入してくる過程などを語っていたり、浅草や隅田川の東などだけにとどまらない、新しい「都市と文学」論でワクワクしました。
アマゾンさんの商品ページには、収録されている原本のリストも載っていますし、これだけでも「語るに値する『都市とミステリ』作品リスト」の価値があると思います。自分でこれらの作品を読了後に川本氏の話を聞くというのもおすすめです。「こういうことだったのか!」と思わされることしきりです。
今更ながら、「都市と文学を語らせるならこの人!」と思わせる内容でした。2,520円と値が張りますが、心よりお薦めできる内容です。☆10個つけられるならつけたい名作です。
アマゾンさんの商品ページには、収録されている原本のリストも載っていますし、これだけでも「語るに値する『都市とミステリ』作品リスト」の価値があると思います。自分でこれらの作品を読了後に川本氏の話を聞くというのもおすすめです。「こういうことだったのか!」と思わされることしきりです。
今更ながら、「都市と文学を語らせるならこの人!」と思わせる内容でした。2,520円と値が張りますが、心よりお薦めできる内容です。☆10個つけられるならつけたい名作です。