作者は多分、近郊のあの辺にお住まいなのではないか?
と想像しながら読むが、
日記は次第に心地よく幻想方向にズレていく。
時にユーモラスに、時に悲哀を感じさせ、
あるかもしれない、あったかもしれない、
時空を超えたもう一つの東京をともに散歩するような
傑作日記だ。
内田百'閧フ東京日記も大好きだが、
この日記からは作者の内田百'閧ヨの恋着のような、
愛の返事のようなものを感じる。
繰り返し読んでも飽きない。
ここに書かれた町は、
俺が感じたい本当の都市の姿なのかもしれない。
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東京日記2 ほかに踊りを知らない。 単行本 – 2007/11/17
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七月某日 雨
ひさしぶりに、俳句をつくってみる。
破調の句である。
「ごきぶり憎し 噴きつけても 噴きつけても」
三月某日 晴
電車に乗る。隣に座っている人が、熱心にメールを打っている。つい、のぞきこむ。「愛されることへの覚悟が、私にはないのかもしれません」という文章だった。びっくりして、思わずじっとその人の横顔を見る。不思議そうに見返される。そんなにびっくりすることも、ないのかな。思い悩む。やっぱりびっくりしたほうがいいんじゃないのかな。思いなおす。
(本文より)
たんたんと、ちょっとシュールに、日々は流れゆく――。
ウソじゃないよ、五分の四はホントだよ。カワカミさんの日記、続いてます。
2004年~2007年分を収録した『東京日記』第2弾。
ひさしぶりに、俳句をつくってみる。
破調の句である。
「ごきぶり憎し 噴きつけても 噴きつけても」
三月某日 晴
電車に乗る。隣に座っている人が、熱心にメールを打っている。つい、のぞきこむ。「愛されることへの覚悟が、私にはないのかもしれません」という文章だった。びっくりして、思わずじっとその人の横顔を見る。不思議そうに見返される。そんなにびっくりすることも、ないのかな。思い悩む。やっぱりびっくりしたほうがいいんじゃないのかな。思いなおす。
(本文より)
たんたんと、ちょっとシュールに、日々は流れゆく――。
ウソじゃないよ、五分の四はホントだよ。カワカミさんの日記、続いてます。
2004年~2007年分を収録した『東京日記』第2弾。
- 本の長さ152ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2007/11/17
- ISBN-104582833799
- ISBN-13978-4582833799
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商品の説明
著者について
川上弘美(かわかみ・ひろみ)
作家。1958年、東京生まれ。
著書に、『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞受賞)、『神様』、『ハヅキさんのこと』、『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、『東京日記 卵一個ぶんのお祝い。』ほか多数。
作家。1958年、東京生まれ。
著書に、『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞受賞)、『神様』、『ハヅキさんのこと』、『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、『東京日記 卵一個ぶんのお祝い。』ほか多数。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2007/11/17)
- 発売日 : 2007/11/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 152ページ
- ISBN-10 : 4582833799
- ISBN-13 : 978-4582833799
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,022,709位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,141位近現代日本のエッセー・随筆
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年生まれ。1996年「蛇を踏む」で芥川賞。1999年『神様』で紫式部文学賞。2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞。2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞。2007年『真鶴』で芸術選奨を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 パスタマシーンの幽霊 (ISBN-13: 978-4838721009 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年10月7日に日本でレビュー済み
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2013年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
川上さんは大好きな作家の一人です。
以前図書館で借りて読んだのですが是非娘にもと思い
購入いたしました。状態も大変よく大満足しております。
以前図書館で借りて読んだのですが是非娘にもと思い
購入いたしました。状態も大変よく大満足しております。
2007年12月28日に日本でレビュー済み
いやはや、である。
今回も「五分の四くらいは、うそみたいですが本当のことです。」とあるので、ほとんど
本当のことだと受けとる。楽しく読んだ。門馬則雄さんのイラストは前回と同じで
ほどよいラフさとかわいさがいい。
川上さんの日々が、3年分。タイトルの「ほかに踊りを知らない」の“踊り”って
どんな?と興味津々だったが、その件では笑いをこらえることができなかった。
そこここに、いろんな“笑い”が潜んでいて、にやりとしたり、噴飯ものの爆笑であったり……。
「たまやー」の変さ。「すみれ荘」と「かたばみ荘」の対決。桃のいいにおいを
堪能する件。読みながら、ほとんど本当というのはいったいどこまで?と、
ぐるぐる考える。
でも、川上さんらしいものの見方や表現に生で触れているようで、ちょっと嬉しい。
ものを前にして、あるいはなにか行動をして、あるいはまた他人の言動を見て
川上さんはすっと掘り下げる。たちまちにして想像を閃かせる。
それは、私たちでも買い物をしながらや電車で乗り合わせた人なんかを見て
心のなかでいろんなことを思ってはいるのだけれど、こんなふうには書けない。
その時のその気持ちを鮮やかに立ち上らせてくれる心地よさがいい。
『東京日記 卵一個ぶんのお祝い。』から3年。
いやはや、また次を待たないとね……。
にしても、「パンツ塚」のおばさん、川上さんよりシュールだったわ。
今回も「五分の四くらいは、うそみたいですが本当のことです。」とあるので、ほとんど
本当のことだと受けとる。楽しく読んだ。門馬則雄さんのイラストは前回と同じで
ほどよいラフさとかわいさがいい。
川上さんの日々が、3年分。タイトルの「ほかに踊りを知らない」の“踊り”って
どんな?と興味津々だったが、その件では笑いをこらえることができなかった。
そこここに、いろんな“笑い”が潜んでいて、にやりとしたり、噴飯ものの爆笑であったり……。
「たまやー」の変さ。「すみれ荘」と「かたばみ荘」の対決。桃のいいにおいを
堪能する件。読みながら、ほとんど本当というのはいったいどこまで?と、
ぐるぐる考える。
でも、川上さんらしいものの見方や表現に生で触れているようで、ちょっと嬉しい。
ものを前にして、あるいはなにか行動をして、あるいはまた他人の言動を見て
川上さんはすっと掘り下げる。たちまちにして想像を閃かせる。
それは、私たちでも買い物をしながらや電車で乗り合わせた人なんかを見て
心のなかでいろんなことを思ってはいるのだけれど、こんなふうには書けない。
その時のその気持ちを鮮やかに立ち上らせてくれる心地よさがいい。
『東京日記 卵一個ぶんのお祝い。』から3年。
いやはや、また次を待たないとね……。
にしても、「パンツ塚」のおばさん、川上さんよりシュールだったわ。
2007年12月11日に日本でレビュー済み
シュールだけれどほんとうの話。
ほんとうだけれどちょっぴりうそ。
全体に真偽の微妙な、ほんわりしたトーンの物語と文体であるのが、
読んでいて妙に癒される。
ありきたりな日常が奇譚となり、
日記なのに極上のショートショートを読む感覚。
絶品デザートを惜しみながら味わって食べるように
舌なめずりしながらちびちびと読むのが乙です。
ほんとうだけれどちょっぴりうそ。
全体に真偽の微妙な、ほんわりしたトーンの物語と文体であるのが、
読んでいて妙に癒される。
ありきたりな日常が奇譚となり、
日記なのに極上のショートショートを読む感覚。
絶品デザートを惜しみながら味わって食べるように
舌なめずりしながらちびちびと読むのが乙です。