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バリ島芸術をつくった男: ヴァルタ-・シュピ-スの魔術的人生 (平凡社新書 126) 新書 – 2002/1/1
伊藤 俊治
(著)
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2002/1/1
- ISBN-104582851266
- ISBN-13978-4582851267
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2002/1/1)
- 発売日 : 2002/1/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 210ページ
- ISBN-10 : 4582851266
- ISBN-13 : 978-4582851267
- Amazon 売れ筋ランキング: - 36,560位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 19位平凡社新書
- - 95位外国人画家の本
- - 10,663位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月23日に日本でレビュー済み
アルトーの「バリ島演劇」の文章を読んで、手にした本書、内容はシュピースの生涯に終始するのだが、思いがけなく、シュピースのユニークな絵画に接して、シュピースの思想と才能に引きこまれた。主題のバリ島芸術をどうとらえるかだが、これは読み手が、何を求めているかによると思われる。そこに詩的なものを求めているのなら、本書はそれに十分応えている。ただし、ありのままのバリ島演劇を客観的に知りたいとなると、本書だけでは物足りないし、シュピースの思想についての著者の捉え方についても一方的と思われる。私にとっては、アルトーの「バリ島演劇」の文章を理解するのに大いに参考になった。名著だと思う。
2012年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
観光とそれに付随する芸能いう通俗的イメージに覆われていた私のバリ芸術観が大きく認識を新たにさせられた一書であった。筆者は、シュピースを通してバリ芸術のその淵源にあるものを最新の学問的知見によって論理的に展開するさまは、さすがであった。惜しむらくは、バリのコスモロジーが、自然(災害)と稲作(豊穣)という観点から更に掘り下げ、シュピースの西洋的コスモロジーにどのような変化をもたらしたかを考察してくれれば、更に満足度を増すのであった。
2006年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、近代におけるバリ「伝統」芸能の変容を、シュピースという個人を
中心にまとめたわかりやすい本である。
1ヶ月前にバリ島に出かけたが、事前に読んでおいてよかった。
相次いだテロでバリ島観光は落ち込んでいるが、一連のテロ行為を過度の西洋化・観光地化への「警鐘」とうけとめるバリ人が少なからずいるときいて、異質を徹底的に排除する一神教世界とは異なる「バリ・ヒンズー」の柔軟な生き方が、今も息づいていることを実感した。
バリの芸能・文化は、つねに時代とともに生きている、ということです。
中心にまとめたわかりやすい本である。
1ヶ月前にバリ島に出かけたが、事前に読んでおいてよかった。
相次いだテロでバリ島観光は落ち込んでいるが、一連のテロ行為を過度の西洋化・観光地化への「警鐘」とうけとめるバリ人が少なからずいるときいて、異質を徹底的に排除する一神教世界とは異なる「バリ・ヒンズー」の柔軟な生き方が、今も息づいていることを実感した。
バリの芸能・文化は、つねに時代とともに生きている、ということです。
2009年4月7日に日本でレビュー済み
著者は美術史・写真誌・メディア論の研究者。
インドネシアのバリ島は、ケチャやバロン・ダンスなど独自の文化が息づいていることで知られる。しかし、それらは昔からの伝統的な形そのままというわけではない。実際には、20世紀前半、シュピースというドイツ人によって西洋受けするように整えられ、変形されたものなのだ。
その実態を丁寧に紹介・分析したものが本書である。重点が置かれているのはシュピースの生い立ちや芸術家としての業績。当時の芸術潮流を参照しつつ、シュピースの生涯を追っていくという構成になっている。
それはそれで興味深いのだが、伝記的になりすぎてしまって、一般の関心からはややずれるかも。もっとバリ島民の反応、観光客の創出、シュピース後のバリ島芸術の展開などにも触れて欲しかった。
歴史学の「創られた伝統」や、最近さかんな観光開発論とも関わりの深いテーマ。読んで損はないだろう。
インドネシアのバリ島は、ケチャやバロン・ダンスなど独自の文化が息づいていることで知られる。しかし、それらは昔からの伝統的な形そのままというわけではない。実際には、20世紀前半、シュピースというドイツ人によって西洋受けするように整えられ、変形されたものなのだ。
その実態を丁寧に紹介・分析したものが本書である。重点が置かれているのはシュピースの生い立ちや芸術家としての業績。当時の芸術潮流を参照しつつ、シュピースの生涯を追っていくという構成になっている。
それはそれで興味深いのだが、伝記的になりすぎてしまって、一般の関心からはややずれるかも。もっとバリ島民の反応、観光客の創出、シュピース後のバリ島芸術の展開などにも触れて欲しかった。
歴史学の「創られた伝統」や、最近さかんな観光開発論とも関わりの深いテーマ。読んで損はないだろう。
2006年7月23日に日本でレビュー済み
バリ島におけるヴァルター・シューピスの位置付けはいい印象で伝わっていなかったように感じていたが、この本を読み終えた後 「ヴァルター・シューピスごめんなさい」と・・・。誤解していました・・・。
文化とつくを研究する学者先生にはこの本は娯楽本になるのであろう。内容はバリ島に興味がない人にも読みやすいから・・・。
また、観光学や観光文化学などで旅行会社出身の先生方がバリ島の講義をする内容よりは充実しているのであろう。歴史観が商業的過ぎないから・・・。
バリ島に行く前には一読お勧めです。
文化とつくを研究する学者先生にはこの本は娯楽本になるのであろう。内容はバリ島に興味がない人にも読みやすいから・・・。
また、観光学や観光文化学などで旅行会社出身の先生方がバリ島の講義をする内容よりは充実しているのであろう。歴史観が商業的過ぎないから・・・。
バリ島に行く前には一読お勧めです。
2004年9月18日に日本でレビュー済み
あの有名なケチャダンスがバリ島古来のものではなく、ある西洋人がバリのダンスをアレンジして作り上げた形式であるということは昔にちらっと聞いたことがあった。
この書で取り上げられるドイツ人ヴァルター・シュピースこそがその人である。
シュピースはケチャ以外にもバリ絵画に西洋の画法や主題設定を持ち込んで新風を吹き込み、西洋へのバリ文化の紹介に尽力してバリ観光ブームを作り上げるなどして硬直したバリ文化の再生に大きな功績を残した。バリ文化はバリの魂を失わずに西洋の文化を取り入れることによって西洋人受けする文化となり、現在の観光地バリの基礎となった。
それは当時進行していた帝国主義、植民地主義の流れと平行する、西洋と東洋の出会いの一つであった。シュピースはバリ文化を理解し、愛することにより、バリ文化が西洋と、そして時代と協調して再生する道筋を作ることに成功した。
バリ文化とシュピースの関係は東洋における西洋の東洋の受容、伝統と文化の再生といった大きな物語と通じるものを持っている。こと、西洋の受容という問題に関しては日本の近代化に比肩する成功例といえるのではないだろうか。
この書で取り上げられるドイツ人ヴァルター・シュピースこそがその人である。
シュピースはケチャ以外にもバリ絵画に西洋の画法や主題設定を持ち込んで新風を吹き込み、西洋へのバリ文化の紹介に尽力してバリ観光ブームを作り上げるなどして硬直したバリ文化の再生に大きな功績を残した。バリ文化はバリの魂を失わずに西洋の文化を取り入れることによって西洋人受けする文化となり、現在の観光地バリの基礎となった。
それは当時進行していた帝国主義、植民地主義の流れと平行する、西洋と東洋の出会いの一つであった。シュピースはバリ文化を理解し、愛することにより、バリ文化が西洋と、そして時代と協調して再生する道筋を作ることに成功した。
バリ文化とシュピースの関係は東洋における西洋の東洋の受容、伝統と文化の再生といった大きな物語と通じるものを持っている。こと、西洋の受容という問題に関しては日本の近代化に比肩する成功例といえるのではないだろうか。
2002年8月10日に日本でレビュー済み
バリ島文化が開花したのは、西洋からやってきた一人の男性が触媒になっていたという視点が面白い。しかし著者がこのテーマに傾倒しすぎて主観的になっているのが気になる。バリ島の文化や歴史を客観的に描写した方が説得力があったと思うが。