非常にエキサイティングな本だった。
例えば,桶狭間の戦いは,ありふれた国境争いで,偶然敵将の首を取ることができただけの戦いだった,という。通説にいう,信長による奇襲作戦を裏付ける資料は小瀬甫庵「信長記」しかないが,桶狭間の戦いにも参加したことがある大田牛一「信長公記」にはそのような記述はなく,適当な根拠が見当たらないことからすると,上記は小瀬の創作だったと考えるしかない,というのである。
資料を紹介し,その資料が信用できるものであるか否か,信用できるとして,その資料からどこまでが確実な事実と認められ,どこからが不確実な話であるのか,といった辺りを誠実に論じている。その結果,通説的な歴史像には,明確な根拠がないものも意外とある,という事実が分かる。
戦国時代を見る目が変わる一冊であった。
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戦国15大合戦の真相―武将たちはどう戦ったか (平凡社新書) 新書 – 2003/8/21
鈴木 眞哉
(著)
ダブルポイント 詳細
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- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2003/8/21
- ISBN-104582851932
- ISBN-13978-4582851939
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2003/8/21)
- 発売日 : 2003/8/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 252ページ
- ISBN-10 : 4582851932
- ISBN-13 : 978-4582851939
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2006年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦国時代の有名な合戦を通説否定の立場から見直したものである。例えば、桶狭間の戦いは信長の奇襲ではなかった、とか長篠の戦で鉄砲3段打ちは無かったという類である。大河ドラマなどで通説的な合戦絵巻しか知らない人にとっては、結構新鮮な話が多いと思う
ただ、新書に15個もの合戦を書いているので、一つ一つの内容は根拠の記述が不充分であり、残念ながら消化不良が多い。単に通説に疑問を投げかけるだけで、筆者として結論ずけをしていないものもあり、不満が残る。
面白かったのは鉄砲3段打ちの話と、騎馬戦の話。この2点は筆者の最も得意分野らしく、この点については他の書を読んで、もっと詳しく知りたいと思った
ただ、新書に15個もの合戦を書いているので、一つ一つの内容は根拠の記述が不充分であり、残念ながら消化不良が多い。単に通説に疑問を投げかけるだけで、筆者として結論ずけをしていないものもあり、不満が残る。
面白かったのは鉄砲3段打ちの話と、騎馬戦の話。この2点は筆者の最も得意分野らしく、この点については他の書を読んで、もっと詳しく知りたいと思った
2004年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
星3つを標準とした場合、「○○の真相」と言いながらも、必ずしも真相に迫りきっていないもどかしさもあるように思うのと、時折「運」や「ツキ」で説明するところもあり減点1。
しかし従来の定説や合戦譚を覆した解釈は興味深く、戦国の敗者として有名な明智光秀や石田三成に同情ともいうべき評価を与え、戦国の英雄とされる信長、秀吉とりわけ家康に対して厳しい評価をする姿勢には新鮮さを感じるので加点2。
著者がなぜこうした姿勢をとるのかということに多少関係していると思うが、あとがきに紀州雑賀国人衆の末裔であるとの記述...このコメントが楽しいのでおまけで1点。
しかし従来の定説や合戦譚を覆した解釈は興味深く、戦国の敗者として有名な明智光秀や石田三成に同情ともいうべき評価を与え、戦国の英雄とされる信長、秀吉とりわけ家康に対して厳しい評価をする姿勢には新鮮さを感じるので加点2。
著者がなぜこうした姿勢をとるのかということに多少関係していると思うが、あとがきに紀州雑賀国人衆の末裔であるとの記述...このコメントが楽しいのでおまけで1点。
2003年10月20日に日本でレビュー済み
戦国時代から江戸時代にかけての、よく知られている合戦のお話しを取り上げているが、散々世に問われているものとは一線を画している。必ずしもロマンチックなものではない、“時代なりのリアリズム(常識)”を掘り下げてみようというような内容である。
通説について「一寸待ってくれ…本当にそうだろうか?」と問い掛けている。何処となく、SFやアニメや特撮の物語の設定を科学知識で突っ込むような類の話しに通じるかもしれない…
非常に痛快で、列車の旅の最中も含めて、一気に読んだ一冊である…
通説について「一寸待ってくれ…本当にそうだろうか?」と問い掛けている。何処となく、SFやアニメや特撮の物語の設定を科学知識で突っ込むような類の話しに通じるかもしれない…
非常に痛快で、列車の旅の最中も含めて、一気に読んだ一冊である…
2003年9月29日に日本でレビュー済み
戦国、江戸時代の戦争・戦闘について、通説に一々異論を唱えた本である。著者は防衛庁や警察に勤務した経験があるようで、戦闘のいわばプロから見た異論を唱えている。よく「歴史から学ぶ」と言われ、家康や信長の戦争指導は経営にも応用できるなどと言われる。しかし、この本を読むと、彼らの勝利も偶然の所産であり、その後「勝者が歴史を作る」の法則に従って、英雄視された面があることが分かり、改めて「学ぶべき歴史」とは何かを考えさせられる。本書で不満な点は、通説に疑問は投げかけるものの、自分の解釈を、詳しくは述べていない点である。史料の制約などもあろうが、次には、仮説でも良いから、鈴木説の詳細な展開を期待したい。