イギリスの階級社会やロンドンの日本人社会の紹介はそれなりに興味深いものがあると思う。著者の個人的体験もおもしろい。文章も達者である。
ただ、全体としてこの本はどんな意図で出版されたのか、イマイチ分かりにくい。イギリス事情を紹介する本としては、書名に齟齬がある。日本のネオ階級社会を論じるにしては、私見の展開が冗長でそれでいて論証が簡単すぎる。総じて、文章に切実さが感じられない。これが大人の態度というものでしょうか?
もっと硬質で内容の詰まった独自の論理の展開を期待したい。でなければ、ドキュメンタリーを。
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新書267しのびよるネオ階級社会 (平凡社新書 267) 新書 – 2005/4/11
林 信吾
(著)
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いま、日本社会に広がる格差と不平等。その行き着く先は、英国型階級社会だ。在英生活でつぶさに見た階級社会の実像を盛り込んで、日本型ネオ階級社会への警鐘を鳴らす。
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2005/4/11
- ISBN-10458285267X
- ISBN-13978-4582852677
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商品の説明
著者について
林信吾(はやし しんご)
1958年東京都生まれ。神奈川大学中退。83年に渡英、87年に「英国ニュースダイジェスト」の記者になり、90年に「欧州ジャーナル」を創刊、初代編集長となる。93年に帰国、以降作家・ジャーナリストとして執筆活動を行っている。著書に『英国ありのまま』(中公文庫)、『日本国ロンドン村』(マガジンハウス)、『これが英国労働党だ』(新潮選書)、『これでもイギリスが好きですか?』(平凡社新書)、『戦争の真実』(経済界)などが、共著に『野球型vs.サッカー型』(平凡社新書)などがある。
1958年東京都生まれ。神奈川大学中退。83年に渡英、87年に「英国ニュースダイジェスト」の記者になり、90年に「欧州ジャーナル」を創刊、初代編集長となる。93年に帰国、以降作家・ジャーナリストとして執筆活動を行っている。著書に『英国ありのまま』(中公文庫)、『日本国ロンドン村』(マガジンハウス)、『これが英国労働党だ』(新潮選書)、『これでもイギリスが好きですか?』(平凡社新書)、『戦争の真実』(経済界)などが、共著に『野球型vs.サッカー型』(平凡社新書)などがある。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2005/4/11)
- 発売日 : 2005/4/11
- 言語 : 日本語
- 新書 : 218ページ
- ISBN-10 : 458285267X
- ISBN-13 : 978-4582852677
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,587,016位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(はやし・しんご)
1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。
1983年、英国ロンドンに渡り、現地発行日本語新聞『英国ニュースダイジェスト』の記者となる。
日本のメディアにも寄稿を続け、1989年には『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆で中心的な役割を果たす。
1993年に帰国して以降は、フリーで執筆活動に専念している。
英国史・ヨーロッパ史から軍事問題、日本国憲法、サッカーに至るまで、幅広いテーマで執筆している。
また、ノンフィクションとフィクション、どちらもこなせる。
2013年10月には、
作家・ジャーナリスト 林信吾の地球に優しいブログ
http://ameblo.jp/gojibuji
を開設した。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年6月7日に日本でレビュー済み
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2006年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どこかの新聞の書評を見て購入したが期待はずれであった。まず気になるのは内容の曖昧さそのものがあらわれている文章。自分の子供時代を語るあくびがでるような間延びしたところの「どうだ偉いだろう」や、かつて書いた著作を自ら「すばらしい本」・・最初理解できなかったが読みすすめるうちに本気のようだと気付いた。この著者は英国に10年いたというがついに英国式ユーモアというものは獲得できなかったようである。平凡社新書というものを始めて手にしたがこの程度のものでも出版してしまうのだろうか。他も推して知るべし、か。この著者に望むのはせっかくの貴重な体験なのだからもっと詳細に分析し、今後の処方、展望を読者に示してほしい。(著者の経歴・・大学に3日しかいってなかったら中退ではなく高卒のはず。)
2005年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イギリスは他の欧州と同様の階層(貴族層の搾取)の歴史がありながら、その制度が下克上的崩壊をしなかったのは戦時の貴族層の戦死者の多さ=ノブレス・オブリッジが要因だろうとの分析は旧来より散見された。しかしその継続の結果、著者の体験論にて下位層の「これ以上の人生は望めない」との意識が定着する中でそのモチベーションやモラルの閉塞感はゲイリー・オールドマン監督の「ニル・バイ・マウス」を見ると如実に納得がゆく。日本の階層性と欧州のそれらは歴史的強固さが違うので階層ごとの意識がイギリス同様になるような単純な比較できないだろうが、現在の日本の雇用調査では「社員」と名の付く雇用者のうち30%は契約社員や派遣社員にシフトする人材のポートフォリオが進み、経営職や管理部門のみならず、営業職ですら「正社員はMBAレベルの実力とマネジメントができる存在でなければ不用」、といった傾向が進んでいる。その結果必然となる収入格差、レイバーデバイドの進行の結果「機会の平等」すら完全に失われた場合、人材以外のリソースを持たなかった日本の経済的原動力は確実に失われる。その上、明らかな極右としか言えない石原都知事らの支持層が下位層に増加した場合、日本の政治的安定性すら確実にゆらぐ。回避する事はできないグローバリゼーションの中、国際貿易、参入する外資との競争戦略だけを注視し経済的効率性をつきつめるのではなく、同時に安易な伝統と保守への回帰を望むのでもなく、「日本はどんな国になりたいのか」という基本理念とビジョンを冷静なバランス感覚のもとに見つめる上で本書は相応の起爆剤的効果があると思える。
2005年6月22日に日本でレビュー済み
イギリス型の生まれながらの階級固定社会化によって、
活力が失われることへの危機感と、
それに照らし合わせた日本の現状とについては理解できるが、
そこに至る論考に厚みがなく、
1.自分の経験による安易なイギリス礼賛への批判
2.日本的社会への違和感
の2つから警鐘の論拠とするのは無理がある。
また、文章的には「笑いすぎ」。
具体的で卑近な形に論を引き寄せるより、
「おもしろがらせる」ことに力点が行っている。
日本社会から飛び出した自分の成功に苦労があったに違いないので、
自信があってもそれはそのとおりであろうと思うが、
ネオ階級社会への警鐘としては起点であって、
ずっと根拠にするのはちょっと?だった。
経験談なら経験談に徹したほうが実感があるし、
社会・経済という大枠で
論難するなら経験の披露は一度でよい、と思う。
活力が失われることへの危機感と、
それに照らし合わせた日本の現状とについては理解できるが、
そこに至る論考に厚みがなく、
1.自分の経験による安易なイギリス礼賛への批判
2.日本的社会への違和感
の2つから警鐘の論拠とするのは無理がある。
また、文章的には「笑いすぎ」。
具体的で卑近な形に論を引き寄せるより、
「おもしろがらせる」ことに力点が行っている。
日本社会から飛び出した自分の成功に苦労があったに違いないので、
自信があってもそれはそのとおりであろうと思うが、
ネオ階級社会への警鐘としては起点であって、
ずっと根拠にするのはちょっと?だった。
経験談なら経験談に徹したほうが実感があるし、
社会・経済という大枠で
論難するなら経験の披露は一度でよい、と思う。
2006年1月9日に日本でレビュー済み
本書の良いところは3つ。
1.今の日本の動きをうまく切り取っている(階層の分化)。
2.イギリスの多面的理解に役立つ(イギリス礼賛本とは一線を画す)。
3.筆者の生き方が勉強できる(組織に頼らず一匹狼)。
ちなみに、高校の教師として生徒・保護者と接している私がおもしろい
と感じたことを3つあげると、
1.「上」にいける可能性のない若者に、意欲を持てというのは酷だ。
エリート予備軍となる生徒を預かる高校に赴任したことはないが、それ以外の層のことは実感できる(勉強してくれなくて、大変である)。
2.イギリスでは階級によって使う言葉(英語)が違うとの指摘があったが、日本でもそうだ。
子どもの使う日本語が全然違うのである。
私は英語教師だが、日本語を何とかしなくてはならないと切に思う。
3.塾に行けるお金がない家庭の子も多い。
現在、私は公立中学校で研修中である。
そこで「進学校」に行く子から、「高校にいけそうもない子」まで見ているから、日本の地方都市における階層格差が実感できる。
昔からそうだったのだろうが。
1.今の日本の動きをうまく切り取っている(階層の分化)。
2.イギリスの多面的理解に役立つ(イギリス礼賛本とは一線を画す)。
3.筆者の生き方が勉強できる(組織に頼らず一匹狼)。
ちなみに、高校の教師として生徒・保護者と接している私がおもしろい
と感じたことを3つあげると、
1.「上」にいける可能性のない若者に、意欲を持てというのは酷だ。
エリート予備軍となる生徒を預かる高校に赴任したことはないが、それ以外の層のことは実感できる(勉強してくれなくて、大変である)。
2.イギリスでは階級によって使う言葉(英語)が違うとの指摘があったが、日本でもそうだ。
子どもの使う日本語が全然違うのである。
私は英語教師だが、日本語を何とかしなくてはならないと切に思う。
3.塾に行けるお金がない家庭の子も多い。
現在、私は公立中学校で研修中である。
そこで「進学校」に行く子から、「高校にいけそうもない子」まで見ているから、日本の地方都市における階層格差が実感できる。
昔からそうだったのだろうが。
2005年4月16日に日本でレビュー済み
~前からイギリス映画…リトルダンサーとかショーンオブザデッドとかさらば青春の光とか…見るたびに、「なんだか住居が、とくに台所が汚い?」と思ってましたが、本書でその謎が解けました。つまり、ほんとに汚い。というか労働者階級の家は汚い。日本人の基準に照らすと。
水道料金が日本より高いとか、衛生観念・価値観とか、いろいろ違いはあるでしょうが~~、もっとも違うのは日本の一般(サラリーマン)家庭と英国労働者階級家庭との文化の差異でしょう。おそらく。本書によると。
それは階級による教育の違いであり、その違いが世代を超えて固定化されている。かくして労働者階級は台所が汚くてもさして気にしない文化のなかで生まれ、育ち、生きる。
すごくイヤな気持ちになりました。台所が汚いのはイヤです~~。ていうか、個人の好きずきで台所を汚くするのは許すが、特定階層の台所はひとしく汚いなんてのがイヤだ。階級社会化反対。
本書を読んでからモンティパイソンを見直したりすると、また新鮮かもしれませんね。パイソンズは全員オックスブリッジ卒業のエリートですから、彼らが下層階級や上流階級をスケッチで笑いものにした気持ちが少しわかります。あとMr~~.ビーンは下層階級の醜怪な戯画に見えてしまって、少しイヤな気持ちになります。~
水道料金が日本より高いとか、衛生観念・価値観とか、いろいろ違いはあるでしょうが~~、もっとも違うのは日本の一般(サラリーマン)家庭と英国労働者階級家庭との文化の差異でしょう。おそらく。本書によると。
それは階級による教育の違いであり、その違いが世代を超えて固定化されている。かくして労働者階級は台所が汚くてもさして気にしない文化のなかで生まれ、育ち、生きる。
すごくイヤな気持ちになりました。台所が汚いのはイヤです~~。ていうか、個人の好きずきで台所を汚くするのは許すが、特定階層の台所はひとしく汚いなんてのがイヤだ。階級社会化反対。
本書を読んでからモンティパイソンを見直したりすると、また新鮮かもしれませんね。パイソンズは全員オックスブリッジ卒業のエリートですから、彼らが下層階級や上流階級をスケッチで笑いものにした気持ちが少しわかります。あとMr~~.ビーンは下層階級の醜怪な戯画に見えてしまって、少しイヤな気持ちになります。~
2005年12月22日に日本でレビュー済み
欧米型の競争社会になれば、この本で言う「階級社会」が出てくるのは必然。
日本自体が戦前はそうだったはずだし、そもそもゆとり教育という名で
公立教育受ける人間は肉体労働できるくらいの知恵をもった人間を育てるという
政策を日本がとったのもかなり前の話。
(やりすぎて日本人が必要以上にバカになりそうだったのであわてて修正しているが)
それに身の丈にあった生活をしていくというのも人間には幸せな一面もあるのだから
必ずしも今の日本のように誰もが同じ教育受けるべきなんていう考え方自体
考え直すべきかもしれない。
だから著者も階級社会のなにがいけないのかをもっと突き詰めるべきだし、
共産主義のように平等一本槍では説得力がない。
階級社会という重みが逆に英国ロックやフットボールに傑出した人間を生んでいる
面だってあるのだから。
日本自体が戦前はそうだったはずだし、そもそもゆとり教育という名で
公立教育受ける人間は肉体労働できるくらいの知恵をもった人間を育てるという
政策を日本がとったのもかなり前の話。
(やりすぎて日本人が必要以上にバカになりそうだったのであわてて修正しているが)
それに身の丈にあった生活をしていくというのも人間には幸せな一面もあるのだから
必ずしも今の日本のように誰もが同じ教育受けるべきなんていう考え方自体
考え直すべきかもしれない。
だから著者も階級社会のなにがいけないのかをもっと突き詰めるべきだし、
共産主義のように平等一本槍では説得力がない。
階級社会という重みが逆に英国ロックやフットボールに傑出した人間を生んでいる
面だってあるのだから。
2006年5月16日に日本でレビュー済み
格差を煽る本は多い。努力せず他人・社会・国家に責任を押し付ける人が多いから。
ヨーロッパを引き合いに出して、権威付けする本も多い。論理破綻していても外国のことなら受け入れてしまう人が多いから。
それだけの本です。
格差が駄目ならどうしたらいいのか、全く触れられていない。
許容できる格差と許容できない格差は何なのか、全く触れられていない。
他国の悪いところを提示し、良いところは伏せる。
よくある方法だが英国に失礼ではないか?
ヨーロッパを引き合いに出して、権威付けする本も多い。論理破綻していても外国のことなら受け入れてしまう人が多いから。
それだけの本です。
格差が駄目ならどうしたらいいのか、全く触れられていない。
許容できる格差と許容できない格差は何なのか、全く触れられていない。
他国の悪いところを提示し、良いところは伏せる。
よくある方法だが英国に失礼ではないか?