著者の書籍はどれも、ドイツ人の生の声や視点を伝えてくれて興味深い。
本作は日本でも相変わらず人気の高い「犬」についてのレポートだ。
犬を飼うのに資格試験があったり、しつけにやたらと厳しかったりするのは、まさにイメージどおりの「ドイツ」といったところ。
紐をつけずに散歩できたり、会社に連れて行くことが認められたりと開放的な一方で、あまりに過激な動物愛護運動や飼い主の責任の重さなど、著者の視点はドイツ礼賛一方ではなく、マイナス面もしっかりと伝える。
どうもドイツという国は「極端に走りがち」という気がする。
ドイツと日本は似たもの同士と言われるが、日本の犬界も果たして今後はこうなっていくのか・・・。
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ドイツの犬はなぜ吠えない? (平凡社新書 359) 新書 – 2007/1/1
福田 直子
(著)
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- 本の長さ213ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2007/1/1
- ISBN-104582853595
- ISBN-13978-4582853599
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2007/1/1)
- 発売日 : 2007/1/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 213ページ
- ISBN-10 : 4582853595
- ISBN-13 : 978-4582853599
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,077,631位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,076位平凡社新書
- - 97,819位科学・テクノロジー (本)
- - 134,862位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
直ぐに読み終えることが出来る軽い本です。
あくまでも、作者(一般的な日本人?)の視点で書かれていますから、
違うと思うことも書いてありますが、なかなか面白かったです。
ドイツには『動物の家』という組織?があって、引き取り手のない生き物はここで暮らせるようになっています。
多種な愛護団体が存在します。
本の中で・・ドイツの友人「大きな労働団体と、動物愛護団体は、喧嘩してはならない・・」みたいな、言い伝えもあるようでした(爆)。
どの世界でも穏健派とリベラル派が存在するでしょうか?
シェパードの話は勿論登場します。
西より東のシェパードの方が、作業犬規定を真面目に考え頑なに守っているようなことも書かれていました。骨格のしっかりしたシェパードは東系統の方が多いかもしれません(推察)。
ただし、強力に飼育も難しいかも?
シュテファニッツさんは軍人でした。
そして、スタンダード(血統)を決定した人。
当時の協会では、会員が訓練目的でシェパードを飼育できない場合は罰則もあったそうな?作業犬でないシェパードは、シェパードにあらず!なのでしょうね
家庭犬(ペット)としてのシェパードにすると、罰則があるようでした(あはは)。私也に考えてみると、シェパードを訓練することは、運動管理にも繋がるから、良いかも?って・・・運動を多く必要とする犬種だし。
シェパードたるもの、外見の美ではなく、機能美を求められるのだと考えます(私感)。
さてさて、ドイツには至る所に『犬の学校』が存在するそうです。
飼い主は愛犬が生後2ヶ月の頃から学校に行くそうです。
最も重要な社会化の時期に飼い主と犬が学べる環境です。
クラスは初級〜シュッツまであるかなぁ?(推察)。
初級段階では、犬の健康管理するためのお手入れ方法も教えて貰えるそうです。
ノーリードが許されるBHを目標に、飼い主は頑張るのでしょうね。
犬税が軽減されることでしょうし・・本では脚側歩行を可能になるには大型犬で2〜3年週一回学校に通い続けなければ、作れない〜ってそんな印象を持ちました。飼い主の筆記試験もかなり高度なものらしいです。
社会性を問うテストを落ちたら、2度目は受けられません、厳しい基準ですが、飼い主補助(犬の行動を掌握可)なら、オッケーかも?
因みに日本で3年間学校へ週1回通える人ってどの位いるのかなぁ?
躾の為に3年間通える人っているかなぁ?
【余談:日本でドイツスタイルと同様なテストはオプデスのチームテストでしょう。従って私は強く推奨します。】
犬税って1頭25000円〜(年間)頭数が増えると×1,5倍〜と多く負担を強いられます(推察)。徹底した管理を飼い主は要求される?
因みに路上生活者も犬を飼っている事がありますが、こちらは免税。
然るに、日銭をかせいで、犬達の健康管理(ワクチンなど)も忘れない人らしいです。他人に犬が迷惑をかけない状態で、一緒に暮らしているそうです。
飼われている犬が、何らかの事故を起こした場合は、当局の手が入りますが、一方的な判断を下すことは無いようです。取り上げられた犬に適正テストを施して、問題はないと判断されることも屡々だそうでした。
犬が悪いのではなく、管理が悪いと判断されるようです。
日本より、ヨーロッパの方が飼育頭数が多い分だけ、比例して死亡事故も多いけれど、それ故、管理方法も発達していそうです。
「ドイツでは安楽死は存在しない」と昔聞いたことがありましたが・・
勿論例外は存在するでしょうね。
シェパードの飼育件数は多い分だけ、噛み事故も多そうですが・・
危険犬種には指定されません(笑)。デーンもたしかそうだったかなぁ?
どの国も、愛すべき国犬として大きなフォローがあるのかも?
さて、日本では何故に「問題犬を・・・」って言葉が流行ってしまうのかなぁ?って
ドイツでは、まず犬と飼い主が学ぶ点から、犬との暮らしがスタートします。日本では困ってからじゃないと、学ぼうとしない?
生まれて〜2,3年の暮らしの中で、犬の行動が作れてるのになぁ?
正しかろう飼育が不可能だから、その結果に顕れるのだと思ってしまう私です。暮らしの中で刷り込まれた行動です。勿論犬種毎のDNA(特質)も原因となりうるでしょうか?
「問題(行動)犬はこう直す・・」って出版本が多い日本は、かなり恥ずかしいお国柄かもって(私感)。
飼い主達は、我が身ではなく、犬を直して欲しいと考える?
これも、なんだか謎です(私感)。
日本とドイツの犬へのアプローチはかなり違うかもしれません。
未知なる犬道を未知のまま見過ごして、飼えなくなって手放す事だけは避けて欲しいと思うのは私だけなのかなぁ?
犬を飼うって、大きなエネルギーが必要です。
誰もが簡単に飼える生き物ではないはずです。
日本に必要なのは、「犬の学校」より、『適正飼い主の学校』かもしれない(毒舌)。
あくまでも、作者(一般的な日本人?)の視点で書かれていますから、
違うと思うことも書いてありますが、なかなか面白かったです。
ドイツには『動物の家』という組織?があって、引き取り手のない生き物はここで暮らせるようになっています。
多種な愛護団体が存在します。
本の中で・・ドイツの友人「大きな労働団体と、動物愛護団体は、喧嘩してはならない・・」みたいな、言い伝えもあるようでした(爆)。
どの世界でも穏健派とリベラル派が存在するでしょうか?
シェパードの話は勿論登場します。
西より東のシェパードの方が、作業犬規定を真面目に考え頑なに守っているようなことも書かれていました。骨格のしっかりしたシェパードは東系統の方が多いかもしれません(推察)。
ただし、強力に飼育も難しいかも?
シュテファニッツさんは軍人でした。
そして、スタンダード(血統)を決定した人。
当時の協会では、会員が訓練目的でシェパードを飼育できない場合は罰則もあったそうな?作業犬でないシェパードは、シェパードにあらず!なのでしょうね
家庭犬(ペット)としてのシェパードにすると、罰則があるようでした(あはは)。私也に考えてみると、シェパードを訓練することは、運動管理にも繋がるから、良いかも?って・・・運動を多く必要とする犬種だし。
シェパードたるもの、外見の美ではなく、機能美を求められるのだと考えます(私感)。
さてさて、ドイツには至る所に『犬の学校』が存在するそうです。
飼い主は愛犬が生後2ヶ月の頃から学校に行くそうです。
最も重要な社会化の時期に飼い主と犬が学べる環境です。
クラスは初級〜シュッツまであるかなぁ?(推察)。
初級段階では、犬の健康管理するためのお手入れ方法も教えて貰えるそうです。
ノーリードが許されるBHを目標に、飼い主は頑張るのでしょうね。
犬税が軽減されることでしょうし・・本では脚側歩行を可能になるには大型犬で2〜3年週一回学校に通い続けなければ、作れない〜ってそんな印象を持ちました。飼い主の筆記試験もかなり高度なものらしいです。
社会性を問うテストを落ちたら、2度目は受けられません、厳しい基準ですが、飼い主補助(犬の行動を掌握可)なら、オッケーかも?
因みに日本で3年間学校へ週1回通える人ってどの位いるのかなぁ?
躾の為に3年間通える人っているかなぁ?
【余談:日本でドイツスタイルと同様なテストはオプデスのチームテストでしょう。従って私は強く推奨します。】
犬税って1頭25000円〜(年間)頭数が増えると×1,5倍〜と多く負担を強いられます(推察)。徹底した管理を飼い主は要求される?
因みに路上生活者も犬を飼っている事がありますが、こちらは免税。
然るに、日銭をかせいで、犬達の健康管理(ワクチンなど)も忘れない人らしいです。他人に犬が迷惑をかけない状態で、一緒に暮らしているそうです。
飼われている犬が、何らかの事故を起こした場合は、当局の手が入りますが、一方的な判断を下すことは無いようです。取り上げられた犬に適正テストを施して、問題はないと判断されることも屡々だそうでした。
犬が悪いのではなく、管理が悪いと判断されるようです。
日本より、ヨーロッパの方が飼育頭数が多い分だけ、比例して死亡事故も多いけれど、それ故、管理方法も発達していそうです。
「ドイツでは安楽死は存在しない」と昔聞いたことがありましたが・・
勿論例外は存在するでしょうね。
シェパードの飼育件数は多い分だけ、噛み事故も多そうですが・・
危険犬種には指定されません(笑)。デーンもたしかそうだったかなぁ?
どの国も、愛すべき国犬として大きなフォローがあるのかも?
さて、日本では何故に「問題犬を・・・」って言葉が流行ってしまうのかなぁ?って
ドイツでは、まず犬と飼い主が学ぶ点から、犬との暮らしがスタートします。日本では困ってからじゃないと、学ぼうとしない?
生まれて〜2,3年の暮らしの中で、犬の行動が作れてるのになぁ?
正しかろう飼育が不可能だから、その結果に顕れるのだと思ってしまう私です。暮らしの中で刷り込まれた行動です。勿論犬種毎のDNA(特質)も原因となりうるでしょうか?
「問題(行動)犬はこう直す・・」って出版本が多い日本は、かなり恥ずかしいお国柄かもって(私感)。
飼い主達は、我が身ではなく、犬を直して欲しいと考える?
これも、なんだか謎です(私感)。
日本とドイツの犬へのアプローチはかなり違うかもしれません。
未知なる犬道を未知のまま見過ごして、飼えなくなって手放す事だけは避けて欲しいと思うのは私だけなのかなぁ?
犬を飼うって、大きなエネルギーが必要です。
誰もが簡単に飼える生き物ではないはずです。
日本に必要なのは、「犬の学校」より、『適正飼い主の学校』かもしれない(毒舌)。
2018年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年、フリージャーナリスト・福田直子氏の著書です。
本書は、ティアハイム、犬税、東欧からの闇ブリーダー、
シェパード、ダックスフントといった、犬及び犬を取り巻く人たちの話題から、
過激な愛護団体、菜食主義、憲法(ボン基本法)改正などなど、
動物をめぐる事柄を幅広く扱った本です。
著者は、上智大卒業後、西独のエアランゲン・ニュルンベルク大学、ボーフム大学へ留学。
帰国後、新聞社、新潮社を経てフリーへ・・・という経歴の持主ですから、
書き手として頼もしいです。
それでいて、本書の文章はライトで、海外特派員の雑誌コラムを読むよう。
楽しく読みながら、当時のドイツの情報を幅広く得られます。
さすがに10年以上前の本なので「☆4」としましたが、オススメ度高めです。
著者のツッコミ(?)も面白い。
本題の犬は読んでもらうこととして、個人的に取り上げたいのは2点。
まず、鶏について。(P94~95)
鶏農場の一羽の鶏に与えられるスペースは、平均でA4の紙のサイズでしかない事に対して、
愛護団体は野原を自由に歩き回れる飼育方法を主張。
その結果、ドイツでは、卵のラベルに
「檻で飼育されたニワトリの卵」と「放し飼いのニワトリの卵」という2種類(当時)の表示区分が出来、
消費者は「放し飼いのニワトリの卵」を好むようになった。
もう1つは、PeTAについて。
有名人との広報活動や過激な言動で有名な団体ですが、その主張にはまともな部分もあります。
例えば、PeTA広報は次のように語っている。
「(前略) おおざっぱに言って、一キロの肉を作るためには一五キロの穀物が飼料に費やされる。
であれば、肉を食べずに、穀物や野菜を食べればどうか。
穀物をうまく分配すれば、世界の飢饉はほとんどが解決する。(後略)」(P98)
穀物や野菜を食べるというのは、食糧問題の緩和に有効であるが、
PeTAの言う「肉を食べずに」というのは、ヴィーガンやヴェジタリアンを意味するわけで、
やはり極端だと思う。
だが、(本書には載ってませんが)Paul McCartneyとPeTAは、
“Make it a Good Friday for animals - Try Vegetarian”というメッセージを発している。
Fridayはともかくとして、
「週1日、肉を食べない日を作ろう」と捉えてみては、どうだろうか?
以上、鶏の件とPaulのメッセージの2点を取り上げてみました。
これらは、穏健であり、日本でも多くの人に受け入れられると思う。
また、日本人の感性にも合っている、とも思います。
もうちょっと思いやりのある社会を。
本書は、ティアハイム、犬税、東欧からの闇ブリーダー、
シェパード、ダックスフントといった、犬及び犬を取り巻く人たちの話題から、
過激な愛護団体、菜食主義、憲法(ボン基本法)改正などなど、
動物をめぐる事柄を幅広く扱った本です。
著者は、上智大卒業後、西独のエアランゲン・ニュルンベルク大学、ボーフム大学へ留学。
帰国後、新聞社、新潮社を経てフリーへ・・・という経歴の持主ですから、
書き手として頼もしいです。
それでいて、本書の文章はライトで、海外特派員の雑誌コラムを読むよう。
楽しく読みながら、当時のドイツの情報を幅広く得られます。
さすがに10年以上前の本なので「☆4」としましたが、オススメ度高めです。
著者のツッコミ(?)も面白い。
本題の犬は読んでもらうこととして、個人的に取り上げたいのは2点。
まず、鶏について。(P94~95)
鶏農場の一羽の鶏に与えられるスペースは、平均でA4の紙のサイズでしかない事に対して、
愛護団体は野原を自由に歩き回れる飼育方法を主張。
その結果、ドイツでは、卵のラベルに
「檻で飼育されたニワトリの卵」と「放し飼いのニワトリの卵」という2種類(当時)の表示区分が出来、
消費者は「放し飼いのニワトリの卵」を好むようになった。
もう1つは、PeTAについて。
有名人との広報活動や過激な言動で有名な団体ですが、その主張にはまともな部分もあります。
例えば、PeTA広報は次のように語っている。
「(前略) おおざっぱに言って、一キロの肉を作るためには一五キロの穀物が飼料に費やされる。
であれば、肉を食べずに、穀物や野菜を食べればどうか。
穀物をうまく分配すれば、世界の飢饉はほとんどが解決する。(後略)」(P98)
穀物や野菜を食べるというのは、食糧問題の緩和に有効であるが、
PeTAの言う「肉を食べずに」というのは、ヴィーガンやヴェジタリアンを意味するわけで、
やはり極端だと思う。
だが、(本書には載ってませんが)Paul McCartneyとPeTAは、
“Make it a Good Friday for animals - Try Vegetarian”というメッセージを発している。
Fridayはともかくとして、
「週1日、肉を食べない日を作ろう」と捉えてみては、どうだろうか?
以上、鶏の件とPaulのメッセージの2点を取り上げてみました。
これらは、穏健であり、日本でも多くの人に受け入れられると思う。
また、日本人の感性にも合っている、とも思います。
もうちょっと思いやりのある社会を。
2009年9月24日に日本でレビュー済み
著者の友人であるためおすすめするわけではありませんが、ドイツの最新の情報を入念な取材でまとめた本です。中には珍しいニュースを盛り込んでありますが、もともとは「ニュースになった動物たち」という企画があったたそうです。どれも本当の話ばかりです。情報と娯楽の間のインフォテインメントと楽しく読めます。
2011年6月27日に日本でレビュー済み
ドイツの犬事情が書かれた本です。特にドイツの犬の訓練の方法は、戦前と戦後で180度方向転換した国なので、注目に値する点が多々あると思います。
犬を飼うために必要な「犬運転免許証」や他にも色々と、ドイツ人特有の国民性からくる諸事情が紹介されていて、“そうなのか?”と言った感じで読み進んでしまった。日本人が外国に行ってその違いに驚きを感じて書き綴った感じで面白く読めました。もっと、そのドイツ人たちが今の様に動物たちを扱う様になった心情や、国によって犬や猫への扱い方の違いがその国民性によく現れるので、他の国についても知りたくなった本でした。
犬を飼うために必要な「犬運転免許証」や他にも色々と、ドイツ人特有の国民性からくる諸事情が紹介されていて、“そうなのか?”と言った感じで読み進んでしまった。日本人が外国に行ってその違いに驚きを感じて書き綴った感じで面白く読めました。もっと、そのドイツ人たちが今の様に動物たちを扱う様になった心情や、国によって犬や猫への扱い方の違いがその国民性によく現れるので、他の国についても知りたくなった本でした。
2014年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者はドイツ在住のフリーランス・ライター。ドイツ事情をいろいろ紹介しているひとらしい。
本書は、ドイツの犬事情をさまざまな側面から取り上げたもの。ベルリンの壁を守っていた犬たち、厳しい躾の学校、過激すぎる動物愛護団体、捨てられたペットのための「家」、犬を飼うための審査などなど。
いずれも興味深く、犬を飼うということについて考えさせられるような話題ばかりだ。
非常に読みやすいのもいい。
本書は、ドイツの犬事情をさまざまな側面から取り上げたもの。ベルリンの壁を守っていた犬たち、厳しい躾の学校、過激すぎる動物愛護団体、捨てられたペットのための「家」、犬を飼うための審査などなど。
いずれも興味深く、犬を飼うということについて考えさせられるような話題ばかりだ。
非常に読みやすいのもいい。
2007年1月16日に日本でレビュー済み
ドイツでは街中を犬がノーリードで歩けると言う。もちろんバスや電車にも一緒に乗せることができる。レストランに犬を同伴しても断られることもない。犬好きにしたらなんとも羨ましいように思える。しかし自由には責任と義務が伴うわけで、この自由を手にするためには飼い主も犬もさまざまな条件をクリアしなければならない。かくして犬たちは飼い主とともに犬の学校に通い、飼い主は資格試験を受ける。
動物愛護についても、過激派から穏健派までものすごく幅がある。肉や魚は言うに及ばず、鶏卵や牛乳でさえ口にすべきでないと菜食主義を掲げる団体は、成長期の子供にさえ乳製品を与えないというから驚きだ。虐待はむろん断罪されるべきだが、一足飛びに食文化までも否定するのは考えものだろう。
ドイツ原産でおなじみのジャーマン・シェパードやダックスフンドの過去と未来についても言及されていて、流行によって引き起こされた乱繁殖の影響を取り上げている。そして極めつけが「犬税」だ。これは州によって税率が違うらしいが、徴収の目的は「責任ある飼育」であり、簡単な気持ちで犬を飼わないための抑止効果を狙っているというから日本でも見習ってはどうかと思う。
動物愛護についても、過激派から穏健派までものすごく幅がある。肉や魚は言うに及ばず、鶏卵や牛乳でさえ口にすべきでないと菜食主義を掲げる団体は、成長期の子供にさえ乳製品を与えないというから驚きだ。虐待はむろん断罪されるべきだが、一足飛びに食文化までも否定するのは考えものだろう。
ドイツ原産でおなじみのジャーマン・シェパードやダックスフンドの過去と未来についても言及されていて、流行によって引き起こされた乱繁殖の影響を取り上げている。そして極めつけが「犬税」だ。これは州によって税率が違うらしいが、徴収の目的は「責任ある飼育」であり、簡単な気持ちで犬を飼わないための抑止効果を狙っているというから日本でも見習ってはどうかと思う。
2011年9月21日に日本でレビュー済み
ドイツの犬が吠えない理由や、ドイツ流の犬のしつけ方法を著わした本ではありません。犬のしつけに困っている人が期待する内容とは全く異なります。
作者もあとがきで述べている通り、新書らしからぬ筋書きなき本であり、ドイツにおける犬の環境の、その中のほんの一部についての情報を内容とする本です。その意味においてはそれなりに面白い内容でありますから、編集にあたり、せめて「ドイツの犬はなぜ吠えない?−ドイツにおける犬の事情−」とでも、サブタイトルを付けて欲しかった。
作者もあとがきで述べている通り、新書らしからぬ筋書きなき本であり、ドイツにおける犬の環境の、その中のほんの一部についての情報を内容とする本です。その意味においてはそれなりに面白い内容でありますから、編集にあたり、せめて「ドイツの犬はなぜ吠えない?−ドイツにおける犬の事情−」とでも、サブタイトルを付けて欲しかった。