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『遠野物語』を読み解く (平凡社新書 460) 新書 – 2009/5/16

3.0 5つ星のうち3.0 5個の評価

柳田国男が佐々木喜善の採集した民話を集めた『遠野物語』刊行から100年、不思議な怪異譚の背景にある遠野の歴史と民俗、人々の心の深淵を遠野研究の第一人者が解き明かす。

商品の説明

著者について

石井正己(いしい まさみ)
1958年東京都生まれ。東京学芸大学教授、旅の文化研究所運営評議委員、遠野市立図書館顧問、遠野市立博物館顧問、遠野物語研究所研究主幹。主な著書に、『絵と語りから物語を読む』(大修館書店)、『図説 遠野物語の世界』『図説 日本の昔話』『図説 源氏物語』『図説 百人一首』『図説 古事記』(以上、河出書房新社)、『遠野の民話と語り部』『柳田国男と遠野物語』『物語の世界へ』『民俗学と現代』(以上、三弥井書店)、『遠野物語の誕生』(筑摩書房)、『桃太郎はニートだった!』(講談社)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 平凡社 (2009/5/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/5/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4582854605
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4582854602
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 5個の評価

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石井 正己
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上位レビュー、対象国: 日本

2009年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『遠野物語』に関する評論や研究は山ほどあって、吉本隆明氏の共同幻想論をはじめとする思想的な「深読み」から、芥川や三島がこれを絶賛してから続く「文学」としての考察、また民俗学者が自己のルーツを探るためにもたびたび論及されてきたことは、よく知られているだろう。本書は、こうした先行の「読み」の数々を批判的に吟味しつつ、その上で、自身がこの古典的な作品をおそらく「なめるように」読み続け、さらに現地でのフィールドワークなども地道に行ってきた著者が、物語の成立してくる歴史的な背景と、その後の物語の展開について、新書の枠内であたう限り徹底的に紹介した本である。神話的かつだが同時代のリアリティももりこまれた物語の世界観、遠野という土地をとりまいていた(とりまいている)状況、佐々木喜善や折口信夫など物語の聞き手/語り手/書き手の歩み、増補版その他の二次的テクストと元物語との関係性、『遠野物語』の人類学的(普遍的かつ地域的)な可能性、などなど、それぞれ興味深い話題が満載であり、物語の副読本として使うととても有益である。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年2月6日に日本でレビュー済み
「『遠野物語』にあるような話が数多く残ったのは、遠野が山深い場所だったからではなく、城下町の文化力に育まれていたからにちがいありません。」(19頁)という。
しかし、『遠野物語』(※)の補注では、飢饉の頻発と地頭-名子制度の存在を指摘し、遠野の下層の住宅を「暗がりの土間に寝起きする竪穴住居と大差ないもの」として、「遠野の民譚はこの惨酷な生活から生まれ、共同の伝承は実在のように触覚された世界であった。」(286頁)としている。
※柳田國男『遠野物語』、解説 谷川健一、補注 島亨、大和書房
見方が殆ど正反対ではないか。

掘ることを忌避されてきた場所は縄文遺跡(22頁)、山人は里人による神のイメージ(65頁)、遠野の三山の神が女神なのは女人禁制だから(63頁)、といった説明を組み合わせていっても、遠野に暮らす古人が抱いた、特異的な禁忌と畏怖の感情に迫ることはできないのではあるまいか。

雪女や山姥が江戸の都市文化から流入した形象(153頁)だとか、座敷童子は明治末年には見世物に近くなって神としての性格を失っていた(156頁)だとか、面白い指摘はある。後半には、『遠野物語増補版』とその周辺に関係した人物達の活動も描き出される。『遠野物語』をその成立した時代背景の中に置き直そうとしているのだと思う。
これらのアプローチは、或る民俗的な要素がどのように分布するかとかどのように伝播したかを探求するのには適する手法かもしれない。また、古典の評価を見直すことに役立つかもしれない。しかし、遠野の生活者に繰り返し体験されてきた心理的事実に迫るには、役立たないのではないかと思う。
要するに、『遠野物語』という作品の核心に迫る研究ではなく、『遠野物語』の成立を取り巻く民俗学的事情或いは学会の事情の研究ではないか。
また、終章の論旨は拡張の仕方が強引で、支持できない。

僕とは相性の悪い本だった。
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