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オノマトペがあるから日本語は楽しい: 擬音語・擬態語の豊かな世界 (平凡社新書 474) 新書 – 2009/7/1
小野 正弘
(著)
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2009/7/1
- ISBN-104582854745
- ISBN-13978-4582854749
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2009/7/1)
- 発売日 : 2009/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 254ページ
- ISBN-10 : 4582854745
- ISBN-13 : 978-4582854749
- Amazon 売れ筋ランキング: - 450,301位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年8月31日に日本でレビュー済み
オノマトペって単語、この本を読むまでは、てっきり著者が自分の名前をもじって創作したんだって思ってた。
だって、著者名の小野正弘とオノマまで一緒でしょ?
実際は、語源は仏語、英語ではonomatopoeia、
さかのぼれば古代ギリシア語に行き当たり、名前を造ることという意味だったそうだ。
著者が生まれて初めてオノマトペって単語を見たとき、どう感じたのだろう?
自分の名前との共通性に気付き、ピーンときたんかな?それとも、ズドーンてな感じ?
いや意外にも、シュボッていうふうに頭の中に明かりが灯るような感じだったかもしれない。
この「シュボッ」もバカにしてはいけない。この本では豊かで情感あふれる語意をもつオノマトペの代表例として登場する。
つまり、ゴルゴ13が葉巻にライターで火をつけるときの音なのだが、それだけではない。
機械のように正確なスナイパーのゴルゴの登場シーンには、余計なセリフは不要、
シュボッだけで、読者にゴルゴ登場を認識させ、印象づけることができる。
さらに著者はそれ以外にもこのシュボッから、ライターの質感や、ゴルゴ特有のダンディズムまで読もうとする。
面白そうでしょ?「日本語オノマトペ辞典」の編者としての、いわゆる堅い学究的仕事の一方で、
こんな柔らかくて、読んで楽しい本を出してくれるなんて。
あと、私がこの本を読み終えて思いついたオノマトペに、「てふてふ」がある。
これは「ちょうちょう」と読む。あの蝶々のこと。
「てふてふが一匹韃靼海峡を渡つて行つた」(安西冬衛)の「てふてふ」。
昆虫の名前として知られているものが、実は羽根をゆらゆらさせながら飛びまわる様を表した
オノマトペが語源なんじゃないの?って思えるようになった。
現在の「ちょうちょう」はやや語感が強いけど、「てふてふ」という表記は、まさに蝶の飛ぶ様にぴったり。
…などなど、身近な日本語を題材に想像力がふくらむし、
ウンチク本としてもすごく役立つと思うよ。(さすがにこの蘊蓄はオノマトペじゃないか。語感はそんな感じなんだけどね。)
だって、著者名の小野正弘とオノマまで一緒でしょ?
実際は、語源は仏語、英語ではonomatopoeia、
さかのぼれば古代ギリシア語に行き当たり、名前を造ることという意味だったそうだ。
著者が生まれて初めてオノマトペって単語を見たとき、どう感じたのだろう?
自分の名前との共通性に気付き、ピーンときたんかな?それとも、ズドーンてな感じ?
いや意外にも、シュボッていうふうに頭の中に明かりが灯るような感じだったかもしれない。
この「シュボッ」もバカにしてはいけない。この本では豊かで情感あふれる語意をもつオノマトペの代表例として登場する。
つまり、ゴルゴ13が葉巻にライターで火をつけるときの音なのだが、それだけではない。
機械のように正確なスナイパーのゴルゴの登場シーンには、余計なセリフは不要、
シュボッだけで、読者にゴルゴ登場を認識させ、印象づけることができる。
さらに著者はそれ以外にもこのシュボッから、ライターの質感や、ゴルゴ特有のダンディズムまで読もうとする。
面白そうでしょ?「日本語オノマトペ辞典」の編者としての、いわゆる堅い学究的仕事の一方で、
こんな柔らかくて、読んで楽しい本を出してくれるなんて。
あと、私がこの本を読み終えて思いついたオノマトペに、「てふてふ」がある。
これは「ちょうちょう」と読む。あの蝶々のこと。
「てふてふが一匹韃靼海峡を渡つて行つた」(安西冬衛)の「てふてふ」。
昆虫の名前として知られているものが、実は羽根をゆらゆらさせながら飛びまわる様を表した
オノマトペが語源なんじゃないの?って思えるようになった。
現在の「ちょうちょう」はやや語感が強いけど、「てふてふ」という表記は、まさに蝶の飛ぶ様にぴったり。
…などなど、身近な日本語を題材に想像力がふくらむし、
ウンチク本としてもすごく役立つと思うよ。(さすがにこの蘊蓄はオノマトペじゃないか。語感はそんな感じなんだけどね。)
2018年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本語のおもしろさがわかります。オノマトペに興味のある人におすすめします。
2014年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
雑学として、「オノマトペ」のことがwかり、電車の中で読むにはちょうどいい本です。
2009年7月19日に日本でレビュー済み
日本語に、オノマトペが多いことは
聞いたことがあったけれど、
まさか、全編漢字で表記されている
古事記にまであるとは思わなかった。
古事記では、
正確に人に伝えたいことが、
たとえば、「名前」「歌」、
そして「オノマトペ」が、
万葉かなで記されているのだそうだ。
そう思うと、
気分や感覚を伝えやすいこの言葉、
幼児語なんていわれたりもするけれど、
けっこう日本語のポイントなのかもしれない。
それを、著者は「へそ」と呼んでいる。
そういえば、
「がっつり」食べるだとか、
「さくさく」仕事をするだとか、
オノマトペを使ってしまう場面というのは、
深刻なときでも、
どこか気持ちに余裕のあるときのような気がする。
仕事できついときも、
女の子や男の子にフラれたときでも、
オノマトペを使って口にだしてみると、
元気になるかもしれない。
「いま仕事でピュンピュン絞られてるよー」
「彼女にフラれてもうボドンボドンだ」
気分転換になるかもしれない。
きついときこそ、オノマトペ、かな。
聞いたことがあったけれど、
まさか、全編漢字で表記されている
古事記にまであるとは思わなかった。
古事記では、
正確に人に伝えたいことが、
たとえば、「名前」「歌」、
そして「オノマトペ」が、
万葉かなで記されているのだそうだ。
そう思うと、
気分や感覚を伝えやすいこの言葉、
幼児語なんていわれたりもするけれど、
けっこう日本語のポイントなのかもしれない。
それを、著者は「へそ」と呼んでいる。
そういえば、
「がっつり」食べるだとか、
「さくさく」仕事をするだとか、
オノマトペを使ってしまう場面というのは、
深刻なときでも、
どこか気持ちに余裕のあるときのような気がする。
仕事できついときも、
女の子や男の子にフラれたときでも、
オノマトペを使って口にだしてみると、
元気になるかもしれない。
「いま仕事でピュンピュン絞られてるよー」
「彼女にフラれてもうボドンボドンだ」
気分転換になるかもしれない。
きついときこそ、オノマトペ、かな。
2012年12月1日に日本でレビュー済み
「オノマトペ」という言葉を知ったのは10年ほど前だったのではないかと思います。
その時、なんて奇妙な言葉があるのだろうと、驚きのような疑わしい気持ちのような、あるいは不気味な
ものに遭遇していまったような思いを抱いたことを、今でもよく覚えています。
やがて「オノマトペ」とは擬態語・擬音語の類のことなんだとわかり、そのうち抵抗感はなくなりましたけど、
遭遇した時の違和感が忘れられないせいか、「オノマトペ」の前に「the」のような冠詞か、「はい、」の
ような感動詞でもつけたい気分の時もあります。
それはさておき、いろいろなオノマトペに当たり前のように接して暮らしている私たちですが、現代人に
限ったことではなく、古い時代に遡ってもその時代その時代で使われていたオノマトペがあるのですね、
書いて表したものが喋っていた言葉と等しいとは言い切れないにしても…。
そして、今後も新しいオノマトペが生まれる可能性は十分にありますね。
例えばオノマトペ中心の会話になってしまって、主語も述語もすっかり落とされてしまって言葉のつながりが
全くわからないとか、敬語があまりにも疎かになってしまうのは避けたいですが、オノマトペは日本語の表情を
豊かにする役目もあると思います。
上手に取り入れて、豊かな日本語を使っていきたいと思いました。
その時、なんて奇妙な言葉があるのだろうと、驚きのような疑わしい気持ちのような、あるいは不気味な
ものに遭遇していまったような思いを抱いたことを、今でもよく覚えています。
やがて「オノマトペ」とは擬態語・擬音語の類のことなんだとわかり、そのうち抵抗感はなくなりましたけど、
遭遇した時の違和感が忘れられないせいか、「オノマトペ」の前に「the」のような冠詞か、「はい、」の
ような感動詞でもつけたい気分の時もあります。
それはさておき、いろいろなオノマトペに当たり前のように接して暮らしている私たちですが、現代人に
限ったことではなく、古い時代に遡ってもその時代その時代で使われていたオノマトペがあるのですね、
書いて表したものが喋っていた言葉と等しいとは言い切れないにしても…。
そして、今後も新しいオノマトペが生まれる可能性は十分にありますね。
例えばオノマトペ中心の会話になってしまって、主語も述語もすっかり落とされてしまって言葉のつながりが
全くわからないとか、敬語があまりにも疎かになってしまうのは避けたいですが、オノマトペは日本語の表情を
豊かにする役目もあると思います。
上手に取り入れて、豊かな日本語を使っていきたいと思いました。
2015年9月19日に日本でレビュー済み
オノマトペエッセイとでもいうべき書である。学問的に整理分類されたものを期待していたのでがっかりしたが、そこは好みの現れでしかないので、こうしたタイプの書を好む人にとっては評価が高くなるのも道理かなと思える。
芸人加藤浩次の発案の「ダズーン」のニュアンスの考察から始まり、古事記、万葉集、江戸時代の川柳のなかにオノマトペを求めている。個性的な府県ごとのオノマトペが並んでいたりする楽しいオノマトペ本である。言葉に興味がある人にとってはさっと読める内容で楽しめるはず。
芸人加藤浩次の発案の「ダズーン」のニュアンスの考察から始まり、古事記、万葉集、江戸時代の川柳のなかにオノマトペを求めている。個性的な府県ごとのオノマトペが並んでいたりする楽しいオノマトペ本である。言葉に興味がある人にとってはさっと読める内容で楽しめるはず。
2009年12月1日に日本でレビュー済み
『犬は「ぴよ」と鳴いていた(光文社新書)』をもじってみました(笑)
光源氏の泣きかたの表現、一番、びっくりした事実です。
詳しく知りたい方は、ぜひ、第4章を読んでください。
「わぁんわぁん」「うぇーん」などが号泣のイメージだと、思い込んでいたのですが、時代によって、オノマトペも変わるんですね。
とっても興味深いです。
ふと、第二外国語を勉強していたときのことを思い出しました。
独特のオノマトペを覚えるのに苦労した記憶があります。
今、思えば、その言語の根底にある文化、音感、リズム、表現みたいなものがぎゅっと凝縮されているのがオノマトペだったなぁと……
著者の方は、「オノマトペは日本語のへそ」と表現してらっしゃいますが、世界の色々な言語のへそを体感してみるのもいいですね。
最後に。
素朴な感想を一つ。
「もっと、本のタイトルを工夫したらいいのに……」と思いました。
タイトルの雰囲気で、「専門用語がたくさん出てくるのかしら」と思い込み、読み始めるまで日が経ってしまいました。
実際に読んでみると、目の前の人に語りかけるような文体で分かりやすかったです。例えば、ゴルゴ13の「シュボッ」が例として取り上げられたりと、読者を魅きつける努力が随所に見られる内容でした。
慎ましやかなタイトルが、この本の面白さを封じ込めているのは残念!
タイトルは地味ですが、「難しそう」と構えずに、読んでほしい一冊です。
きっと、良い意味で裏切られますから♪
今まで見過ごしてきた世界に、発見をもたらす、新書らしい新書です。
光源氏の泣きかたの表現、一番、びっくりした事実です。
詳しく知りたい方は、ぜひ、第4章を読んでください。
「わぁんわぁん」「うぇーん」などが号泣のイメージだと、思い込んでいたのですが、時代によって、オノマトペも変わるんですね。
とっても興味深いです。
ふと、第二外国語を勉強していたときのことを思い出しました。
独特のオノマトペを覚えるのに苦労した記憶があります。
今、思えば、その言語の根底にある文化、音感、リズム、表現みたいなものがぎゅっと凝縮されているのがオノマトペだったなぁと……
著者の方は、「オノマトペは日本語のへそ」と表現してらっしゃいますが、世界の色々な言語のへそを体感してみるのもいいですね。
最後に。
素朴な感想を一つ。
「もっと、本のタイトルを工夫したらいいのに……」と思いました。
タイトルの雰囲気で、「専門用語がたくさん出てくるのかしら」と思い込み、読み始めるまで日が経ってしまいました。
実際に読んでみると、目の前の人に語りかけるような文体で分かりやすかったです。例えば、ゴルゴ13の「シュボッ」が例として取り上げられたりと、読者を魅きつける努力が随所に見られる内容でした。
慎ましやかなタイトルが、この本の面白さを封じ込めているのは残念!
タイトルは地味ですが、「難しそう」と構えずに、読んでほしい一冊です。
きっと、良い意味で裏切られますから♪
今まで見過ごしてきた世界に、発見をもたらす、新書らしい新書です。