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ペニシリンはクシャミが生んだ大発見: 医学おもしろ物語25話 (平凡社新書 508) 新書 – 2010/2/1
百島 祐貴
(著)
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2010/2/1
- ISBN-104582855083
- ISBN-13978-4582855081
商品の説明
著者からのコメント
著者です.皆さんに大変丁寧な書評を戴いておりますこと,厚く御礼申し上げます.patellaさんのコメントにお答えします.「血圧測定」の項で,本文はウマの後脚ではかったとあるのに図は首...という御指摘,まさにその通りです.世界で初めて血圧を測定したヘイルズ本人は,後脚で測定したと記載しているのですが説明図はありません.掲載した図は後世の画家の手になる想像図で,間違って首になっています.承知はしていたのですが大勢に影響なかろうということで,説明を省略してしまいました.ひとこと注記すべきでした.御指摘,重ねて感謝いたします.
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2010/2/1)
- 発売日 : 2010/2/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 239ページ
- ISBN-10 : 4582855083
- ISBN-13 : 978-4582855081
- Amazon 売れ筋ランキング: - 629,048位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 628位平凡社新書
- - 30,325位医学・薬学・看護学・歯科学
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マンガ「医学の歴史」も購入しています。内容が重複しているところもありますが、同じ事実であっても切り口が異なっているので興味深く読むことが出来ます。凄く新しいことが書いてあるわけではありませんが、奇をてらった内容ではなく安心して子供にも読ませることが出来ます。
2013年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
それぞれのエピソードは面白いのだけど、読みやすくしようと(編集者の意図か?)するあまり、あまりにも短文で、読みでがない。もっともっと中身を濃くしてください。待ってます。
2010年4月11日に日本でレビュー済み
サイモン・シンを読んで以来、
歴史に名を残す科学者たちの人間ドラマやエピソードに魅了されていますが、
専門書は難しすぎたり、雑学本は味気なかったりで、
なかなか読み物として面白いものがないなあと思っていたところ、
この本は久々にヒットでした。
実験中に自分の指の骨が壁に映って驚愕した
レントゲン博士の話をはじめ、面白エピソード満載です。
語りも読みやすくサクサク一気読みでした。
歴史に名を残す科学者たちの人間ドラマやエピソードに魅了されていますが、
専門書は難しすぎたり、雑学本は味気なかったりで、
なかなか読み物として面白いものがないなあと思っていたところ、
この本は久々にヒットでした。
実験中に自分の指の骨が壁に映って驚愕した
レントゲン博士の話をはじめ、面白エピソード満載です。
語りも読みやすくサクサク一気読みでした。
2012年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
血圧計や輸血、レントゲンや麻酔などの、医学上の診断と治療に関する大発見の数々を紹介した本。「最初の心臓ペースメーカーは、靴墨の空き缶を使って作られた」とか、「CTスキャンの開発にEMIが成功した理由は、ビートルズの大ヒットで資金が潤沢だったから」、「聴診器を発明した研究者の著書には、著者手製の聴診器がおまけで付いてきた」などの、開発上の小ネタ満載ですが、メインは、研究者がいかに患者救済の必要性を痛感し、難題の解決に邁進していったかについての栄光と挫折の物語。現役の放射線医が、医学部での画像診断の授業の際に、学生を飽きさせぬよう盛り込んだ医学史ネタが、本になったものなので、写真やイラストも豊富で、説明も正確かつ面白い。定価の10倍の価値ありです。日本人では、世界的にも評価の高い色覚検査表「Ishihara Plates」を発明した、眼科医・石原忍博士を紹介。自分の結婚式を忘れて読書に励むほどの努力家でしたが、戦後の公職追放(軍医だったため)後は、田舎で開業、貧しい人からは金を取らず、母親の葬式中に訪れた患者には、喪服の上から白衣を羽織って診てやるなど、名赤ひげと慕われながら、死ぬまで色覚の研究を続けたのでした。
2010年5月20日に日本でレビュー済み
25の医学の発見や発明の話がわかりやすく書かれているのですが、まず書名も含め、タイトルのつけ方がとても上手いです。ちょっとオーバー気味ですが興味を引きつけます。文章もわかりやすく、最後に書いた疑問点がなければもうちょっとよい評価をしたいところ。
著者は診断を専門とする現役のお医者さん。そのためでしょう、診断に関する方法や機械の話は、特に具体的で面白いところが多いと思いました。例えば血圧測定も、ゴムの袋で腕を締め付けて血圧を測るとき、聴診器でどんな音の変化が聞こえるのかが擬音もまじえて詳しく説明してあります(「初めて測ったのは牧師ー血圧測定」)。そして最新の家庭にも普及した測定器は音ではなく血管の振動音を拾っているなど身近なところまで触れてあります。「歴史的発見、発明」で終わっていないのが嬉しいです。
最初に「どうやったらわかるだろうか」と考えた人の方法は、現在の我々がみれば乱暴だったりむちゃくちゃだったりと感じるものも多いです。(「大道芸がヒントー胃カメラ」)。心臓の中での実際の血液の状態を知るために、初めての人体実験に自分の身体を使った医者(「深夜の極秘人体実験ー心臓カテーテル検査」)も、成功したからよいものの、・・・。少しぐらい無茶でもやってみる、という熱意が必要、というところでしょうか。
アイデアを何をどう使って実用化するかは、また別の才能が必要ですね。意外なものを使った(「靴墨の缶で作った命の機械ー心臓ペースメーカー」)などの工夫や苦労も伝わってきます。
新しい考えややり方を成功例を積み重ねて一般に認められるように、確立していく力も必要です。アイデアを思いつく人、形にする人、それを広める人。それが別々の個人であることでトラブルになることもある。規模が大きくなればなるほどこういう問題がでてくることも多くなるでしょう。そんな例も載っています(「ノーベル賞をめぐる大波乱−MRI」)。
医学に関係した歴史物語ではありますが、そういうものづくりの過程として読んでも面白いですね。「物理学を超えた町工場のオヤジさんー注射器」はまさにそんな話です。
DNAの構造研究でのロザリンド・フランクリンの話(「二重らせんのダーク・レディー DNA」)など、知っている人も多いような話もあります。でも、はじめて触れる人にはわかりやすくてよい文章なので、これからいろいろ知りたい人には丁度よいのではないでしょうか。
細かいけれど気になったところを一つ。「血圧測定」の章には初めて馬で測ったときの文章と絵があるのですが、文章には「後ろ足の動脈に真鍮の管を挿入し、その先に長いガラス管を接続(P31)」とあるのに図はウマの頚動脈に見えるのです。(このこと、書評を書く前に出版社に聞いてみようかと思ったのですが、HPを探してもそういう本の内容についての質問を書くところが見つかりませんでした。直接ここに書いてしまって、すみません。)どちらが正しいのでしょう?
著者は診断を専門とする現役のお医者さん。そのためでしょう、診断に関する方法や機械の話は、特に具体的で面白いところが多いと思いました。例えば血圧測定も、ゴムの袋で腕を締め付けて血圧を測るとき、聴診器でどんな音の変化が聞こえるのかが擬音もまじえて詳しく説明してあります(「初めて測ったのは牧師ー血圧測定」)。そして最新の家庭にも普及した測定器は音ではなく血管の振動音を拾っているなど身近なところまで触れてあります。「歴史的発見、発明」で終わっていないのが嬉しいです。
最初に「どうやったらわかるだろうか」と考えた人の方法は、現在の我々がみれば乱暴だったりむちゃくちゃだったりと感じるものも多いです。(「大道芸がヒントー胃カメラ」)。心臓の中での実際の血液の状態を知るために、初めての人体実験に自分の身体を使った医者(「深夜の極秘人体実験ー心臓カテーテル検査」)も、成功したからよいものの、・・・。少しぐらい無茶でもやってみる、という熱意が必要、というところでしょうか。
アイデアを何をどう使って実用化するかは、また別の才能が必要ですね。意外なものを使った(「靴墨の缶で作った命の機械ー心臓ペースメーカー」)などの工夫や苦労も伝わってきます。
新しい考えややり方を成功例を積み重ねて一般に認められるように、確立していく力も必要です。アイデアを思いつく人、形にする人、それを広める人。それが別々の個人であることでトラブルになることもある。規模が大きくなればなるほどこういう問題がでてくることも多くなるでしょう。そんな例も載っています(「ノーベル賞をめぐる大波乱−MRI」)。
医学に関係した歴史物語ではありますが、そういうものづくりの過程として読んでも面白いですね。「物理学を超えた町工場のオヤジさんー注射器」はまさにそんな話です。
DNAの構造研究でのロザリンド・フランクリンの話(「二重らせんのダーク・レディー DNA」)など、知っている人も多いような話もあります。でも、はじめて触れる人にはわかりやすくてよい文章なので、これからいろいろ知りたい人には丁度よいのではないでしょうか。
細かいけれど気になったところを一つ。「血圧測定」の章には初めて馬で測ったときの文章と絵があるのですが、文章には「後ろ足の動脈に真鍮の管を挿入し、その先に長いガラス管を接続(P31)」とあるのに図はウマの頚動脈に見えるのです。(このこと、書評を書く前に出版社に聞いてみようかと思ったのですが、HPを探してもそういう本の内容についての質問を書くところが見つかりませんでした。直接ここに書いてしまって、すみません。)どちらが正しいのでしょう?
2015年1月2日に日本でレビュー済み
医学会でのさまざまな嚆矢、いわゆる医史学上のトピックスを25話紹介。
初めての全身麻酔、CT、MRIの発見などにまつわる悲喜こもごものウラ話がおもしろい。
個人的には「色覚検査」が初めて聞く内容でよかった。
文章も読みやすくよくまとめられている。
初めての全身麻酔、CT、MRIの発見などにまつわる悲喜こもごものウラ話がおもしろい。
個人的には「色覚検査」が初めて聞く内容でよかった。
文章も読みやすくよくまとめられている。
2010年5月7日に日本でレビュー済み
医療技術や治療法発見のエピソードを25の物語で紹介している。どの編も文章の長さが適切で現役の医師が
書いたとは思えないほど読みやすい。説明も冗長にならず、それでいて素人には十分過ぎるほどの内容に感嘆する。
また、各エピソードがそれを発見した「人」に焦点を当てているため、知らず知らずのうちに
身近なものとして読み進めてしまう。著者は相当に文章が上手い人だと思う。
世の中には医者・医学嫌いという人がいるのでそういう人にはあえてお勧めしないが(読みもしないだろうが)、
病院通いが好きな人、病院でもらった薬をついネットで調べてしまうような人には、うんちくのネタを貯めるのにもって来いの一冊。
また、新書で上記のような読みやすさから中学生など若い将来のある人にもお勧めだ。
文句なしに書棚に残す本であり、著者の次作に期待。
書いたとは思えないほど読みやすい。説明も冗長にならず、それでいて素人には十分過ぎるほどの内容に感嘆する。
また、各エピソードがそれを発見した「人」に焦点を当てているため、知らず知らずのうちに
身近なものとして読み進めてしまう。著者は相当に文章が上手い人だと思う。
世の中には医者・医学嫌いという人がいるのでそういう人にはあえてお勧めしないが(読みもしないだろうが)、
病院通いが好きな人、病院でもらった薬をついネットで調べてしまうような人には、うんちくのネタを貯めるのにもって来いの一冊。
また、新書で上記のような読みやすさから中学生など若い将来のある人にもお勧めだ。
文句なしに書棚に残す本であり、著者の次作に期待。
2010年2月27日に日本でレビュー済み
医学史上の発見を小著にするのはなかなか難しい。既知の本の単なる焼き直しになり兼ねないからです。著者の画像診断学講義の際の雑談が学生に好評だったことから生まれた医療診断技術・機器開発に関連するエピソードは、体温測定や脈拍診断、血圧測定といった当たり前の診断が比較的近年の発明だったことを書いていて新鮮な話題です。前半は診断篇13、後半は治療篇12ですが、診断篇の方が目新しい話題が多く(前述の体温等や色覚、心臓カテーテル、胃カメラ、CT、MRI)、楽しめました。後半も注射器や人工心肺、ペースメーカー、セックス・カウンセリングなど他の本にあまり取り上げていない話題もあり、高校の生物教師などには大変有用です。「はじめに」に挙げられている総説(梶田昭、茨木保、酒井シヅ)も的確だと思います。