連続市民講座「朝鮮と日本――これだけは知っておきたいこと」で著者が語った6回の講座を元に、テープ起こしし、まとめたもの。
重厚ともいえるロシア/ソ連史の研究から北朝鮮史という、現代史で最も謎に包まれた荒野へと探求を進めた著者の成果を、知的水準を落とすことなく、しかもだれにでも易しく、分かりやすく著述して、取って置きの写真まで披露したという、きわめてサービス精神旺盛な本である。
ロシア語、中国語、ハングルを読み解き、隠されてきた資料を発見して、初めて断言できるところまでたどり着いた、まことにダイナミックな研究成果を、私たちは容易に手にすることができるようになった。
これを退屈な偏見と見なすものは、人間が避けて通れない社会科学を否定することになるだろう。私から見れば、本体価格があまりにも安すぎると言えるほど、内容の濃い、新書で、実際あまりに感心して何度も読み返したほどである(その結果、二、三誤植も見つけたが、細かいことは言わない)。なお新書なのでページに制限があるが、できれば索引をつけて欲しかった。
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これだけは知っておきたい 日本と朝鮮の一〇〇年史 (平凡社新書) 新書 – 2010/12/16
和田 春樹
(著)
激動の100年を、韓国併合とその解放、満州抗日戦争から朝鮮戦争、そして現代まで、6つのポイントに絞って、わかりやすく語った一冊。2時間でつかめる日本と朝鮮の近現代史。
- ISBN-104582855601
- ISBN-13978-4582855609
- 出版社平凡社
- 発売日2010/12/16
- 言語日本語
- 本の長さ256ページ
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2010/12/16)
- 発売日 : 2010/12/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4582855601
- ISBN-13 : 978-4582855609
- Amazon 売れ筋ランキング: - 174,223位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年1月3日に日本でレビュー済み
韓国併合も、三・一独立運動、朝鮮戦争、
そして新しいところでは拉致問題なども、
なんとなくわかっているような気ではいた。
だが、それは教科書の「年表」のような、
ただの項目として知っているにすぎなかった
ことがよくわかった。
特に、三・一独立宣言。
日本の植民地支配に反対する宣言というくらいは
さすがに知ってはいたが、
その内容が、たんに日本を責めるものではなく、
中国を含めた東洋の未来を見据え、
より大きな平和のために
自分たちの独立を認めるように、
という「説得」であった、
ということははじめて知った。
宮崎滔天のように反応する人もいたが、
これを読む限りでは、
朝鮮の人々のほうが器が大きい。
同じように、日清・日露戦争のとき、
朝鮮戦争のとき、日本はどうふるまっていたのか、
隣国との未来を築いていくためには、
おそらく、最低限知っておかねばならないことだろう。
全体としては、著者の語りが、
とても明快でわかりやすく、すらすら読めた。
もう一度、読み返しておきたい。
そして新しいところでは拉致問題なども、
なんとなくわかっているような気ではいた。
だが、それは教科書の「年表」のような、
ただの項目として知っているにすぎなかった
ことがよくわかった。
特に、三・一独立宣言。
日本の植民地支配に反対する宣言というくらいは
さすがに知ってはいたが、
その内容が、たんに日本を責めるものではなく、
中国を含めた東洋の未来を見据え、
より大きな平和のために
自分たちの独立を認めるように、
という「説得」であった、
ということははじめて知った。
宮崎滔天のように反応する人もいたが、
これを読む限りでは、
朝鮮の人々のほうが器が大きい。
同じように、日清・日露戦争のとき、
朝鮮戦争のとき、日本はどうふるまっていたのか、
隣国との未来を築いていくためには、
おそらく、最低限知っておかねばならないことだろう。
全体としては、著者の語りが、
とても明快でわかりやすく、すらすら読めた。
もう一度、読み返しておきたい。
2011年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を一言でまとめると、
左翼的思想を持つ一教授の只の講義をまとめたものです。
学術的であって詐欺的であって、あちら側の「歴史的事実(嘘も含まれているかもしれませんが)」というものを一方的に是認してるに過ぎません。
ディスカッションの題材で使用させていただきましたが、なんら盛り上がりを見せることなく、誤植を幾点か見つけて終わりました。これが☆一つの原因です。これが無ければ、星は0でしょう。
「どうしても」という方以外は、多々良い研究成果がございます。
無難にそちらを使いましょう。
左翼的思想を持つ一教授の只の講義をまとめたものです。
学術的であって詐欺的であって、あちら側の「歴史的事実(嘘も含まれているかもしれませんが)」というものを一方的に是認してるに過ぎません。
ディスカッションの題材で使用させていただきましたが、なんら盛り上がりを見せることなく、誤植を幾点か見つけて終わりました。これが☆一つの原因です。これが無ければ、星は0でしょう。
「どうしても」という方以外は、多々良い研究成果がございます。
無難にそちらを使いましょう。
2011年1月25日に日本でレビュー済み
市民運動にも関わる1938年生まれのソ連・朝鮮現代史研究者が、2010年に行った連続講座をもとに刊行した本。本書の内容は以下の通りである。第一に、日清・日露戦争は朝鮮支配をめぐる戦争から始まるにもかかわらず、当時の日本側の意識に注目する『坂の上の雲』には朝鮮が殆ど登場せず、講和条約の記述もない。しかし、司馬自身はこの問題点に気づいており、その背景には沈寿官や西沢隆二との交流があったと本書は推定する。第二に、三・一独立宣言は非暴力主義によって日本に反省を促したが、日本人には伝わらなかった。第三に、朝鮮人キリスト教徒の子金日成は満州で育って中国共産党員となり、そこで抗日戦争を行った。第四に、日本・朝鮮・台湾にとってだけ8月15日は降伏を知った日として意味があるが、日本には植民地支配自体への反省は乏しく、朝鮮人の気持ちも理解できないままであった。また、その日は朝鮮の分割占領が決まった日でもあった。第五に、北朝鮮と韓国は共に相手国を正式国家として認めていないため、双方とも武力統一を企図していたが、中ソの容認によって北朝鮮が先制攻撃をかけて朝鮮戦争が始まった。ただしそれはまもなく事実上の米中戦争に転化し、水面下ではソ連が中国を、日台が米国を支援し、これが東アジアの戦後体制を決定づけた。第六に、金正日は抗日遊撃隊員の両親からその野営地で生まれ、朝鮮労働党内で過去の遊撃隊の業績を賛美する役職に就き、順調に出世した。彼は父の死後その後継者となり、現実の正規軍に依拠する国家体制を固めた際、反対意見を押し切ってタイ・スウェーデン型の経済発展を目指したが、日朝国交正常化の挫折によって、かえって核依存が強化された。本書の評価はソ連・北朝鮮に甘いように感じるし、後付けの規範的評価が強い感もあるが、興味深い指摘も多い。
2019年9月26日に日本でレビュー済み
東大の名誉教授らしいですが研究してるのかなあ 不思議な歴史でした
2016年5月14日に日本でレビュー済み
偏見に満ちた左翼主義者の本です。当時の日本がただの侵略国家のように描写されており、併合に至らざる得なかった経緯については全く触れない一方的な考えによる歴史観でした。 近代史の経緯を知りたいなら他にいい本があるかと思いますが、多様な考え方を知り、比較するという意味では役に立つのかもしれません。
2016年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
近くて遠い朝鮮半島が、何故二つに分断されたかを知りたく、読んでみようと思った。
使用感はほとんどなく、きれいで、価格も手ごろでした。
使用感はほとんどなく、きれいで、価格も手ごろでした。