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日本人と不動産-なぜ土地に執着するのか (平凡社新書) 新書 – 2011/2/16

4.5 5つ星のうち4.5 6個の評価

大規模都市開発に携わってきた経験を生かし、都市計画の問題点や住宅政策、土地所有の歴史、不動産格差などを論じ、グローバル時代における日本社会の目指すべき道を考える。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 平凡社 (2011/2/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/2/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4582855725
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4582855722
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 6個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2011年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
  
 当著の副題は、日本人は「なぜ土地に執着するのか」であるのだが、全体を通して、先ず、このあたりの論及が些か淡泊なのかな、といった印象を受けた。この点に関しては、出所が少々古いけれども、「土地公有論」等で話題を呼んだ故・司馬遼太郎氏の対談集『
土地と日本人 』(中公文庫,1980年)あたりが副読本に良いのかな、と思う。また、同じく文明論的な視点で、フランスの景観との対比などを叙した故・木村尚三郎氏の名エッセー『 ヨーロッパとの対話 』(角川文庫,1980年)も外せないところだ。両著とも、奇しくも1980(昭和55)年に文庫本で公刊されている、というのが何とも当時の時代状況を反映していて興味深い。

 さて、1923(大正12)年の「関東大震災」の復興において、獅子奮迅の活躍をした後藤新平は「欧米でも最新の都市計画を採用して、わが国に相応しい新都を建設する」「新都市計画実施のため、地主に対しては断固たる態度で臨む」などとしながらも、区画整理や道路計画等に関する土地買い上げについて、「地主」勢力の抵抗は強烈だったらしい(郷仙太郎『
小説 後藤新平 』)。こうした実情は、「世界的に有名な革命というのはすべて土地問題を解決している。ところが…(略)…明治維新だけが土地問題に手を触れずに過ごしてきたことが大きい」(司馬前掲書p.164)という、司馬氏の言葉が事の本質を言い当てていると考える。

 それはさておき、「日本の都市計画が、国土をいかに生かすかという理念と計画を欠いたまま、急速な都市化への対応に追われて来た」(本書p.163)という著者の分析は、基本的に正当だろう。筆者の吉村愼治氏(東京大学本部特任専門員)は、三井不動産に勤務し、大規模開発等に携わってきた不動産の専門家である。そして、「不動産格差」にも言及し、日本の住宅政策について「これまでの持ち家の建設支援を中心とした金融・財政政策から、借家住まい・低所得者層を中心とした支援・補助に重点を移す時ではないか」(同p.187)といった政策提言なども行っており、日本の土地・住宅問題に関心のある方にお薦めしたい。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年8月28日に日本でレビュー済み
日本やアジアの街並みが汚いのは、アジア的後進性が原因ではない。
ヨーロッパなどの美しい街並みは調和を目指した「近世・近代建築」によって構成されているからで、現代の建物で開発された都市はやはり汚い(一つの建物として見た場合と都市全体を俯瞰してみた場合との違いはある)。要するに過去の価値観の脱却を目的として発展した20世紀後半以降の現代建築の設計が汚いだけの話なのだ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年9月16日に日本でレビュー済み
サブタイトルである「なぜ土地に執着するのか」はメインテーマとなっていない。執着という言葉は心理や感情を要素として含意するので社会学的な分析にまかせたほうがいいのかもしれない。

この本の中身は、土地それ自体や土地利用の歴史を振り返りつつグローバル化した現在での土地問題をどうみればいいのかを示している、こう要約できる。

土地制度の歴史について簡単に触れている。班田収受、墾田永年私財法(743年)、荘園の発生、
国司と郡司による管理、武士の発生、江戸時代の都市と農村の土地制度のちがい、明治維新、戦後の農地改革と流れに沿っての説明はわかりやすく過去の歴史学習の復習にもなった。

土地(制度)を議論する意義は現在の土地問題を解決するためで、そのポイントは地価の高騰と「土地をどう分配するのか」ということであるという指摘は全くそのとおりであり、場当たり的な改革ではだめという主張にも共感できる。本文では改革の方向も示されているので興味のある方はぜひご一読を。

国の政策もここらで持ち家優遇から賃貸者への保護と補助へと転換することを説いているがこれにも共感できた。当然、都市計画法の枠組みがどうなっているかについても触れられており「現代の土地問題入門」として読めば有益である。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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